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「ラス・フレ現象」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月4日(土・休)

2008年4~6月、フジテレビ系列で放送され、若い女性を中心に高い視聴率を獲得したドラマ『ラスト・フレンズ』。

その中で、男性っぽいレズビアン女性「瑠可」を上野樹里さんが好演して話題になったが、「瑠可」が
性同一性障害として、ジェンダークリニックを受診するシーンがあった。

放送の翌年、2009年2月の第11回「GID学会・研究大会」で、「関西医大病院ジェンダー・クリニック」「札幌医大GIDクリニック」「はりまメンタルクリニック」(東京)など全国の複数の病院、クリニックで、若年(10代後半~20代前半)のFtMの受診者が急増した現象が報告された。

この現象がテレビドラマ『ラスト・フレンズ』の影響なのか確証はないが、全国的な現象であること、
増加した受診者と視聴者の層が重なること、他に受診者急増の原因が考えられないことなどから、ドラマの影響がやはりあったと考え、針間先生と私は「ラス・フレ現象」と名付けた。

性別違和を訴える若者の増加に、ドラマや芸能人の発言が影響を与えているという仮説に反発する人がいることは知っている。

しかし、性別違和を訴える若者の増加もまた社会現象であり、そこには様々な社会事象が影響を及ぼしていると考えるべきだと思う。

まあ、私のように、社会の中で性別違和も含めて、様々なジェンダー&セクシュアリティに関わる事象・現象を考える、という発想が間違っていると言われるのなら、別にそれでいい。


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