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11月21日(金)一橋大学CGraSS(社会科学研究センター)公開レクチャー・シリーズ 第28回「日本占領と性 ―性暴力、売買春から親密な関係まで」 [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)]

11月21日(金)  晴れ   東京   16.6度   湿度59%(15時)
16時25分、国立の一橋大学へ。
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CGraSS(社会科学研究センター)公開レクチャー・シリーズ 第28回「日本占領と性 ―性暴力、売買春から親密な関係まで」を聴講。

第1レクチャーは、平井和子さん(一橋大学社会学研究科特任講師) 「日本占領とジェンダー―米軍・売買春と日本女性たち」。
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第2レクチャーは、茶園敏美さん(京都大学学際融合研究推進センターアジア研究教育ユニット(KUASU)研究員) 「パンパンとは誰なのか-キャッチという占領期の性暴力とGIとの親密性」。
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占領期の性暴力をテーマにした著書を今年出された気鋭の研究者の豪華2本立てということで、会場は70~80人の聴衆で満席。
定刻(16時30分)に2分遅れてしまったら、テーブル席には座れず、後ろの壁際の椅子席。

平井さんは「(占領軍の性暴力から)守るべき女性」と「犠牲にしてもよい(占領軍に差し出される)女性」の分断を指摘。
茶園さんは、「キャッチ」(性病検査のための強制収容)の性暴力的性格を指摘した上で、占領軍兵士(GI)と「パンパン」の親密性、「連帯」の可能性を述べた。
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どちらも、その通りだと思うが、せっかくのコラボレーションなのだから、その2つが占領期の現実の中でどう絡み合うのかが聴きたかった。
時間がまったく足りず、残念。

会場から出た質問を聞いていると、わざわざ聴講に来るような占領期の性暴力に関心がある方でも、占領期の日本社会のリアリティがもうすごく希薄になっている感じがした。

あの時代、敗戦で多くのものを失った人々が、とりわけ庇護者を亡くした女性たちが、混乱極まりない世相の中で、なんとかして生きぬいていくための方途として、どんな術があったのか、現代の日本人の想像力はもう及ばなくなっている。
そうした感触はもう回復不可能なのだろうなと思うと、歴史研究者の末端にいる者として自責の念にかられる。

茶園さんにくっついて、インドネシア料理屋さんでの食事会にずうずうしく押しかけ。
社会科学研究センターの先生方には、すっかりご迷惑をおかけしたが、報告者お2人の間の席になり、いろいろお話しできて楽しかった。
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↑ 茶園さんと。
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コメント 1

茶園です

こちらこそありがとうございました!
ほんとにご指摘のとおりで、今回のコラボトーク
核心部分で時間切れでしたよね(^^;
ドラマや映画の一番いい場面で

「次回をおたのしみに」

みたいなかんじでした(^^;

12月7日、1月24日でさらに深めていきたいとおもいます。
7日よろしくおねがいします。

p.s.パワポのブーツとミニスカのおねーさんのイラスト
次回は、もうちょっと考えます(^^;
by 茶園です (2014-11-22 18:20) 

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