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長野市北部でM6.7、最大震度6弱 [地震・火山・地質]

11月22日(土)

22時25分、研究会から家に帰ってきて玄関でブーツを脱いでいたら、二階から息子が「長野で大きな地震だよ」と叫ぶ。
駅に着いたか着かないかのタイミングでぜんぜん気づかなかった。
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22日22時08分頃、震源地は長野県北部(北緯36度41.5分、東経137度53.4分)、
震源の深さは5km、地震の規模はM6.7(訂正値)。
北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型。

震度6弱 長野県長野市戸隠、長野市鬼無里、小谷村中小谷、小川村高府。
震度5強 長野市箱清水、長野市豊野町豊野、長野市中条、白馬村北城、信濃町柏原東裏。
震度5弱 長野市信州新町、長野市大岡、中野市豊津、大町市八坂、飯綱町牟礼、飯綱町芋川
      新潟県糸魚川市能生、妙高市関川。
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東京区部は震度2。
ウチ(川崎市中原区)は震度2。

東北地方太平洋沖大地震の13時間後、2011年(平成23年)3月12日3時59分に発生、長野県下水内郡栄村で震度6強を観測したした長野県北部地震(M6.7、)と同タイプの直下型内陸地震(逆断層型)と思われる。

この地域は、新潟-神戸歪集中帯に属していて、‎1847年の善光寺地震(推定M7.4 、死者8600人余)や2004年の中越地震(M6.8 、死者68人)など、M7前後の直下型内陸地震がときどき発生する。
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↑ 長野県から新潟県にかけては、大きな地震が頻発している地域であることがわかる。

【23日10時】
朝になって被害状況が明らかになりつつある。
白馬村などで住宅30棟が倒壊、長野県下で負傷者39人。
でも、死者は出なかったようなのは不幸中の幸い。

「現代風俗研究会・東京の会」第17期・新風俗学教室「音楽の風俗」(第6回) [お勉強(研究会)]

11月22日(土)
(続き)
15時10分、丸の内仲通り「国際ビル」の「成蹊大学(新)サテライトオフィス」へ。
今までは隣の「富士ビル」だったが、全面改修のため移転していて、ちょっと戸惑う。

「現代風俗研究会・東京の会」第17期・新風俗学教室「音楽の風俗」(第6回)

報告は、針谷順子(編集工房 球)「レコードコレクションという欲望―『レコードマップ』28年の編集経験から―」。

「現代風俗研究会」の古参会員で、『レコードマップ』という全国の中古、輸入、専門、通信販売のレコード(音楽ソフト)を売り買いするお店を、 地図付きで紹介する年報を編集・出版している「編集工房 球」の針谷順子さんのお話。

レコードコレクションの世界から、コレクション趣味全般に話が発展して、とてもおもしろかった。
会場にいらしていたレコード2万枚を集めている方(某大学の著名な教授)が「それだけの量、お集めになって、どれだけ聞いてますか?」という質問に対して、「レコード聞いている時間があったら、レコードを探しに行きます」ときっぱり答えていたのが、とても印象的。
どうやら、音楽を聴くために集めるのではないようだ。

さらに、「レコード盤より、レコード・ジャケットの方がずっと大切」というお話。
それでは、レコード収集ではなく、レコード・ジャケット収集趣味じゃないか?

正直言って、よくわからない世界。

ジェンダー的に言うと、物を集める趣味の人には男性が圧倒的に多い。
さらにコレクターというレベルになるとほとんどは男性で、その比率は著名なコレクターになるほど高くなる。
しかも、民芸のこけしとか、リカちゃん人形のような、本来、女性の愛玩品であっても、トップクラスのコレクターになると、男性がほとんど。

神野由紀さん(関東学院大学教授)がコメントしていたが、女性でもコレクターはいるが、だいたいは途中から集めるだけでなく自分で作り始めるのだそうだ。
人形を集めていた女性が、人形作家になっていくパターン。

こうした性差が何に基づくのか、とても興味深い。
どうも、男性の権力志向・独占欲と何か関係があるのではないだろうか?
織田信長が権力にあかせて、著名な茶道具を集めたあげくに、千利休に新たな価値の創造をさせたように。

18時、閉会。

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丸の内仲通りのイルミネーション。
昔は純粋なオフィス街で、夜になると寂しいぐらいで、こんなおしゃれな雰囲気の場所ではなかったのに、すっかり様変わり。

11月22日(土)元・秘書さんと2年ぶりに会う [交友]

11月22日(土)
10時45分、家を出る。
東急目黒線で目黒駅に出て、JR山手線で開業100周年の東京駅へ。
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丸の内中央口で名古屋から上京してきた元・個人秘書さんと待ち合わせ。
会うのは2年ぶり。
「新丸ビル」内の「Daedoko」というレストランで、お昼ご飯を一緒する。
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↑ 「山県牛のグリル」(1550円)。
味はまずまず。
お値段はちょっと高めだけど、場所を考えると仕方がないかな。

地下のスタバに移動して、さらにおしゃべり。
内容は、もっぱら昔話。
共通の知人の話も出たけど、ほとんどの人が消息不明。
彼女が名古屋にお嫁に行ってからもう13年、私も歳をとるはずだ。
どこに行くわけでもなく、2時間半ほど話をしただけだったけど、懐かしく、楽しかった。

14時45分、彼女と分かれて「現代風俗研究会・東京の会」へ。

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↑ 都心の銀杏は、いちばん色づいている樹で、こんな感じ。 
(続き)

11月21日(金)一橋大学CGraSS(社会科学研究センター)公開レクチャー・シリーズ 第28回「日本占領と性 ―性暴力、売買春から親密な関係まで」 [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)]

11月21日(金)  晴れ   東京   16.6度   湿度59%(15時)
16時25分、国立の一橋大学へ。
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CGraSS(社会科学研究センター)公開レクチャー・シリーズ 第28回「日本占領と性 ―性暴力、売買春から親密な関係まで」を聴講。

第1レクチャーは、平井和子さん(一橋大学社会学研究科特任講師) 「日本占領とジェンダー―米軍・売買春と日本女性たち」。
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第2レクチャーは、茶園敏美さん(京都大学学際融合研究推進センターアジア研究教育ユニット(KUASU)研究員) 「パンパンとは誰なのか-キャッチという占領期の性暴力とGIとの親密性」。
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占領期の性暴力をテーマにした著書を今年出された気鋭の研究者の豪華2本立てということで、会場は70~80人の聴衆で満席。
定刻(16時30分)に2分遅れてしまったら、テーブル席には座れず、後ろの壁際の椅子席。

平井さんは「(占領軍の性暴力から)守るべき女性」と「犠牲にしてもよい(占領軍に差し出される)女性」の分断を指摘。
茶園さんは、「キャッチ」(性病検査のための強制収容)の性暴力的性格を指摘した上で、占領軍兵士(GI)と「パンパン」の親密性、「連帯」の可能性を述べた。
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どちらも、その通りだと思うが、せっかくのコラボレーションなのだから、その2つが占領期の現実の中でどう絡み合うのかが聴きたかった。
時間がまったく足りず、残念。

会場から出た質問を聞いていると、わざわざ聴講に来るような占領期の性暴力に関心がある方でも、占領期の日本社会のリアリティがもうすごく希薄になっている感じがした。

あの時代、敗戦で多くのものを失った人々が、とりわけ庇護者を亡くした女性たちが、混乱極まりない世相の中で、なんとかして生きぬいていくための方途として、どんな術があったのか、現代の日本人の想像力はもう及ばなくなっている。
そうした感触はもう回復不可能なのだろうなと思うと、歴史研究者の末端にいる者として自責の念にかられる。

茶園さんにくっついて、インドネシア料理屋さんでの食事会にずうずうしく押しかけ。
社会科学研究センターの先生方には、すっかりご迷惑をおかけしたが、報告者お2人の間の席になり、いろいろお話しできて楽しかった。
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↑ 茶園さんと。