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「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」 がリリース [性社会史研究(性風俗雑誌)]

6月23日(木)

丸善雄松堂から「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」 がリリースされました。
https://j-dac.jp/shakaibunka/
1950~60年代の性風俗雑誌29 誌 458 冊、約 8 万頁、4 万コマ、記事数 1 万点超のデータベースです。
リンク先から、解説・解題が読めます。
また、記事タイトルの検索もできます(いずれも無料)。
本文の閲覧(アクセス権)は有料になります。

私としては、苦労して集め、大切にしてきた雑誌が、こうした形でデーターベースになり、社会文化史の資料として広く国内外の研究者に利用していただくとともに、次の世代に伝え残すことができましたこと、たいへんうれしく、感慨深く思います。

浜松町の丸善雄松堂に、打ち合わせのために最初に赴いたのが2020年12月15日、それから1年7カ月でリリースになったのは、担当編集者のMさんの誠実かつ有能な仕事ぶりの成果で、心から御礼申し上げます。

また、ご仲介をいただきました藤野裕子さん(早稲田大学准教授)、推薦文をいただきました井上章一さん(国際日本文化研究センター所長)、加藤政洋さん(立命館大学教授)、ありがとうございました。

お蔭で冥途に旅立つ前に、1つ肩の荷を減らすことができました。
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「すべて当選いたしました」 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

6月13日(月)

古書店「股旅堂」目録26号の抽選結果メールが届く。

「ご入札の商品(12点)、すべて当選いたしました」

うわ~~~~~っ!
低額商品(2000円前後)はともかく、競合する(抽選で外れる)と思われた高額商品(7000円~)まで・・・。

うれしいけど、どうしよう・・・、て、お支払いするしかない。

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「社会文化史データベース」書誌解題の校正作業完了 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

6月6日(月)

13時過ぎ、丸善雄松堂の担当編集者と電話で最終確認して、「「社会文化史データベース―性風俗稀少雑誌コレクション」収録の戦後性風俗雑誌の書誌解題」(25600字)の校正作業を完了。

データベースは6月リリースなので、間に合った。

データベース本体は有料(40万円)ですが、「書誌解題」は無料で読める予定。
https://kw.maruzen.co.jp/ln/mc/mc_doc/shakaibunkashi_seifuzoku.pdf
リリースされたら、お知らせします。
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日本の大学は、そもそもセクシュアリティの社会・文化史に関心がない。
そんなもの学問だとは思っていない。
加えて、図書館の購入予算が少ないので、40万円のデータベースを買ってくれる大学は、かなり限定される。

それに対して、欧米やオーストラリアの大学や研究機関からの引き合いは好調。
30万ドルで、現在では収集が難しい60~70年前の日本の性風俗雑誌400冊を自由に読めるのなら、安いものという感覚だろうか。

日本のセクシュアリティ文化の研究、将来的に国内より、海外の方が活発になるかもしれない。

私としては、どこの国の研究者であれ、日本のセクシュアリティ文化に関心を持って、私が集めてデータベース化した性風俗雑誌を資料にして、良い研究をしてくれれば「それでいい」と思っている。
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1950~60年代の性風俗雑誌、私は若いころの感覚で、お金さえかければ(そのお金がないのだが)、ほぼコンプリート(完全収集)は可能だと思っていた。

ところがそうではなかった。
いつの間にか(30年ほどの間に)、古書市場に「物」なくなっている。

市場になければ、どれだけお金があっても集められない。
それ(資料保全)がデータベース化に踏み切った最大の理由。

古書市場に「物」がまだ豊富にあった若い頃(1980~90年代)には、欲しい雑誌を買い集めるお金がなかった。

30~40年経って、若い頃に比べれば少しはお金が使えるようになったら、古書市場に「物」が乏しくなっていた。

人生、うまくいかないものだ。
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1950~60年代の性風俗雑誌、約500冊(うち400冊余りをデータベースに収録)の収集には、たぶん130~150万円くらいかかっている。

それでも、諸先輩から遺贈されたもの(『風俗奇譚』など)が多くあるので、この程度の金額で収まっている。

「丸善雄松堂」によるデータベース化は、収集資料の提供については「無償」契約なので、私にはお金は入ってこない。
「解説」と「書誌解題」の原稿料(5万円)だけ。

収支の帳尻は大赤字だが、苦労して集めた資料を次の世代に渡すことができれば、それで十分にうれしい。

「あなたなら大事にしてくれる」と言って、私に大切にしていた雑誌を託してくれた諸先輩たちも、きっと、あの世で喜んでくれるだろう。



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「股旅堂」目録26号 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

6月5日(日)

いつも(もう10年以上)お世話になっている古書店「股旅堂」の目録26号。
股旅堂目録26号.jpg
今号は「或る性風俗研究家」の所蔵品(遺品)が大量に出ていて、欲しいものが多い。

とはいうものの、私が購入できたとしても、それほど月日を経ずに「遺品」になるわけで・・・。
それを考えて、あまり欲張らずに入札した。


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5月11日(水)「書誌解題」の校正作業 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

5月11日(水)

JR浜松町駅から竹芝方面に歩いて、久しぶりに「丸善雄松堂」へ。

6月リリース予定の「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」の担当編集者さんと「書誌解題」の原稿の校正作業。

私の「解説」が6300字、「書誌解題」が25000字、もう1人の先生の「解説」が草稿段階で20000字とのこと。
「4000字程度ってお願いしたはずなんですけどねぇ」と編集者。

その後、「紙媒体でなく電子媒体なので、融通はつきますが・・・」と言い添えたのはあなたでしょう(笑)。
研究者にそんなこと言えば、いくらでも書いちゃいますよ。

ちなみに、この解説・解題は「データベース」の無料アクセス部分に載るとのこと。
「こんな力作をいただけるのなら、有料にすればよかったです」と編集者。
もう遅いです(笑)。
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3月15日(火)戦後性風俗雑誌の書誌解題の原稿リライト [性社会史研究(性風俗雑誌)]

3月15日(火)  晴れ  東京  20.3度  湿度51%(15時)

11時、起床。
ゆっくり眠って、週末~月曜の疲労回復。
ただ、足は筋肉の張りがあり、あまり具合が良くない。

午後・夜中、「社会文化史データベース―性風俗稀少雑誌コレクション」収録の戦後性風俗雑誌の書誌解題の原稿のリライト作業。
昨年夏から少しずつ書き溜めてきたが、いよいよ仕上げのに掛かる(3月末締め切り)。

なにしろ、25点もの雑誌の書誌解題なので、本来、1人でやるような作業ではない。
はっきり言って、かなり大変。

それでも、今日一日、頑張って、「要調査」の赤文字がだいぶ少なくなり、あと一息のところまで来た(現在18000字)。

それにしても430冊の雑誌が、小さなハードディスク1つで、全部、自在に見られるって、ほんとうにすごい。

今の時点(まだ販売前)では、私と編集者さんしか持っていない。


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1950年代の性風俗雑誌の終刊と「悪書追放運動」 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

2月7日(月)

「性文化雑誌」として順調な刊行を続けていた『あまとりあ』が1955年8月号で終刊になるのは、経営問題ではなく(ずっと黒字)、当時活発化していた「悪書追放運動」の標的にされたから、ということが、終刊号の座談会で語られている。

ほぼ同じ時期に、敗戦後の混乱期に出版された「カストリ雑誌」時代からの生き残りである老舗・性風俗雑誌の『りべらる』(1955年8月)と『デカメロン』(1955年3月?)が終刊を迎える。『風俗科学』も同時期に終わっている(1955年3月)。
1956年以降まで刊行が続いた性風俗雑誌は意外に少ない。
(『奇譚クラブ』は数少ない例外)

それらから考えると、「悪書追放運動」の影響は、私が思っていた以上に大きかったのではないか、と思えてくる。

ちなみに、私の世代は、街のあちこちにあった「悪書追放」の白い箱(ポスト)を知っている。
あれが、いくつもの雑誌を滅ぼすほどの影響力があったのか? ちょっと不思議な気がする。

1955年から始まる「悪書追放運動」と1960年くらいから顕著になる「東京浄化運動」は、時期的に連続するし、担い手もかなり重なっていて、一続きに見えるが、私は敢えて分けて考えようと思っている。

後者は2020東京五輪の時に思い出した人もいたが、前者は、現在ではほとんど忘れられている。

「悪書追放運動」は、少なくとも1955年の時点では、かなり苛烈な出版に対する弾圧(焚書)で、後者は風俗営業規制の側面が強く、出版への規制はそれほどでもなかったように思う。


「悪書追放運動」はキリスト教徒の鳩山一郎内閣の成立(1954年11月)を契機に、キリスト教の性規範が社会の前面に出てきたもので、「純潔教育」推進や「売春処罰法(案)」などと重なる部分が大きいと思う。
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「1950年代性風俗雑誌」アーカイブの目次入力作業 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

1月27日(木)

「1950年代性風俗雑誌」アーカイブ、編集者さんの目次入力作業が終了(校正はまだ)。

450冊の目次を4カ月かかって入力。
記事数は1万件以上とのこと。

私一人では、到底、不可能だった。
目次の分析だけでも、論文が書けると思う。
利用度の高い「アーカイブ」になるのは、間違いない。

慰労のメールを返信。

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「股旅堂」目録25号の発注 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

12月5日(日)

いつもお世話になっている古書店「股旅堂」さんの目録25号の発注(13冊)。

「終活」で、蔵書の処分を始めているのに、注文してしまう。
まったく困ったものだ。

目録25号に載っていたある冊子が目に止まり、その分野を専門とする友人に「知っています?」と問い合わせ。
「知らない、欲しい、買いたい」ということなので、代行入札。

そんな大昔ではなく、70数年前のもので、専門の研究者でも知らない(持っていない)文献が、古書店の目録にひょこっと出てくるって、ある意味、怖いなぁ。

戦後の買売春関係の資料、さすがに書籍になっているものは、ほとんど把握している。
しかし、印刷・配布されたものであっても、書籍とは言えない「冊子」になると、ときどき「こんなのあったんだ!」というものが出てくる。


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『夜よむ(みる)新聞』の謎 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

11月10日(水)
1954~55年頃刊行された『夜よむ新聞』という雑誌がある。
B5版62頁の薄手で、内容は性風俗が中心。
夜みる新聞19541015 - コピー.jpg
問題はこの雑誌の刊行形態。
最初(1冊入手して)、「5月15日号」のように日まで表記しているので月刊ではないことはわかったが、週刊か、旬刊(10日に1度)か、隔週刊か、わからなかった。
その後、収集が進んで、5の日(5日、15日、25日)の刊行が多いことが分かり、旬刊の可能性が高くなった。

ところが、さらに収集が進むと、10の日(10日、20日、30日)の刊行のものが現れた(1点ではなく3点)
こうなると、「五・十日(ごとうび)」(5と10の付く日)、つまり10日に2回の(5日に1度)刊行であった可能性が強くなった。

同時期の類似の事例としては、週2回刊行の『日本観光新聞』がある。

「新聞」と「雑誌」は定期刊行物という点は同じだが、「新聞」は1枚刷り、もしくは折り畳みで綴じていない掲載、「雑誌」は綴じてある冊子体という区別があった。
加えて、「新聞」は刊行間隔が狭く、「雑誌」はそれより刊行間隔が広いという認識もあったと思う。
ここで『夜よむ新聞』が冊子体であるにもかかわらず「新聞」を名乗った意味が見えてきたように思った。

しかし、まだ物資が十分でないこの時代、62頁の雑誌を5日間隔で編集・刊行するなんてことが可能だったろうか?という疑問が生じてくる。

話は変わるが、この『夜よむ新聞』、1955年4月頃、突然、誌名が『夜みる新聞』に変わる。
「みる」は少なくとも2点あるので、誤植ではない。
夜みる新聞19550515.jpeg
この誌名変更の事情も不明で、『夜よむ新聞』の謎はまだ解けない。
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