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5月28日(日)ドキュメンタリー映画「We are Transgenders.」上映会 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

5月28日(日)

ドキュメンタリー映画「We are Transgenders.~性別を超え、自分らしく生きる!~」(尾川ルル監督、1998年)の上映会にご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

上映後の質疑応答も活発で、企画者としてとても有意義な時間でした。

会場でお話ししたとおり、このフィルムに記録された1990年代後半のトランスジェンダー世界の先進性は、あらためて再評価されるべきものだと思います。

同時に自分が生きてきたこの時代がすでに「歴史」になっていることに、今さらながら気付きました。
そして、歴史研究として客観的に評価する必要を感じました。


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「We are Transgenders.」上映会の準備 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

5月25日(木)

日曜日の、ドキュメンタリー映画「We are Transgenders.~性別を超え、自分らしく生きる!~」上映会のため、PP資料を作り始める。

夕方、尾川ルル監督のインタビュー記事を文字入力。

夜中、メモ取りながらチェック。
どんな場面があったか、ほとんど忘れている。

「いずみちゃんナイト2」(1997年10月11日)のシーン、31歳のいずみちゃんが実にかわいい。
会社でOLしているシーンもある。

それにしても、あらためて25年前(1997年)のトランスジェンダー当事者は、よく勉強しているし、真っ当な考えをしていると思った。

まあ、そういう人たちがチョイスされて映像になって残っているのだとも言えるが、今よりずっと困難な社会状況の中で、生き抜いていくためには、それぞれが学ばないとやっていけなかったのだと思う。

社会経験が少なく、たいして勉強もしない人でも、「活動家」としてやっていける現在が、どれだけ良い時代になったかということ。



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4月30日(日)トークライブ「歴史をほぐし、編みなおす」(代官山「アマランスラウンジ」) [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

4月30日(日)

本日のイベント『躍動するゲイ・ムーブメント』刊行記念トークライブ「歴史をほぐし、編みなおす」(代官山「アマランスラウンジ」)にご来場の皆さま、ありがとございました。
歴史をほぐし、編みなおす.jpg

第2部で、わざわざお出かけくださった関係者の方から、「砂川パレード」(00年代の東京のゲイ&レズビアンパレード)の「闇」について、当時の状況を具体的にうかがうことができ、とても有意義でした。

同時にその「闇」の深さに驚きました。

そして、なぜ00年代の「砂川パレード」が無残に崩壊し、10年代の東京レインボープライドが立ち上がることになったのか、一定の見通しを得ることができました。

こうして、多くの方のご協力で「歴史を編みなおす」ことができるのだと、新たな力をいただいた思いです。
ありがとうございました。
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この本を出した意味 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

4月16日(日)

石田仁編著『躍動するゲイ・ムーブメント―歴史を語るトリックスターたち』(明石書店、2023年4月)
躍動するゲイ1.jpg

南定四郎さんやマーガレット小倉さんの「語り」が記録され、書籍という形で後世に残ることを、嫌がる人がいるということは、逆に言えば、この本を出した意味があったということ。

歴史というものは、立場や主張が異なる多様な資料の中から紡ぎ出されるものだから。
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【論文】「「唄子」を探して——大阪における「女装バー」の成立と展開」(『Antitled』2号、2023年3月) [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

3月29日(水)

お待たせしました。
拙稿「「唄子」を探して——大阪における「女装バー」の成立と展開」(『Antitled』2号、2023年3月)がようやくご覧にいれられます。
https://kihtty.files.wordpress.com/2023/03/an02_03_3-34.pdf

最後の最後(校了後)に、思いがけない有益な情報提供があり、そのお陰で「唄子」について、現状で分かる限りのことを残すことができました。

私ににとって、おそらく最後の実証論文になると思います。

いろいろ情報をいただいた、女装世界の先輩・仲間たちに心から感謝です。
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どこか、調査費用、出してくれないかなぁ [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

3月5日(日)

どこかの公的機関かNPOが、年間100万円、3年間、調査費用を出してくれたら、インタビュー調査が蓄積できて、LGBTの現代史がもう少し鮮明になるのだが。

4月に、石田仁編著『躍動するゲイ・ムーブメント――歴史を語るトリックスターたち』(明石書店)が刊行されると、今までほとんど蓄積がなかったゲイの現代史の口述資料が公になる。

同時に、まだまだ蓄積が不足なことも思い知らされた。
関西の状況を語る口述は今回の本には入らなかったし、東京の2000年代のパレード(TRP以前)をめぐる「闇」も晴れていない。

どこか、調査費用、出してくれないかなぁ。
自分に、お金を引っ張ってくる能力がまったく欠けているのがうらめしい。
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インタビューのタイミング [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

2月2日(木)

『躍動するゲイ・ムーブメント―歴史を語るトリックスターたち―』(明石書店)の初稿ゲラ、第3章、マーガレット小倉さんの口述を読み終える。

校正としてではなく、純粋に読みたかったので。

インタビューの収録は、2019年8・11月。
マーガレットさんが心身の調子を崩したのが2020年の秋。
ほんとうにこのタイミングでインタビューを採っておけたのはラッキーだった。

聞き取り調査は、ほんとうにわずか1日違いでも、対象者が倒れてしまえば、機会を逸してしまう。

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石田仁編著『躍動するゲイ・ムーブメント―歴史を語るトリックスターたち―』(明石書店) [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

2月1日(水)

夕方、石田仁編著『躍動するゲイ・ムーブメント―歴史を語るトリックスターたち―』(明石書店)の初稿ゲラが、ドカンと届いた。

自分の担当部分(第1章の脚注)をチェックするのを後回しにして、他の担当者のインタビューや論考を読んでいる。

曲がりなりにも執筆者の1人が言うことではないと思うが、いやいや、これは予想以上にすごい本だ。
歴史を編む、記述するという行為は、まさにこうした地道で労苦の多い作業の積み重ねの上に成り立つのだということを、あらためて強く思う。

と書くと、難しい本のように思うが、読んでいてどんどん引き込まれる面白さがある。
それは3人の語り手の魅力であり、3人の編者の才能の成果である。

そんな、すごい本の隅っこに加えていただいて、なんだか申し訳ない思いだ。



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「語る 人生の贈りもの」、「俳優・歌手 池畑慎之介(ピーター)」 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

1月29日(日)

『朝日新聞』夕刊・文化欄の連載「語る 人生の贈りもの」、新年最初は「俳優・歌手 池畑慎之介(ピーター)」さんだった(2023年1月9~27日・全15回)。

生い立ちから、映画「薔薇の葬列」の衝撃的なデビュー(1968年)を経て、70歳の現在まで、50年以上の芸能活動を語っていて、資料としても貴重。

ピーターさんは、1952年生まれなので、私より少し(3歳)上だが、ほぼ同世代。
いつか、お話をうかがう機会があればいいな、と思っている。

有料記事なので、私は紙面切り抜きで読んでいる。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15521714.html

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1960年代のゲイ世界 ー映画『老ナルキソス』に寄せてー [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

1月26日(木)

東海林毅監督の新作映画『老ナルキソス』の主人公・山崎は、80歳手前という年齢設定。
とすると、彼とその仲間たちが若者だったのは1960年代の後半。
2022年基準で25歳だったのは1968年、大学卒業の22歳とすれば1965年。

その頃の東京のゲイは、どこに集っていたのだろうか?
これかなり、難しく微妙な問題。

私や石田仁さんの研究では、1965年だと、新宿二丁目「ゲイタウン」はまだ存在しない。
新宿だと、三丁目に「イプセン」、区役所通りに「アドニス」、二丁目に「ぼんち」、あとは無くなってしまった「千鳥街」に数軒、中央街から「要通り」に移る「蘭屋」くらいか。
二幸(アルタ)裏の「夜曲」は店主が殺害された後、もう閉店していると思う。

お店が少ないだけでなく、それなりの料金なので、22歳の青年はボーイとして働くことはできても、客として遊ぶのは無理だと思う。

これが1968年だと、様相が変わってくる。
二丁目「ゲイタウン」の形成期で、ゲイ系のお店の数が急速に増えていく。
働ける店も増えただろうし、お金がある身分なら客としても通える。
若くてお金がなくても、年上の客がおごってくれる。

あとは、満員電車、公衆トイレ、映画館、出来始めた一般のサウナなど(石田さんの教示による)、

この時代の若者だと、「店」より、野外ハッテン場だったかもしれない。
夏休みの湘南・江の島とか。

その点、映画の中で、海辺の漁具小屋みたいなところでハッテンしている描写は、歴史的に妥当性が高いと思う。

ともかく、この時代のゲイ世界のことは、聞き取り調査が乏しく、よくわからない。
その点、ある程度のことがわかっている女装世界とは対照的だ。

もし、山崎老人が実在の人なら、石田さんなり私なりがインタビューを申し込んでいるだろう。
で、偏屈なので断られる(笑)
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