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「エムポックス」(旧・サル痘)で国内初の死者 [現代の性(HIV・性病)]

12月13日(水)

「エムポックス(旧・サル痘)」で死んじゃうの??

と思ったら、AIDSとの合併症らしい。

それにしても、国内で感染が続いているのはよろしくない。
接触感染への認識が、相変わらず甘い。

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感染症「エムポックス」で国内初の死者 海外渡航歴なしの埼玉県の男性(30代)が死亡

厚生労働省は、ウイルス性の感染症「エムポックス」に感染した埼玉県に住む30代の男性が死亡したと発表しました。「エムポックス」による死者が確認されたのは国内では初めてです。

「エムポックス」は欧米などを中心に感染が拡大したウイルス性の感染症で、去年から今月3日までに国内で227人の感染者が確認されています。

厚生労働省はきょう、今年9月に「エムポックス」への感染が確認された埼玉県に住む30代の男性が、先月、死亡したと発表しました。男性は海外渡航歴はなかったほか、HIVによる免疫不全の状態だったということです。

「エムポックス」による死者が確認されたのは国内では初めてです。

「TBSテレビ」2023年12月13日(水) 17:56
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/892085

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梅毒感染者、年間1万人を突破 [現代の性(HIV・性病)]

10月27日(木)
性感染症・梅毒の増加が深刻。
梅毒感染状況.jpg
この問題、かなり以前から注目していたが、2018年以前、ずっと増加傾向だったのが、2019~2020年、増加傾向がようやく止まった感があった。

ところが、2022年は急増で、10月下旬の時点で1万人を突破。

地域別のデータを見ると、大阪府、東京都の大都市部の増加が顕著。
現在の社会状況的に、「不特定多数間の性交渉」がそれほど急激に増えているとは思えないのだが・・・。

【追記】2020・21年がコロナ禍の影響で受診控えがあり、その分が2022年に表れているのではないかという指摘(米澤泉美さん)、「なるほど」と思う。



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サル痘について、イギリス保健安全保障局の感染症疫学者の見解 [現代の性(HIV・性病)]

5月25日(水)

サル痘について、イギリス保健安全保障局の感染症疫学者で、オープンリー・ゲイのマテオ・プロハスカ氏の見解。
https://www.pinknews.co.uk/2022/05/24/monkeypox-gay-sex-disease-bisexual-virus/
「サル痘は性感染症ではない(皮膚と皮膚との接触感染)」

「ゲイおよびバイセクシュアルの男性は、セックスパートナーの数が多く、また匿名の性的パートナーを持つ可能性も高い。そのため、他の性的ネットワークでは見られないような高い頻度で(皮膚と皮膚の)直接接触が起こる可能性がある」

「こうした行動が、これらのネットワークでの伝播を促進しているというだけ」

「感染の拡がりは、ゲイやバイセクシュアルの男性だけに限ったことではなく、たまたまゲイやバイ男性の性的ネットワークに入りこんだだけなのだということを、理解してもらいたい」

その通りなのだが、現状、ベルギーの感染者3人がゲイ男性向けのイベントに参加していたように、ゲイ男性の間で感染者が出ているのも事実で、日本国内に感染が広がらないように、十分な注意が必要。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/3-324.php

Spain   118 (51 confirmed)
UK     70 (70)
Portugal  39 (39)
Canada   23 (15)
Germany  13 (12)
USA     8 (2)
Italy     7 (5)
Netherland  6 (6)
France    5 (5)
Belgium   4 (4)
Morocco  3 (0)
Switzerland 2 (2)
Australia  2 (2)


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梅毒感染報告(現在の集計方式では)過去最高 [現代の性(HIV・性病)]

12月14日(火)

梅毒感染報告が(現在の集計方式では)過去最高の7134人に。
これはまずいなぁ。
とくに東京都の2226人は、人口比を勘案してもかなり多い。

戦後混乱期の大流行から、特効薬(抗生物質)の普及で急激に減少、1997年には全国で500人以下に抑え込んだのに。
10年間で、約10倍の感染拡大。

どういう事情なのだろう?

梅毒観戦布告者数の変化.gif
1948年は、全国で22万人に近い梅毒感染者が報告されていた。
それが、1960年頃には1万人以下になる。
現在の7000人台は1960年代初頭のレベル。
60年も時代が逆戻りしてしまった。
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梅毒の感染数が過去最多 国立感染研、全国的に増加

国立感染症研究所は14日、性行為などでうつる梅毒について、今年の感染者報告数が7134人になったと発表した。1月から12月5日までの人数で、現在の集計が始まって以来、過去最多。全国的に増加しており、特に東京や大阪、その周辺地域からの報告が多かった。

報告数は2010年以降、徐々に増え、これまでの最多は18年の7007人だった。19年、20年はやや減少したが今年は再び増えた。新型コロナウイルス流行でマスク装着などの対策が強化され、インフルエンザなど他の感染症が減少傾向にある中、高水準となっている。

東京が2226人と最も多く、大阪761人、愛知379人。

「共同通信」2021年12月14日(火) 12:34配信

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AIDSの語り手 [現代の性(HIV・性病)]

12月2日(月)

マーガレットさんが、こんなことを言っている
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ホモ本ブックカフェ オカマルト
@cafeokamalt
若いジャーナリストや研究者たちに、どの程度、調べてるか訊いてみると、ほとんど皆、Webで長谷川博史氏の記事を読んでいるか、実際に会っているという。それでね、わかった気になっちゃってるの。長谷川氏のこれまでの功績は否定できないが、いつまでも彼がポータルである状況はいかがなものか。
2019年12月2日0:15 ·
https://twitter.com/cafeokamalt/status/1201157985390608385
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AIDSが「死病」だった時代の語り手としては、
① AIDSで亡くなった方
② HIVに感染したが生き延びた方
③ HIVに感染するリスクはありながら、幸いにも感染せず、生き延びた方
がいると思う。

①はもうお話を聞くことはできない。
生前の「語り」を掘り起こすしかない。

③の「語り」をわざわざ聞こうという人はまずいない。
というか、そういう人がいるという認識も薄いだろう。
結果、数少ない②の方に、研究者やメディアの取材が集中する。
でも、それは、あの時代の一側面でしかない。

③の人を、ただ「運が良かった人」として済ますのは、違うと思う。
そこには、それなりの「物語」があるはずだ。
例えば、「なぜ、同時期の女装コミュニティには感染が広まらなかったのか?」という命題は、ゲイコミュニティにおける感染拡大の「裏事象」として、考察する意味があると思う。
でも、誰も聞こうとはしない。
語らせてくれたのは「MASH大阪」の人たちだけ。

④として、感染ハイリスク者としての当事者性は薄いが、HIV感染予防啓発に尽力された方がいる。
その「語り」も貴重ではあるが、やや外から(その分、客観性はある)の「語り」になると思う。

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梅毒患者の報告数が5000人超え [現代の性(HIV・性病)]

10月15日(火)

今年に入っての梅毒患者の報告数が5111人に。

例によって割り算をしてみる。

東京 1310人(0.94)
大阪  810人(0.92)
愛知  280人(0.37)
兵庫  228人(0.42)
神奈川 214人(0.24)
福岡  213人(0.47)

()内は人口1万人あたりの患者数。

東京都と大阪府はほぼ同じレベル。
他の県では、福岡県・兵庫県がやや多く、神奈川県はかなり少ないことがわかる。

東京を除けば、西高東低傾向。

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梅毒患者、3年連続の5000人超え…都心部など

国立感染症研究所(感染研)は15日、今年に入ってから6日までの梅毒患者の報告数が5111人になったと発表した。年間の患者数が5000人を超えるのは3年連続となる。都道府県別では、東京1310人、大阪810人、愛知280人、兵庫228人、神奈川214人、福岡213人などが多く、都市部を中心に広がっている。

感染研によると、患者は男性に多く、幅広い年代にわたっている。女性は20歳代が目立っている。
梅毒は、性的接触を通じて感染する。3週間ほどで感染した部分にしこりができる。その後、手足など全身に発疹が出る。症状は治まったり再発したりを繰り返す。妊婦がかかるとおなかの赤ちゃんに感染し、死亡する恐れがある。
治療では、抗菌薬を服用する。

『読売新聞』2019/10/15 21:05
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191015-OYT1T50139/



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日本のHIV/AIDS対策がトランスジェンダーを包摂できなかった理由 [現代の性(HIV・性病)]

12月6日(木)

なぜ、日本のHIV/AIDS対策がトランスジェンダーを十分に包摂できなかったのか? 畑野とまとさんの見解と私見を合わせて考えると・・・。

① アメリカで、1970年代末から進行したゲイリブからトランスジェンダーを排除する動きが、HIV/AIDS対策にも影響し、トランスジェンダーを軽視したシステムが、そのまま日本に持ち込まれた。

② 日本では1990年代末に、性別移行の病理化が急速に進み、ゲイリブからの距離が開いた結果、HIV/AIDSに関する啓蒙・調査対象から外れてしまった。

③ 日本では、トランスジェンダー・コミュニティにおける感染例が(セックスワーカーは別として)きわめて少なく、HIV/AIDS対策を自発的に求める意識と機会がなかった。

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畑野とまと‏ @hatakeno_tomato ·
たぶん忘れられていた結果が、現在のHIV感染ハイリスク組としてトランス女性があげられているといった所で…。70年代末あたりからじわじわと押し寄せたトランス排除の流れと、トランスの急速病理化の流れによりゲイリブから距離が開いて、結果HIVに関する啓蒙からも外れてしまって…
https://twitter.com/hatakeno_tomato/status/1070598755303342080


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「日本エイズ学会・学術集会」の投稿に思う [現代の性(HIV・性病)]

12月6日(木)

FacebookやTeitterで、たくさん流れてくる「日本エイズ学会・学術集会」の投稿を見ていて、ゲイの人たちにとっての「エイズ学会」って、トランスにとっての「GID学会」と似てるなぁ、と思った。

どちらも学術的な議論を目的に開催されるのだけど、古参の参加者にしてみると「同窓会」的な集まることに意義があるみたいな。

歴史はエイズ学会が32回、GID学会が20回で、エイズ学会の方がかなり長いし、たぶん資金もエイズ学会の方が潤沢(というかGID学会があまりにしょぼい)だと思う。

その分、なんだか楽しそうな感じがするのは「隣の芝は青い」だろうか。

まあ、そんな気楽な感想を書けるのも、エイズが「死病」じゃなくなったからなのだけど。
あの時代を生き抜いた一人として、ほんとうに良かったなと思う。

ただし、近年になるまで、エイズ学会にトランスジェンダーがほとんど参加してこなかった現実、つまり、エイズ問題にトランスジェンダーをしっかり包摂してこなかったことは、やはり問題だったと思う。


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梅毒感染、地方で増加 [現代の性(HIV・性病)]

11月2日(木)

梅毒の流行状況(2017年1~10月の感染者数)。
SCN_0105 - コピー.jpg
熊本~福岡~山口~広島~岡山の山陽・九州新幹線ラインで2倍以上の増加。
そして、橋を渡った香川県も。
なぜか、遠く離れて青森県も。

実数では、やはり大都市圏が多い。
例によって、マスメディアがやらない割り算(人口比計算、1万人あたり)。

東京 1423人(1.05人)
大阪  624人(0.71人)
愛知  277人(0.37人)
神奈川 258人(0.28人)
福岡  190人(0.38人)
全国 4568人(0.36人)

東京都が突出している。
隣接の神奈川県と比べると4倍近い。
これはどういう理由なのだろう?

増えている福岡県も全国平均並。
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福岡県でHIV感染・AIDS発症が急増 [現代の性(HIV・性病)]

9月19日(火)

グラフを見るとかなり衝撃的。
感染・発病者が少し減った2015年との比較で61%増になっているわけだが、2014年の70人と比べても2016年は22人も増えているので、福岡で感染実数が急激に伸びているのは間違いない。
状況はかなり深刻。

このレベルだと、1人もしくは数人の性行動が活発な感染者がウィルスを撒いているという現象だけではなく、記事が指摘しているような社会的な要因(アジア諸国との人的交流の活発化)を考えなければだと思う。

ただ、感染経路は、同性間性的接触が約6割という全国的な傾向と差異はないようだ。
つまり、アジアのゲイの人たちとの人的交流が活発化し、そこが起点となって福岡県を中心とする九州のゲイコミュニティの中で感染が広がっているのだろうか?

そこらへん、事情に詳しい方のご教示を請う。

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九州でエイズ感染急増 16年福岡は61%増 佐賀、熊本過去最多
201709190004_000_m.jpg
福岡県を中心に、九州でエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者が増えている。東京や大阪など都市部を含めて全国的には減少か横ばい傾向にあるだけに、九州の増加が目立つ。専門家は、感染者の多いアジアとの往来が増えてウイルスが持ち込まれるケースや、予防啓発活動の不十分さが一因とみており「危機的状況で、より効果的な予防啓発が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県のHIV感染者、エイズ患者の新規報告者数は、いずれも46人で計92人と過去最多。15年と比べて61%増えており、特に40代や50歳以上が増加している。佐賀計9人、熊本計19人も過去最多となった。16年の地域別では九州が計169人で32%増。これに対し、関東・甲信越は695人で4%増と横ばい、近畿は265人で11%減など、5地域は前年より減少していた(福岡県以外は速報値)。

新規報告者数(15年)で全国の感染者・患者の内訳は、日本人男性が約9割、感染原因は同性間性的接触が最多の約6割だった。福岡県も全国と同様の傾向だが、患者が3割程度の全国データに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから報告されるケースが際立っている。

エイズ治療の九州ブロック拠点病院、国立病院機構九州医療センター(福岡市)のAIDS/HIV総合治療センターの山本政弘部長は「福岡での感染の広がりが九州全体に広がっている印象。患者の比率から、実際の感染者は報告よりもかなり多いはずだ」と指摘する。

各自治体では無料検査を定期的に実施。山本部長は「感染、発症が分かっても、今は薬でウイルスの増殖を抑えられる。検査を受けて早期に発見・治療できれば、感染者自身の健康も維持でき、感染拡大のリスクも減らせる。心当たりがある人は早く検査に行ってほしい」と呼び掛けている。

『西日本新聞』=2017/09/19付 朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/359651/
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