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差別的な「フェミニスト」とは徹底的に戦っていく [現代の性(性別越境・性別移行)]

9月2日(月)

ジェンダー平等が達成されていない、性暴力への適切な法的対応がなされない日本社会。
そうした社会を作り維持している主体は、トランス女性ではなく男性だ。

だから、トランス女性を非難・排除したとしても、現状の改善にはつながらない。
なぜ、そんな当たり前のことが理解できないのだろうか?

トランス女性の多くが、日本社会におけるジェンダー不平等や性暴力軽視に批判的なのは、当然のこと。
なぜなら、女性として日本社会で暮らしていれば、様々な場で、女性であるがゆえの抑圧や危険を体験するから。

つまり、トランス女性の多くはジェンダー問題において被害者側などだ。

そうした現実を捻じ曲げて、トランス女性が女性抑圧の加害者であるかのように論じ扱うことが、どれだけ理不尽で、トランス女性の心を傷つける差別的な行為であるか、今まで何度も指摘している。

それでも、「フェミニスト」を名乗る人たちが、そうした愚かな言説を垂れ流し続けるのなら、それは差別するため悪意の行為だと断じるしかない。

私は、トランスジェンダーの社会進出のパイオニアの1人として、自分が少しでも生きやすい社会を作りたいと思い仕事をしてきた。
また、そのことが、若いトランスジェンダーの未来を拓くことにつながると信じてきた。

トランスジェンダーの社会的包摂は、ジェンダー平等の達成や性暴力の撲滅とともに、21世紀の日本社会の重要な課題だと考える。

それらに反対する悪意の人たちとは、これからも徹底的に戦っていく。


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「不法滞在」のトランスジェンダー女性に在留特別許可 [現代の性(性別越境・性別移行)]

9月2日(月)

取りあえずは、良かった。
でも、ちゃんと法的に結婚できるようにすべき。

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トランス女性に在留特別許可「入管は夫婦として対応してくれた」、パートナーの男性と喜びの声

25年以上、不法滞在(オーバーステイ)になっていた東南アジア出身のトランスジェンダーの女性(法律上は男性、58)が8月14日に国から在留特別許可を受けた。2017年3月、入国管理局に出頭し、在留特別許可を求めていた。

9月2日、女性は同居する日本人男性(67)と都内で記者会見を開き、「(宗教上の理由もあり)LGBTは母国だと宿敵。日本に来たら扱いが全然違った。自分の居場所が日本にあった」「ありがとう。本当に嬉しい。恩返ししたい」と話した。

法務省のガイドラインによると、在留特別許可を認める積極要素の1つに日本人との婚姻があげられている。
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↑ 法務省のガイドラインより。下線部は編集部

女性は2002年から、この日本人男性と同居しており、2012年には一緒に家を購入した。女性は法律上男性のため、日本での法律婚はできないが、夫婦同然の生活をしていたとして、在留特別許可を求めていた。
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↑ 在留特別許可の推移 在留特別許可の推移(法務省の統計より)

大病を患ったなどの事情もあり、許可の理由は明確ではないが、女性の代理人を務めた熊澤美帆弁護士は次のように話した。

「入管は手続き中から『奥さん、旦那さん』と呼ぶなど、夫婦として対応し、2人の関係を真摯なものとして受け止めてくれた。(同性カップルなど)法律上結婚できないカップルについては同じような判断になることが望ましい」

今年3月には、日本人の同性パートナーと20年以上同居していた台湾出身の男性に在留特別許可がおりている。こちらは裁判で争われていた(許可が出たため取り下げた)だけに、入管が自主的に在留特別許可を認めたことに驚いた、と熊澤弁護士は話す。

一方で、不安もある。パートナーの男性は「次も在留特別許可を更新してもらえるかは心配」とも口にした。2月に「結婚の自由をすべての人に」をスローガンに全国の同性カップルが起こした裁判の行方にも注目しているという。

「弁護士ドットコム」2019年09月02日 17時21分
https://www.bengo4.com/c_16/n_10080/?fbclid=IwAR3ZyPMEg4TQc-t3TuQdB4jn2nDCzqOc9VT_B2gco_9tdGt3O9BjV7g_2yE
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いまだに「火病」なんて・・・ [世相]

9月2日(月)

もうひとつ『週刊ポスト』ネタ。
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見出しで、「10人に1人は治療が必要(大韓精神神経医学会)」―怒りを抑制できない「韓国人という病理」と言っているのは、「火病」(韓国語Hwabyung、英語Hwa-Byung、日本語ひびょう)のことかな?

「火病」は1996年に制定されたアメリカ精神医学会の診断マニュアルDSM-4に「韓国人にだけ現われる珍しい現象で不安・鬱病・身体異常などが複合的に現われる怒り症侯群」として載っている。

ただ、この記載は、診断名や診断基準を定めた部分ではなく、巻末付録「文化的定式化の概説と文化に結び付いた症候群(culture-bound syndromes)の用語集」に載っているに過ぎない。

DSM-4を適用すると、「全般性不安障害」や「大うつ病」の診断になることが多いらしい。
しかし、韓国では「火病」=「憤怒症候群」として、いまだに民族特有の精神疾患考えられているようだ。

DSM-4が「文化に結び付いた症候群」と言っているように、私は、精神疾患というより文化的な背景をもつ情緒傾向に過ぎないと思う。

そもそもDSM-4は、2013年にDSM-5に改訂されたので、完全に過去のもの。
現行のDSM-5には記載がない。
時代遅れ過ぎる。


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そこまで煽るか?『週刊ポスト』 [世相]

9月2日(月)

今朝の『朝日新聞』の週刊誌の広告。
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『週刊ポスト』(小学館)が「韓国なんて要らない」の大見出しで「『嫌韓』ではなく『断韓』だ」と煽る。
Twitterなどで非難囂々だが、たぶんいちばん売れる。

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ライバル誌『週刊現代』(講談社)は、相変わらず「死ぬ話」ばかりで通常運転(でも、これも売れる)。
韓国関係は「日本と韓国、どっちが正しい? どっちがまとも?」という外国人識者へのインタビュ記事で、中立的。

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『AERA』(朝日新聞社)の特集は「台風・豪雨・津波 浸水する171駅」という記事で、私にとってはこれがいちばん興味深く、かつ有益。
韓国については「韓国軍の仮想敵はずっと日本」という親し韓派の人が困るようなことをさりげなく書いている。

『AERA』は明日、買って読もう。
『ポスト』は立ち読みでいいだろう。



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「夏休みの一研究」 [日常(思い出)]

9月2日(月)

時節柄、Twitterで「夏休みの自由研究」について批判的見解を述べている人がいた。
https://twitter.com/kaneda_junko/status/1168152413196341248

私は、山間盆地(埼玉県秩父市)に生まれ育ったが、幼稚園(年長)から小学5年生までの6年間、毎夏3週間くらい、親戚の別荘(母方の会津藩士の相役で、明治以後、経済界で成功した一族)を借りて千葉県館山市に滞在した。

海辺育ちの両親(とくに母親)が、避暑と海を知らない子ども(私と妹)に海を見せて泳ぎを教えるためだったと思う。
夏休みに3週間も、家を離れていたわけで、当然「夏休みの一研究」は滞在先の海辺の家ですることになる。

覚い出すままに記すと、
1年生 浜で拾った海藻の標本  ★
2年生 埼玉県と千葉県の地形の違い
3年生 魚屋さんの研究  ★
4年生 海浜植物の標本 ★
5年生 海風と陸風の観測
6年生 秩父盆地の地質と不整合 ★

星印は秩父郡市の「夏休み一研究」で金賞(優秀賞)

私にとって「夏休みの一研究」(←1960年代はそう言った)は、
世の中のいろいろな現象に気づくこと
  ↓
「なぜだろう」と不思議に思うこと
  ↓
それを調べてみること
  ↓
考えてまとめること
を教えてもらったという点で、今の「研究者」としての原点になったと思っている。

山育ちの少年が海辺の町で、見たり気づいたりした「不思議」を「夏休みの一研究」という形に誘導してくれた母親(6年生の時は、海に行かなくなったので父親)がいたからこそのなのだが。

「課題になってる(読書)感想文と自由研究は、やりたい人だけやる、でいいと思う」には基本的に賛成だが、やった(提出した)子はちゃんと評価すべきだと思う。

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医療現場における性的マイノリティへの無理解 [現代の性(性別越境・性別移行)]

9月2日(月)

医療現場における性的マイノリティへの無理解、本来、平等性を基本にする医療の場だけに、けっこう深刻なものがある。

医療系の雑誌は、2016年頃から、かなり積極的に「LGBT」の特集企画をしているのだが、実際には、あまり浸透していないような気がする。

『医学のあゆみ』(医歯薬出版)256巻4号(2016年1月)
 「(特集)性同一性障害の現状と治療」
『精神療法』(金剛出版)2016年2月号
 「(特集)セクシュアル・マイノリティ(LGBT)への理解と支援」
『精神科治療学』(星和出版)2016年8月号
 「(特集)LGBTを正しく理解し、適切に対応するために」★
『こころの科学』(日本評論社)2016年9月号
 「(特別企画)LGBTと性別違和」
『ホルモンと臨床』(医学の世界社)63巻 4号(2015年4月号だが、実際は2017年10月刊行)
 「(特集)内分泌科医が理解すべきトランスジェンダー」★
『Modern Physician』」(新興医学出版社)39巻5号(2019年4月)
  「(特集)医療者のためのLGBT,SOGIの基礎知識」★

ちなみに、★印の3つには、私も執筆していて、及ばずながら尽力はしているつもり。

現場の医療者は、ともかく多忙で「そんなもの読んでる暇はない」のが現実なのだろうが、困ったものである。


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大停電(ブラックアウト)したら [地震・火山・地質]

9月1日(日)

「防災の日」ということで、NHKスペシャル「巨大都市 大停電(ブラックアウト)」。

24~48時間くらいなら、水飲むのとトイレ以外、寝て過ごす。
ウチは、水の備蓄(飲用・トイレ用)だけはかなり豊富なので。
昼間、明かるいうちは、本を読んで過ごす。
本は1年くらい読み続けても、読みきれないくらいある。
お腹が空いたら、缶詰とか、それなりの量あるから、とりあえずは大丈夫。

どうしてもご飯が欲しければ、卓上ガスコンロがあるし、いよいよになったら、庭でご飯を炊く(炊爨技術はある)。

でも、48時間以上だと、水が不足してくるので、給水車など、外からの支援が必要になるだろう。


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