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針間克己「トランスジェンダーに、偏った性嗜好である「オートガイネフィリア」は含まれるのか」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月16日(水)

針間先生の見解にほぼ賛成。

針間克己「トランスジェンダーに、偏った性嗜好である「オートガイネフィリア」は含まれるのか」
(Wezzy 2021年06月16日 08:00 配信)
https://wezz-y.com/archives/91560?fbclid=IwAR2pFIWO1ofGntrui4xDQgmMAG8j2GWDZQpMHkxSKnMvo6i6UOsb-cRxxDs

そもそも「トランスジェンダーというのはアンブレラターム」というのが、言い掛かり。
「トランスジェンダーとは、生まれた時に割り当てられた性別と異なる性別で生活している人」と生活実態を重視して定義すべき。


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トランスジェンダーのJOC理事誕生へ [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月13日(日)

ビッグニュースだ。
杉山文野.jpg
文野君なら適任だし、良い仕事ができると思う。
以前から「東京オリンピックの開会式で五輪旗もって入場する人の一人は文野君」と言っていたので、実現すればうれしい。

オリンピック憲章は2014年に性的指向による差別を禁じた。
また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は2017年に制定した「持続可能性に配慮した調達コード」に、性的指向や性自認への差別禁止を記し、明確にLGBTの人権擁護を掲げている。

JOC(日本オリンピック委員会)は、東京オリンピック・パラリンピックを開催するにあたり、それらを遵守する義務がある。

その際、LGBT当事者の意見を無視して運営するのは、まずいと考える。
だから、JOCの理事にLGBT当事者を起用する方向になった。

そうしたら、アスリートとしての実績(元・女子フェンシング日本代表)からしても、LGBT活動家としての実績(TRPの創始者にして現・共同代表)からしても、適任者は杉山文野さんしかいないと思う。

論理的に考えたら、ほとんど自明のことではないか。
なぜ「ピンクウォッシュ」などと思う人がいるのだろう?
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トランスジェンダーのJOC理事誕生へ 女性4割も実現

日本オリンピック委員会(JOC)は10日、理事会を開き、自身もトランスジェンダーで、性的少数者への理解を進める国内最大級のイベント「東京レインボープライド」の共同代表理事を務め、かつてフェンシング女子日本代表だった杉山文野氏ら30人の次期理事候補者を承認した。25日の評議員会で正式に選任される。

新任では、柔道でアテネ、北京五輪を連覇した谷本歩実氏やパラリンピアンの田口亜希氏、医師の土肥美智子氏、日本バスケットボール協会長の三屋裕子氏らが入り、女性理事候補は13人となった。外部理事候補も新たに元中国大使の横井裕氏らが入り、8人となった。スポーツ庁が作成した、競技団体の運営指針「ガバナンスコード」で、目標として定められている「女性理事40%以上、外部理事25%以上」を達成する見込みとなった。

JOCは昨年12月に役員候補者選考規定を改定し、理事在任を原則最長5期10年としている。そのため、筑波大教授の山口香氏や福井烈専務理事、日本サッカー協会会長の田嶋幸三副会長らが、今季限りで退任することになった。

理事会では、約10億円の黒字となった2020年度決算も報告された。籾井圭子常務理事は「コロナ禍で多くの事業がキャンセルとなった結果、出費が少なかった」と説明した。

『朝日新聞』2021年6月10日 23時15分
https://www.asahi.com/articles/ASP6B6VQDP6BUTQP02T.html...



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Trans-womanのオリンピック出場が実現へ [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月13日(日)

Trans-womanのオリンピック出場が実現しそうだ。
それ自体は喜ばしいことだが、同時に女子競技の公平性の確保という観点で難しい問題が生じてくる。
ローレル・ハバード選手.jpg
ローレル・ハバード選手、ランキング7位で出場権獲得ということは、順当ならメダルはともかく入賞ライン(8位)には入ってきそうだ。

この選手は、既存のルールを遵守して出場資格を獲得したわけで、ルール違反をしているわけではない。
むしろ、オリンピックの直前になってルールを変更して排除(出場不可に)するのは、アンフェアーだ。

ただし、前にも書いたが、Trans-womanの女子競技出場についてのIOCの現行の基準(血中テストステロン値の継続的抑制)は、やや甘いと思う。

オリンピック開催の直前になってルールを変えるわけにはいかないが、女子競技の公平性の維持という観点からして、東京オリンピックの状況をみて改訂されるべきだろう。

たとえ話をすると、私が町内ボーリング大会・高齢女性の部に出場して、たまたま調子が良く3位に入り、台所洗剤2本の賞品をもらうことになったら、やはり辞退する。

女性ホルモン投与ではほとんど変わらない、身体(体格)の大きさ、とりわけ骨格の優位さなどアンフェアーな要素があることを自覚していたら、賞品もらうわけにはいかない。

競技スポーツにおける公平性って、なにより重要なものだと思う。

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トランスジェンダー選手、五輪へ

国際重量挙げ連盟(IWF)は11日、東京五輪の出場権獲得選手を発表し、女子87キロ超級で、性別適合手術で男子から女子に性別を転換したローレル・ハバード(ニュージーランド)が入った。トランスジェンダーの選手が五輪に出場するのは初めてとなる。

43歳のハバードは、2013年に性別適合手術を受けるまでは男子として競技をしていた。今後、ニュージーランド・オリンピック委員会が、付与された出場権の行使を確認するなどの手続きを経て正式決定となる。

ライバルとなる一部選手からは、同選手の身体的優位性を指摘し「競技が公平でなくなる」といった不満も出ている。(共同)

『朝日新聞』2021年6月12日 23時36分
https://www.asahi.com/articles/GCO2021061201000882.html
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<解説>「自分らしく」広がる議論 重量挙げNZ女子選手、五輪へ

重量挙げ女子87キロ超級のローレル・ハバード(ニュージーランド)が、性別の変更を公表したアスリートとして史上初めて五輪出場権を獲得した。ジェンダー平等の意味や自分らしく生きることの価値について議論が広がりそうだ。▼社会面参照
ニュージーランド五輪委員会などが支援する一方、ハバードは国内外から批判を受けている。ニュージーランドは性的少数者が社会的に認められた国だが、女性の権利を主張する団体は、ハバードが女子で競技することを非難している。

ニュージーランドの公共放送の取材にハバードは「自分は自分。他人の意見を変えるつもりはない」と語ったことがある。2019年世界選手権で朝日新聞社の取材に「東京五輪に出たい」と話したが、性別変更については口を閉ざした。

重量挙げニュージーランド代表のコーチは「男子が女子になれば勝てるという単純な話ではない」。ホルモン治療を受けたトランスジェンダー女性が競技上有利という科学的根拠は、既存の研究を網羅した分析で見つかっておらず、IOCをはじめスポーツ科学の権威は、身長や筋肉の量など外見の違いを「個人差」とみなしている。(忠鉢信一)

『朝日新聞』2021年6月13日 5時00分
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14938181.html?pn=2


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同性カップル 男性時の凍結保存精子でもうけた子 認知求め提訴 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月4日(金)

このケース、「GID特例法」が成立する前後に、「こういう場合はどうなるのだろう?」という感じで、有り得るケースして語られていた記憶がある。
しかし、レアなケースとして「考えないでおこう」ということになったように思う。
それが、現実化したということ。

「GID特例法」の不備というより、やはり同性婚を事実上、禁止していることに、法制度上の欠陥というべきだろう。

【追記】
思い出した。たしか大島俊之先生とそんな話をした覚えが・・・。
大島先生がご存命なら、確かめられるのだけど・・・。
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同性カップル 男性時の凍結保存精子でもうけた子 認知求め提訴

性同一性障害で性別適合手術をして戸籍を男性から変更した女性とパートナーの女性が、凍結保存していた精子を使ってもうけた子を法的にも自分たちの子として認知させてほしいと訴えを起こしました。

訴えや会見によりますと、性同一性障害で性別適合手術をして3年前に戸籍を男性から変更した40代の会社員の女性とパートナーの30代の女性のカップルは、男性だった当時に凍結保存していた精子を使って現在2歳と0歳になる2人の娘をもうけました。

戸籍を変更した女性は子と血縁関係にあるものの、自治体に提出した認知届は受理されず、法的に親子関係にあると認められなかったということです。

このため東京家庭裁判所に法的にも自分の子として認知させてほしいとする訴えを起こすとともに、東京地方裁判所に認知届の受理を求める訴えを起こしました。

東京・霞が関で開いた会見で訴えを起こした40代の会社員の女性は「認知届は父としてしか出せなかったが、性自認は女性なので、母になれればうれしい。それがかなわないなら父でもかまわないが、子どものことを考えると、なんとか認知させてほしい」と話していました。

また、代理人の仲岡しゅん弁護士は、「親子関係が認められても誰も困らないし、子どもは認知されないことで不利益を受ける。社会が多様化し、性別変更した人もたくさんいるのに、国のシステムが追いついていない」と話しています。

「NHKニュース」2021年6月4日 18時08分
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五輪初のトランスジェンダー選手出場が目前に NZ [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月4日(金)

少し前の記事だけど・・・。
IOCのテストステロン(男性ホルモン)値基準をクリアして、ニュージーランド代表として東京オリンピ
ックに出場してきても、世界ランク16位、43歳という年齢(下り坂)を考えると、入賞(8位)ラインに入ってくるのは難しいだろう。

IOCのTrans-womanの出場基準、女子競技の公平性を重視した場合、やや甘いように思う。
東京オリンピックの状況を見たうえで、現行基準をさらに厳しく改訂すべきかもしれない。

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五輪初のトランスジェンダー選手出場が目前に NZ

【5月6日 AFP】ニュージーランドの重量挙げ選手ローレル・ハバード(Laurel Hubbard)は、トランスジェンダー選手として初めて五輪出場を果たそうとしており、この動きによってトランス選手の倫理観の議論は再燃するとみられている。

出生時の性別が男性だったものの、30代で女性に性転換した43歳のハバードは、新型コロナウイルスによる新たな予選ルールの下で、東京五輪への出場が目前に迫っている。

男子選手としても競技を行っていたハバードは、テストステロン(testosterone)の値が国際オリンピック委員会(IOC)が定める基準値を下回ったため、女子重量挙げに出場する資格を得た。

女子87キロ超級の世界ランキングで16位につけるハバードは、同種目での東京五輪ニュージーランド代表入りを目指している。

2018年に豪ゴールドコースト(Gold Coast)で行われたコモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games、英連邦競技大会)で、トランスジェンダー選手としては初めて大会に出場登録したハバードだが、このときはキャリア終了の恐れもある肘のけがで棄権を余儀なくされた。

ニュージーランド代表選手団はまだ発表されていないものの、ハバードは新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に国際ウエイトリフティング連盟(IWF)によって簡素化された新たな予選基準を満たす可能性が高いという。

ハバードが五輪に出場するための権利をこれまで全面的に支持してきた同国五輪委員会(NZOC)は、東京五輪のメンバーに選出された全選手をサポートすると述べた。

スポーツ界は全面的にトランスジェンダー選手を歓迎しているわけではなく、ハバードの五輪出場は間違いなく強い関心を呼び、トランスジェンダー選手の難しい問題にスポットライトを当てるだろう。

オーストラリア重量挙げ連盟(AWF)は、テストステロン値に関係なく、女性として出生した選手よりもハバードが身体面で有利だと主張し、同選手のコモンウェルスゲームズ出場を禁止しようとしたが失敗に終わった。(c)AFP
「AFPニュース」2021年5月6日 18:11 発信地:ウェリントン/ニュージーランド





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「経産省職員トイレ使用制限訴訟」の高裁判決(原告敗訴) [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月28日(金)

27日、「経産省職員トイレ使用制限訴訟」の高裁判決が出た。
一審の国側敗訴の判決を破棄して、原告敗訴。

一審(地裁)で原告の人権に留意した画期的な判決が出ても、控訴審(高裁)でひっくり返される典型的なパターンで、とても残念に思う。

私は、いちばん重視すべきは、その人の生活実態だと考えるので、その点、おおいに疑問がある判決。

ただし、今回の東京高裁判決でも、追認しているように
「自らの性自認に基づいた性別で社会生活を送ることは、法律上保護された利益である」
という認識はすでに判例となって久しい。
(原点は2002年6月20日「昭文社・性同一性障害者解雇事件」訴訟。東京地裁判決)

今になって「性自認に基づいた性別で社会生活を送ること」を否定しようとする人たちは、そこのところ、解っているのだろうか?
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経産省トイレ訴訟、性同一性障害の原告職員が逆転敗訴 東京高裁
『東京新聞』2021年5月27日 16時52分

性同一性障害で女性として働く経済産業省の50代職員が、職場の女性用トイレの自由な使用など、処遇改善を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(北沢純一裁判長)は27日、使用制限を違法とした一審東京地裁判決を変更し、原告の逆転敗訴とした。

一審判決によると、職員は戸籍上は男性だが、経産省入省後、専門医から性同一性障害と診断された。健康上の理由で性別適合手術は受けていない。2010年に同僚への説明会を経て女性の身なりで勤務を開始したが、経産省は「抵抗を感じる同僚がいる」として職場の勤務フロアと、上下1階ずつの女性用トイレの使用を認めなかった。

19年12月の一審判決は「自認する性別に即した社会生活を送ることは重要な法的利益で、制約は正当化できない」と指摘。使用制限を違法とした。(共同)
『東京新聞』2021年5月27日 16時52分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/106944
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性同一性障害のトイレ使用制限、高裁「違法ではない」

戸籍上は男性だが女性として暮らす性同一性障害の50代の経済産業省職員が、女性トイレの使用制限は差別だなどと国を訴えた訴訟の控訴審判決(北沢純一裁判長)が27日、東京高裁であった。使用を制限した同省の対応は「注意義務を尽くさなかったとは認め難い」として違法ではないと判断し、違法性を認めた一審・東京地裁判決を覆した。

原告の職員は、健康上の理由で性別適合手術は受けていないが、2010年以降は女性の服を着用するなど女性として勤務することを同省に認められた。だが戸籍上の性別が男性との理由で、勤務フロアから2階以上離れた女性トイレを使うよう同省に求められたため15年に提訴した。

高裁判決は「性自認に基づいた性別で社会生活を送ることは法律上保護された利益」と認めつつ、性同一性障害への同省の対応は「先進的な取り組みがしやすい民間企業とは事情が異なる」と指摘。原告が同省側に性同一性障害と告げた09年時は「各官庁で指針となる規範や参考事例はなく、(戸籍上で)性別変更をしていないトランスジェンダーへの対応は未知だった」とした。

そのうえで、同省が使用制限を決める際に原告や原告の主治医の意見に加え、ほかの職員の意見を聴く説明会を2回開くなどしたことを「積極的に検討、調整して決めた」と評価。使用制限を続けたことは「ほかの職員が持つ性的不安なども考慮し、全職員にとって適切な職場環境をつくる責任」を果たすためだったと指摘し、使用制限の撤廃を求めた原告の請求を棄却した。

ただ、上司が「(性別適合)手術をしないなら、もう男に戻ってはどうか」と発言したことは違法性があるとし、国の賠償責任を認めた。賠償額は一審が命じた132万円から11万円に減額となり、事実上の原告側の逆転敗訴となった。

原告側弁護士は判決後の会見で、「マイノリティーの権利を保障する議論がたくさんあるなか、極めてひどい判決だ。憤りを感じる。人権を守るべき行政機関が取り組みづらいとの理由で人権侵害することはあってはならない」と訴え、上告する方針を示した。

原告の職員は声を詰まらせながら、「まさに、ちゃぶ台返し。長年ホルモン療法を受けていることや、外見的に女性として見られることが多いなど個別の事情を高裁は考えてくれなかった」と説明。生まれた時の性別とは異なる性別で生きるトランスジェンダーについては、「職場で正当に扱われないことがある。自認する性で勤務できることが当たり前になってほしい」と話した。(村上友里)
『朝日新聞』2021年5月27日 22時39分
https://www.asahi.com/articles/ASP5W5228P5TUTIL04B.html?iref=pc_ss_date_article
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国際人権NPO「Human Rights Watch」の動画 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月25日(火)
国際人権NPO「Human Rights Watch」の動画「日本 性同一性障害者特例法の改正を」(日本語版)がリリースされました。
三成美保さん(奈良女子大教授)がメインで、精神科医の康純先生、高校教諭の土肥いつきさん、国際人権法の谷口洋幸さん(青山学院大学教授)というラインナップです。

動画は以下でご覧になれます。
https://youtu.be/HpJu70EYMzQ
safe_image (2).jpeg

詳細な報告書はこちら。
https://www.hrw.org/ja/node/378678
ヒューマンライツウォッチ2.jpeg


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なんか頓珍漢な話になっている記事 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月9日(日)

「男性の外見のまま女湯に? トランスジェンダーめぐる言説を当事者や専門家が批判「バッシング、看過できない」」「Bazz Feed」2021年5月7日公開
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/trans-bashing?fbclid=IwAR2Z3ipywsvw12awoiGVtwTVyoLreKe8qPVmh8lnVDM8-ynPgtIU3nw63RA

この記事、全体的な趣旨は良いとして、gender identityの訳語は「性自認」か「性同一性」という問題について、なぜ「専門家」とは言えない人(GID学会理事長だけど産婦人科医とか )に取材しているのだろう。

この問題の専門家だったら、佐々木掌子先生(臨床心理学:明治大学文学部准教授)か、針間克己先生(精神科医・GID学会理事)に取材すべきだろう。

結果、なんか頓珍漢な話になっている。

簡潔に言えば、gender identityの学術的な訳語は「性同一性」であり(だからgender identity disorder の訳語が「性同一性障害」なのだ)、「性自認」は便宜的な訳語。

私の講義では、2019年度くらいから、できるだけ「性自認」は使わず、訳さずにそのまま「gender identity」という形で使っている。

そもそもの話、gender identity(性同一性、性自認)という概念が時代遅れになりつつある。
それはgender identity disorder (性同一性障害)という概念が2021年限りで消滅し、新たに概念化されるgender incongruence(性別不合)の診断基準にはgender identityはもう使われていないことから明らか。

gender identityの絶対性は、1990年代末以降、日本では、性同一性障害者たちによって強く主張されてきたが、私は「gender identityは個人的には重要であり、社会的にも尊重されるべきではあるが、絶対ではない」という立場。
だから、「性自認絶対主義」の「LGBT活動家」の主張には、申し訳ないが、同調できない。


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トランスジェンダーのセクシュアリティの見取り図 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月2日(日)

【メモ】トランスジェンダーのセクシュアリティの見取り図

1980年代後半、HIVウィルスが日本に入ってきた後、女装者の性行動が控えられ、セクシュアリティが後景に退いていったというのが久保島静香姐さんの見解(「『ビフォア・イット』の記憶」1988年)。

その傾向は1990年代前半も継続する。
それまでのポリガミーな性的関係性から、モノガミーな関係性への移行が見られる。

さらに1990年代末~2000年代に「性同一性障害」概念が流行・流布するにつれて、「GIDの人は本来の身体に戻るまではSexなどしない。Sexするような人は偽物」というGID原理主義の言説が広まり、セクシュアリティへの抑圧が強まる。

また、「治療」という名目でTrans-womanの女性ホルモン投与が広まり、女性ホルモンの影響で性欲が減退し、性行動が低下する(薬物去勢と同様の状態)。

こうしてTrans-womanがセクシュアリティを語ることは、稀になる。
現在、多くのTrans-womanにとって、セクシュアリティの関心順位は低い。

一方、Trans-manは、男性ホルモンの投与が広まり、性衝動が高まり、性行動が活発化する人が多くなる。
近年では、Trans-manの売春行為(主な相手はゲイ男性)が問題化しつつある。

今後、調査・研究が必要なのは、Trans-manの性行動だろう。

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第22回「GID学会・研究大会」(オンデマンド配信) [現代の性(性別越境・性別移行)]

4月29日(木・祝)

遅ればせながら、第22回「GID(性同一性障害)学会・研究大会」のオンデマンド配信を視聴。
(全部ではなく、興味&義理があるものだけ)

それにしても、TwitterもFacebookも、GID学会への言及はほんとうに少ない。
いったいどれほどの人が見たのだろうか?

シンポジウム1「自閉症スペクトラムとGID ー自己概念の不確かさと性の同一性課題ー」は、リアル開催だったらおおいに盛り上がっただろうに、ほんとうにもったいない。

なお、私の教育講演「GID以前と以後」は。オンデマンド期間が終わったら、ブログに講演録をアップします。

【メモ】
GIDの人のASD診断率は7.8%。
一般の人の有病率0.6~1.0%よりはるかに高率。
(小野和哉 聖マリアンナ医科大学 神経精神医学教室の報告)
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