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京都カンファレンス 2015「拡張した心を超えて:異邦の身体、人形、女の魂、東洋の精髄」 [お勉強(研究会)]

6月21日(日)
(続き)
昼過ぎ、久しぶりに京都大学へ。
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13時、吉田南キャンパスで開催された「京都カンファレンス 2015:拡張した心を超えて:異邦の身体、人形、女の魂、東洋の精髄(Beyond the Extended Mind: Different Bodies, Dolls, Female Soul and Eastern Spirit)」に参加。
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丸2日がかりの、哲学系の大規模なカンファレンス。
私は第4部(女の魂)と第5部(総合討論)だけ聴講。

岩川ありさ(東京大学大学院総合文化研究科)「変容する身体ートランスジェンダーをめぐるポリティクスー」
針間克己(はりまメンタルクリニック)「性別違和における心の性と体の性」

岩川さんと針間先生の報告、gender identity をどう考えるか?という点で対比すると興味深かった。
にでて
針間報告の質疑応答、また、哲学者が考えている心と、精神科医が「現場」で扱っている心とのズレが面白かった。

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17時50分、辞去。

東大路に出てタクシーを拾い、烏丸丸太町まで行ってもらい、そこから地下鉄で京都駅へ。
18時26分発「のぞみ号」にぎりぎりで乗車。
考えてみたら、今日はお昼ご飯を食べていなかった。
京大の学食ででも食べようと思っていたのだが、タイミングを失った。
とてもお腹が減っているので、乗車後、すぐにお弁当を買う。
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↑ (夏季限定)涼風 うめたこ弁当(1000円)
まずまずというか、これだけお腹が空いてるとなんでもおいしい。
20時36分、品川駅に到着。
横須賀線で武蔵小杉駅へ。
タクシーで家路に。
21時15分、帰宅。

ニコニコ超学会「摩訶大将棋」のコーナー [お勉強(研究会)]

4月26日(日)
「ニコニコ超学会」のポスター発表コーナーを見て回る。
文系高齢者には意味不明なものが多かったが、中で興味深かったのが「摩訶大将棋」のコーナー。
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「摩訶大将棋」は古将棋のひとつで、縦横19マスの将棋盤で50種類、敵味方合わせて192枚の駒で戦う盤上遊戯。
私が将棋の歴史を調べたころには、駒の動かし方など不明な部分が多かった。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06-2
「日本摩訶大将棋連盟」の高見友幸さん(大阪電気通信大学総合情報学部教授)にお話をうかがう。
近年、研究(文書の解読)が進み、全体像が明らかになってきたらしい。
縦横9マス、8種40枚の駒を使う現行の将棋ですら盤上遊戯としては世界一複雑なのに、縦横19マス、50種192枚という将棋の複雑さは、私のような頭の悪い人間には想像の外。
それをコンピューターで操作できるようにしたことで、実際に対局することが可能になった。
http://www.takami-lab.jp/摩訶大将棋のブログ-1/

いろいろ興味深く、もっとお話を聞きたかったが、自分の出演するセッションの時間が迫ってきたので、辞去。



第21回多摩ジェンダー教育ネットワーク会合 [お勉強(研究会)]

3月4日(水)
(続き)
銀座から東京メトロ丸ノ内線に乗る。
新宿駅でJR中央線に乗り換えるつもりだったが、とても眠かったので、そのまま終点の荻窪まで乗っていく。
荻窪駅でJR中央線に乗り換え。
帰宅ラッシュ時なので超満員。
踏ん張っているうちに、また右の坐骨神経痛が悪化。
それにしても座っている人がまったく動かない電車だなぁ。
18時20分、国立駅に到着。
歩いて一橋大学へ。
この時間、もう大学キャンパスは真っ暗。
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空には朧月。
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やっと、灯りがついている建物(東キャンパス・マーキュリータワー)に到着。

19時過ぎ、「第21回多摩ジェンダー教育ネットワーク会合」開会。
今日の報告者は、『日本占領とジェンダー』で(最後の)「山川菊栄賞」を受賞された平井和子さん(一橋大学特任講師)。
テーマは「軍隊と性暴力の密接な関係を考える―日本軍『慰安所』と占領軍『慰安所』と―」。

メイン報告は、昨年11月に一橋大学CGraSS(社会科学研究センター)公開レクチャー・シリーズ 第28回「日本占領と性 ―性暴力、売買春から親密な関係まで」でうかがった内容と基本的に同じ内容。
ただ、占領軍の内実が、占領初期(1945~46年)、占領中期(47~49年)、朝鮮戦争期(1950~)で、質量ともに変化し、それに応じて「公衆衛生福祉」(性的慰安の在り方)も変化している様子が、以前よりはっきり述べられていた気がした。
この部分、ご著書にはあるのだが、さらに研究を深めてほしいと思う。

第2報告の一橋大学社会科学入門ゼミ「日本軍『慰安婦』問題を多方面から考察する(2014)」が興味深かった。
平井さんの適切な資料提供と討論を通じて、ゼミに参加している現代の若者がこの問題について視野を広げ、認識を深めていく様子がよくわかり、すばらしい実践だと思う。
まあ、一橋大学に入学できる知的素材だからこそ、可能なことなのだが。
同時に、いつも大人数の講義ばかりで、一度もゼミをもったことにない野良大学講師としては、なんとも羨ましかった。

「セックスワーク論」についての平井さんの見解、とてもバランスがとれているのでメモ。
①「売春」をする女性たちの労働権を認めることによって、奴隷的な労働、危険な労働から女性たちの身を守ることになる。
②「売春」に従事することが、女性の「自由意思」のように見えても、その背後にある「構造的強制」を見逃してはいけない。
③「売春」に従事した女性たちが、生き延びるために選んだ行為を「主体」として尊重することも大事。
④ それらのためには、まずは当事者の証言に耳を傾けること。 

質疑応答を聞いていて感じたことは、以前にも書いたことだが、占領期の性暴力に関心がある方ですら、占領期の日本社会のリアリティがもうすごく希薄になっていること。
たとえば「RAA(特殊慰安施設協会)の従業婦募集広告がなぜ北海道にはないのですか?」という質問。
1945年8~9月の日本の交通事情がイメージできないのだろう。
青函航路は、1945年7月14日:アメリカ海軍艦載機の空襲で、全連絡船12隻の内8隻沈没、2隻大破炎上、2隻航行不能(352人死亡)でほぼ壊滅している。
青函航路の旅客航送が再開するのは、1946年2月11日の連合軍専用列車(上野~札幌)。
つまり、北海道に広告出しても、応募者が東京に来られない状況だった。

あるいは「RAAはなぜ沖縄には作られなかったのですか?」という質問。
内務省警保局長が全国の知事・警察へ外国軍駐屯地に性的慰安施設を作るように無電秘密通牒を出した1945年8月18日には、もうすでに沖縄は日本政府の施政権下にはなくアメリカ軍政下。
日本政府の指示を送る意味がないし、受け手もいない。
そもそも、上陸したアメリカ軍兵士による性暴力(レイプ)が頻発したのは、日本軍が玉砕して組織的戦闘が終わった6月24日以後のことで、8月18日段階ではすでに「性の防波堤」施策は手遅れだった。

戦後70年、平井さんだって私だって、本当のことはもうわからないのだが、それでももう少し・・・と思ってしまう。

それにしても頭の固い教条主義的な「フェミニスト」が、資料に基づいた実証的なセクシュアリティ研究の積み重ねを、「考えが甘い」の一言で否定するのは何度見ても不愉快だ。
なぜなら、それは実証的な研究者の労苦を否定するだけでなく、資料の語り手になってくれた娼婦たちの声を圧殺することになるからだ。

21時、閉会。
ご自宅が遠い平井さんは大急ぎでお帰りになり、報告者不在の懇親会は5人だけ(新旧幹事の先生4人、おまけの私)。
イタリア料理の「イルフルット」というお店。
こじんまりしたレストランだが、なかなかおいしかった。
22時40分、散会。

立川駅でJR南武線に乗り換えて、I先生とおしゃべりしながら帰る。
23時40分、帰宅。
長い一日で疲労困憊のはずなのに寝られない。
お風呂に入った後、来週打ち合わせ会がある依頼原稿の構想を考える。

就寝、4時。


1月31日(土)「現代風俗研究会(東京の会)」第17期・新風俗学教室(第7回) [お勉強(研究会)]

1月31日(土)

午後、有楽町へ。
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15時、丸の内仲通りの「国際ビル」にある成蹊大学サテライト・オフィスへ。
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「現代風俗研究会(東京の会)」第17期・新風俗学教室(第7回)に出席。
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報告は、高橋聡太さん(東京芸術大学大学院)「来日公演のライヴ文化史――主権回復後からビートルズまで」。
東京オリンピック開催の1964年に来日公演の数が急増することなど、とても興味深い内容だった。
特に、ビートルズ来日(1966年6月)の2年前の1964年10月、まさに東京オリンピックの直前に「リバプール・ビートルズ」というイギリスの5人グループが来日公演しているという事実は、たいへん面白い。

懇親会は「国際会館」地下のインド料理「ムンバイ」。
インド料理は大好物なので、うれしい。
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↑ レンコンと挽肉のはさみ揚げ(美味)。
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↑ サモサ
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↑ タンドリー・チキン
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↑ カレー
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↑ デザート
Face Bookつながりの上松恵理子先生(武蔵野学院大学:モバイル・メディアコミュニケーション論)に久しぶりにお会いして、お話しできたのもうれしかった。
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↑ 丸の内仲通りの夜景。

22時半、帰宅。
お風呂に入った後、夜中、来週月曜日の群馬大学医学部の講義原稿(2コマ分)を手直しする。

1月22日(木)石井達郎先生「異性装×パフォーマンス~なぜ人は異装をまとうのか~」を聴講 [お勉強(研究会)]

1月22日(木)  雨  東京  5.6度  湿度95%(15時)
10時半、起床。
朝食は、ミートパイ、ストロベリーデニッシュ、コーヒー。
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13時過ぎ、冷たい雨の中、家を出る。
東急東横線で学芸大学駅に移動。

昼食は、東口商店街の「かしわや」でごぼう天そば(400円)。
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14時「仕事部屋」で宅急便の受け取り。
2時間ほどベッドで横になる。
17時、再外出。
夕食は、武蔵小杉駅構内の「讃岐うどん」で、かけうどん+れんこん天(440円)。
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JR南武線で川崎へ。
19時前、川崎市教育文化会館に到着。
川崎市教育委員会主催の連続講座「ありのままの自分~ジェンダーとファッション~ 女装/男装ってなんだ?」(全5回)の第2回、石井達郎先生(演劇論・舞踊論)「異性装×パフォーマンス~なぜ人は異装をまとうのか~」を聴講。
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久しぶりに石井先生にお目にかかれて、お話しできてうれしかった。
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23時20分、帰宅。

12月13日(土)第32回化粧文化研究者ネットワーク研究会 [お勉強(研究会)]

12月13日(土)
午後、武蔵小杉駅から横須賀線で新橋駅へ。
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↑ 冬の青空にそびえたつ汐留の高層ビル群
「汐留FSビル」の資生堂SABFA で開催された、第32回化粧文化研究者ネットワーク研究会に出席。
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↑ 裏口から入る。

講師は川添 裕子さん(松蔭大学観光メディア文化学部教授)、テーマは「美容整形と<普通のわたし>」。
2000年前後の日本、韓国、ブルキナファソでの聞き取り調査をベースにした、美容形成と身体変工についての多角的なお話で、とても勉強になった。

会場に入った時、代表の北山晴一先生が、いつにも増して、にこやかに寄って来られた。
ん?何か御用かな・・・・?

来年の6月27日(土)の第34回研究会の講師依頼だった。
「え~っ、化粧文化なんてまったく専門外ですぅ」と思いながらも、日頃、お世話になっているので、お断りするわけにもいかず・・・。
いったい何をしゃべればいいのだろう。
ああ、また宿題を背負ってしまった。

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↑ 懇親会を終えて、JR新橋駅ホームで

「現代風俗研究会・東京の会」第17期・新風俗学教室「音楽の風俗」(第6回) [お勉強(研究会)]

11月22日(土)
(続き)
15時10分、丸の内仲通り「国際ビル」の「成蹊大学(新)サテライトオフィス」へ。
今までは隣の「富士ビル」だったが、全面改修のため移転していて、ちょっと戸惑う。

「現代風俗研究会・東京の会」第17期・新風俗学教室「音楽の風俗」(第6回)

報告は、針谷順子(編集工房 球)「レコードコレクションという欲望―『レコードマップ』28年の編集経験から―」。

「現代風俗研究会」の古参会員で、『レコードマップ』という全国の中古、輸入、専門、通信販売のレコード(音楽ソフト)を売り買いするお店を、 地図付きで紹介する年報を編集・出版している「編集工房 球」の針谷順子さんのお話。

レコードコレクションの世界から、コレクション趣味全般に話が発展して、とてもおもしろかった。
会場にいらしていたレコード2万枚を集めている方(某大学の著名な教授)が「それだけの量、お集めになって、どれだけ聞いてますか?」という質問に対して、「レコード聞いている時間があったら、レコードを探しに行きます」ときっぱり答えていたのが、とても印象的。
どうやら、音楽を聴くために集めるのではないようだ。

さらに、「レコード盤より、レコード・ジャケットの方がずっと大切」というお話。
それでは、レコード収集ではなく、レコード・ジャケット収集趣味じゃないか?

正直言って、よくわからない世界。

ジェンダー的に言うと、物を集める趣味の人には男性が圧倒的に多い。
さらにコレクターというレベルになるとほとんどは男性で、その比率は著名なコレクターになるほど高くなる。
しかも、民芸のこけしとか、リカちゃん人形のような、本来、女性の愛玩品であっても、トップクラスのコレクターになると、男性がほとんど。

神野由紀さん(関東学院大学教授)がコメントしていたが、女性でもコレクターはいるが、だいたいは途中から集めるだけでなく自分で作り始めるのだそうだ。
人形を集めていた女性が、人形作家になっていくパターン。

こうした性差が何に基づくのか、とても興味深い。
どうも、男性の権力志向・独占欲と何か関係があるのではないだろうか?
織田信長が権力にあかせて、著名な茶道具を集めたあげくに、千利休に新たな価値の創造をさせたように。

18時、閉会。

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丸の内仲通りのイルミネーション。
昔は純粋なオフィス街で、夜になると寂しいぐらいで、こんなおしゃれな雰囲気の場所ではなかったのに、すっかり様変わり。

9月6日(土)「現代風俗研究会(東京の会)」第17期「新風俗学教室」(第5回)例会 [お勉強(研究会)]

9月6日(土)   晴れのち曇り 夜になって雷雨  東京  31.1度   湿度61%

9時半、起床。
朝食は、洋梨デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪と身体を洗い、髪はブローしてにあんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
ブログに1つ記事を書く。
12時半、化粧と身支度。
白と濃淡の水色の不思議な柄のロングチュニック(2分袖)、黒のレギンス(5分)、黒のサンダル、大きな籠バッグ。

14時、家を出る。
今日も気温は30度を越えている。
でも、今年は「厳しい残暑」という日がなく、身体には楽。
私の好きな桃色のサルスベリは花盛りだけど、空の色はもう秋。
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夏のファッションも、そろそろお仕舞かな。
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東急東横線から、みなとみらい線に乗り入れて、日本大通り駅で下車。
5分ほど歩いて、「関内メディアセンター(8階)」の関東学院大学サテライトオフィスへ。
「現代風俗研究会(東京の会)」第17期「新風俗学教室」(第5回)例会に出席。
開始時刻がいつも15時なのに、今回は14時だったのに気付かず、40分遅刻。

今回の報告は、溝尻真也(目白大学)さんの報告「オーディオ趣味のエスノグラフィー ——音楽と機械をめぐるコミュニケーション空間の現在」。

昭和戦前期に始まるのラジオ制作から現代のオーディオ趣味に至る機械技術趣味の流れを歴史的にたどり、複数のオーディオサークルでの参与観察を事例に、主に団塊世代の男性技術者たちを中心とするサークル参加者が、極端な男性偏重と高齢化の進行の中で、どのような形で音楽や機械技術と接しているか述べた報告。

私は生来不器用なせいか、少年時代も機械技術趣味にはまったく無煙だったが、小学校5・6年に仲が良かった同級生が、まさにその趣味だったので、ときどき付き合わされて、街に1軒だけあった「模型屋」に出入りしたことがある。
(私の関心は、店の隅に置かれている、蝶の標本を作る本格的な展翅板だった)
ほとんど99%、男の子しか出入りしない店だった。

男性が多数な趣味は数々あるが、機械技術趣味、とりわけオーディオ工作趣味の世界の男性度は、まだ格別のように思う。
鉄道趣味より、さらに男性度が高く、ほとんど100%に近い。
今日の参加者も、いつにも増して、男性優位で、女性は世話人の二人だけ。
質疑応答も、無理に割って入らないと、どんどんマニアックな「男の子の会話」になってしまい、何が語られているのか解らなくなる。
こうした差異は、生育環境とかしつけ・教育のようなジェンダー問題だけでは理解できない性差で、おそらく、身体的な性差、たとえば聴覚の男女差などが、ベースにあるように思う。

たとえば、電車のインバーターの車種による違いを聞き分けるのは、たいてい男の子だが、それは好きで訓練したからといって可能になるものではないように思う。
そもそも女性のほとんどは、そこに意識が向かない。

そういう発言をしたら、男性参加者の1人に「そんなことはない」と簡単に否定されてしまったが、多くの男性は「機械・技術への偏執」に無自覚なのだと思う。
私は、男性・女性両方の世界を知っているので、一部の男性が持つ「偏り」がよくわかる。
17時半、閉会。

懇親会は、すぐ向かい側のビルの2階にあるイタリアン居酒屋「カフェ&キッチン 333」。
八百屋さんが経営していて、店の前にはまるで八百屋の店先のように野菜がたくさん置いていある。
名物の「八百屋サラダ」。
山盛りのトマト。
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白いのは蕪。
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野菜もだけど、「自家製パテ」もおいしかった。
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21時、お開き。
帰りの電車が、報告者の溝尻さんと一緒だったので、器質的な性差×ジェンダーの自説をお話しする。

自宅最寄り駅で降りたら本降りの雨。
さらに雷光・雷鳴。
傘を差しても濡れてしまうようなひどい降りに。
22時半、帰宅。
お風呂に入って温まる。
就寝、3時。

多摩ジェンダー教育ネットワーク第19回会合 [お勉強(研究会)]

7月28日(月)
(続き)
JR中央線(立川駅乗換)JR南武線(分倍河原駅乗換)京王本線で聖蹟桜ヶ丘駅に移動。
移動中、レポート読み(4本)。
17時30分、駅前の「ヴィータ・コミューネ」のオープンカフェでレポート読み(17本、合計50本)。
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18時45分、「ヴィータ・コミューネ」の7階の「TAMA女性センター」へ。
担当のMさんと明後日の講演の打ち合わせ&機材動作確認。
19時、第19回多摩ジェンダー教育ネットワーク会合に出席。
松原宏之氏(横浜国立大学)の報告 「売買春史でひらく社会秩序の動態論―1910年代アメリカの事例から」
を聴く。
アメリカにおいて、反売春の社会的姿勢が強まっていくのは1910年代であること(それまでは黙認)。
同性愛の社会問題化、異性愛規範の強調も同じ時期。
いずれもその担い手は中産階級で、背景に資本主義経済の浸透による中産階級の不安定化がある。
流動化する中産階級が「自然」規範に拠り所を求めた結果、「不自然」な行為としての買売春や同性愛への規制が強まっていく。
軍隊における同性愛排除もこの時期から。
私は、アメリカ社会は売春や同性愛に対して一貫して厳しい姿勢なのだろうと思っていたので、1910年代にそうした転換があったということは、とても勉強になった。
21時、終了。
21時15分、駅近くの居酒屋「きちんと」で懇親会。
22時50分、お開き。
京王本線(分倍河原駅乗換)JR南武線で武蔵小杉駅へ。
0時10分、帰宅。
疲労困憊。
2時半、就寝。

7月12日(土)専修大学で写真家・石川武志さんのお話を聴講 [お勉強(研究会)]

7月12日(土)
9時、暑くて目が覚める。
涼しい部屋に移動して、30分ほど涼む。
9時半、起床。
朝食は、オレンジ・デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。

お昼ご飯は、素麺を茹でる。
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付け合わせは、天麩羅を少し。
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化粧と身支度。
黒地に茶と白の花柄のロングチュニック(3分袖)、黒のレギンス(5分)、黒のサンダル、大きな籠バッグ。
14時40分、家を出る。
東急目黒線から都営地下鉄三田線に入って神保町駅へ。
靖国通りをいつもと逆側に歩く。
「ドトール」があったので時間調整。
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16時10分、専修大学へ。
今日は、5月31日にゲスト講義に呼んでいただいた久米晶文講師の商学部(2部)「総合科目Ⅳ」のゲストで、写真家の石川武志さんがお話されるということで聴講。
教員控室で、久米先生と石川さんにご挨拶。
石川武志さんはインド文化圏におけるサード・ジェンダーの集団で、伝統的な宗教儀礼に深くかかわり、芸能者としての側面も持つHijra(ヒジュラ)を35年も撮影し続けている方。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2012-10-11-3
私とは、もう17年も前の座談会「ヒジュラに学べ!-トランス社会の倫理と論理-」( 『ユリイカ』1998年2月号 青土社。後に石井達郎『異装のセクシュアリティ(新版)』(新宿書房、2003年 に収録)でご一緒して以来のお付き合い。
石川さんの写真は芸術的であるだけでなく、学術的にも貴重な記録で、私は大好き。
それだけでなく、私の「双性原理」の発想に大きな示唆を与えてくださった。

16時35分、講義開始。
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右が久米先生、左が石川さん。
こうやって並んでいるのを見ると、お二人、似ている。
それもそのはずで、お二人は実の従兄弟。
その話をうかがった時、不思議なご縁を感じた。
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休憩を挟んで、2コマ3時間、たっぷり石川さんのお話を聴き、80枚近い写真を見せていただき大満足。
石川さんの著書『ヒジュラ-インド第三の性-』(青弓社、1995年)は何度も繰り返し読んでいるし、
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個人的にもお話はうかがっている。
2008年10月18日 石川武志写真展「HIJRAS」を見に行く 
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http://zoku-tasogare-sei.blog.so-net.ne.jp/2013-02-18-23
それでも、今日、お話をうかがって触発される点がいろいろあった。
たとえば、南インド・タミルナードゥ州のアラヴァン寺院で行われる、アラヴァン神とヒジュラの「結婚」儀式にはインド全土から数1000人のヒジュラが集まるが、同時にヒジュラとの性的関係を結ぼうとする大勢の男性も集まってくる。
なぜ彼らは、この夜、ヒジュラとセックスをしようとするのか?
それはアラヴァン神の妻となったヒジュラとセックスすることで、神とヒジュラをシェア(共有)する関係になるためと考えられる。
いわゆる「神婚(聖婚)」の典型的な形である(ヒジュラは女性ではないが・・・)。
「神婚(聖婚)」の説明はなかなか難しいが、石川さんの「神と『女』をシェアする」という解説は、簡単だがとてもわかりやすい。
私の講義で、これから使わせてもらおう。

また、ヒジュラ社会の変容についてのお話も、いろいろ考えさせられた。
インターネットの普及などにより、ヒジュラ社会にも、性別移行の最新情報が伝わるようになった。
すでに女性ホルモンを投与しているヒジュラは増えている。
今後、伝統的な去勢手術でなく、造膣を含む性別適合手術を受けるヒジュラが多くなっていくと予想される。
そうした人たちが、はたしてサード・ジェンダー的なヒジュラ・アイデンティティを持ち続けられるかかなり疑問で、西欧的なMtF(Male to Female)のトランスジェンダーになっていく可能性が強い。
それはそれで否定すべきことではないのだが、問題はインド社会の現状が男性から性別移行したTrans-Womanが女性として暮らしていける社会状況に乏しいこと。
そもそも、ネイティブ女性ですら就労できる余地が少ないのだから。
結局、セックスワークしか生きる術がなくなってしまう可能性が高い。

「現場」を踏んでいる方ならではの濃い内容で、私はおおいに勉強になったが、学生さんはどうだったのだろうか?
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質問が1つも出なかったことが気になった。
19時45分、終了。
靖国通りの「咸亨(かんきょう)酒店」で食事。
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↑ 挽肉辛し冷しそば(1000円)
おいしかったけど、量がちょっと多かった。
21時、辞去。
石川さん、久米先生、ありがとうございました。

22時、帰宅。

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