四条宮 [テレビ批評(光る君へ)]
2月5日(月)
年齢が近い藤原氏主流の青年たち、公任、道長、斉信、行成の4人が、いつも集まって勉強している場所は、「四条宮」という設定。
「四条宮」は、関白太政大臣藤原頼忠の娘(公任の姉)で、円融天皇の中宮・藤原遵子の邸宅。
公任、道長、斉信は、貞信公・藤原忠平の曾孫で同世代。
いちばん年下の行成だけが、1世代下。
道長にとって、斉信は従兄弟、公任は又従兄弟、行成は従兄弟の子。
ちなみに、公任、斉信、行成に少し年上の源俊賢の4人が、後に、道長政権(一条朝末期~三条朝)を支える「四納言」になる。
年齢が近い藤原氏主流の青年たち、公任、道長、斉信、行成の4人が、いつも集まって勉強している場所は、「四条宮」という設定。
「四条宮」は、関白太政大臣藤原頼忠の娘(公任の姉)で、円融天皇の中宮・藤原遵子の邸宅。
公任、道長、斉信は、貞信公・藤原忠平の曾孫で同世代。
いちばん年下の行成だけが、1世代下。
道長にとって、斉信は従兄弟、公任は又従兄弟、行成は従兄弟の子。
ちなみに、公任、斉信、行成に少し年上の源俊賢の4人が、後に、道長政権(一条朝末期~三条朝)を支える「四納言」になる。
琵琶のイメージ [テレビ批評(光る君へ)]
上級貴族と受領の娘 [テレビ批評(光る君へ)]
2月4日(日)
平安時代中期の権力者の妻は、中級以下の貴族の娘が多い。
藤原師輔 藤原盛子(従五位上武蔵守・藤原[南家]経邦の娘)
藤原伊尹 恵子女王(醍醐天皇第三皇子・四品中務郷代明親王の娘)
藤原兼通 昭子女王 (陽成天皇皇子・三品弾正尹元平親王の娘)
藤原兼家 藤原時姫(従四位上摂津守・藤原[北家魚名流]中正の娘)
藤原道隆 高階貴子(高階成忠の娘)
藤原道兼(従四位上大蔵郷・藤原遠量の娘)
藤原氏傍流の受領の娘、ぱっとしない親王の娘(女王)、そして学者の娘(高階貴子)。
つまり、従五位下越前守・藤原為時の娘(後の紫式部)が、道長の妻になる可能性はあった。
身分違いといえばそうだが、そうした身分違いの結婚(夫からして下方婚)は珍しくなかった。
盛子や時姫のように、受領の娘でも、上級貴族の婿を迎え入れ、多くの子女を生めば、摘妻として遇される。
しかし、道長は、祖父(師輔)、父(兼家)、兄(道隆・道兼)
とはまったく違う方向の結婚をする。
藤原道長 源倫子(宇多源氏・左大臣従一位・源雅信の娘)
源明子(醍醐源氏・左大臣正二位・源高明の娘)
明らかに、自分より身分の高い家の娘との結婚を志向している(上方婚)。
そして、それは見事に成功し、道長を権力の頂点に押し上げ、その権勢の維持に大きな役割を果たす。
とりわけ、倫子は、3人の中宮、2人の関白の母、3人の天皇(後一条、後朱雀、後冷泉)の祖母となる。
一方、現実の世界では稀になった受領の娘の夢を、物語の中で実現したのが『源氏物語』の明石の上。
隠遁した受領(播磨守)の娘が、須磨・明石に流謫してきた光源氏と出会い、娘を産み、その娘(明石中宮)が後宮に入り皇子を産み、その皇子が即位することで、明石の上は天皇の外祖母になる。
平安時代中期の権力者の妻は、中級以下の貴族の娘が多い。
藤原師輔 藤原盛子(従五位上武蔵守・藤原[南家]経邦の娘)
藤原伊尹 恵子女王(醍醐天皇第三皇子・四品中務郷代明親王の娘)
藤原兼通 昭子女王 (陽成天皇皇子・三品弾正尹元平親王の娘)
藤原兼家 藤原時姫(従四位上摂津守・藤原[北家魚名流]中正の娘)
藤原道隆 高階貴子(高階成忠の娘)
藤原道兼(従四位上大蔵郷・藤原遠量の娘)
藤原氏傍流の受領の娘、ぱっとしない親王の娘(女王)、そして学者の娘(高階貴子)。
つまり、従五位下越前守・藤原為時の娘(後の紫式部)が、道長の妻になる可能性はあった。
身分違いといえばそうだが、そうした身分違いの結婚(夫からして下方婚)は珍しくなかった。
盛子や時姫のように、受領の娘でも、上級貴族の婿を迎え入れ、多くの子女を生めば、摘妻として遇される。
しかし、道長は、祖父(師輔)、父(兼家)、兄(道隆・道兼)
とはまったく違う方向の結婚をする。
藤原道長 源倫子(宇多源氏・左大臣従一位・源雅信の娘)
源明子(醍醐源氏・左大臣正二位・源高明の娘)
明らかに、自分より身分の高い家の娘との結婚を志向している(上方婚)。
そして、それは見事に成功し、道長を権力の頂点に押し上げ、その権勢の維持に大きな役割を果たす。
とりわけ、倫子は、3人の中宮、2人の関白の母、3人の天皇(後一条、後朱雀、後冷泉)の祖母となる。
一方、現実の世界では稀になった受領の娘の夢を、物語の中で実現したのが『源氏物語』の明石の上。
隠遁した受領(播磨守)の娘が、須磨・明石に流謫してきた光源氏と出会い、娘を産み、その娘(明石中宮)が後宮に入り皇子を産み、その皇子が即位することで、明石の上は天皇の外祖母になる。
六条あたり [テレビ批評(光る君へ)]
藤原道綱、登場 [テレビ批評(光る君へ)]
2月4日(日)
「光る君へ」第5回「告白」。
第5回にして、「蜻蛉日記」の作者・藤原道綱母(このドラマでは藤原寧子)と兼家の次男・道綱が登場。
↑ 兼家と道綱の母(演:財前直見)。
↑ 舞を披露して、父・兼家を慰労する道綱(演:上地雄輔)。
道綱、この才女を母に、権謀術数の権化・兼家を父に持ちながら、いったいどうして?というくらい,凡庸な人。
ともかく、摂政・兼家の息子なので、それなりに出世し、道長政権下でも,道長の「兄」なので、それなりに処遇されるが、筆頭大納言を20年も務めたが、終生ついに大臣にはなれなかった。
(唯一の大臣昇進のチャンスは、道長の嫡男・頼通に超される)
陣定(じんのさだめ:公卿会議)でまともな意見が言えず、藤原実資に「一文不通の人(まともに文章が読めない人)」と言われたほどで、大臣が務まる能力ではなかった。
「光る君へ」第5回「告白」。
第5回にして、「蜻蛉日記」の作者・藤原道綱母(このドラマでは藤原寧子)と兼家の次男・道綱が登場。
↑ 兼家と道綱の母(演:財前直見)。
↑ 舞を披露して、父・兼家を慰労する道綱(演:上地雄輔)。
道綱、この才女を母に、権謀術数の権化・兼家を父に持ちながら、いったいどうして?というくらい,凡庸な人。
ともかく、摂政・兼家の息子なので、それなりに出世し、道長政権下でも,道長の「兄」なので、それなりに処遇されるが、筆頭大納言を20年も務めたが、終生ついに大臣にはなれなかった。
(唯一の大臣昇進のチャンスは、道長の嫡男・頼通に超される)
陣定(じんのさだめ:公卿会議)でまともな意見が言えず、藤原実資に「一文不通の人(まともに文章が読めない人)」と言われたほどで、大臣が務まる能力ではなかった。
前橋市長選の衝撃 [政治・選挙]
倫子さまのデコ牛車 [テレビ批評(光る君へ)]
2月4日(日)
「光る君へ」ファンの、ごく一部で注目されている左大臣家の姫君・倫子さまのデコ牛車。
https://twitter.com/kumasuke902/status/1753553886479016150
第3回では山吹の花、第4回は藤の花で装飾されていた。
当時、牛車を季節の花などで飾ることはされていたが、ここまで派手にやっていたかは、史料がなく不明。
「光る君へ」ファンの、ごく一部で注目されている左大臣家の姫君・倫子さまのデコ牛車。
https://twitter.com/kumasuke902/status/1753553886479016150
第3回では山吹の花、第4回は藤の花で装飾されていた。
当時、牛車を季節の花などで飾ることはされていたが、ここまで派手にやっていたかは、史料がなく不明。