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8月4日(月)「真夏の祭典」、もとい「採点」終了 [お仕事(講義・講演)]

8月4日(月)
金曜日から4日間「お籠」して続けていた明治大学「ジェンダー論」のレポート読みがやっと終了。

7月29日(月) 50本
7月30日(水) 16本 (計 66本) 
7月31日(木) 18本 (計 84本) 4年生・他学部生読了(平常点算出作業)
8月 1日(金) 50本 (計134本) 残り125本
8月 2日(土) 60本 (計194本) 残り 65本
8月 3日(日) 51本 (計245本) 残り 14本
8月 4日(月) 14本 (計259本) 完了

レポート点と平常点の合算をして、たった今、成績報告用紙への記入も完了。
後は、明日(締切日)、大学に行って提出するだけ。
今年はいつも採点に集中する7月末に講演が2回(27・30日)もあって、時間的・精神的に採点が捗らず、スケジュール的に余裕がなくなってしまった。
なんとか、体力がもってくれたけど、やっぱりきつい。
昨夜など、眼精疲労でピントが合わなくなってた。
疲れた・・・。
ということで、全体的な講評は、また後日。



銘仙図鑑(36) 青紫に交差する竹の意匠の銘仙 [銘仙図鑑(新規)]

今まで「銘仙図鑑」に掲載してきた銘仙の多くは、デザイン的・技術的に優れた「逸品」が中心でした。
ただ、銘仙という絹織物が、昭和戦前期の大衆消費衣料として大流行したことを考えると、「逸品」ばかりの紹介では、銘仙の全体像を見誤ることになりかねません。
そこで、デザイン的・技術的に必ずしも優れていない「並品」も紹介していこうと思います。
(33)(34)(35)(36)はそんな作例です。
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銘仙図鑑(36) 青紫に交差する竹の意匠の銘仙
銘仙36-1.JPG
【番号】 036
【名称】 青紫に交差する竹の意匠の銘仙
【色柄】 青紫の地に、交差する竹をデザインした曲線を黄色、濃淡の水色で織り出す。
     黄色はクロムイエロー、濃淡の水色はシアンブルーと思われる。
     一見、ただの曲線かとも思うが、節を表現しているので竹の意匠化。
     曲線(竹)の縁と節は白で表現する。
     織の密度は並で、微妙に地厚な感じがする。
     光沢感は乏しく、織ずれや経糸の攣れは比較的少ない。
     緯糸の太さが均質ではなく、ところどころ「節」が見られる。
     色数や技法を抑えた普及品的な作例の比較的初期のものと思われる。
【技法】 経糸捺染、解し織。
【産地推定】 秩父(埼玉県)??
【年代推定】 昭和2年(1927)前後??
【所蔵者】  三橋順子
銘仙36-2.JPG
↑ 見る場所によっては単なる交差する曲線に見える。
銘仙36-3.JPG
↑ たしかに竹の節が表現されている。
銘仙36-4.JPG
↑ でも、あまり竹という気がしないのは色使いのせいか。
銘仙36-5.JPG
↑ 織ずれや攣れは少ないが、緯糸(紫色)の太さが不均質で太い部分が浮いて見える。
銘仙36-6.JPG
↑ 紫色の点に見えるのが緯糸の「節」。