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春の秩父路3人旅(2日目:芝桜公園) [旅]

4月10日(水)

お宿のマイクロバスで,西武池袋駅まで送ってもらう途中、朝のお散歩で芝桜がけっこう咲いていたのを思い出して、運転手さんに「芝桜公園の状態はどうですか?」と尋ねてみた。
「咲き始めですね。まだ茶色い所もあるけど。けっこう咲いているみたいですよ」
という返事。

どうしようか? おゆうちゃんに聞いてみよう。
「行くぅ!」
はい、決定。

西武秩父駅に着いて、小休憩の後、タクシーで「羊山」の芝桜公園へ。
800円、意外に安かった。

車で来ている人がたくさんいて、駐車場はけっこう混んでいる。
少し歩いて、見晴らしの良いところへ。
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たしかに芝桜は、5分先くらいで、まだちょっと早い。
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でも、桜は満開。
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こんなに桜があるとは知らなかった。

午前中のお散歩で,少し疲れていた私は、あまり動き回らず、ベンチに腰掛けて、景色と「花の精」を眺めていた。
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それだけで、とても幸せな気分。

今、人気の観光地「秩父芝桜公園」になっているこのあたりは、私が小学生の頃は雑木林で、私は木に登ったり、アケビの実を探して食べたりしていた。
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だから、60年近くたって、ここを訪れることができたこと、とても感慨深い。

故郷の山。故郷の空、故郷の花。

青い空、満開の桜、その下にいるだけで、私は幸せ。
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芝桜公園の出口付近に、薄紅のしだれ桜があった。
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これも、見事に満開。
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もともと春が遅い秩父路は、いろいろな花が一気に咲くが、この春はとくにその傾向が強い。

満開の桜とケヤキの若葉が¥¥並んでいる。
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芝桜公園から西武秩父駅までは長い長い下り坂。
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実は、これが不安だった。
でも,昨夜のくーちゃんのマッサージのお陰で、いつもよりずっと足の具合が良く、歩けた。
おゆうちゃんも、さりげなく手を繋いでくれて、介助してくれた。
やっぱり、看護師2人に付き添ってもらえるというのは、ありがたいし、すごく贅沢だ。

西武秩父駅の桜。
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ピンクが濃く、きれい。

芝桜公園ですっかり遊んでしまって、お蕎麦屋さんに行く時間がなくなった。
で、私が秩父に来たときに、ほぼいつも行く珈琲屋さん「カルネ」に行くことにする。

途中、秩父三十四ヵ所観音霊場13番「慈眼寺」に寄る。
白いしだれ桜、ソメイヨシノソメイヨシノ、どちらも満開。
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「カルネ」でしばらくくつろぐ。
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14時半、西武秩父駅に戻り、15時23分発の特急「ラビュー」に乗車。
何度も書いたように、ほんとうに楽しい、幸せな旅行だった。
おゆうちゃん、くーちゃん、ありがとう。






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春の秩父路3人旅(2日目:石仏の寺・金昌寺) [旅]

4月10日(水)

秩父三十四カ所観音霊場4番・金昌寺。

ここに最初に詣でたのは、13歳の夏休み、坊主頭の男子中学生だった。
それから55年・・・。
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↑ おゆうちゃんに「お姉ちゃん、後光が差してるよ」と言われた。

その間、3~4回、訪れているが、こんな満開の桜に出会えたのは初めて。
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もう思い残すことはない。
観音様に導かれて、阿弥陀様のところに行ってももいい。
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この寺は石仏の寺として知られる。
中でも、観音堂の軒に坐す「子育て観音」(江戸時代中期)は最大の作品で、赤子に乳をふくます優しい姿は、秩父路観光のアイドル的な存在。
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観世音菩薩は男性だが、時に女身に変身する(33化身のうち7つが女身)。

拙著『女装と日本人』で神も仏(菩薩)も性転換する国で、人が性別越境していけないという規範があるはずがない、と書いた原点は、この「子育て観音」の存在があったから。
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4月10日(水)春の秩父路3人旅(2日目:春のお散歩) [旅]

4月10日(水)

6時半、起床。
露天風呂に入って身体を起こす。
良いお天気で、気持ち良い。

7時、身支度。
私は、化粧、髪、着付けで約1時間だが、おゆうちゃんは30分。

8時過ぎ、お食事処で朝食。
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この山菜茶碗蒸し、おいしかった。
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ちゃんと身支度している。
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9時過ぎ、荷物を預けて、お散歩に出かける。
お泊まりした「新木鉱泉」(秩父市山田)は、もともと秩父34カ所観音霊場の3番「常泉寺」と4番「金昌寺」の間にある古い巡礼宿。

仲居さんが、おゆうちゃんの髪に興味津々で、質問攻め。
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昨日の大雨が嘘のような、雲一つない青空、桜は満開、これから春のお散歩。
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お宿からほど近いところに花桃(枝垂れ)の大木があって、まさに満開。
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花の下にこの2人がいる景色を見た村人(集落の人)が、「現実とは思えない、幻?」「もしかして妖(あやかし)かも?」と思う事態が、この後、続発する。
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私も、あながち否定はできない気分。

お宿(新木鉱泉)から徒歩10分ほどの秩父観音霊場4番・金昌寺へ。
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満開の桜の下に日本髪の佳人がたたずむ。
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その景色に、地元のおじさんが感動して
「自分は『秩父音頭』の歌い手なんですが、せっかくきてくださったのだから、一節歌っていいですか?」と言う。
私が「それは、それは、ぜひお願いします」と応じると、とても良い声で唄ってくれた。
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「秩父音頭」は歌詞がいろいろあるが、この場にいちばんふさわしい歌詞を選んでくれた。
ハァーエ 三十四ヶ所の 観音巡り 三十四ヶ所の 観音巡り 娘ナァーエ 娘十九の アレサ厄落とし
唄っているおじさんの脇に「娘十九」っぽい、くーちゃんがいるのが笑える(3枚目)。
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満開の桜の下で、「秩父音頭」の生歌を聴けるなんて・・・、幸せだった。

いろいろな「花の精」を兼ねている人と、その娘分なので、きれいに咲いている花があると、駆け寄っていってしまう。
で、しばらく花を愛でている。
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その様子を見た村の人々が不思議に思って、私に尋ねてくる。
「プロ(芸能人・モデル)の方ですか?」
「プロ」って言えば介護と看護のプロ(しかも凄腕)だけど・・・その意味じゃないよね。
で、私は「いえ、一般人です。普通にお散歩しているだけです」
と答える。

きっと、翌日は集落中の噂になっているだろう。
「俺も見た」「あたしも出会った」「じゃあ、幻じゃねえな」「何だったんだろうね」

だから「花の精」なんだって。

青い空。満開の花々、思い出のお寺、ほんとうに良いお散歩でした。
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春の秩父路3人旅(1日目:新木鉱泉旅館) [旅]

4月9日(火)

西武秩父駅に戻り、一休みの後、お迎えの車で、秩父市街地から山一つ越したところにある「新木鉱泉旅館」(秩父市山田)へ。

もともとは江戸時代の文政10年(1827)創業の秩父34カ所観音霊場の3番「常泉寺」と4番「金昌寺」の間にある古い巡礼宿。
それを、古民家風の旅館にリニューアルし、現在は秩父路でトップクラスのお宿になった。

特別室「ひのきの間」(12畳)に通される。
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一段高いテラスに、檜の円形の露天風呂がある。
下は、横瀬川の絶壁で、風がよく渡る。
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実は、くーちゃんが隠し撮りした、おゆうちゃんと私の入浴写真があるのだが、流出すると、スキャンダル確実なので載せない。

泉質は、単純硫黄冷鉱泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)で、泉温15度、pH9.24でアルカリ性が強く、とても滑らかなお湯。

18時半、別室に移動して夕食。
別室と言っても、すぐ向かいの部屋で、テーブルは3人だけ。
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陶板焼きのお肉は上州牛(秩父牛というのは聞いたことがない)。
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竹の子、今年の初物。
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焼魚はニジマス(撮り忘れ)。
天麩羅は、3人前。
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デザートの果物たっぷり。
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全体に野菜が多く、やさしい感じのお料理。
もともと食が細いおゆうちゃん、カロリーメントかじりながら激務をこなしているくーちゃん、2人とも満足してくれたようで何より。

部屋に戻ると、お布団が敷いてあった。
ビールの酔いと、お腹いっぱいで、脳貧血気味でダウン。

隣の布団で、2人が戯れている気配で意識が戻る。
どうも、くーちゃんがおゆうちゃんの布団に入り込んで、マッサージしているらしい。
ただ、おゆうちゃんは、身体が温まるマッサージが苦手なので、
「あたしはいいから、お姉ちゃんにしてあげなさい」
と、くーちゃん、追い出されて、こっちに来る。

くーちゃんのマッサージは、ひたすら揺する。
押すではなく、ともかく揺する。
揺すられているうちに、その部分がぽかぽかしてくる。
揺すり動かすことで、血行が良くなる。
私のような血行・循環不全気味の人には向いている。

とても気持ちが良い。
うつ伏せのまま身を任す。
とくに、筋肉の凝りとしびれで、棒のようになっていた左足の膝下がほぐれていくのがはっきりわかる。

「くーちゃん、お世辞じゃなく、すごい技術だよ。マッサージでお金取れるよ、プロになれるよ」
「看護師の仕事だけで十分です」
「高齢の患者さんにやったら、気持ち良くて極楽に逝っちゃうよ」
「それは、看護師としてまずいから、しません」

私は意識が遠のいていたから、わからないが、おゆうちゃんによれば、なんと2時間も揺すっていてくれたらしい。

2人が大きなお風呂に行っている間に、部屋の露天風呂に入る。
星空。
明日は、お花見日和だろう。

安らかな気持ちで眠りに就く。
就寝、1時半。
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