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フランスのテレビ局の「ラブホテル」取材にコメント出演 [お仕事(出演・取材協力)]

9月30日(水)

明日は、フランスの地上波チャンネル「ARTE」局の「Invitation au voyage (旅への誘い)」という番組の収録。

東京の「アンダーグラウンド」な部分を紹介するとのことで、新宿と渋谷の「ラブホテル」街でコメント収録。

この分野の第一人者は、神戸女学院大学准教授の金益見さん(『ラブホテル進化論』の著者)のはず。
さらに大御所は、国際日本文化研究センター所長の井上章一先生(『愛の空間』の著者)。

神戸から金さんを招く予算がないのか、井上先生はさすがに敷居が高いのか、気安く声を掛けられる野良講師の出番になったようだ。

新宿にしろ、渋谷にしろ、ラブホ街のフィールドワークは何度もしているが、ラブホテルの中に入るのは何10年ぶりだろう?
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後期の講義の受講者人数、大幅減 [お仕事(講義・講演)]

9月30日(水)

後期初回のオンライン講義、リアクション・ペーパー提出者。

関東学院大学人間共生学部「セクシュアリティ論」66名(履修登録93名)
都留文科大学「ジェンダー研究1A」113名(履修登録127名)
都留文科大学「ジェンダー研究1B」109名(履修登録131名)

関東学院大は100名で履修制限をかけてもらったが、それに満たなかったようだ。
前年の履修登録者268名に比べると、-65%の激減。

都留大はA・Bとも120名で(不本意ながら)履修制限をしてもらったので、履修登録は合計258名。
前年の合計401名に比べると-36%の大幅減。
都留大は11月から対面講義が復活する可能性があり、そのことを考えると、まだ多いかも。
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何も進まないよりずっとマシ [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月30日(水)

私は、世の中というものは、多くの、そしていろいろな立場の努力が集まって、少しずつでも良い方向に変わっていくものだと思っている。

それが理想的な世界とは、まだまだ懸け離れていても、10年、20年、いや100年かかっても、理想に近づいていけば、それは着実な進歩だと思う。

今回の「パンテーン」の広告も、「『女性的なジェンダー表現』の鋳型にはめる」とか「(マイノリティ)が圧倒的なマジョリティ側の宣伝や企業イメージのアップに利用される」という批判的な指摘も、わからないわけではないが、それでも、世の中、何も進まないよりずっとマシだと思う。

LGBTが大企業のキャンペーン広告になったことを無邪気に喜ぶ馬鹿でもいい。
私は、大勢の人の努力の結果を寿ぎたい。

そもそもの話、トランスジェンダーは就職活動で、髪型を含む容姿の問題で、差別的で不利な扱いを受けている。

「パンテーン」のような大企業が、LGBTQ就労支援的なキャンペーン広告をすれば、そうした状況が改善されるきっかけになると思う。

だから、私は肯定的に評価したい。
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「パンテーン」のLGBTQ就活応援キャンペーン「PrideHair」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月30日(水)

世界的なヘアケア製品ブランド「パンテーン」(プロクター・アンド・ギャンブル )のLGBTQ就活応援キャンペーン「PrideHair」。
https://pantene.jp/ja-jp/hair-we-go/pride-hair?fbclid=IwAR0MavObsWMoLfiRDTz9Pls-p7B9jkWnjdGA5wLCEYUjiNwBKzZNQLVHRxE

私の知人のTrans-wo-man、サリー楓さんと瞬さんが登場。

今朝(30日)『朝日新聞』朝刊、32面(全面)広告。
(コピー)
「男と女 どっちで就活したらいいんだろう。一年間、悩んで、誰が見ても女性とわかる長い髪で、就活していました。」

「髪だけは嘘をつけなかった。髪を切ることは、ずっと大切にしてきたプライドまで切ることになるから」

「この髪が私です。 #PraideHair」
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画像右がサリー楓さん。

「プライドヘアー」か・・・すごいなぁ。
時代が変わったことを痛感する。
35年前から、こそこそ女性用シャンプー&リンスを使っていた私としては、とても感慨深い。

自分の髪、同世代(60代)の女性と比べても、量は十分あると思うけど、3分の2くらい真っ白だからなぁ。
IMG_6006-d172f.jpg
↑ 高齢者向けヘアー製品モデルの売込みだったりする(笑)
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古墳時代の土器片に猫の肉球跡? [日常(花・街・山・猫・蝶)]

9月29日(火)

仏教が渡来した時、経典を鼠から守るために猫は日本にやってきた、という俗説(史料的な証拠はない)より、早くに猫は日本列島にいた物証。

今回の須恵器は古墳時代後期(6~7世紀)のものだが、過去にも、同時代の足跡がある須恵器が発見されている。
また、壱岐島の弥生時代中期(紀元前2世紀~紀元1世紀)の遺跡でも、肉球跡のある土器が出土している。

須恵器工房で焼成前の生乾きの須恵器の上を、猫がテチテチ歩いている姿を想像。

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古墳時代の土器片に猫の肉球跡? 福井県で展示、土器を乾燥中に踏んだか

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ネコとされる生き物の足跡が付いた須恵器=福井県美浜町歴史文化館

ネコと日本人が歩んできた歴史を紹介する福井県の美浜町歴史文化館の企画展「ネコ踏んじゃった!?」がこのほど、同館で始まった。町内で見つかったネコとみられる動物の足跡付きの須恵器片を初めて公開している。足跡付きの土器片では最古級の古墳時代後期(6~7世紀)のもので、同館学芸員は「国内でのネコの生息時期を知る上で貴重な史料」と話している。11月29日まで。

須恵器片は2018年10~12月、興道寺廃寺跡周辺の発掘調査で見つかった。円墳の周溝から土器片約10点が出土し、そのうちの一つの須恵器杯に大きさ約2センチのくぼみを確認。形状がネコの肉球に似ているほか、爪の跡がなく、歩く時に爪を隠す特徴があるネコの足跡と推測。屋外で乾燥させていた時に踏まれたとみられる。

同館の松葉竜司副館長によると、ネコとされる生き物の足跡がついた土器は国内に3点見つかっている。そのうち、同様の足跡が付いた古墳時代の須恵器は、07年に兵庫県姫路市の古墳で見つかったものしかないという。

松葉副館長は「近年の発掘調査で国内のネコの生息時期は弥生時代中期(紀元前2世紀~紀元1世紀)にさかのぼるといわれているが、十数年ほど前までは奈良時代(8世紀)以降とするのが定説だった。8世紀以前のネコに関する国内の史料は少なく貴重」と話す。

企画展では、美浜町と姫路市で見つかった足跡付きの須恵器のほか、日本のネコの伝来を探るパネルなど約40点を展示。放し飼いのネコの盗難や売買を禁ずることを示す若狭の地誌の写真やイヌをかたどった古墳時代の土製品なども並べている。月曜休館。

『福井新聞』2020年9月29日 午前7時00分
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1174020?fbclid=IwAR1cmx8FU8LPh4HdIz7KTqJZ6e66bmYoNa6pFpYbejvpm905o-84KS4zRIA
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「性同一性障害」の医療の「古典」書籍 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月29日(火)

「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」に、日本における「性同一性障害」問題の嚆矢である高橋進先生の『 性的異常の臨床』(金剛出版、1983年)を入れる目処がついた(私が自費で購入して寄贈)。

1995~96年に、埼玉医科大学で「性同一性障害」の医療が始まる10数年前に、この問題に気づいていた精神科医がいたことの証明になる本。

関係者でも、持っている人は少ないと思う。
でも、こうした「古典」を揃えておくことも、アーカイブの使命だと思う。

さらに、穴田秀男『性は変えられるか : 性転換症の医学的解明』(メディカルトリビューン日本支社、1976年)も入手。

これで、戦前の「変態性欲」観から、戦後の「性転換症」を経て、「性同一性障害」概念が立ち上がってくる経過をたどれるはず。

どなたか、このテーマで修士論文、書きません?


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「アーカイブ」書籍発注(第1次)リスト、最終調整 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月29日(火)

「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」の書籍発注(第1次)リスト、最終調整段階。
松中権『LGBT初級講座 まずは、ゲイの友だちをつくりなさい』に印がついていなかったので、忖度して印を付ける。

それはともかく、)リストの最終調整をしていて思ったこと。
T部門の場合、一時的にスポットライトを浴びて自伝(半生記)を出版した後、消えてしまった人がかなり多い。

望みの性別で平穏に生きているのなら、それが一番なのだが、どうも、そう楽観的にばかり考えてもいられない社会状況があるように思う。

競艇選手の安藤大将さんなど、どうしているのだろう?

修羅の道を抜けた人たち、皆な、幸せになっていて欲しい。

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LGBTの老後問題 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月29日(火)

やっと「病院に行ってきます」宣言。
https://twitter.com/cafeokamalt/status/1310766269088452610
お店がしばらく休業になるのは残念だけど、ともかくよかった。
検査&診察で、病状と原因がはっきりすれば、その後のことも見えてくるし。

ご本人が「病院に行く」と宣言してくれたので、心配していた人から情報が入るようになった。
やっぱり程度の差はあれ、「あれ?様子が変だな」という感じで異変に気づいていたお客さんは、多かったようだ。

今後は、検査&診察の結果にもよるが、最悪の場合は、お店を続けるのが難しいかもしれない。

コミュニティにとって大切な人。
皆ができる範囲で支えていくことが大事だと思う。

身寄りのない単身LGBTの老後問題が、最初に公に問起されたのは、私が知る限り、1990年公開の映画『Mr.レディ 夜明けのシンデレラ』(東宝)だった。

主人公(片岡鶴太郎)が世話になるゲイ・バーのママ(小野寺昭)がケチなのは、従業員の老後のために貯金しているからという設定だった。

それから30年、声は上がるけど、実際には何も対応がなされなかった。

欧米にはあるLGBT専用の老人ホームのようなものは日本では、残念ながらまだない。
それどころか、一般の老人ホームへの入所さえ、ちゃんと想定されていないように思う(とくにTの場合)。

ゲイの識者に聞いたところでは、ゲイの人生季節感は「春夏夏夏夏・・・・秋」で「冬」は来ないことになっているのだそうだ。
だから人生の「冬支度」をしようとしないらしい。

でも、当たり前のことだが、誰にでもやがて「冬」は必ず来る。

とはいえ、まさか、親しい人のことで、この問題(LGBTの老後問題)に向き合うことになるとは思わなかった。


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斎藤光『幻の「カフェー」時代 夜の京都のモダニズム』 [性社会史研究(一般)]

9月28日(月)

「性欲研究会」の研究仲間の斎藤光さん(京都精華大学教授)から新著『幻の「カフェー」時代 夜の京都のモダニズム』(淡交社、2020年9月)をいただく。
斎藤光『幻のカフェー時代』1.jpg
ありがとうございました。
長年のご研究が一書にまとまり、何よりです。

また、淡交社みたいな上品な出版社から本が出せるの、うらやましいです。

口絵1の織田一磨の新宿のカフェー街の絵は、拙著でも使いたかったもの。
カラー図版が使えないので断念したが。

図版を見ていて(まだ、図版しか見てない)、女給さんの着物は、縞銘仙が多いように思う。
表紙の女給さんは、たぶん麻の葉柄の銘仙。
斎藤光『幻のカフェー時代』2.jpg
カフェーの時代(1920年代~30年代前半)は、そのまま銘仙の全盛期と重なるし、丈夫で(絹織物にしては)水濡れにも強い銘仙は、女給さんの労働着として最適だったと思う。
中でも、縞銘仙は、比較的安価で手に入りやすいし、着る人を選ばないので、たぶん都合が良かったのだろう。
おそらく、女給さんの着物としては、縞銘仙→模様銘仙→お召し(縞)の順で格が上がっていったはず。
ただ、残っている写真では、縞銘仙と縞お召しの見分けはきわめて困難。
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気疲れ [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月28日(月)

夕方、新宿二丁目の某店が営業日なのに開いていなく、なのに、電気は点いている、との連絡が友人からあった。

実は、昨日(16時過ぎ)、様子を見に行ったときもそうで、17時過ぎになって「休みます」の告知がTwitterに上がった。

友人・知人が心配している。
何もなければ良いが・・・・。

19時半頃、路上で据わっているところを発見・保護された模様。
とりあえずは、良かった。
無理をせず、病院に行って検査・診察してもらうのが、今すべきことだと思う。

連絡が次々に入ったのが、夕食を作っている時~食べている間で、一家の食事係がいちばん忙しい時間帯。
夕食の麻婆茄子、ぜんぜん食べた気がしなかった。
200928 (3).JPG

私は電話で情報を受けていただけで、何もしてないのに、とても気疲れした。
現地で対応していた友人は、どれほど大変な思いだったか・・・。
発見の一報は「道で倒れている」だったので、最悪のことまで考えた。

最大の問題は、ご当人が状況をちゃんと認識できないこと。
日本のシステムだと、親族ではない友人がいくら心配しても、本人が了解しない限り、無理やり病院に連れていくことはできない。

認知の状態が悪化した場合、たとえ家族が側にいても、いろいろトラブルになる。
まして、1人暮らしでは・・・。
ほんとうに、手の打ちようがないのが、現実だ。

就寝、3時。

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