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性同一性障害の性比と社会現象 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月5日(日・祝)

厳密な数値データの分析ではないが、傾向として・・・。

性同一性障害の性比(MtF:FtM)は1990年代には世界的にMtFの方が多いと言われていて、日本でも同様の傾向だった。

それが、「ラス・フレ」現象の2008~2009年頃から、FtMの受診者が急増し、性比が逆転する。
00年代末の性比はだいたい1:2である。

その傾向は2010年代になっても続き、受診者数の増加が続き、性比も一時期は、MtF:FtM=1:3近くになった。
それが「コロナ禍」(2020~2021年)以降、全体数が減少に転じ、性比も1:2に近くなっている。

つまり、受診者数の増減は、もっぱらFtMによるもので、MtFは長期的には漸増傾向にあるが大きな変動はない。

こうした現象は、自然に起こったものとは考えにくく、やはり、そのときどきの社会現象が影響していると考えざるを得ない。

具体的には、「金八現象」(2001年)、「ラス・フレ現象」(2008年)、そして「すと・ぷり現象」(2023年)などである。
ただし、「すと・ぷり現象」は前2者に比べると、規模(影響)は小さい。



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「ラス・フレ現象」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月4日(土・休)

2008年4~6月、フジテレビ系列で放送され、若い女性を中心に高い視聴率を獲得したドラマ『ラスト・フレンズ』。

その中で、男性っぽいレズビアン女性「瑠可」を上野樹里さんが好演して話題になったが、「瑠可」が
性同一性障害として、ジェンダークリニックを受診するシーンがあった。

放送の翌年、2009年2月の第11回「GID学会・研究大会」で、「関西医大病院ジェンダー・クリニック」「札幌医大GIDクリニック」「はりまメンタルクリニック」(東京)など全国の複数の病院、クリニックで、若年(10代後半~20代前半)のFtMの受診者が急増した現象が報告された。

この現象がテレビドラマ『ラスト・フレンズ』の影響なのか確証はないが、全国的な現象であること、
増加した受診者と視聴者の層が重なること、他に受診者急増の原因が考えられないことなどから、ドラマの影響がやはりあったと考え、針間先生と私は「ラス・フレ現象」と名付けた。

性別違和を訴える若者の増加に、ドラマや芸能人の発言が影響を与えているという仮説に反発する人がいることは知っている。

しかし、性別違和を訴える若者の増加もまた社会現象であり、そこには様々な社会事象が影響を及ぼしていると考えるべきだと思う。

まあ、私のように、社会の中で性別違和も含めて、様々なジェンダー&セクシュアリティに関わる事象・現象を考える、という発想が間違っていると言われるのなら、別にそれでいい。


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よだかれんさん(れいわ新選組)は東京25区 [政治・選挙]

5月4日(土・休)

よだかれんさん(れいわ新選組)の選挙区が東京25区に決まったとのこと。

25区は東京都の西部、青梅市、福生市、昭島市、羽村市、あきる野市、西多摩郡で、東京では最も保守的な地域。
新宿区が地盤のよださんがなぜ?と思った。

25区は、小選挙区制になってから9回の選挙で、東京都で唯一、自民党公認候補が勝ち続けている選挙区で、現在も井上信治・元万博大臣(54歳)が連続当選を続けている(7選)。
客観的に言って、小選挙区では勝ち目はない。

小政党で、人材豊富とは言えない「れいわ」にあって、よださんはホープのはず。
なぜ、こんな勝ち目のない選挙区に?と思う。

考えられるのは、この選挙区、立憲民主党が候補者を立てず(共産党も立てず)、よださんが事実上の野党統一候補になるケース。

その場合、前回2021年の選挙で、立憲民主党の公認候補が9万票近くとって(惜敗率68%)だったことが参考になる。

「れいわ」は、前回、東京比例で1議席で、当選したのは名簿単独1位の山本太郎代表だった。
次いで、東京22区で惜敗率24%の櫛渕万里候補だった(後に繰り上げ当選)。

つまり、よださんが25区の野党統一候補になれば、60~70%の惜敗率になり、東京比例の「れいわ」候補の中で,惜敗率トップになる可能性が高い。

「れいわ」が比例名簿のトップに比例単独候補を載せなければ、比例復活当選の可能性が十分にあるということ。

そう考えると、あながち悪い選挙区ではないかも。
あくまで、野党統一候補という想定だが。

私は、日本最初のトランスジェンダー国会議員は、よださんだと思っているし、生きているうちに,この目で見たい。
頑張ってほしい。



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