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6月7日(土)現代風俗研究会・東京の会(第17期・第4回例会) [お勉強(研究会)]

6月7日(土)  雨   東京  19.2度  湿度92%(15時)

8時、起床。
サッカーW杯前の最後の調整試合である日本vsザンビア戦の中継を見る(感想別掲)。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-06-07
朝食は、グレープフルーツ・デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて髪と身体を洗う。

12時半、化粧と身支度。
灰紫基調の花柄のチュニック(長袖)、裾にラインストーンが入った黒のレギンス(6分)、黒網のストッキング、黒のショートブーツ、黒のトートバッグ。
14時、降り続く雨の中を外出。
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↑ 道端のお家の塀越しに、ガクアジサイ。
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↑ 手入れの行き届いたお家のガクアジサイとアジサイ。
東急東横線(中目黒駅乗換)東京メトロ日比谷線で日比谷駅へ。
地下道をJR有楽町線方面に歩いて地上へ。
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↑ 雨の丸の内仲通り。目指す「富士ビル」は左手。
15時ぎりぎりに会場の「成蹊大学・丸の内サテライトオフィス」に到着。
15時05分、現代風俗研究会・東京の会「新風俗学教室」(第17期・第4回)開会。 
今日の報告者は法政大学社会学部教授の稲増龍夫さんで、テーマは「アイドル学事始め」。
ご専門は社会心理学・メディア文化論で、『アイドル工学』(筑摩書房、1989年)で社会学の新分野を切り開いたことで著名な先生。
マスメディアへの登場も多く、田中優子先生(法政大学学長)と並ぶ法政大学の看板教授だが、この日も2時間半、終始テンションが高い熱の入ったお話で、学生にとても人気があるのも肯ける。

報告は、1970年代の「アイドル黎明期」から現代のAKB48まで40年間のアイドル現象を概括しつつ、ご自身のアイドル研究の歩みを語られたもの。
「1980年の転換」(3月に松田聖子がデビュー、10月に山口百恵が引退)は、リアルタイムで知っているだけに、なるほどと思った。
80年代のアイドル全盛期から、90年代前半の「アイドル冬の時代」への転換を、アイドルを疑似恋愛の対象とする時代から自己投影の対象への転換とするのも納得。
ただし、現代のAKBのようなグループアイドルについては、その商業構造をあまりにそのまま肯定していて、疑問があった。
最後に紹介してくださった「地下アイドル」の現況などは、私がまったく知らなかった世界で、ジェンダー・セクシュアリティ論的に、とても興味深いものがあった。

会場料100円で、これだけのお話が聞けたのは、とてもお得感があった。
今日の例会は、ほとんど満員の盛況で、しかも男性率の高さは鉄道趣味」の報告以来だった。
18時過ぎ、閉会。
懇親会は東京駅近くの「かこいや」という高級居酒屋。
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↑ 「走り」の水茄子。大好物! 周囲の方があまり手を付けないので、一人で食べてた。
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↑ 鯨の竜田揚げ。久しぶりに好物の鯨肉。やはり手を出さない方がいたので2切いただく。
稲増先生、懇親会の途中から、テーブルに置かれたスマートフォンの画面をずっと眺めている。
今夜行われている「AKB総選挙」順位発表が気になって仕方がないのだ。
本当はこんな懇親会よりも、ご自宅で生中継を見たくてしかたがなかったのではないだろうか。
懇親会にお引止めしたのが、なんだか申し訳なかった。
他にも携帯ラジオで中継を聞いている院生さんもいて、2位が決まった時(=指原嬢の連覇ならず)には、大きな叫び声が上がった。
皆さんの熱中ぶりに、正直、付いていけないものを感じてしまった。

二次会は、昔、東京中央郵便局があった場所の超高層ビル「JPタワー」1Fにあるビヤ・パブ「BEER&SPICE SUPER "DRY"」へ。
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ここで出席者の中年男性が「AKBメンバー襲撃事件」について言った「(AKB)はアイドルなんだから身体を張るのは当然」という発言に立腹。
女性アイドルが「身体を張」らなければならないような構造を作っているのは誰か?ということがまったく問われていないことがまず第1の問題点。
そうした構造に成人した女性だけでなく、多くの未成年の女性(少女)が巻き込まれていることに問題性を感じないのかということだ第2の問題点。
現状、芸能界で女性がポジションを得るためには、身体を張らなければならない、場合によっては「枕営業」も必要なことはよく知っている。
また彼女たちが覚悟をもって「身体を張って」頑張っていることを私は否定することはしない。
しかし、「身体を張るのは当然」と言っていいのは、実際に「身体を張っている」彼女たちだけであり、「安全圏」にいる中年オヤジがそれを言ってはいけない。
これが最大の問題点。
相手が研究者だったら、喧嘩になっても反論したと思うが、ただのオジサンなので馬鹿らしいので止めた。
でも不愉快なので、席は立った。

23時、辞去。
東京駅からJR山手線(目黒駅乗り換え)東急目黒線のルート。
まだ止まない雨の中、歩いて家路に。
0時10分、帰宅。
お風呂に入って温まる。
就寝、3時。

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コメント 4

Gen

お久しぶりです。
身体を張って当然と言えるのは当の本人たちで、安全圏にいる中年オヤジが言っていいセリフでない、とのご指摘、ごもっともです。
そういう人って「分かってただろ?」と当然のように見返りに体を要求しそうで私は好きになれないです。
未成年かどうか、という区分けも彼らの中ではあいまいなのではないでしょうか?
男性は魅力的な女性を前にすると性的衝動を感じるため、未成年であっても成人女性と同じように性的ファンタジーの対象として見てしまうという本能を感じます。
想像くらいは許されるだろう、と思いたいのでしょうね。
もちろん実際に手を出してしまうのはごく一部でしょうが。
少なくともそう信じたい・・・。
そういう欲求を日常的に感じており、それをマスコミなどで肯定されながら暮らしている日本人男性にとっては、自分が言っていることがどういうことになるのかも想像できないのではないかと思われます。

by Gen (2014-06-13 00:20) 

栗原いずみ

初めまして。
子供の頃から女装をして来た者のひとりです。
時々お邪魔しては、ふむふむ、なるほどとか、へえっそうなんだ、などと思いながら読んでいます。

とても皮肉な見方ですが、AKBは、本能的に女性を独占したい男性と、そんな男性に支持されたい女性という、男と女の間にある微妙な機微を、上手にそしてずる賢く利用した商業システムのように思えます。
同じシステムは今までの芸能界にも溢れていたのですが、それを、物品の購入と握手&投票という、即物的な商取引にしたことが、これまでと違う反応を男性たちから引き出したと考えています。
AKBの女性たちはアイドルという人ではなく、完全に商品になっている。
だから、年齢もなにもあったものではない。
それが、大きな声を張り上げる男性たちの実感でしょう。
by 栗原いずみ (2014-07-10 15:50) 

三橋順子

Genさん、いらっしゃいま~せ。
未成年の女性に対して性衝動を抱くこと自体は否定できませんが、中年男性がそれを口にすると、かなり引いてしまいます。
AKBという女性としても、芸能者としても未熟な存在に、なぜ一部の男性がこんなに入れ込むのか、正直、理解できない私です。
by 三橋順子 (2014-07-11 10:52) 

三橋順子

栗原いずみさん、いらっしゃいま~せ。
読んでくださり、ありがとうございます。
はい、未熟な存在だからこそ自分が独占・支配したいという人気なのだという分析は、私も同感です。
女郎屋の楼主(秋元)の商売の仕方は、見事なまでにそこを衝いているのだと思います。
ただ、なぜ独占・支配の心理がこうまで強くなっているのかが理解できません。
成熟した対等の関係の方が、ずっと楽しいのに。
要は、現代の男性が人間的に未熟になり、自信を失っている証拠ではないかと・・・。


by 三橋順子 (2014-07-11 11:00) 

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