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社民、東京比例1位に同性愛公表の石川大我豊島区議を擁立 [政治・選挙]

11月27日(木)

昨日あたりから動きがあると思ったら、なるほど、こういうことだったのか・・・。

衆議院比例東京選挙区の前回(2012年)の社民党の得票は136,889票で(得票率2.1%)、もちろん議席獲得には遠く及ばなかった。

社民党が比例東京選挙区で議席を獲得したのは、2005年の第44回衆議院選挙(いわゆる「郵政選挙」)で、本来なら自由民主党に議席が割り当てられるはずだった17議席目が、自民党が大勝したため名簿登載候補者が尽きてしまい(名簿の30名全員の当選が確定済)、次順位の社会民主党が繰り上がって議席が割り当てられた。
ところが、名簿登載順位1位の中川直人候補は重複立候補していた小選挙区で供託金没収点未満で当選資格がなく、結局、比例単独だった保坂展人候補(現:世田谷区長)が当選した。

「おこぼれ」でなく、まともに議席を獲得したのは、2000年の第42回総選挙までさかのぼる(保坂展人候補が17議席中12位で当選)。

投票率にもよるが、比例東京選挙区で1議席を獲得するには35万票前後が必要。
ということは、石川さんが当選するためには得票を3倍増しないといけない。
東京では小政党というより「諸派」に近いくらい党勢が落ち込んでいる社民党にはまったく無理な話。
石川さん1人がいくら頑張ってもどうなる情勢ではない。

まあ、比例東京選挙区のの有権者は約1000万人、同性愛者の比率が3%だとすれば30万人、その人たちが皆、投票に行って比例区の投票用紙に「社民党」と書けば、社民党の基礎票と合わせて40万票になり、めでたく当選ということになるが・・・。
そうはいかないことは、2007年の第21回参議院選挙比例区でレズビアンを公言して選挙を戦った尾辻かな子候補の惨敗(民主党公認で立候補したが得票は38230票で、同党の当選ライン67000票余に遠く及ばず)で実証済み。

そんなことは、承知の上での挑戦だろう。
社民党党首選挙の時もだが、石川さんのチャレンジ精神は評価したい。
落選しても、来春は統一地方選挙だから、知名度を上げて区議選に臨めば、カムバックも見えてくる。
ご健闘を祈っている。
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社民、比例1位に同性愛公表の石川氏擁立 衆院選

社民党は26日、12月2日公示の衆院選で、同性愛者であることを公表している東京都豊島区の石川大我区議(40)を比例区東京ブロックの単独1位で擁立する方針を決めた。

石川氏は昨年、17年ぶりの選挙戦となった同党の党首選に立候補。吉田忠智・現党首に敗れたが、党再建に向けた「党改革推進本部」のメンバーになっていた。(江口達也)

『朝日新聞』2014年11月27日06時54分
http://www.asahi.com/articles/ASGCV7J3YGCVUTFK02K.html