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口永良部島の新岳が34年ぶりに噴火 [地震・火山・地質]

8月3日(日)
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屋久島の西方約12kmにある口永良部島の新岳が34年ぶりに噴火。
鹿児島の活火山桜島は誰でも知っているが、その南に火山島が連なっていることは、あまり知られていないと思う(とくに東日本の人は)。
薩摩硫黄島(鹿児島県薩南群島)、諏訪之瀬島(鹿児島県トカラ列島)、硫黄鳥島(沖縄県)など活火山も多い。
口永良部島の新岳はその中でも最大規模の火山。
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日本は、千島列島から北海道、本州(分岐して伊豆火山列島)、九州、とまさに世界で最も活動が活発な火山列島なのだ。
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口永良部島の新岳が噴火 鹿児島、噴煙800メートル超
3日午後0時24分ごろ、鹿児島県屋久島町・口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)が噴火し、噴煙が800メートル以上に達した。新岳の噴火は1980年9月以来。気象庁は、噴火警戒レベルを1の「平常」から3の「入山規制」に引き上げ、火口から半径2キロの範囲に立ち入らないよう注意を呼びかけている。

屋久島町は、噴火による噴石のおそれがあるとして3日午後1時、島全域の77世帯135人を対象に避難準備情報を発令した。被害は確認されていないという。

口永良部島は、屋久島の西約12キロにある火山島。
『朝日新聞』2014年8月3日15時57分
http://www.asahi.com/articles/ASG8354RXG83TLTB00C.html?iref=comtop_6_06

NHK杯テレビ将棋トーナメント本戦1回戦 香川愛生女流王将vs熊坂学五段 [スポーツ]

8月3日(日)
第64回 NHK杯テレビ将棋トーナメント本戦1回戦 香川愛生女流王将vs熊坂学五段 の注目の一戦の録画中継を見る。
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香川愛生(まなお)女流王将は、立命館大学文学部に在学中の学生女流棋士。
2013年10月に第35期女流王将戦で初タイトルを獲得。
甲斐智美 女流王位・倉敷藤花との女流棋士枠をめぐる決定戦(女流タイトル保持者による)を勝ち抜いて初出場を決めた。
いかにも現代の女子学生的な容姿で(今日の対局も太腿露わなミニスカート姿)、将棋好きの男性たちに人気の21歳新進気鋭の女流棋士。

一方、熊坂学五段は、2001年度(後期)三段リーグで2位になり、24歳で四段に昇段したものの、順位戦C級2組で3期連続の降級点(2勝8敗、3勝7敗、2勝8敗)をとり、27歳でフリークラスに陥落。
これは順位戦の現行制度上の最短記録であり、同時に最年少記録。
以来9年間、順位戦復帰の規定を満たす成績があげられず、来年3月にはフリークラス在籍年数が切れ、強制的に現役引退となる瀬戸際に追い込まれている37歳。
ところが、消えかかる蝋燭が最後に明るくなるかのように、今期のNHK杯予選では北島忠雄六段、窪田義行六段、村山慈明七段に3連勝し、(おそらく最初で最後の)本戦初出場を決めた。
実は熊坂五段は(一部に)熱烈なファンがいる隠れ人気棋士で、2チャンネル将棋板では、仙台在住であることから「杜の熊さん(クマー)」の愛称で親しまれ、羽生善治四冠、渡辺明二冠、森内俊之竜王など超一流棋士などに匹敵するスレッド数を誇っている。

つまり、女流タイトルを保持する上り坂の女性棋士と、プロ棋士としては史上最弱クラスの強制引退も間近い男性棋士と、どちらが強いかという注目の一戦。

将棋は、先手・香川女流王将の三間振飛車・美濃囲い、後手・熊坂五段の居飛車・天守閣美濃(←かなり古風。今では珍しい囲い方)で始まった。
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中盤から香川女流王将の強烈な攻めが炸裂、大駒(飛車・角)を取り合う乱戦となり、熊坂五段の天守閣美濃は崩壊寸前、それに対して香川女流王将の美濃囲いは手つかず。
素人目にも香川優勢・熊坂劣勢と見えたが、62手目熊坂五段が打った1二角が効果的。
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熊坂五段の王は金・銀の守り駒をすべて失い次第に裸状態に。
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しかし、香川女流王将が攻めても攻めても熊坂五段の王は捕まらない。
これぞまさに「熊坂王」(守り駒を失った王が単騎で逃げ回る熊坂五段の得意技)の神髄。
ついに香川女流王将攻めが切れたところを、熊坂五段が切り替えして96手で鮮やかな逆転勝ち。
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一見、スリリングな戦いだったが、考慮時間がなくなった終盤の力には、かなりの差があったように思う。
ひたすら攻めまくる香川女流王将を、熊坂五段はギリギリのところで見切ってかわしていたように見えた。
もちろん一手間違えば、若き女流王将による「クマー斬殺シ-ン(イヨマンテ)」がテレビで流れるところだったが。

ということで、将棋における男女の棋力差はまだまだ大きいことを改めて実感。
盤上競技では、一般に男性が女性より強いが、競技によって男女差の大きさがかなり異なる。
たとえば囲碁はそれほどの差がない。
男性棋士に伍してタイトル挑戦リーグ入り直前のところまでいっている。
一方、将棋は差がかなり大きい。
女流棋士のトップクラスでも、男性棋士の養成機関「奨励会」の有段者(3~初段)となんとか戦えるレベルと言われている。

競技の歴史や競技人口の多少、競技・育成システムなど、ジェンダー的な差(社会的な性差)もあるだろうが、それだけでは説明がつかない差があり、どうも、男女の思考回路(脳の神経構造差)に原因があるように思う。
囲碁は右脳を主に使うが、将棋は主に左脳を使うらしい。
それに対し、人の脳は、右脳は男女差がほとんどないが、左脳は男性のほうが発達していると言われる。

それにしても、負けた香川女流王将、なんとも悔しそうだった。
あれだけ向こうっ気が強ければ、まだまだ強くなるだろう。
それに対して、熊坂五段、プロ棋士としてはアクが無さ過ぎというか、人が良すぎるという感じ。
でも、終局後の「感想戦」での丁寧な対応を見ると、将棋教室の先生としては、とても良い先生になると思った。

「クマー」ファンとしては、現役最後の年?に動いて喋る「クマー」をNHKで見られて、うれしかった。
まさに「最後の思い出の夏」。
でも、こうなったら、NHK杯で優勝して、「奇跡の順位戦復帰(強制引退取り消し)」を果たして欲しい。
なにあと5回続けて勝てばいいだけじゃん。

8月3日(日)フレッシュトマトとバジルのスパゲッティ [日常(料理・食べ物)]

8月3日(日)
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今日のお昼ご飯。
一昨日作った夏野菜のトマトスープを煮詰めてスパゲッティに絡めて、庭で採れたフレッシュトマトとバジルの葉を乗せてみた。
ちと薄味だったかな。

さあ、レポート読み、頑張ろう!

8月2日(土)今日もレポート採点 [日常]

8月2日(土)  晴れ   東京   35.3度   湿度49%(15時)
9時半、起床。
やや寝不足で昨日の疲労が抜けていない。
朝食はショコラクリームホーンとコーヒー。
シャワーを浴びて髪と身体を洗う。

今日は外出(研究会)の予定だったが、体調と暑さ(猛暑日)と、やらなければいけない仕事を考えて自重する。
今、倒れちゃうとまずいので。
「銘仙図鑑」をひとつまとめてアップ。

昼食は素麺を茹でる。
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付け合わせは、錦糸卵と四川胡瓜。
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昼食後は、明治大学「ジェンダー論」のレポート採点。
今日もひたすら読む。
夕方、疲れてしまい、涼しい部屋で1時間ほど眠る。

夕食は、まだ大量に残っている夏野菜とトマトの冷たいシチュー。
気のせいか昨日よりおいしい。
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それと、お刺身(鯛・いわし)。
どちらも美味。
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夕食後も、レポート読み。
今日は、がんばって60本読んで、ようやく出口が見えてきた。

7月29日(月) 50本
7月30日(水) 16本 (計 66本) 
7月31日(木) 18本 (計 84本) 4年生・他学部生読了
8月 1日(金) 50本 (計134本) 残り125本
8月 2日(土) 60本 (計194本) 残り 65本

お風呂に入って温まる。
就寝、5時。

「ジェンダー論」レポートのテーマ、今年の特徴 [お仕事(講義・講演)]

8月2日(土)
明治大学「ジェンダー論」のレポート採点中。
全部で259本の中、今194本を読み終わり、残り65本。
ようやく締切(5日火曜)に間に合う目途が立ってきた。
例年に以上に力作が多く、なかなか採点が進まない。

レポートの課題は、「ジェンダーもしくはセクシュアリティに関する事象の考察」なので、人間の「性」に関わるテーマなら、なんでもOK。
学生さんのテーマ選択の今年の特徴は、昨年あたりから急増した「同性愛」(とくに「同性婚」)が今年も堅調で、中でも「レズビアン」がテーマとして人気。
逆にかなり減ったのは「性同一性障害」で退潮傾向がはっきり。
「トランスジェンダーor異性装」と「BL」は相変わらず根強い人気がある。

セクシュアルマイノリティ系以外では、今までほとんどなかった「男女混浴」が4本もあった。
今年の春に出た『温泉評論』創刊号が「混浴」を特集しているのを講義の中で紹介したせいだろう。
また「女性の軍隊参加」が2本あった。
残念ながら外国(アメリカ)の話で、日本で徴兵制が実施された場合、女性も徴兵されるのか?という論点には至っていない。
そこまで踏み込んで問題意識を持てばA評価をあげるのに。

男子学生で「女性専用車」を取り上げたものが2本、「痴漢冤罪」1本と合わせて、男性の不満が垣間見える。

腐乱死体と誤判断、救急搬送遅れる [事件・事故]

8月2日(土)
基本的には、マニュアル通りに呼吸と脈拍を確認しない救急隊員の怠慢なのだが・・・。
でも、未熟な新米隊員でなく、それなりの経験がある救急隊長をして「腐乱死体」と誤判断させるって、いったいどんな状態だったのだろう?と思い、興味をもってしまった。

流れを整理すると、こんな感じ。
7月31日
午前9時15分頃、青森署から「女性の安否確認で自宅を訪れたところ、階段の下で倒れ、意識、呼吸がない」と119番通報。
21分頃、救急隊が女性宅に到着。廊下でうつぶせに倒れている女性を発見。両足の皮膚が黒ずんでいたこと、体液が浸出していたことなどから消防司令補(41・男性)が死亡状態(腐乱死体)と判断。
27分頃、警察官へ引き継ぎをして救急隊は現場を離れる。
31分頃、青森署から「うめき声もあり脈もある」と再度119番通報。救急隊が再度出動。
9時35分頃、女性に呼吸や脈拍、腕が動く反応があることを確認し、改めて救急搬送。

記事には、両足の皮膚が黒ずんでいた(ように見えた)こと、体液が浸出していた(ように見えた)ことが「腐乱死体」と判断した決めてだったように書いてあるが、臭い(腐臭)もあったのか?
ともかく、一目見るなり「腐敗が始まっている、こりゃあ駄目だ(合掌)」という状態だったのだろう。

さらに驚くのは、倒れていた人がすでに幽冥の間にいるような超高齢者ではなく、50歳代の女性だということ。
50代と言えば、私と同じか年下だ。
その年齢で生きながら腐乱死体と間違われるって・・・、よほど身体の状況が悪いのだろう。
まあ、私も妖怪と間違われることは度々あるが、さすがに死体と間違われたことはない。
若い頃からの過剰飲酒で重い肝硬変を患い肌が黒化し手足はむくみ(浮腫)、肝性脳症を起こして倒れて失禁・・・、詳しいことはわからないがそんな状況を想像してしまう。
たぶんそんなに外れてないだろう。
この同世代の1人として、なんだか哀しくなってしまった。
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腐乱死体と誤判断、救急搬送遅れる 呼吸・脈拍確認せず
青森地域広域消防事務組合は1日、中央消防署の救急隊員3人が市内の自宅で倒れていた50代女性を呼吸や脈拍の確認をせずに「死亡」と判断して一度引き揚げた後、青森署の警察官が女性の生存に気づき、隊員が改めて救急搬送したと発表した。女性は現在、脳疾患で入院中という。
同組合によると、7月31日午前9時15分ごろ、青森署から「女性の安否確認で自宅を訪れたところ、階段の下で倒れ、意識、呼吸がない」と119番通報があった。約6分後、隊長の男性消防司令補(41)ら隊員3人が女性宅に到着。廊下でうつぶせに倒れている女性に触って体温を調べ、呼吸や脈拍の確認をしないまま「死亡状態」と判断し、約6分後、警察官へ引き継ぎをして現場を離れた。
約4分後、青森署から「うめき声もあり脈もある」と再度119番通報があったため、隊員は再度出動。同35分ごろ、女性に呼吸や脈拍、腕が動く反応があることを確認し、改めて救急搬送したという。
隊員は、女性の両足に床ずれがあり、体の周囲の液体が体液に見えたことなどから腐乱死体と誤解し、呼吸、脈拍の確認を怠ったという。同組合の吉崎宏二消防長は「隊員の思い込みによる誤判断で搬送が遅れ、本当に申し訳ない。原因究明を進め、職員への処分も検討する」と話した。
『朝日新聞』2014年8月1日23時23分
http://www.asahi.com/articles/ASG815F64G81UBNB00Q.html