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源明子さま登場 [テレビ批評(光る君へ)]

3月12日(火)

「光る君へ」第10回「月夜の陰謀」

道長にとって、プライベートな大事件(まひろとの逢瀬)と政治的大事件(寛和の政変)との間に、後に妻となる源明子(演:瀧内公美)が登場。
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怜悧な美貌で、どこか茶目っ気がある倫子さま(演:黒木華)とはタイプが違う女性として描かれるようだ。

史実の源明子(965年~1049年)は、醍醐天皇の皇子で「安和の変」で失脚した左大臣・源高明の娘。
父が無念の死(983年)を遂げた後、叔父の盛明親王の養女となったが、その養父も寛和の変の直前に薨去(986年)。
道長の姉・藤原詮子に庇護され、永延2年(988年)、道長の2人目の妻となる(高松殿)。

醍醐天皇の孫で、宇多天皇の曾孫になる源倫子より格上だが、倫子が現職の左大臣の娘であるのに対し、後見に乏しかった。

右大臣藤原頼宗を筆頭に4男2女の母となる。
末子の長家からは、藤原俊成・定家が出て(御子左家)、その分家の冷泉家は今に至る。
また、娘の尊子(源師房室)の孫・藤原賢子は白河天皇の皇后なり堀河天皇の母となった。
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