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4月9日(火)春の秩父路3人旅(1日目:秩父銘仙館) [旅]

4月9日(火)

午前中の東京は大雨で、雨除けのショールはもちろん、着物の袖もぐっしょり。

集合時間(11時)ぴったりに、おゆうちゃん、くーちゃんが出現。

11時30分西武池袋駅発の特急「ラビュー」に乗車。
飯能を過ぎたあたりから雨が小止みになる。
車窓から満開の桜や花桃が見えると、はしゃぐ2人。

12時45分、西武秩父駅に到着。
雨、止んでいる。
お互いの妖力のせいと主張している2人を案内して、徒歩5分ちょっとの「秩父銘仙館」へ。

今回の旅の目的の1つは、銘仙の織成過程を、まだよく理解していないくーちゃんの教育。

まず、秩父銘仙の歴史。
市場に出せない屑繭から紡いだ節糸使った堅牢な自家生産織物(江戸時代~1880年代)から、紡績糸、人工染料、半自動織機を使った近代工場・大量生産織物への発展。
そして、解し織りの発明によるデザイン性の向上。

結果、絹織物としては安価で丈夫にもかかわらず、デザイン性にも優れ、大正~昭和の働く女性の仕事着、お嬢さの普段着に愛用された。

次いで、新旧たくさん展示されている機械を前に、製糸→整経→仮織り→型枠捺染→解し織り、という秩父銘仙の制作過程を、1時間ほどで解説。

特別展示室で、「銘仙ボーイ」という方のコレクションを見る。
なかなか良い物が並んでいたが。技術的にレベルが高い物がほとんど伊勢崎(群馬県)との生産いうのがちょっと悔しい。

受付に私の名刺を出して、「ご相談があるのですが・・・」。
幸い、スタッフさんが私のことを覚えていて、応接室の案内される。
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今回の訪問のもう1つの目的である、私とおゆうちゃんの銘仙コレクションの寄贈について打診する。
幸い、寄贈を受け付けてくださるとのこと

ああ、よかった。
これで、訪問のもう1つの目的を達成。
今すぐではないにしろ。準備にかかれる。

せっかく集めた銘仙、散逸させたくない。
展示されていた物のような上級品ではないが、そもそも銘仙は普及品なのだから、私とおゆうちゃんのコレクションの方が実態を映していると言える。

銘仙館の建物は、秩父銘仙の全盛期(いちばん儲かった時期)。昭和5年(1930)に建てられた。当時、最新流行のアールデコを取り入れたモダン建築で、国の登録有形文化財。

その前で記念撮影。
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お庭の桜も満開だった。
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