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6月7日(土)現代風俗研究会・東京の会(第17期・第4回例会) [お勉強(研究会)]

6月7日(土)  雨   東京  19.2度  湿度92%(15時)

8時、起床。
サッカーW杯前の最後の調整試合である日本vsザンビア戦の中継を見る(感想別掲)。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-06-07
朝食は、グレープフルーツ・デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて髪と身体を洗う。

12時半、化粧と身支度。
灰紫基調の花柄のチュニック(長袖)、裾にラインストーンが入った黒のレギンス(6分)、黒網のストッキング、黒のショートブーツ、黒のトートバッグ。
14時、降り続く雨の中を外出。
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↑ 道端のお家の塀越しに、ガクアジサイ。
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↑ 手入れの行き届いたお家のガクアジサイとアジサイ。
東急東横線(中目黒駅乗換)東京メトロ日比谷線で日比谷駅へ。
地下道をJR有楽町線方面に歩いて地上へ。
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↑ 雨の丸の内仲通り。目指す「富士ビル」は左手。
15時ぎりぎりに会場の「成蹊大学・丸の内サテライトオフィス」に到着。
15時05分、現代風俗研究会・東京の会「新風俗学教室」(第17期・第4回)開会。 
今日の報告者は法政大学社会学部教授の稲増龍夫さんで、テーマは「アイドル学事始め」。
ご専門は社会心理学・メディア文化論で、『アイドル工学』(筑摩書房、1989年)で社会学の新分野を切り開いたことで著名な先生。
マスメディアへの登場も多く、田中優子先生(法政大学学長)と並ぶ法政大学の看板教授だが、この日も2時間半、終始テンションが高い熱の入ったお話で、学生にとても人気があるのも肯ける。

報告は、1970年代の「アイドル黎明期」から現代のAKB48まで40年間のアイドル現象を概括しつつ、ご自身のアイドル研究の歩みを語られたもの。
「1980年の転換」(3月に松田聖子がデビュー、10月に山口百恵が引退)は、リアルタイムで知っているだけに、なるほどと思った。
80年代のアイドル全盛期から、90年代前半の「アイドル冬の時代」への転換を、アイドルを疑似恋愛の対象とする時代から自己投影の対象への転換とするのも納得。
ただし、現代のAKBのようなグループアイドルについては、その商業構造をあまりにそのまま肯定していて、疑問があった。
最後に紹介してくださった「地下アイドル」の現況などは、私がまったく知らなかった世界で、ジェンダー・セクシュアリティ論的に、とても興味深いものがあった。

会場料100円で、これだけのお話が聞けたのは、とてもお得感があった。
今日の例会は、ほとんど満員の盛況で、しかも男性率の高さは鉄道趣味」の報告以来だった。
18時過ぎ、閉会。
懇親会は東京駅近くの「かこいや」という高級居酒屋。
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↑ 「走り」の水茄子。大好物! 周囲の方があまり手を付けないので、一人で食べてた。
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↑ 鯨の竜田揚げ。久しぶりに好物の鯨肉。やはり手を出さない方がいたので2切いただく。
稲増先生、懇親会の途中から、テーブルに置かれたスマートフォンの画面をずっと眺めている。
今夜行われている「AKB総選挙」順位発表が気になって仕方がないのだ。
本当はこんな懇親会よりも、ご自宅で生中継を見たくてしかたがなかったのではないだろうか。
懇親会にお引止めしたのが、なんだか申し訳なかった。
他にも携帯ラジオで中継を聞いている院生さんもいて、2位が決まった時(=指原嬢の連覇ならず)には、大きな叫び声が上がった。
皆さんの熱中ぶりに、正直、付いていけないものを感じてしまった。

二次会は、昔、東京中央郵便局があった場所の超高層ビル「JPタワー」1Fにあるビヤ・パブ「BEER&SPICE SUPER "DRY"」へ。
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ここで出席者の中年男性が「AKBメンバー襲撃事件」について言った「(AKB)はアイドルなんだから身体を張るのは当然」という発言に立腹。
女性アイドルが「身体を張」らなければならないような構造を作っているのは誰か?ということがまったく問われていないことがまず第1の問題点。
そうした構造に成人した女性だけでなく、多くの未成年の女性(少女)が巻き込まれていることに問題性を感じないのかということだ第2の問題点。
現状、芸能界で女性がポジションを得るためには、身体を張らなければならない、場合によっては「枕営業」も必要なことはよく知っている。
また彼女たちが覚悟をもって「身体を張って」頑張っていることを私は否定することはしない。
しかし、「身体を張るのは当然」と言っていいのは、実際に「身体を張っている」彼女たちだけであり、「安全圏」にいる中年オヤジがそれを言ってはいけない。
これが最大の問題点。
相手が研究者だったら、喧嘩になっても反論したと思うが、ただのオジサンなので馬鹿らしいので止めた。
でも不愉快なので、席は立った。

23時、辞去。
東京駅からJR山手線(目黒駅乗り換え)東急目黒線のルート。
まだ止まない雨の中、歩いて家路に。
0時10分、帰宅。
お風呂に入って温まる。
就寝、3時。

4月27日(土)現代風俗研究会(東京の会)新風俗学教室17期第3回 [お勉強(研究会)]

4月27日(土)  晴れ  東京  23.9度  湿度49%(15時)
10時、起床。
朝食は、グレープフルーツ・デニッシュクとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪と身体を洗う。
髪はよくブローして、あんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
12時、化粧と身支度。
灰紫基調の花柄のチュニック(長袖)、裾にラインストーンが入った黒のレギンス(6分)、黒網のストッキング、黒のサンダル、黒のトートバッグ。
時間に少し余裕があったので、昼食を済ませる(竹の子ご飯とわかさぎの佃煮)。
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13時過ぎ、家を出る。
今日は暖かい。
近くの小学校の校庭の隅に、ケシの花がたくさん咲いている。
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花の下が膨らんでいるのないかな?と注目したが無いようだ。
東急東横線から東京メトロ副都心線に入り、新宿三丁目駅へ。
車中、明治大学「ジェンダー論」のコメント票を読む(詳細別掲)。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-04-27
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-04-27-1
新宿駅東南口に通じる地下道を歩く。
この地下道、突き当りにエスカレーターがあるのだが、上りが右側、下りが左側。
上りエスカレータへのライン上を歩いている私の左前を女性が歩いているので、いつ右に寄って来られてもいいようにあまり距離を詰めないようにしていた。
ところが、その女性、いつまでたっても右に寄らない。
「あれ?」と思っているうちに、そのまま下りエスカレータに直進。
追い抜く時に見たらスマホに夢中。
あれではホームから落ちる人が出るはずだ。

新宿駅からJR中央線に乗る。
14時50分、吉祥寺の成蹊大学へ。
校門に至る欅並木の若葉が美しい。
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15時過ぎ、現代風俗研究会(東京の会)「新風俗学教室」17期・第3回例会に出席。
報告は、青木深氏の「戦後日本と複数のアメリカ―中央線でたどる米軍将兵と音楽の交錯 1945-1958―」。
青木深さんは大著『めぐりあうものたちの群像―戦後日本の米軍基地と音楽 1945-1958―』(大月書店 2013年)で「サントリー学芸賞」を受賞された新進気鋭の音楽文化史研究者。

今回の報告は、東京駅から立川駅まで中央線のルートをたどりながら、占領期の日本がアメリカ進駐軍からどのように音楽を受容したか、そしてアメリカ音楽の多様性についての分析。
移民国家であり、人種の坩堝と言われるアメリカの軍隊は民族的に1つではなく、まさに複数だった。
そうした多民族な軍隊に日本は占領されたわけで、アメリカ軍によって持ち込まれた音楽もそうした民族的多様性をもっていた。
アメリカ進駐軍が持ち込んだ音楽としてはジャズがよく知られているが、他にも日系ハワイ兵・軍属やネイティブなハワイ出身がもちこんだハワイアン、メキシコ系やプエルトリコなどの兵士のラテン音楽、南部出身兵士のカントリー、そして、黒人兵士のリズム&ブルースなど実に多彩。
お話を聞いて「複数のアメリカ」の意味がよくわかった。
私も含め、占領期の日本に関心がある研究者は、アメリカ進駐軍における白人兵と黒人兵の人種分離は知っているが、ここまで多民族的だったとはイメージできなかった。
18時過ぎ、閉会。

吉祥寺の住宅街を歩いて、「TALK BACK」というビストロで懇親会。
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↑ お料理、おいしかった。

青木さんと隣席になったので、赤ワインを飲みながら、いろいろお話をうかがう。
感心したのは、私より20歳も年下なのに、占領期日本について、単に知識としてだけでなく雰囲気もよくわかっていらっしゃること。
それだけ、資料を大量かつ詳細に読み込んでおられるのだと思う。
21時40分、お開き。
いや~ぁ、楽しかったし、いろいろ勉強になった。
実は、今日は出席したい会合が3つも重なっていた。
どれに出ようか迷ったが、この会に出てよかった。

新宿駅に出て、湘南新宿ライナーに乗り換えて武蔵小杉駅へ。
23時前、帰宅。
お風呂に入って温まる。
就寝、3時。

4月5日(土)早稲田大学ジェンダー研究所「論文集」打ち合わせ会 [お勉強(研究会)]

4月5日(土)  曇り  東京  14.9度  湿度39%(15時)
9時半、起床。
朝食は、洋梨デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪と身体を洗う。
髪はよくブローして、あんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
10時半、化粧と身支度。
紺地に白い雲のような模様のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツ、黒のトートバッグ、黒のカシミアのショール。
11時半、家を出る。
今日は肌寒い。
東急東横線で渋谷へ。
昼食は、駅構内の「しぶそば」で鶏天そば(530円)。
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味もコストパフォーマンスもまずまず。
JR山手線で高田馬場駅へ。
学バスに乗って早稲田大学へ。
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↑ 大隈講堂では附属の早稲田高校の入学式をやっていた。
お母さんたちが若いことに驚く(←こっちが歳をとっただけにゃ)。
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↑ 大学構内は3号館の建て替え工事中。

13時、8号館の会議室で開かれた早稲田大学ジェンダー研究所「論文集」打ち合わせ会に出席。
この3月で早稲田大学を定年退職された小林冨久子先生(前・ジェンダー研究所所長)にご挨拶。
久しぶりにお会いする編集担当の弓削尚子先生にもご挨拶。
昨日、作った論文の構成案を制限時間5分でしゃべる(1分オーバーしてしまった)。
執筆者26人の大論文集になる予定。
16時半、辞去。
新宿駅まで小林先生とご一緒する。
目黒駅で途中下車して、目黒川の桜を見る(別掲)。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06-2
18時半、自宅最寄り駅前の「ドトール」でパートナーと待ち合わせ。
「東急ストア」で買い物をして、いっしょに帰る。
19時過ぎ、帰宅。
夕食は、豚肉と茄子の味噌炒め。
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栃尾の油揚げの葱挟み。ちょっと焦げてしまった。
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モツ煮込みの残り。
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お風呂に入って温まる。
ちょっと疲労を感じて、早寝する。
就寝、0時。

第17回多摩ジェンダー教育ネットワーク集会 [お勉強(研究会)]

1月23日(木)
(続き)
新宿駅でJR中央線に乗って吉祥寺駅へ。
北口に出る。
吉祥寺は産経学園の仕事で月1回来ているが、いつも南口で、北口はほとんど知らない。
ちょっと時間があったので「ハモニカ横丁」をのぞいてみる。
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東京では数少なくなった闇市起源の飲食店街。
建物は新しくなっているようだが、細い路地が交差する地割りは闇市時代の名残を色濃く残している。

北口のバス乗り場からバスに乗って成蹊大学前で下車。
成蹊大学の校門に続く、けやき並木も真っ暗。
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19時、多摩ジェンダー教育ネットワーク第17回集会。
今回の報告は 今田絵里香さん(成蹊大学文学部講師)「『少年少女雑誌における文字の文化について」。
(要旨)
・1910年代、少年少女雑誌においては文字の文化が力を持っていた。
・文学作品を読むこと、文学作品を書くことが、読者たちに支持されていた。
・その核になっていたのがセンチメンタリズムである。
・「私」の世界を象徴するセンチメンタリズムが「公」の世界を象徴するストーリーとは別のストーリーとして力を持っていたといえる。
・1920年に入ると、少年雑誌においては学校化の拡充によって読むこと、書くことの力が失われていった。
・しかし、少女雑誌においては学校化が不充分であったことによって、ますます読むこと、書くことは盛んになっていった。
・子どもの文化とはいえ、少年文化と少女文化はまるっきり異なっているということがわかり、「少年らしさ」と「少女らしさ」というジェンダーに大きな影響力を与えていたことが見えてくる

1920年代(大正期)、少女と少年の「文字の文化」(具体的には雑誌の「読者欄」への投稿)に乖離が生じるという指摘は、とても興味深い。
少女雑誌に「文字の文化」に親しんだ少女たちは成人後(結婚後)も、「文芸」への嗜好を保ち続け、やがて前近代には男性の趣味だった短歌・俳句をはじめとする大衆「文芸」の世界は女性によって担われていくようになる(やがて小説も)。
それに対し、少年は成人後はますます「文芸」から離れていき、その乖離はどんどん大きくなる。
短歌・俳句の世界では、結社の中心は男性だが、投稿者の多くは女性になっていく。
私の中学校時代も「文芸部」は女子部員だけだったし、女子高には「文芸部」があったが、男子高にはなかった。

もうひとつ興味深かった視点は、「読者欄」への投稿という文化。
これは、戦後の「平凡」や「明星」などの青年雑誌にも引き継がれるが、最後まで残るのが、セクシュアルマイノリティの雑誌だった。
たとえば男性同性愛雑誌の『薔薇族』(1971~2004年:第二書房)とか、女装雑誌の『くぃーん』(1980~2003年:アント商事)などは、世の中のインターネット化が進む中、最後まで読者投稿の頁が大きな比重を持っていた。
戦前の少女雑誌には「読者会」というイベントがあったそうだが、まさに現代の「オフ会」の源流だと思う。

さらに、これは今回の報告とは関係ないが、戦前の「少女雑誌」の世界で形作られた「エス」の文化は、戦後、いつまでたどれるのか?ということ。
「エス」が女学校文化であることを考えると、戦後の公立学校の男女共学化とともに(1950年代)力を失っていったと考えられるが、北関東~南東北の「高校男女別学文化圏」や私立の女子高では、少なくとも1970年代までは生き残っていたと思う。
ここらへんは研究が乏しいところで、レズビアニズムとの接続という点で関心がある。

いろいろ触発された点が多い報告だったが、今田さんによると戦前の少女雑誌は、現在でも集成が不十分で、復刻もされてなく、閲覧がむずかしいことが研究のネックになっているらしい。
どこか復刻事業を手掛ける出版社はないものだろうか。
21時過ぎ、閉会。

木本喜美子先生(一橋大学教授:社会学)に誘っていただき、今田さん、石川照子さん(大妻女子大学教授:中国近現代史)、稲本万里子先生(恵泉女学園大学教授:日本美術史)にご一緒して、吉祥寺駅北口のイタリアレストランへ(店名失念)。
皆さんお酒強い!
お料理はおいしかったが、赤ワインの飲み過ぎで酔っぱらってしまう。
23時過ぎ、お開き。
京王井の頭線で、明大前まで稲本先生とご一緒して、その後、渋谷に出る。
(続き)

12月1日(日)日本近代文学会国際研究集会「BLの中の世界/世界の中のBL」 [お勉強(研究会)]

12月1日(日)   晴れのち曇り  東京  15.0度  湿度43%(15時)
10時、起床
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
朝食は、オリーブ入りフランスパンとコーヒー
化粧と身支度。
青基調に大小の楕円模様のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツ、黒のトートバッグ、黄色のウールのポンチョ。
12時50分、家を出る。
東急東横線(渋谷駅乗換)京王井の頭線(明大前駅乗換)で京王本線へ。
ちょうど入線してきた快速に飛び乗り、桜上水駅で下車。
地図を頼りに日本大学文理学部へ
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今日、ここで開催中の「日本近代文学会(2013年度12月例会)国際研究集会―日本近代文学のインターフェイス」の一環として、14時から開催されるパネルディスカッション「BLの中の世界/世界の中のBL―「わたしたち」は何に萌えているのか?」を聴講。
広めの教室がほぼ満席の大盛況で、BL(Boys Love)への関心が相変わらず高いことがわかる。
ジェンダー的には(見かけ)女性85%男性15%で、女性が圧倒的。
【報告者】
岩川ありさ(東京大学大学院)
 「愛したものの総体を『わたし』と呼ぶ―『BL短歌』とクィア・リーディングの実践を通じて―」
秦 美香子(花園大学)
 「BL研究の概観と展望―作品研究の多様化に向けた検討―」
守 如子(関西大学 社会学部)
 「漫画の国際的流通とBLの意義―中国を例に―」
杉本=バウエンス・ジェシカ(京都精華大学国際漫画研究センター)
 「グローバル腐女子文化―文学から追う普遍的なアピール―」
【コメンテーター】
藤本由香里(明治大学)

私個人はBLにはまったく萌えないし、研究状況も十分にフォローしているわけではない。
なのに、なぜ聴講しに行ったかというと、日本の現代文化の1つであるBLの海外での受容のされ方に興味があったから。
その点、守さんと杉本さんの報告は有益だった。
また、最後の藤本さんのまとめコメントが圧巻だった。
はっきり言って、報告者とは視野と論理的な整理力がまったく違った。

私なりにメモすると・・・
・ 欧米圏では一部にBL漫画のファンがいるものの、宗教倫理(キリスト教における同性愛タブー)が壁になって必ずしも浸透せず限定的であること。(この点は、イスラム圏も同じ)
・ 欧米の場合、当事者性、現実性、つまり、ゲイによるゲイ自身の表現が重視される傾向があること。
  (ゲイでない女性が、非現実的にゲイ世界を描くことの問題性)
・ ただし、少女漫画の伝統があるドイツだけは様相が異なり、少女漫画の約3割がBL。
・ それに対して、東アジア諸国では数多く翻訳され(海賊版が多い)浸透している。
・ しかし、(翻訳ではない)実作では、漫画よりも文章が圧倒的に多いこと(中国のBL文化の主流は小説)。
・ 世界的に見ると、「やおい」の方が「BL」より優勢(Boys Loveだと大人の少年に対する性愛と紛らわしい)。

何も質問もコメントもしなかったが、こんなことを思った。
企画者が「クィア・リーディング」を盛んに提唱する割には、きわめて男女二元論的な議論ばかりで、また『女性」「男性」とは何なのかがまったく問われていない。
(フェミニズム的にはきっと自明のことなのだろう)
シスジェンダー(Cisgender)的発想に終始していて、トランスジェンダー(Transgender)は考慮の外のように思われる。
こういうのが今流行りの「クィア・リーディング」なのだろうか?
私からしたら、とても優等生的な立場からしか物事を見ていないように思う。
私的に疑問なのは、なぜ「BL」の主人公である美少年・美青年を単純に「男性」と規定してしまうのだろうか?
美少年・美青年「男性」ではなく第三範疇(Third Gender)と規定したら、まったくちがった関係性が見えてくるのではないだろうか?
あるいは、娘と美少年との近似性・互換性を考えれば、なぜ少女たちがBLに夢中になるかが解けるかもしれない。
そもそも、文化論的に言えば、藤本さんが言及していたが、「BL」の大きな問題は、なぜBLという文化が日本で発生したか?ということだ。
Third Gender的な存在を、二元的な欧米社会に比べて容認してきた日本社会の特質と結び付けて考えることはできないだろうか?と私は妄想するのだが、頭の良い人たちは、そんな馬鹿げたことはことは考えないのだろう。

ご無沙汰している藤本さん、さらに久しぶりにお会いする(10年ぶり?くらい)の守さんにご挨拶。
また、この第6会場で午前中あったパネルで報告した、光石亜由美さん(奈良大学)と古川裕佳さん(都留文科大学)ともご挨拶。
「知っていたら、もう少し早起きして聴きに来たのに」と悔やんでいたら、レジュメをいただく。
古川さんの「メイド、ナース文学」おもしろそう。
18時40分、辞去。
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↑ 大学の庭のイルミネーション。
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20時、帰宅。
夕食は息子が信州旅行で買ってきた蕎麦「おらとこのそば」(鎌倉麺業)を茹でる。
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一目見て首を傾げ、茹で汁(蕎麦湯)の色をみて「う~ん・・・」と思ったが、やっぱりイマイチ。
まずくはないのだが、おいしくもない。
「安曇野産の蕎麦の実(石臼挽き) 天然水仕込みつゆ付」なんて書いてあるが、それでどうしてこうなる?
要は、打ち方が悪いのだ。
比較として、秩父「武蔵屋」の半生蕎麦を茹でたが、息子もパートナーも、一口すするなり「全然、違う!」。
まあ、ウチの蕎麦の好みに適うレベルというのは、かなり難しいということ。
それでも、息子が旅先でお土産を買って来てくれるようになったのがうれしい。
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↑ 本人は山葵が大嫌いなのに、山葵好きの親のために買ってきてくれた。
お風呂に入って温まる。
疲労を感じて、早寝。
就寝、1時。

11月2日(土)現代風俗研究会(東京の会)第17期第1回 [お勉強(研究会)]

11月2日(土)  曇り  曇りときどき小雨  横浜  16.2度   湿度85%(15時)
11時、起床。
朝食は、洋ナシデニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて、頭頂部で結んで、シュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒地に白で唐草模様のチュニック(長袖)、裾にラインストーンが入った黒のレギンズ(6分)、黒網のストッキング、黒のショートブーツ、黒のトートバッグ、黒のカシミアのショール。
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13時40分、家を出る。
東急東横線・みなとみらい線を乗り継いで、横浜へ。
弁天町の関東学院大学(関内メディアセンター)で開催される「現代風俗研究会・東京の会」第17期第1回例会に参加。
ところが、みなとみらい線の日本大通り駅から地上に出たところで、突発性方向オンチを発症。
何度も来ているはずなのに、逆方向に歩いてしまう。
2ブロックほど歩いたところで「違う!」と気づき、Uターン。
10分近くロスしてしまい、定刻の15時、ぎりぎりに到着。
今回から第17期となり、新テーマは「音楽をめぐる風俗」。
純粋に音楽だけでなく、社交ダンスやアイドルファン、オーディオ・マニアなど音楽に関連するさまざまな風俗を取り上げていく予定。
第1回の報告は、細川周平氏(国際日本文化研究センター教授:音楽学)による「戦前のルンバ受容」。

ルンバは1920年代に国際的な人気を得たアフロキューバ音楽「ソン」の海外での俗称(アメリカ人が営業的に付けた名称)。
ヒット曲「南京豆売り」(1930)が1931年(昭和6)にアメリカから伝えられ、日本でも親しまれた。
1937年にはキューバの五重奏団が東京溜池のダンスホール「フロリダ」に出演して、それなりの反響を呼んだ。
しかし、どうも日本人のリズム感には合わなかったようで、ダンスホールで演奏されても、踊る人が少なかったらしい。
浸透度ではタンゴに遠く及ばなかった。
それでも、服部良一をはじめとする作曲家による「ルンバ歌謡」が戦前だけで10数曲、記録されていて、さらに日中戦争~太平洋戦争の戦中期の洋楽抑圧期にはルンバのリズムを取り入れて民謡を編曲した「ルンバ民謡」も録音されている。

報告では、実際に音源を聞かせていただき、とてもおもしろかった。
初期(1932~34)の「ルンバ歌謡」は、ルンバのリズムと芸者出身の歌手の歌謡がまったくマッチしてなく、別々の音楽を同時に演奏しているだけという気がする。
それが、1938~42年の「ルンバ民謡」になると、ルンバのリズムがちゃんと編曲され民謡に取り込まれている。
わずか10年足らずで、見事に融け込んでいて、日本人の外来文化受容の巧みさ・才能を思わせる。
昭和戦前期における外来文化の受容のひとつのケースとしてとても興味深かった。

ちなみに「ルンバ民謡」の編曲を多く手がけたのは。「幻の伝説的編曲家」と言われる杉井幸一という人。
最近、再評価されつつあるようだが、伝記など詳しくはわかっていないらしい。

懇親会は、中華街へ。
3連休初日の夜ということで、ずいぶん賑わっている。
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市場通りの「酔楼」いう店。
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飲み放題のコース料理で2980円なので、味はそこそこ(けっして、まずくはない)。
21時、お開き。
帰路は、JR石川町駅まで歩いて、横浜で東急東横線に乗り換え。
22時、帰宅。
軽い酔いと疲労で早寝。
就寝、1時半。

「東アジアの近代家族とセクシュアリティ」公開研究会(10月27日)のご案内 [お勉強(研究会)]

10月27日(日)に慶應義塾大学(三田)で開催される「東アジアの近代家族とセクシュアリティ」公開研究会で、「日本近代における性別越境者(トランスジェンダー)の『家族』の形」と題してお話しすることになりましたので、ご案内いたします。

最近、日本でもようやく「同性婚」がマスメディアの話題になるようになりましたが、それは法律(戸籍)的にも見かけ上も同性同士(女性と女性、男性と男性)が「婚姻」して「家族」を作る形としてイメージされています。
しかし、「同性」の「婚姻」・「家族」の形とはそれだけでしょうか?
日本近代における性別越境者(トランスジェンダー)の「家族」の形について、幕末、明治、昭和戦前期の事例を紹介しながら、考えてみようと思っています。
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「東アジアの近代家族とセクシュアリティ」公開研究会のご案内
【テーマ】「近代日本におけるセクシュアリティと家族/反家族」

【日 時】  2013年10月27日(日) 10:00~17:00

【会場】 慶応義塾大学三田キャンパス 大学院校舎2階325B教室

【主催】 「東アジアの近代家族とセクシュアリティ」研究会

【プログラム】
はじめの挨拶
第1報告(10:05~10:55) 阪井裕一郎(慶応義塾大学ほか非常勤講師:家族社会学)
「氏姓をめぐる「自由」と「秩序」-歴史的検討を中心に-」
第2報告(10:55~11:45) 宮坂 靖子(奈良大学社会学部:家族社会学)
「性的和合」言説の構成とその意味-1920年代『主婦之友』の夫婦和合論から-
〈昼食 11:45~12:45〉
招待講演(12:50~14:10)   三橋 順子氏(性社会・文化史研究者)
日本近代における性別越境者(トランスジェンダー)の『家族』の形
〈休憩 14:10~14:30〉
第3報告(14:30~15:20) 光石亜由美(奈良大学文学部:日本近代文学)
〈厭妻〉小説の系譜
第4報告(15:20~16:10) 本多 真隆(慶応義塾大学大学院博士課程:家族社会学)
明治大正期日本の親密圏における「正常」と「逸脱」
〈休憩 16:10~16:20〉
全体討論(16:20~16:50)
まとめ・おわりの挨拶(16:50~17:00)

【申込不要・参加費無料】
参加申込みは不要ですが、配付資料の準備の都合上、ご一報いただけると助かります。
当日参加も歓迎いたします。

【ご注意】
日曜日のため正門しか入ることができません。
また、慶應義塾大学内での学食・生協の営業はありません。

10月12日(土)オルタナティブ社会学会/「水商売研究会」旗上げ研究報告会 [お勉強(研究会)]

10月12日(土)  晴れ  東京  31.3度(史上最も遅い真夏日) 湿度39%(15時)

オルタナティブ社会学会/「水商売研究会」旗上げ研究報告会、お陰様で大盛況でした。
季節外れの暑さの中、ご来場いただいた皆様、「場」を提供してくださった、岡原正幸先生(慶応義塾大学)に心からお礼を申し上げます。
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JR田町駅西口から慶応仲通り商店街に入る。
ここを通るのは20年ぶりくらいだが、すっかり様変わりしていて驚く。
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さらにこんな路地を抜けて左に行くと・・・
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会場の「三田の家」があった。
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まったくの普通の民家で、しかもかなり古い。
おそらく昭和40年前後の建物、築50年近いと思われる。
ビル化が進む町(港区芝5丁目)によくこんな家が残っていたものだと感心。
岡原正幸先生(慶応義塾大学文学部教授:感情社会学)にご挨拶。
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予定より15分遅れて、15時、オルタナティブ社会学会/「水商売研究会」旗上げ研究報告会、開会。
松田さおりさんの趣旨説明のあと、報告に入る。
① 三橋順子「女装系スナックの恋愛と性の構造的特質」
② 中田梓音「スナックママの恋愛リスクマネジメント」
③ 松田さおり「銀座ホステスたちの『シスターフッド』」
④ 鹿野由行「出会い系テクノロジーがゲイバーに与えた影響」
----------(ここで時間切れ)----------
⑤ 川畑智子「恋愛の商品化と性の自己管理-―ホステスワークを振り返る―」
川畑さんには、なんとも申し訳なかった。
合同討論も15分ほどしかできなかった。
18時15分、閉会。
いくら「緩い会」でも、最低限の時間管理はきっちりしないと駄目だと思う。
次回は私が司会をやります。
そもそも、このメンバーで3時間という枠が甘すぎ。
余裕をもって4時間を確保すべきだった。
という反省点はあるが、会場は立ち見が出るほどの満席。P1050398 (3).jpg
用意した30部のレジュメが足りなくなったので、40名ほどの方が来てくださった。
「旗上げ会」としてはまずまず成功だったと思う。
もっとも、私の報告は、ほとんどが学生さんの聴衆には縁遠過ぎる世界の話で、通じなかったようだ。
感心したのは、開会前の「お摘み(乾き物)セット」作りの手際の良さ。
普通の研究者ではこうはいかない、さすがは皆さん「経験者」揃い。
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↑ 「水商売研究会」旗上げ記念写真(現在メンバー6名)
2枚目の写真に看板が写っている大衆居酒屋「大金星」で懇親会。
3時間ほど、学術的雑談。
楽しかったし、研究会の方向性も見えてきたように思う。
私はもう「参与観察調査」は無理なので、地道に本来の「歴史文献調査」に戻ろうと思う。
「水商売」の歴史(通史)は大仕事なので、もう無理だが、せめて水商売の起源くらいはきっちり調べて記述するのが私の役割だと思う。
22時、お開き。
JR田町駅で、成実弘至編著『コスプレする社会 -サブカルチャーの身体文化-』 (せりか書房 2009年6月)でご一緒した韓 東賢さん(『チマ・チョゴリ制服の民族誌―その誕生と朝鮮学校の女性たち―』の著者)にお声をかけていただく。
ああ、そうか、今週末は慶應義塾大学で日本社会学会大会が開催されているので、この近辺、社会学者密度がやたらと高いのだ。
韓さんお会いするのは5年ぶり2度目。お元気な様子で何より。
韓さんたちグループに、こちらのグループの石田さんや鹿野さんの知人の森山至貴さん(「『ゲイコミュニティ』の社会学」の著者)がいらしたので名刺交換。
社会学会大会での報告レジュメ「連帯、それとも搾取?」をいただく。
ほんとうは聞きに行きたかったのだが、時間が完全にバッティングしていて、どうしようもなかった。

久しぶりに有意義で楽しい一日だった。
個人的にうれしかったのは、都留文科大学で最初に講義をもった年(2010年度)の受講生で、現在は千葉大学の大学院生になっている方が、来てくれたこと。
コメント票をいつもしっかり書いてくる学生さんだったことを思い出す。
さらに遡って、1998年2月の「第96回紀伊国屋セミナー:性を越境する-異装がもたらすゆらぎ-」での「異性装と日常空間」という講演を「聴きました」という女性もいらしてた。
もう15年も前のことだ。
自分がやってきたことが、いろいろな方に覚えてもらっているのだな、無駄ではないのだな、ということが実感できて、うれしかった。
23時20分、帰宅。



「水商売研究会」旗上げ研究報告会(10月12日・土)ご案内 [お勉強(研究会)]

「水商売研究会」旗上げ研究報告会
【テーマ】 「水商売ワーカーが見た『性』と『恋愛』」
【日時】 2013年10月12日(土) 15~18時
【会場 】 「三田の家」(東京都港区芝5-23-2、JR田町駅、都営地下鉄三田駅より、徒歩約5分)
http://mita.inter-c.org/?page_id=3
【報告者】
① 三橋順子「女装系スナックの恋愛と性の構造的特質」
② 中田梓音「スナックママの恋愛リスクマネジメント」
③ 松田さおり「銀座ホステスたちの『シスターフッド』」
④ 鹿野由行「出会い系テクノロジーがゲイコミュニティに与えた影響」
⑤ 川畑智子「恋愛の商品化と性の自己管理-―ホステスワークを振り返る―」
報告終了後、合同討論。
【備 考】
会場のキャパシティが小さいので、参加希望者の方は先着15名様まで。
なお「スナック水研」を併設予定。
ビール、各種水割、飲めます(高学歴ホステスがお相手します)。
カンパお願いします。

この報告会は、同日、慶應義塾大学三田キャンパスで開催される第86回日本社会学会大会(とは関係ない)並行プログラム「オルタナ日本社会学会」の一部です。
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女装系スナックの恋愛と性の構造的特質
三橋 順子(性社会・文化史)
(概要)
東洋最大の歓楽街として繁栄した20世紀末の新宿歌舞伎町。ネオンきらめく街でしばらく往来にたたずんでいれば、ちょっと背の高い、派手なファッションの「女性」を見かけることは珍しいことではなかった。歌舞伎町の店に出勤する「ニューハーフ」(商業的トランスジェンダー)や女装系の店に遊びに行くアマチュアの女装者たちだ。そして、かっての私もその一人だった。
新宿にはそんな女装者たちの小さなコミュニティがある。研究者によって「新宿女装コミュニティ」と呼ばれることになるそれは、新宿歌舞伎町1丁目から新宿2丁目御苑地区にかけて散在する10軒ほどの女装系スナックを拠点にした女装者と女装者愛好男性の世界である。世界最大の「ゲイタウン」新宿2丁目仲通り周辺を中心に成立している「ゲイ・コミュニティ」とは場所も、規模も、性愛原理も異なり世界である。
この報告では、コミュニティの中核店だった「ジュネ」(歌舞伎町区役所通り)をフィールドに、ヘテロセクシュアルな酒場ともゲイ系の酒場とも異なる女装系酒場の「恋愛」と「性」の有り様を紹介し、その構造的特質を分析してみたい。
(キーワード)女装系酒場 二重の関係性 「Before it」
資料9.jpg
「ネオンが似合う『女』」と言われた頃の私
(撮影・掲載)『週刊SPA!』(扶桑社)1997年5月28日号

9月15日(日)大雨の中、日本性科学学会学術集会へ [お勉強(研究会)]

9月15日(日)   雨のち曇り  横浜  30.6度  湿度81%(15時)

台風18号接近の影響で、明け方から断続的に激しい雨。
自宅(川崎市中原区)最寄の横浜市日吉のアメダスのデータを見ると、
4時代  3.5mm
5時代 22.5
6時代 21.0
7時代  1.5
8 時代  4.0
9時代 28.0
10時代  4.5
11時代  1.0  (日降水量97.0mm)

6時、激しい雨の音で目が覚めるの、起きられず、結局、7時、起床。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れてシュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒地に白と茶の草花文のロングチュニックにレギンズ(3分)を合わせてミニ・ワンピース風に、黒のサンダル、黒のトートバッグ。
9時、支度はできたものの、また雨が激しくなりしばらく待機。
9時半、少し雨脚が弱まったタイミングで家を出る。
東急東横線→(横浜駅乗換)→JR京浜東北線で桜木町駅へ。
北口駅前の「横浜市社会福祉センター」へ。
10時半、第33回 日本性科学学会学術集会 「性科学から性哲学へ―性科学の守備範囲再考―」に出席。
久しぶりにお目にかかる菅沼信彦先生(京都大学大学院教授)にご挨拶。
いちばんの目当てだった午後のシンポジウム1「『生殖に直結しない性』の多様性とその対応」の座長兼報告者の東優子さん(大阪府立大学教授)が大雨で東海道新幹線が止まってしまい欠席。
残念だが仕方がない。
座長は代役の針間克己先生が無難にこなし、さすがだった。
ただ、このテーマで東さんが担当するはずだった「セックスワーク」問題が抜けてしまうと、やはり盛り上がらない。
日本の歴史的に言えば、「生殖に直結しない性」と言えば、遊女と男色。
現代的に言い換えれば、セックスワークと同性愛だ。
後者は最初から無視だし、しかもセックスワークが抜けてしまっては・・・。

全体的に思うのは、毎度のことながら、この学会は、文化的・歴史的・社会構造的な視点が欠落している。
それでは、「性」現象はせいぜい半分くらいしか語れないと思うのだが、まあ「科学」だから仕方がないのだろうな。
16時40分、閉会
夕方、自宅最寄り駅に降りると、雨風がすっかり止んでいるどころか、青空が見えている。
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台風、どうしちゃったのだろう?
(帰宅後、レーダー画像を見たら、単に関東地方南部が雨雲から一時的に外れただけで、ちゃんと予定通りのコースで明日朝、東海地方に上陸予定)
18時、帰宅。
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↑ 珍しく自然光で撮ってみました。ストロボでシワ・シミを飛ばさないとこんなものです。

夕食は、豚はらみ肉の醤油漬けを焼く。
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パートナーが買ってきた天麩羅を煮る。
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台所の隅から発掘されたオールサーディンの缶詰を開ける。
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1時間半ほど仮眠。
韓国時代劇「トンイ(第31回)ためらう心」を見る。
知らないうちに「承恩尚宮(すんうんさんぐん=王様のお手つき女官)」にされて、待遇の激変にとまどうトンイがかわいい。

夜中、初めて「パワーポイント」を使って、講義資料を作ってみる。
10月にICU(国際基督教大学)のゲスト講義を依頼されたのだが、他の大学の講義時間(90分)と違い1コマ70分。
ギリギリの時間配分で講義する私としては20分短いのはかなり影響が大きい。
と言って、内容は削りたくないので、なんとか効率化するしかない。
ということで「日本の性別越境文化―「双性原理」を考える」を試作。
お風呂に入って温まる。
就寝、4時半。
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