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「現代風俗研究会・東京の会」第17期・新風俗学教室「音楽の風俗」(第6回) [お勉強(研究会)]

11月22日(土)
(続き)
15時10分、丸の内仲通り「国際ビル」の「成蹊大学(新)サテライトオフィス」へ。
今までは隣の「富士ビル」だったが、全面改修のため移転していて、ちょっと戸惑う。

「現代風俗研究会・東京の会」第17期・新風俗学教室「音楽の風俗」(第6回)

報告は、針谷順子(編集工房 球)「レコードコレクションという欲望―『レコードマップ』28年の編集経験から―」。

「現代風俗研究会」の古参会員で、『レコードマップ』という全国の中古、輸入、専門、通信販売のレコード(音楽ソフト)を売り買いするお店を、 地図付きで紹介する年報を編集・出版している「編集工房 球」の針谷順子さんのお話。

レコードコレクションの世界から、コレクション趣味全般に話が発展して、とてもおもしろかった。
会場にいらしていたレコード2万枚を集めている方(某大学の著名な教授)が「それだけの量、お集めになって、どれだけ聞いてますか?」という質問に対して、「レコード聞いている時間があったら、レコードを探しに行きます」ときっぱり答えていたのが、とても印象的。
どうやら、音楽を聴くために集めるのではないようだ。

さらに、「レコード盤より、レコード・ジャケットの方がずっと大切」というお話。
それでは、レコード収集ではなく、レコード・ジャケット収集趣味じゃないか?

正直言って、よくわからない世界。

ジェンダー的に言うと、物を集める趣味の人には男性が圧倒的に多い。
さらにコレクターというレベルになるとほとんどは男性で、その比率は著名なコレクターになるほど高くなる。
しかも、民芸のこけしとか、リカちゃん人形のような、本来、女性の愛玩品であっても、トップクラスのコレクターになると、男性がほとんど。

神野由紀さん(関東学院大学教授)がコメントしていたが、女性でもコレクターはいるが、だいたいは途中から集めるだけでなく自分で作り始めるのだそうだ。
人形を集めていた女性が、人形作家になっていくパターン。

こうした性差が何に基づくのか、とても興味深い。
どうも、男性の権力志向・独占欲と何か関係があるのではないだろうか?
織田信長が権力にあかせて、著名な茶道具を集めたあげくに、千利休に新たな価値の創造をさせたように。

18時、閉会。

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丸の内仲通りのイルミネーション。
昔は純粋なオフィス街で、夜になると寂しいぐらいで、こんなおしゃれな雰囲気の場所ではなかったのに、すっかり様変わり。

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