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「玄人」と「素人」 女性の分断 [性社会史研究(一般)]

1月7日(火)

女性を「素人(≒処女)」と「玄人(≒非処女)」に分け、前者のみを結婚対象とし、後者は性の対象ではあっても結婚の対象にはならないというのは、儒教やキリスト教の倫理観に強く影響された人たちの考え方。

そうした倫理観の影響が薄い人たちにとっては、「玄人」上がりの女性は、対人的な職業訓練を受けているので、接客能力が高く、商家の女将さんとしての適性があると認識された。

妻となる女性に,対人的な接客能力を期待せず、ただ跡継ぎを産み育てることだけを期待し、それが可能な社会階層は「素人」女性を妻にしたがる。

一方、夫とともに家業に励み、使用人や客とうまくやっていける能力を妻に求めるならば、「玄人」上がり女けは有力な選択肢になる。

前近代、近代初期において、どちらの社会階層が多かったかと言えば、言うまでもなく、後者である。

近代において、「玄人」や「玄人あがり」の女性を貶め、「素人」女性(=処女性)を賞揚する言説を拡散したのは。もっぱら前者の階層に属する男たち(一部、女性も)である。

それによって女性の社会的分断が決定的になり、「売春防止法」の理念にまで引き継がれていく。

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1980年代後半~90年代(バブル経済全盛~崩壊期)の都市文化の研究 [性社会史研究(一般)]

12月26日(木)

1980年代後半~90年代(バブル経済全盛~崩壊期)の都市文化(セクシュアリティを含む)について、聞き取り調査を積み重ねる必要があると、長年、思いながら果たせなかった。

若い世代の社会学者が、社会史的な視点で関心を持ってくれるとうれしいのだが。

その時代をリアルに語れる人は、現在、60代が中心になるので、聞き取りはまだ間に合う。
でも、あと10年後だと、かなり危なくなる。
やるなら今だと思う。

「クリスマスデート」のようなこの時代に始まる社会習俗は、現在の学生には、もう「異世界」のことになっている。

きちんと記録して「歴史」として伝える必要がある。
1980年代後半~90年代初頭に進行した「恋愛の商品化」現象を主導したのはメディアのわけだが、残念ながらテレビの映像はほとんど残ってないので、検証が難しい。
当事者の聞き取り調査と雑誌文献の調査が中心になると思う。
『週刊Spa!』などは良い資料になるはず。


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12月21日(土)「性慾研究会」(Zoom参加) [性社会史研究(一般)]

12月21日(土)

「性慾研究会」。
心身不調のためZoom参加。

万全ではない体調で、4時間のZoomは辛い。

おまけに、ずっと「挙手」サインを出しているのに、発言の機会が与えられず、とてもストレス。

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10月12日(土)「性慾研究会」で大阪へ [性社会史研究(一般)]

10月12日(土)

「性慾研究会」で大阪へ。。

3連休初日で、東海道新幹線が混んでいる。
E・D・C席が満席で、珍しくA席。
自由席に座れない人がデッキに溢れている。

「性慾研」初の大阪開催。
会場の関西大学・梅田キャンパスは、新御堂筋沿いのビルで、スタバやツタヤが入っていて、大学とは思えない、おしゃれな造りだった。
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6月1日(土)遠かった [性社会史研究(一般)]


「性慾研究会」、井上先生の都合で、急遽、会場が変更になり、いつもより30分速い新幹線(新横浜駅発9時31分)に指定券を変更して京都へ。

室町蛸薬師の定宿に荷物を預け、まだ足が少し痛いので烏丸六角でタクシーに乗る。

久しぶりに京都の街をタクシーで走る。
烏丸通りを「護王神社」の角で左折し、下長者町通りに入り、中立売通りを抜けて右折し、北野天満宮の前に出る。
さらに走って、平野神社の脇を通って、立命館大学・衣笠キャンパス・正門へ。
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遠かった。
地図上で位置は認識していたが、実際に行くとさらに遠い。

タクシー料金2500円と予想していたが、近年の値上げ分が乗って2800円。
まあ仕方がない。

おおっ、山(北山)が近い。
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広く緑豊かなキャンパス。
集合場所の図書館の前へ。
「パルテノン神殿みたいな建物なので、すぐにわかります」
と聞いていたとおりだった。
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ベンチで待つことしばし、メンバーが集まってきた。6月1日(土)
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河原梓水『SMの思想史―戦後日本における支配と暴力をめぐる夢と欲望』 [性社会史研究(一般)]

5月10日(金)

河原梓水さんの新著『SMの思想史―戦後日本における支配と暴力をめぐる夢と欲望』(青弓社、3000円+税)をいただく。
SMの思想史.jpg
ありがとうございました。

日本初の本格的なSM史研究で、セクシュアリティ研究の欠落を埋めるという点でまさに画期的な業績。

10数年、同じ研究会で研究報告を聴いてきた者として,とても感慨深い。

400頁を超える分厚さと、グレーの地味な装丁が、江戸時代の街奉行所で罪人を拷問する際に使った「抱き石」を思わせる。

「まだ吐かぬか、もう20冊抱かせろ」
「うぎゃ~~~ぁ!」

きっと20冊単位で売れるだろう。


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明治8年(1875)の川崎「金山神社」 [性社会史研究(一般)]

4月6日(土)
松崎貴之さんという、ともかく昔の新聞をたくさん読んで記事を拾うことを趣味(生きがい)にしている方が、明治8年(1875)の『横浜毎日新聞』(10月28日・11月8日)に川崎の「金山神社」についての記事を見つけてくださった。
横浜毎日新聞 明治8年10月28日.jpg
↑ 『横浜毎日新聞』明治8年(1875)10月28日
横浜毎日新聞 明治8年11月8日.jpg
↑ 『横浜毎日新聞』明治8年(1875)11月8日

すでに明治初期に「かなまらさま」が「淫祠」として摘発(弾圧)されていたことが判明した。
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3月2日(土)性慾研究会(2024年第1回) [性社会史研究(一般)]

3月2日(土)

性慾研究会(2024年第1回)前田珈琲→室町・井上先生別邸

【構想】斎藤 光「若水美登里について」
【研究報告】安 浚鉉「女+姦=四人の女が姦しい 近代移行期における強姦事件と近代的司法システムの成立」
【研究報告】河原梓水「SMの思想史 戦後日本における支配と暴力をめぐる夢と欲望」
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1月19日(金)Joe McReynolds氏と面談 [性社会史研究(一般)]

1月19日(金)

13時、家を出る。
自宅から徒歩23分の「猿田彦コーヒー・武蔵小杉店」へ。

14時15分~16時45分、Joe McReynolds氏(慶應義塾大学「建築とアーバンイズム研究所」)と面談(通訳さん同席)。
2時間半ほど、レクチャー、。
テーマは、多様性と「盛り場」の地理学。

都市地理学なんて、まったくの.専門外なんだけど。
まあ、よろこんでいただけたようだから、良しとしよう。

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12月17日(日)性慾研究会(2023年第5回)・東京合宿(2日目)巡見「明治東京・男色事件の現場検証」 [性社会史研究(一般)]

12月17日(日)
 
性慾研究会(2023年第5回)・東京合宿(2日目)

巡見「明治東京・男色事件の現場検証」

ガイド:古川誠さん
① 麹町少年殺害・臀肉切り事件
② 神楽坂界隈少年強鶏姦事件

9時半、JR四ツ谷駅出発、昼食休憩(飯田橋)を挟み、15時まで。
歩数、約1万2000歩。

久しぶりの巡見で、楽しかったけど、高齢者(井上先生、私)は足腰がもう限界。
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