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「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」事件の重要容疑者浮上 [事件・事故]

切り裂き9月8日(月)
19世紀末、1888年、ビクトリア朝のロンドンを震撼させた「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」事件は、少なくとも5人の女性が無惨に殺された連続猟奇殺人事件であるにもかかわらず、ついに真犯人逮捕に至らず、永遠に迷宮入りと思われていた。
しかし、ついに、最新のDNA鑑定によって、有力容疑者が浮かび上がった。

今回、DNA鑑定の素材になったショールの持主は、キャサリン・エッドウズという43歳の女性で、1888年9月30日(日曜)の夜、シティ・オブ・ロンドンで何者かによって殺害された上、腹部を切り裂かれ左の腎臓と子宮を持ち去られた。
通説的には、Jack the Ripperの4人目の犠牲者とされている。

実は、この夜、キャサリン・エッドウズが殺される前に、エリザベス・ストライドという44歳の女性が殺され(Jack the Ripperの3人目の犠牲者)ている。
その現場付近で目撃され、重要容疑者として逮捕されたのが、アーロン・コスミンスキー(エアラン・コスミンスキ。Aaron Kosminski)だった。
彼は、1865年、ポーランドに生まれたユダヤ系の男性で、1881年に兄妹とともにロンドンに移住し、3人目の事件の現場のイースト・エンドの近くに住んでいた。
当時23歳で、犯罪歴・精神病院の入院歴があり、売春婦を憎んでいたという。
また、理容師という職業から、鋏や剃刀を使い慣れていたと思われ、被害者の身体を切り裂く犯人像と一致する。
しかし、彼には重い精神の錯乱が見られ、加えてJack the Ripperが新聞社に送り付けた(とされる)手紙の筆跡と彼の筆跡は一致しなかった。
結局、証拠不十分を理由に不起訴となり、事件から31年後の1919年に強制入院先の精神病院で死亡している。

今回のDNA鑑定は、アーロン・コスミンスキーの妹(?)のマチルダの子孫からDNAを提供してもらい、比較分析することができた。
その結果、遺留品に付着していたDNAと子孫のミトコンドリアDNAととが一致した(最初のテストでは99.2%、2回目のテストで100%の一致)。

この結果、第4の犠牲者であるキャサリン・エッドウズ殺害犯がコスミンスキーであるきわめて可能性が高くなった。
ただし、コスミンスキーのDNA付着が殺害された時より以前である可能性は、キャサリン・エッドウズの生業(娼婦)を考えるとゼロではない。
さらに、被害者のショールが126年間、どういう形で保管されていたかもわからない。
したがって、現在の犯罪証拠管理論からすると、殺害犯確定とまではいかないように思う。

とはいえ、アーロン・コスミンスキーが限りなく有力な容疑者になったことは間違いない。
ただ、それはDNAが位置した第4の事件と、同夜の目撃証言がある第3の事件とについてであって、第1、2、5の事件については、彼の犯行であるという証拠はない。
通説的には第1~5の犯行は同一犯(Jack the Ripper)ということになっているので、第3・4の犯人がアーロン・コスミンスキーなら、第1、2、5の事件も彼の犯行ということになるが、敢えてそう決めつけず、もう少し慎重に検討してみよう。

1888年9月8日(土)に起きたアーニー・チャップマン(47歳)殺害事件(第2の事件)では、喉と腹部が切り裂かれ犠牲者の子宮と膀胱が持ち去られていて、第4の事件と類似性が高く、同一犯である可能性が強い。
1888年8月31日(金) のメアリ・アン・ニコルズ(42歳)殺害事件(第1の事件)は、喉と腹部が切り裂かれている点、犠牲者が40歳代の娼婦である点で共通性が高い。
つまり、第1~4は同一犯であり、アーロン・コスミンスキーを最重要容疑者と考えていいだろう。
残る第5の事件、1888年11月9日(金) のメアリー・ジェイン・ケリー(25歳)殺害事件は、少し様相が異なる。
被害者が25歳と若いこと、犯行現場が室内であること、ほぼ完全にバラバラという最も徹底的な解体が行われていること、などである。
同一犯人の犯行形態がエスカレートしたとみる考えが多数だろうが、好み(女性の年齢)・手口(解体技術)の違いを重視する人もいる(私も同感)。

実は、この時期(1888~1891年)のロンドンは、Jack the Ripperによる(と思われる)5つの事件の他にも、女性が被害者のバラバラ殺人事件が続発している。
これらすべてが同一犯人とは思えず、残忍かつ猟奇的な殺人者が同時期に複数いて、活動していた可能性がある。

その背景には、貧富の差の拡大(貧困女性の娼婦化)、移民の増加(アーロン・コスミンスキーも移民)、キリスト教規範に基づく娼婦の蔑視などの社会問題が存在する。
19世紀末のロンドンの深い闇はまだ晴れていない。

(参照)「26年後の新事実!切り裂きジャックの真犯人、DNA鑑定で判明」
http://whats.be/19742

9月7日(日)「性欲研究会・東京合宿」の準備 [日常]

9月7日(日)   曇り   東京   24.4度   湿度86%
10時半、起床。
朝食は、カスタード・デニッシュとコーヒー。

シャワーを浴びて髪と身体を洗う。
昨日の「日記」を書く。
昼食は、鶏肉の炒め煮を作り、その炒め汁をベースにお汁を作り、うどんを茹でて鶏うどんを作る。
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まずまず美味

午後は、今週水・木曜日の「性欲研究会・東京合宿」で配布するプリントを作る。

木曜日の「巡見」は「白山花街(跡)」の予定だが、それだけでは2時間ほどで終わってしまう。
もう1箇所どこか用意しないといけない。
最初は、葛飾区の立石「赤線」跡にしようと思ったが、移動時間がそれなりにかかる。
それに「赤線」跡は、今までに洲崎、新吉原、鳩の街と案内してきたので、皆さん、やや食傷気味かもしれない。
ということで、現代物だけど「鶯谷ラブホテル街」を見学することに、勝手に決める。

で、夕方までかかって、急遽「鶯谷ラブホテル街の成立過程」というレジュメを作る。

夕食はさんまのお刺身。
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いわしの酢醤油漬け。
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温豆腐のきのこ餡かけ。
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大なめこのお味噌汁。

食後、住宅地図をスキャンして、レジュメに入れて完成。
「東京合宿」の最終案内を参加メンバーにメールで送信。
プリントとレジュメを印刷。
やれやれ、これでなんとかなるかな。

でも、「巡見」の下見をまだしていない。
明日月曜日は、ネイルと鍼の予約を入れてしまっているので時間がない。
間際だけど火曜日に行くしかないな。

ああ、疲れた。
お風呂に入って温まる。
就寝、2時半。