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紅白歌合戦2022 [テレビ批評]

12月31日(土)

NHK「紅白歌合戦」紅組司会の橋本環奈さん(23歳)の小ささに驚く。
調べたら152cmとのことで、私の世代でもかなり小さい(猫ちゃんは156cm)。
まして今の若い女の子としては、珍しいくらいの小柄。

前だけミニ丈の赤いドレスがかわいい。
狐耳もよく似合う。
橋本環奈.jpg
Twitte見ても「ひとり勝ち」状態。
次々に出てくる「アイドル」より司会者の方が圧倒的に「かわいい」のは、番組的にどうなのだろう?

ちゃんと喋っている。
初司会とは思えない。
私がご贔屓の綾瀬はるかさんより、とちりは少ない。
声も明るく通るし、司会業の適性高い。
白組司会の大泉洋の話が長くなりそうだと、すぐに被せて進行を守る・
これはすごい才能だ。

後半戦は、白のミディ竹のワンピースにポニーテール。
ツボを押さえている。

2度目のお色直しは、ゴールドのドレス。Diorらしい。
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紅白の審査員で出ている、僧侶・メークアップアーティストで、LGBTQ活動家の西村宏堂さん。
「同性愛者の親友に出会えたきっかけがPerfumeだった」という話の流れで「自分は同性愛者で親にカミングアウトするときに〜」と、ごく自然に語る。
これでいいのだと思う。
西村宏堂.jpg
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篠原涼子さん(49歳)。すごいなぁ。
最近さすがに「太ったかな?」と思っていたら(←役作りらしい)、28年ぶりの紅白歌合戦に、しっかり仕上げてきた。
大ヒット曲「恋しさとせつなさと心強さと」、若い頃に比べて、さすがに声の伸びは今一つだったが、それでも十分に聞けた。

今時の歌手とは比べ物にならない。
ロングドレスのスリットからこぼれる脚がエロい。
そこらへん、しっかり計算されている。
篠原涼子.jpg
ピアノ伴奏のおじいさんは誰?と思ったら小室哲哉氏(64歳)だった。
女性と男性の歳の取り方違いが良くわかる。
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石川さゆりさんの着物、赤と黒の地に絞りで松?
赤が松の枝になっているようにも見える。
歌は、元とだいぶ違っている(笑)
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桑田佳祐(66)、世良公則(67)、Char(67)佐野元春(66)、野口五郎(66)、のセッション、なんてすごすぎ。
私と同世代(桑田さんが1学年下)の男性ミュージシャン、すばらしい!
長生きしてください。
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12月31日(日)年越しそば [日常(料理・食べ物)]

12月31日(土)

さて、「2022年の仕事」もアップできたし、年越しそばを茹でるか。

東急東横線新丸子駅西口「福屋」の生そばと大海老天。
20221231-1.jpg
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足りないので秩父「武蔵屋」の半生そばで補う・
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2022年の仕事 [お仕事(講義・講演)]

12月31日(土)

恒例の1年の仕事まとめです。
2022年は2年間続いた「コロナ禍」の影響も、ようやく少なくなり、かなり「コロナ禍」以前の状況に戻ってきました。

今年、形になった大きな仕事は3つ。
1つは6月にリリースした「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」(丸善雄松堂)。
長年苦労して集めた1950~60年代の性風俗雑誌400冊を、全頁画像アーカイブ化できました。

2つ目は、7月に刊行した3冊目の単著『歴史の中の多様な「性」―日本とアジア 変幻するセクシュアリティ』の刊行。
この10年ほどの間に書き溜めた論考をリライトし1冊にまとめることができました。
正直言って、単著を岩波書店から出せるとは思ってもいなかったので、とても達成感がありました。

3つ目は、渋谷区立松濤美術館館の企画展『装いの力 ―異性装の日本史』。
トランスジェンダーとして、異性装をテーマにした企画展が公立の施設で行われるようになったことこは、大きな喜びでした。
図録解説、記念講演、公開対談の司会、展示資料の提供という形で関わりましたが、同館の企画展で最多の入場者を記録し、協力したかいがありました。

いずれも、真摯に仕事をしてくださった担当者のお蔭で、この場を借りてあらためて御礼申し上げます。

執筆は、著書1点、解説・論考が6点でした。

講演・ゲスト講義・研究発表などは、年間で19本でした。
機会を与えてくださった方々に感謝します。
とりわけ「コロナ禍」で中止になったにも関わらず、再度オファーをくださった茨城県結城市、川崎市川崎区「革新懇」の皆さま、ありがとうございました。

その他、コメント・紹介記事10本、テレビ出演1本でした。

ということで、私にとっては、大きな1年でした。
来年は、じっくり腰を据えて、「父に聞いた戦後―医学生の焼け跡・闇市時代-」の執筆に専念したいと思います。
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【執筆】
3月 「港区域における性的少数者の歴史」
  (『OASIS オアシス』2022年3月号、東京都港区)
6月 「「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」解説」
  (「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」丸善雄松堂)
   https://j-dac.jp/shakaibunka/
6月 「「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」収録の戦後性風俗雑誌の書誌解題」
  (「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」丸善雄松堂)
   https://j-dac.jp/shakaibunka/
6月 「いろいろつながる話―日本とアジアのセクシュアリティ」
  (『図書』2022年7月号 岩波書店)
   岩波Web「たねをまく」に転載。
   https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/5942
7月 「(講演録)洲崎・亀戸の性文化史」
  (『21世紀の女たちへの伝言 8』江東の女性史研究会)
   https://zoku-tasogare-2.blog.ss-blog.jp/2021-05-29
7月 (著書)『歴史の中の多様な「性」―日本とアジア 変幻するセクシュアリティ』
(岩波書店)。
9月 「異性装の力 その魅力と威力」
  (企画展『装いの力 ―異性装の日本史』図録、渋谷区立松濤美術館)

【講演・講義・研究報告】
1月16日 東京都港区立男女平等参画センター「ジェンダーの日本史」 講演 オンライン
     「港区域における性的少数者の歴史」
1月28日 群馬大学医学部「医系の人間学 1B」(服部健司教授) 講義 オンライン
     ① 「性別越境の歴史」
     ② 「非典型な「性」の病理化と脱病理化」
3月2日 全国民間報道連盟(民放連)「放送番組における差別・人権に関する全社会議」 講演 オンライン 
     「性的マイノリティの現状とメディアにおける表現について」
3月27日 映画「フウン姉さんの最後の旅路」上映会(代官山「アマランスラウンジ」)解説 対面
     「東南アジアの伝統的・土着的なサード・ジェンダー文化」
4月14日 慶応義塾大学法学部(日吉)「人であることⅠ 多様性が織りなす社会」⑤
     「トランスジェンダーの定義と歴史」ゲスト講義 対面
4月21日 慶応義塾大学法学部(日吉)「人であることⅠ 多様性が織りなす社会」⑥
     「トランスジェンダーと法 ー法のはざまを生きるー」ゲスト講義 対面
4月28日 慶応義塾大学法学部(日吉)「人であることⅠ 多様性が織りなす社会」⑦
     「トランスジェンダーの現在 ー「性別変更法」をめぐってー」ゲスト講義 対面
6月9日 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科「精神看護学Ⅱ」(榊惠子教授)ゲスト講義 対面
     ① 「非典型な「性」の病理化と脱病理化」
     ② 「援助者のセクシュアリティをめぐって」
7月17日 マーガレットといっしょ(新宿2丁目「ALAMAS CAFE」)トークライブ 音声配信
8月20日 『歴史の中の多様な「性」』出版記念講演会(「ルノアール・新宿3丁目店」) 講演 対面
    「思い込みを外すと、いろいろつながる、いろいろ見えてくる」
9月10日 渋谷区立松涛美術館企画展『装いの力 ―異性装の日本史』記念講演 対面
    「写真でたどる女装と男装の近・現代史」
10月9日 渋谷区立松濤美術館企画展「装いの力―異性装の日本史」スペシャル・トークセッション 司会・進行 対面
    「Drag Queen in Japan ~異性を装うとは何か? ジェンダーとセクシュアリティの見地から~」
    → シモーヌ深雪氏、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏と公開対談
10月12日 慶應義塾大学「からだセミナー」講演&対談 オンライン
    「性別の移行と社会適応―社会における性別認識身体の移行の実際―」
10月21日 日本大学法学部 総合講座B「ジェンダーから見たワークとライフ」(黒滝真理子教授)ゲスト講義 対面
    「LGBTの人権運動の今」 
10月23日 代官山「アマランスラウンジ」サヴァト会 出版記念トークライヴ 対面
    「『歴史の中の多様な「性」ー日本とアジア 変幻するセクシュアリティ』解説」
10月26日 東洋大学社会学部 Ⅱ部「社会学特講(社会福祉)B」(加藤慶講師)ゲスト講義 対面
    「トランスジェンダーが抱える諸問題
11月8日 同志社大学大学院「現代社会論」(佐伯順子教授)ゲスト講義 オンライン
    「『歴史の中の多様な「性」ー日本とアジア 変幻するセクシュアリティ』」
11月26日 茨城県結城市 男女平等参画推進講演会 講演 対面
    「多様な「性」を考える」
12月3日 川崎市川崎区「革新懇」講演会 講演 対面
    「「性」の多様性と自己決定権をめぐる現状と課題ージェンダー平等・誰もが自分らしく生きられる社会を願ってー」

(2021年度)
1月11日~25日 都留文科大学「ジェンダー研究1」(3回)オンデマンド
1月7日~21日 関東学院大学「セクシュアリティ論」(3回)オンデマンド
(2022年度)
4月12日~7月19日 明治大学「ジェンダー論」講義(14回)対面

【コメント・紹介記事など】
 (書評『歴史の中の多様な「性」』)
9月 (書評)『南日本新聞』2022年9月17日号
10月 (著者インタビュー)『特選小説』(2022年11月号、辰巳出版)
11月 (書評)『月刊 東京人』2022年11月号(佐伯順子氏)
11月 (書評)『ふぇみん』2022年11月25日号(3337号)
12月 (書評)『週刊ポスト』2023年1月6日号「激動の2022年を振り返る(書評委員が選ぶ)『この1冊』井上章一氏)
 (松涛美術館「装いの力」展関連)
9月 「ヤマトタケルも? 異性装の日本史」
   (『朝日新聞』2022年9月13日夕刊:田中ゑれ奈記者)
9月 「異性装の歴史をたどる 渋谷 三橋順子さんが講演」
   (『読売新聞』2022年9月28日都内版)
10月 「異性装の変遷 若者も関心」
   (『朝日新聞』2022年10月13日都民版:丹治翔記者)
10月 「(文春美術館:その他の世界)男か女かの揺らぎ『装いの力―異性装の日本史」
   (『週刊文春』2022年10月13日号:木下直之氏)
11月 「性と社会 学術的再考 活発化」
   (『京都新聞』2022年11月9日、内田孝記者)

【テレビ・映画出演】
5月 北海道放送(テレビ)「心の生~性別は誰が決めるのか~」(2022年5月28日放送)
   コメント出演
https://www.youtube.com/watch?v=w46nyBCJxoU

【参照】
2021年の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-01-02-1
2020年の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2020-12-31-3
2019年(下半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2019-12-27
2019年(上半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2019-07-11
2018年(下半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2018-12-30-1
2018年(上半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2018-12-17
2017年(下半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-12-30-5
2017年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-06-30-3
2016年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2016-12-31
2016年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2016-07-29-2
2015年(下半期)の仕事

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12月30日(金)年賀状 [日常]

12月30日(金)

午後、住所録の整理。

夜中、年賀状の宛名貼り、完了。
50枚ではやはり足りず、10枚増し刷りして60枚。
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NHK「松本清張と帝銀事件」 [近・現代史]

12月30日(金)

1948年1月、帝国銀行・椎名町支店で12人が毒殺された強盗殺人事件(帝銀事件)、犯人が平沢貞通死刑囚でないことは、この事件に関心がある人なら、だいたいそう思っている。

今回のNHKの番組は、凶器が「登戸研究所」が開発した「青酸ニトリール(アセトンシアノヒドリン)」であること、重要容疑者が「731部隊」にいた元・憲兵Aであること。警察が真犯人を逮捕せず、平沢さんを犯人に仕立てたのが、GHQの要望であることなど、ほぼ妥当な推定。

なにより、GHQが「731部隊」との関係は、本来なら最重要の戦争犯罪人である「731部隊」の指揮官・石井四郎陸軍軍医中将が、完全に免責されたことからも察せられる。
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『朝日新聞』の連載特集「『無縁遺骨』を追う」 [世相]

12月30日(金)

『朝日新聞』の連載特集「『無縁遺骨』を追う」。
「何をいまさら」感、たっぷり。
https://www.asahi.com/articles/ASQDY5WGQQD9OXIE00Q.html

トランス世界では、もう5年くらい前から現実化し
大阪の老舗の店のママが亡くなった時、親族が遺骨の受け取りを拒否し、無縁化しそうになった。
お客さんたちが何とかしようとしたが「親族以外の第三者」ということで行政の壁が厚かった。
いろいろ手をまわし、幸いなんとか遺骨を下げ渡され、骨仏のお寺(遺骨で仏さまを作る)に納めることができた。

文中(有料記事で読めんない部分)の識者のコメント「親族だけが(葬祭を)担う仕組みは破綻している。親族以外の第三者でも死後事務手続きを速やかに実施できるようにし、公的機関が見届けるなど新たな仕組みが必要」とに尽きる。

さらに言えば、仏教の教義に反する遺骨をお墓に保存しておく明治以後に成立した風習も、改めていくべきだ。


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