2018年(上半期)の仕事 [お仕事(講義・講演)]
12月16日(日)
年末になって、そろそろ「2018年(下半期)の仕事」の原稿を作らねば、と思って取り掛かったら、「2018年(上半期)の仕事」をアップしていないことに気が付いた。
原稿はぽぼ完成していたのに、多忙でそのままになっていた。
で、今さらながら・・・。
-----------------------------------------
2018年(上半期)の仕事
【執筆】
1月 「LGBTをめぐる出版状況」
(『ジェンダー研究21』7号 早稲田大学ジェンダー研究所)
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2018-03-13
3月 「GIDの『神話』を『歴史』に引き戻す」
(『GID(性同一性障害)学会誌』10巻1号 GID(性同一性障害)学会)
5月 「人の数だけ『性』がある(連載第1回)性の多様性は必然的」
(『月刊 女性&運動』2018年5月号)
6月 「人の数だけ『性』がある(連載第2回)LGBTとは何か」
(『月刊 女性&運動』2018年6月号)
6月 「(書評)長島淳子『江戸の異性装者たち――セクシュアルマイノリティの理解のために』
(『図書新聞』3356号 2018年6月23日)
【講演・講義・研究報告】
1月22日 群馬大学医学部「医の倫理学 講義・実習」(服部健司教授)ゲスト講義
「性別を移行することは「病気」なのか? -「病気」の線引きを考える-」
「性別越境の歴史」
1月27日 関西性欲研究会(2018年第1回)資料紹介
「『浅草陰間宿繁盛記』―昭和初期・浅草の男色売春―」
2月21日 国際基督教大学「文化人類学とジェンダー研究」(加藤恵津子教授)ゲスト講義「女装と日本人―日本の異性装の特質―」
3月2日 都立両国高校付属中学校(武田聖教諭) 特別授業。
「三段重ねのアイスクリームの話(性の多層構造論)」
3月17日 いずみちゃんナイト17:くたばれ!GID学会 講師
「GID(性同一性障害)の定義」「トランスジェンダーの定義」
「性同一性障害とトランスジェンダー」「『GID学会』が出来るまで」
「GID概念の消滅と『GID学会』」
3月24日 GID(性同一性障害)学会・第20回研究大会 特別講演
「GID学会20年の歩みをふりかえる ―医療者でもなく、当事者でもなく―」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-26
4月7日 日本橋きもの倶楽部「和文化の学び」第1回勉強会 講師
「絵から考える 江戸時代の女装・男装/男色・女色」
4月29日 シンポジウム「トランスジェンダー アーカイブ・歴史・教育」 講師
「Transgender History in Japan」
5月13日 関西性欲研究会(2018年第2回)研究報告
「東京『赤線』亀戸の形成」
5月26日 パープルハンズ5周年記念イベント ゲスト・コメンテーター
5月27日 アマランスラウンジ トークライブ「Transgender Studies」 講師
「トランスジェンダーの歴史・日本編」 ← 畑野とまとさん・浅沼智也さんと
5月31日 日本学術会議 法学委員会 社会と教育におけるLGBTIの権利保障分科会 参考人レクチャー
「性別移行のパラダイム転換への対応についての提言」
6月6日 筑波大学 第2回全学FD(ファカルティ・ディベロップメント)研修会 講演
「SOGI(性的指向・性自認)/LGBT+と大学」
1月19日~1月26日 関東学院大学「セクシュアリティ論」(2回)
1月9日~1月16日 都留文科大学「ジェンダー研究1」(2回)
1月11日~1月25日 早稲田大学基幹理工学部「越境する文化」(2回)
4月10日~6月26日 明治大学文学部(和泉)「身体と社会」講義(11回)
4月13日~6月29日 明治大学文学部(駿河台)「ジェンダー論」講義(11回)
【コメント・紹介記事など】
3月 「浮世絵が映す異性装の文化」(丸山ひかり記者)
(『朝日新聞』3月13日夕刊・文化欄)
3月 「LGBTのテンプレ考」第2回「『ゲイ=女装おネエ』じゃない! 世間が知らない二重のテンプレとは」(原田朱美記者)
(朝日新聞系ウェブマガジン「withnews」 3月30日配信)
https://withnews.jp/article/f0180330003qq000000000000000W03j10101qq000017029A
3月 「LGBTのテンプレ考」イラスト解説版「テレビでよく見る「おネエ」はLGBTのどれ?」監修
https://withnews.jp/article/f0180330002qq000000000000000W03j10101qq000017070A
3月 「そのゲイ像、誤解かも?」(原田朱美記者)
(『朝日新聞』3月31日夕刊)
3月 「LGBTのテンプレ考」第3回「今さら聞けない!『LGBTのLBTってどんな人?』 イメージと差」
(朝日新聞系ウェブマガジン「withnews」 3月31日配信)
https://withnews.jp/article/f0180331003qq000000000000000W03j10101qq000017071A
4月 「トランスジェンダー:映像作品続々 特異性でなく、個性として『多様な生き方の周知に』」(村瀬優子記者)
(『毎日新聞』2018年4月13日夕刊 大阪版)
4月「男性でもなく、女性でもなく—— 女形芸者「栄太朗」という生き方」(桑原利佳記者)
(Yahoo!ニュース 特集 4月23日配信)
https://news.yahoo.co.jp/feature/945
【テレビ出演】
4月8日放送 NHK教育「バリバラ LBBT温泉旅2~日本一の温泉街で考えてみた~」スタジオ・コメント
【参照】
2017年(下半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-12-30-5
2017年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-06-30-3
2016年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2016-12-31
2016年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2016-07-29-2
2015年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2015-12-30
2015年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2015-07-19-1
2014年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-2
2014年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-07-31-1
2013年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-12-29
2013年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-07-06
2012年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2012-12-29-2
2012年(上半期)の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26-3
2011年(下半期)の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26-2
2011年(上半期)の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26-1
2010年の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26
年末になって、そろそろ「2018年(下半期)の仕事」の原稿を作らねば、と思って取り掛かったら、「2018年(上半期)の仕事」をアップしていないことに気が付いた。
原稿はぽぼ完成していたのに、多忙でそのままになっていた。
で、今さらながら・・・。
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2018年(上半期)の仕事
【執筆】
1月 「LGBTをめぐる出版状況」
(『ジェンダー研究21』7号 早稲田大学ジェンダー研究所)
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2018-03-13
3月 「GIDの『神話』を『歴史』に引き戻す」
(『GID(性同一性障害)学会誌』10巻1号 GID(性同一性障害)学会)
5月 「人の数だけ『性』がある(連載第1回)性の多様性は必然的」
(『月刊 女性&運動』2018年5月号)
6月 「人の数だけ『性』がある(連載第2回)LGBTとは何か」
(『月刊 女性&運動』2018年6月号)
6月 「(書評)長島淳子『江戸の異性装者たち――セクシュアルマイノリティの理解のために』
(『図書新聞』3356号 2018年6月23日)
【講演・講義・研究報告】
1月22日 群馬大学医学部「医の倫理学 講義・実習」(服部健司教授)ゲスト講義
「性別を移行することは「病気」なのか? -「病気」の線引きを考える-」
「性別越境の歴史」
1月27日 関西性欲研究会(2018年第1回)資料紹介
「『浅草陰間宿繁盛記』―昭和初期・浅草の男色売春―」
2月21日 国際基督教大学「文化人類学とジェンダー研究」(加藤恵津子教授)ゲスト講義「女装と日本人―日本の異性装の特質―」
3月2日 都立両国高校付属中学校(武田聖教諭) 特別授業。
「三段重ねのアイスクリームの話(性の多層構造論)」
3月17日 いずみちゃんナイト17:くたばれ!GID学会 講師
「GID(性同一性障害)の定義」「トランスジェンダーの定義」
「性同一性障害とトランスジェンダー」「『GID学会』が出来るまで」
「GID概念の消滅と『GID学会』」
3月24日 GID(性同一性障害)学会・第20回研究大会 特別講演
「GID学会20年の歩みをふりかえる ―医療者でもなく、当事者でもなく―」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-26
4月7日 日本橋きもの倶楽部「和文化の学び」第1回勉強会 講師
「絵から考える 江戸時代の女装・男装/男色・女色」
4月29日 シンポジウム「トランスジェンダー アーカイブ・歴史・教育」 講師
「Transgender History in Japan」
5月13日 関西性欲研究会(2018年第2回)研究報告
「東京『赤線』亀戸の形成」
5月26日 パープルハンズ5周年記念イベント ゲスト・コメンテーター
5月27日 アマランスラウンジ トークライブ「Transgender Studies」 講師
「トランスジェンダーの歴史・日本編」 ← 畑野とまとさん・浅沼智也さんと
5月31日 日本学術会議 法学委員会 社会と教育におけるLGBTIの権利保障分科会 参考人レクチャー
「性別移行のパラダイム転換への対応についての提言」
6月6日 筑波大学 第2回全学FD(ファカルティ・ディベロップメント)研修会 講演
「SOGI(性的指向・性自認)/LGBT+と大学」
1月19日~1月26日 関東学院大学「セクシュアリティ論」(2回)
1月9日~1月16日 都留文科大学「ジェンダー研究1」(2回)
1月11日~1月25日 早稲田大学基幹理工学部「越境する文化」(2回)
4月10日~6月26日 明治大学文学部(和泉)「身体と社会」講義(11回)
4月13日~6月29日 明治大学文学部(駿河台)「ジェンダー論」講義(11回)
【コメント・紹介記事など】
3月 「浮世絵が映す異性装の文化」(丸山ひかり記者)
(『朝日新聞』3月13日夕刊・文化欄)
3月 「LGBTのテンプレ考」第2回「『ゲイ=女装おネエ』じゃない! 世間が知らない二重のテンプレとは」(原田朱美記者)
(朝日新聞系ウェブマガジン「withnews」 3月30日配信)
https://withnews.jp/article/f0180330003qq000000000000000W03j10101qq000017029A
3月 「LGBTのテンプレ考」イラスト解説版「テレビでよく見る「おネエ」はLGBTのどれ?」監修
https://withnews.jp/article/f0180330002qq000000000000000W03j10101qq000017070A
3月 「そのゲイ像、誤解かも?」(原田朱美記者)
(『朝日新聞』3月31日夕刊)
3月 「LGBTのテンプレ考」第3回「今さら聞けない!『LGBTのLBTってどんな人?』 イメージと差」
(朝日新聞系ウェブマガジン「withnews」 3月31日配信)
https://withnews.jp/article/f0180331003qq000000000000000W03j10101qq000017071A
4月 「トランスジェンダー:映像作品続々 特異性でなく、個性として『多様な生き方の周知に』」(村瀬優子記者)
(『毎日新聞』2018年4月13日夕刊 大阪版)
4月「男性でもなく、女性でもなく—— 女形芸者「栄太朗」という生き方」(桑原利佳記者)
(Yahoo!ニュース 特集 4月23日配信)
https://news.yahoo.co.jp/feature/945
【テレビ出演】
4月8日放送 NHK教育「バリバラ LBBT温泉旅2~日本一の温泉街で考えてみた~」スタジオ・コメント
【参照】
2017年(下半期)の仕事
https://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-12-30-5
2017年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-06-30-3
2016年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2016-12-31
2016年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2016-07-29-2
2015年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2015-12-30
2015年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2015-07-19-1
2014年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-2
2014年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-07-31-1
2013年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-12-29
2013年(上半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-07-06
2012年(下半期)の仕事
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2012-12-29-2
2012年(上半期)の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26-3
2011年(下半期)の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26-2
2011年(上半期)の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26-1
2010年の仕事
http://zoku-tasogare-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-26
自民委員会、LGBT理解促進法の骨子案まとめる [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]
12月15日(土)
自民党「理解促進法案」がLGBTの人権の出発点、第一歩だというのなら、まだ理解はできる。
しかし、自民党幹部(古屋圭司自民党性的指向・性自認に関する特命委員会長)のこれまでの発言からすると、先はなしで、これで終わり(終着点)にしたいのが見え見え。
それではLGBTの「法の下の平等」はまったく達成されない。
それが分かっていて「理解促進法」を推進するLGBTは、LGBTの「法の下の平等」に反対しているのと同じことだ。
こうした人権問題を党派の対立問題にすべきではない。
ともかく、国際的な人権意識の水準にかなった法律を作って欲しい。
国際人権法に則して「性的指向、性自認、性別表現を理由にした、いかなる差別も禁止」と明記した法律なら、たとえ自民党案でも賛成する。
LGBTの人権保障については、内閣総理大臣直属の政策提言機関でもある「日本学術会議」が、すでに2017年に「提言」をまとめて提出している。
議員立法であっても、その「提言」の内容を踏まえるべきだと思う。
----------------------------------------
自民委員会、LGBT理解促進法の骨子案まとめる
.
自民党の「性的指向・性自認に関する特命委員会」(古屋圭司委員長)は13日、LGBTなど性的少数者への理解を増進する法案の骨子案をまとめた。党内手続きを経て来年の通常国会に議員立法として提出し、成立を目指す。
骨子案は「性的指向と性自認の多様性がある寛容な社会の実現」を目的とし、国や地方自治体、企業の責務などを規定。理解を促すための基本計画の作成も盛り込んだ。罰則規定は設けない。
性的少数者を巡っては、立憲民主党など野党6党派が「LGBT差別解消法案」を先の臨時国会に提出済み。古屋氏は「世界をみても差別禁止法案で現実に差別がなくなったことはない。まず理解を増進することが確実な成果につながる」と記者団に語った。【田辺佑介】
『毎日新聞』2018年12月13日 19時12分(最終更新 12月13日 19時12分)
https://mainichi.jp/articles/20181213/k00/00m/040/135000c
自民党「理解促進法案」がLGBTの人権の出発点、第一歩だというのなら、まだ理解はできる。
しかし、自民党幹部(古屋圭司自民党性的指向・性自認に関する特命委員会長)のこれまでの発言からすると、先はなしで、これで終わり(終着点)にしたいのが見え見え。
それではLGBTの「法の下の平等」はまったく達成されない。
それが分かっていて「理解促進法」を推進するLGBTは、LGBTの「法の下の平等」に反対しているのと同じことだ。
こうした人権問題を党派の対立問題にすべきではない。
ともかく、国際的な人権意識の水準にかなった法律を作って欲しい。
国際人権法に則して「性的指向、性自認、性別表現を理由にした、いかなる差別も禁止」と明記した法律なら、たとえ自民党案でも賛成する。
LGBTの人権保障については、内閣総理大臣直属の政策提言機関でもある「日本学術会議」が、すでに2017年に「提言」をまとめて提出している。
議員立法であっても、その「提言」の内容を踏まえるべきだと思う。
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自民委員会、LGBT理解促進法の骨子案まとめる
.
自民党の「性的指向・性自認に関する特命委員会」(古屋圭司委員長)は13日、LGBTなど性的少数者への理解を増進する法案の骨子案をまとめた。党内手続きを経て来年の通常国会に議員立法として提出し、成立を目指す。
骨子案は「性的指向と性自認の多様性がある寛容な社会の実現」を目的とし、国や地方自治体、企業の責務などを規定。理解を促すための基本計画の作成も盛り込んだ。罰則規定は設けない。
性的少数者を巡っては、立憲民主党など野党6党派が「LGBT差別解消法案」を先の臨時国会に提出済み。古屋氏は「世界をみても差別禁止法案で現実に差別がなくなったことはない。まず理解を増進することが確実な成果につながる」と記者団に語った。【田辺佑介】
『毎日新聞』2018年12月13日 19時12分(最終更新 12月13日 19時12分)
https://mainichi.jp/articles/20181213/k00/00m/040/135000c
インターセックスの人に「第3の性別」を認めるか、否か [現代の性(一般)]
12月15日(土)
インターセックスの人に「第3の性別」を認めるか、否か。
アメリカのニューヨークは認める。
ドイツ、オランダは認める方向に。
フランスは認めない。
日本は議論にもなってない。
-----------------------------------------------------------
ドイツ議会、「第3の性」認める法案可決
【AFP=時事】ドイツ議会は14日、男女の区別に明確に適合しない「インターセックス」に生まれた子どもの出生届で、第3の性を選択できるようにする法案を可決した。
ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いる左右連立政権はこれに先立ち、インターセックスの新生児を「ディバース(多様、それ以外)」として登録できるようにする法改正案を閣議決定していた。
同国の連邦憲法裁判所は2017年11月、市民の地位に関する現行規定はインターセックスの人々に差別的であるとの判決を下し、個人の性的アイデンティティーは基本的人権として保護されるとした。
インターセックスは、生殖器や染色体といった性的特徴が典型的な男女の区別に完全に一致しない人々を指す広義語。
国連(UN)によると、世界人口に占めるインターセックスの人々の割合は0.05~1.7%で、毛の赤い人々と同程度。また、インターセックスであることは、出生時に分かる場合も、思春期になってから分かる場合もある。
新法は、成長してからの性別や名前の変更も認めているが、医学的な検査が必要とされる場合が多いことに批判の声が上がっている。
「ドイツ・レズビアン・ゲイ連盟(LSVD)」は、医学的検査を義務付ける規定はインターセックスであることが異常だとの認識を示すものだと批判。「個人の尊厳を傷つける評定」を廃止するよう求めている。
一方、独DPA通信によると、保守派与党・キリスト教民主同盟(CDU)のマルク・ヘンリッヒマン(Marc Henrichmann)議員は、公的な市民登録は自己評価ではなく科学的証拠に基づいて行われなければならないと主張している。
「AFP」2018年12月15日(土) 11:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181215-00000014-jij_afp-int
-----------------------------------------------------------
「第3の性」、オランダでも裁判所が認定 議会に法改正促す
【5月29日 AFP】オランダの裁判所は27日、出生届に男性でも女性でもない性別を記載することを初めて認める判決を出した。議会に対し「第3の性別」を認定するよう法改正を促している。
氏名未公表の原告が南部リンブルフ(Limburg)州ルールモント(Roermond)の地裁に提訴していた。
地裁の発表文によると、原告は1961年の出生時に性別を確定できず、便宜上、両親は原告を男性として届け出ていた。2001年になって原告は手術で女性に性転換したものの、女性という性別にも適合できず、自分は「男性でも女性でもない」と感じていたという。
判事らは、原告は「性別不定」として登録できると判断。判決文では「第3の性として登録できるように、法改正が非常に重要だ。それは議員たちにかかっている」とも述べた。
判決後、原告は当局に対し、出生届の性別欄に性別を問わない第3の選択肢を設けるよう要請した。
オランダでは2007年、別の原告による同様の訴えを最高裁に当たる高等評議会が却下していた。
活動家らは今回の判決を、国内のトランスジェンダーの権利を認めることに向けた新たな一歩になったと歓迎した。オランダでは、全人口約1700万人の0.2~2%がトランスジェンダーと推定されている。
「AFP」2018年5月29日 10:27 発信地:ハーグ/オランダ [ ヨーロッパ, オランダ ]
http://www.afpbb.com/articles/-/3176353?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r2&cx_rss=afp&cx_id=3202234
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公文書の性別欄に「中性」認めず、仏最高裁
【5月5日 AFP】(訂正)フランスの最高裁に相当する破棄院は4日、両性の特徴を持って生まれたインターセックスの人の身分を証明する公文書に、男性でも女性でもなく中性と記載することは認められないとの判断を下した。
この裁判は、心理療法士のガエタン(Gaetan)さん(仮名、65)が「男性」と記されている自分の公的文書の性別記載を「中性」に変更するよう求めたもの。出生地トゥール(Tours)の地方裁判所は2015年、ガエタンさんの訴えを認める判決を下したが、二審に当たる控訴院は昨年、一審判決を覆していた。
インターセックスの人々には、染色体や性器が典型的な男性か女性かの定義に明確に適合しないなどの特徴がある。原告側代理人のベルトラン・ペリエ(Bertrand Perier)弁護士は、ガエタンさんについて「男性でも女性でもない。自分のことを男性だとも女性だとも思っていない。男性か女性かを選ぶこともできないし、選びたいとも思っていない」と説明する。
しかし破棄院は、フランスの法律の下では中性という性別は認められないと判断。もし男女以外の性別を司法が認めれば、おびただしい数の法律を改正する必要が生じ、「フランスの法の支配に深刻な影響」が及ぶと述べた。
仏東部に住むガエタンさんは女性と結婚しているが、「朝や夜に鏡に映った自分の裸を見ると、男性の世界にも女性の世界にも属していないと分かる」と最高裁での審理を前にAFPの取材に語っていた。
一方、4日の判決文はガエタンさんについて「第三者から見た外見や振る舞いは男性だ」との見方を示した。
国連(UN)によると、世界人口の0.05~1.7%はインターセックスだという。米国では、最大都市で最もリベラルな街の一つであるニューヨーク(New York)が昨年、全米に先駆けて「インターセックス」と明記した出生証明書を発行している。 (c)AFP
「AFP」2017年5月5日 18:22 発信地:パリ/フランス [ ヨーロッパ, フランス ]
http://www.afpbb.com/articles/-/3127314?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r3&cx_rss=afp&cx_id=3202234
インターセックスの人に「第3の性別」を認めるか、否か。
アメリカのニューヨークは認める。
ドイツ、オランダは認める方向に。
フランスは認めない。
日本は議論にもなってない。
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ドイツ議会、「第3の性」認める法案可決
【AFP=時事】ドイツ議会は14日、男女の区別に明確に適合しない「インターセックス」に生まれた子どもの出生届で、第3の性を選択できるようにする法案を可決した。
ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いる左右連立政権はこれに先立ち、インターセックスの新生児を「ディバース(多様、それ以外)」として登録できるようにする法改正案を閣議決定していた。
同国の連邦憲法裁判所は2017年11月、市民の地位に関する現行規定はインターセックスの人々に差別的であるとの判決を下し、個人の性的アイデンティティーは基本的人権として保護されるとした。
インターセックスは、生殖器や染色体といった性的特徴が典型的な男女の区別に完全に一致しない人々を指す広義語。
国連(UN)によると、世界人口に占めるインターセックスの人々の割合は0.05~1.7%で、毛の赤い人々と同程度。また、インターセックスであることは、出生時に分かる場合も、思春期になってから分かる場合もある。
新法は、成長してからの性別や名前の変更も認めているが、医学的な検査が必要とされる場合が多いことに批判の声が上がっている。
「ドイツ・レズビアン・ゲイ連盟(LSVD)」は、医学的検査を義務付ける規定はインターセックスであることが異常だとの認識を示すものだと批判。「個人の尊厳を傷つける評定」を廃止するよう求めている。
一方、独DPA通信によると、保守派与党・キリスト教民主同盟(CDU)のマルク・ヘンリッヒマン(Marc Henrichmann)議員は、公的な市民登録は自己評価ではなく科学的証拠に基づいて行われなければならないと主張している。
「AFP」2018年12月15日(土) 11:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181215-00000014-jij_afp-int
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「第3の性」、オランダでも裁判所が認定 議会に法改正促す
【5月29日 AFP】オランダの裁判所は27日、出生届に男性でも女性でもない性別を記載することを初めて認める判決を出した。議会に対し「第3の性別」を認定するよう法改正を促している。
氏名未公表の原告が南部リンブルフ(Limburg)州ルールモント(Roermond)の地裁に提訴していた。
地裁の発表文によると、原告は1961年の出生時に性別を確定できず、便宜上、両親は原告を男性として届け出ていた。2001年になって原告は手術で女性に性転換したものの、女性という性別にも適合できず、自分は「男性でも女性でもない」と感じていたという。
判事らは、原告は「性別不定」として登録できると判断。判決文では「第3の性として登録できるように、法改正が非常に重要だ。それは議員たちにかかっている」とも述べた。
判決後、原告は当局に対し、出生届の性別欄に性別を問わない第3の選択肢を設けるよう要請した。
オランダでは2007年、別の原告による同様の訴えを最高裁に当たる高等評議会が却下していた。
活動家らは今回の判決を、国内のトランスジェンダーの権利を認めることに向けた新たな一歩になったと歓迎した。オランダでは、全人口約1700万人の0.2~2%がトランスジェンダーと推定されている。
「AFP」2018年5月29日 10:27 発信地:ハーグ/オランダ [ ヨーロッパ, オランダ ]
http://www.afpbb.com/articles/-/3176353?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r2&cx_rss=afp&cx_id=3202234
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公文書の性別欄に「中性」認めず、仏最高裁
【5月5日 AFP】(訂正)フランスの最高裁に相当する破棄院は4日、両性の特徴を持って生まれたインターセックスの人の身分を証明する公文書に、男性でも女性でもなく中性と記載することは認められないとの判断を下した。
この裁判は、心理療法士のガエタン(Gaetan)さん(仮名、65)が「男性」と記されている自分の公的文書の性別記載を「中性」に変更するよう求めたもの。出生地トゥール(Tours)の地方裁判所は2015年、ガエタンさんの訴えを認める判決を下したが、二審に当たる控訴院は昨年、一審判決を覆していた。
インターセックスの人々には、染色体や性器が典型的な男性か女性かの定義に明確に適合しないなどの特徴がある。原告側代理人のベルトラン・ペリエ(Bertrand Perier)弁護士は、ガエタンさんについて「男性でも女性でもない。自分のことを男性だとも女性だとも思っていない。男性か女性かを選ぶこともできないし、選びたいとも思っていない」と説明する。
しかし破棄院は、フランスの法律の下では中性という性別は認められないと判断。もし男女以外の性別を司法が認めれば、おびただしい数の法律を改正する必要が生じ、「フランスの法の支配に深刻な影響」が及ぶと述べた。
仏東部に住むガエタンさんは女性と結婚しているが、「朝や夜に鏡に映った自分の裸を見ると、男性の世界にも女性の世界にも属していないと分かる」と最高裁での審理を前にAFPの取材に語っていた。
一方、4日の判決文はガエタンさんについて「第三者から見た外見や振る舞いは男性だ」との見方を示した。
国連(UN)によると、世界人口の0.05~1.7%はインターセックスだという。米国では、最大都市で最もリベラルな街の一つであるニューヨーク(New York)が昨年、全米に先駆けて「インターセックス」と明記した出生証明書を発行している。 (c)AFP
「AFP」2017年5月5日 18:22 発信地:パリ/フランス [ ヨーロッパ, フランス ]
http://www.afpbb.com/articles/-/3127314?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r3&cx_rss=afp&cx_id=3202234
ビデオ「酷兒亞洲—日本」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]
12月14日(金)
なんか台湾で記事になっている。
石川大我豊島区議の「おまけ」だけど。
「跨性別學者暨作家三橋順子,一同分享日本的同志現況」
(トランスジェンダー学者作家での三橋順子は、日本の同性愛者の現況を紹介する)
「即使日本「變裝」文化歷史悠久,卻無助LGBTQ爭取平權」
(たとえ日本の「異性装」文化が長い歴史を持っていても、LGBTQが平等な権利を獲得するのを助けるものではない)
https://news.cts.com.tw/cts/entertain/201812/201812141945991.html
やっと本体にたどり着いた。
酷兒亞洲—日本:第一集 我們無所不在 (全3集)
Queer Asia - Japan: Episode 1 - We are Everywhere (3 in total)
https://www.gagaoolala.com/en/videos/1016/queer-asia-japan-2018-e01
でも、紹介動画だけで、本体の映像は見られないようだ。
なんか台湾で記事になっている。
石川大我豊島区議の「おまけ」だけど。
「跨性別學者暨作家三橋順子,一同分享日本的同志現況」
(トランスジェンダー学者作家での三橋順子は、日本の同性愛者の現況を紹介する)
「即使日本「變裝」文化歷史悠久,卻無助LGBTQ爭取平權」
(たとえ日本の「異性装」文化が長い歴史を持っていても、LGBTQが平等な権利を獲得するのを助けるものではない)
https://news.cts.com.tw/cts/entertain/201812/201812141945991.html
やっと本体にたどり着いた。
酷兒亞洲—日本:第一集 我們無所不在 (全3集)
Queer Asia - Japan: Episode 1 - We are Everywhere (3 in total)
https://www.gagaoolala.com/en/videos/1016/queer-asia-japan-2018-e01
でも、紹介動画だけで、本体の映像は見られないようだ。
うれしかったこと [日常]
12月14日(金)
関東学院大学の講師控室で講義の準備をしていたら、知らない職員さんが2人入ってきて、控室の女性職員さんと暖房器具の話を始めた。
そのうちの1人の方(40前後の男性)が、暖房器具の話が一段落したところで、私の方に寄ってきて「三橋さんですか?」と尋ねてきた。
いきなりのことで、ちょっと、びっくり。
「はい、そうですが・・・(誰だっけ?)」と応じる。
「施設管理課の〇〇と言います。『女装と日本人』も、最近の新宿のご本も読ませていただきました。」
うわ~ぁ、こういう思いがけないところで、読者の方に出会うの、とてもうれしい!
「ありがとうございます」
お蔭で、気分良く講義ができた。
関東学院大学の講師控室で講義の準備をしていたら、知らない職員さんが2人入ってきて、控室の女性職員さんと暖房器具の話を始めた。
そのうちの1人の方(40前後の男性)が、暖房器具の話が一段落したところで、私の方に寄ってきて「三橋さんですか?」と尋ねてきた。
いきなりのことで、ちょっと、びっくり。
「はい、そうですが・・・(誰だっけ?)」と応じる。
「施設管理課の〇〇と言います。『女装と日本人』も、最近の新宿のご本も読ませていただきました。」
うわ~ぁ、こういう思いがけないところで、読者の方に出会うの、とてもうれしい!
「ありがとうございます」
お蔭で、気分良く講義ができた。
足の爪が割れた [日常]
12月14日(金)
帰路、突然、右足の指先が痛くなり歩行困難に。
なんとか家に帰りついて、玄関でショートブーツを脱いで、網ストッキングの上から、痛い指を探ると、ヌルッ。
明るいところで確認すると、右足第4趾の爪が大きく割れて、割れ爪の尖った部分が刺さって出血。
なんかの原因で爪に亀裂ができ、そこに網ストッキングの繊維が引っ掛かり、歩いているうちに亀裂が拡大し、爪が裂けたようだ。
帰路、突然、右足の指先が痛くなり歩行困難に。
なんとか家に帰りついて、玄関でショートブーツを脱いで、網ストッキングの上から、痛い指を探ると、ヌルッ。
明るいところで確認すると、右足第4趾の爪が大きく割れて、割れ爪の尖った部分が刺さって出血。
なんかの原因で爪に亀裂ができ、そこに網ストッキングの繊維が引っ掛かり、歩いているうちに亀裂が拡大し、爪が裂けたようだ。
12月14日(金)関東学院大学「セクシュアリティ論」第11講「『買売春』を考える(1)―「性の商品化」論と買売春論の基礎―」 [お仕事(講義・講演)]
12月14日(金) 晴れ 横浜 10.5度 湿度37%(15時)
9時半、起床。
朝食は、アップルパイとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪に入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒と白のジラフ柄のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショート・ブーツ、ワインレッドのトートバッグ。
黒のカシミアのポンチョ。
12時、家を出る。
東急東横線で横浜へ。
昼食は久しぶりに京浜急行ホームの「タリーズコーヒー」。
↑ 牛肉とマッシュルームのラグ―ソース(990円)
13時46分発のバスに乗る。
13時55分、講師控え室へ。
レジュメは2×180部印刷.
来週の分も印刷してしまう。
15分前に教室(3号館5階502番)へ。
15時「セクシュアリティ論」の講義開始。
まず、第10講「『恋愛』と『結婚』のジェンダー&セクシュアリティ ―その現在―」の残りを解説。
1 結婚難の時代
(1) 基本的要因
(2) 恋愛と結婚の直結
(3) 「婚活」は有効か? 埋まらない溝
2 「恋愛」と「結婚」の問題点
(1) ドメスティック・ヴァイオレンス
(2) 選択的夫婦別姓制度
(3) 同性パートナー問題
(4) シングルマザー問題
---------------(ここから)---------------------
(5) 非婚単身者の激増
おわりに―「恋愛」と「結婚」の未来像―
(余白)捨て猫の寓話
続いて、第11講「『買売春』を考える(1)―「性の商品化」論と買売春論の基礎―」に入る。
1 「性の商品化」とは何か?
(1)定義
(2)なぜ「性の商品化」はいけないとされたのか?
(3)「性の商品化」論への反論
2 「買売春」論の基礎
(1)売春の定義
(2)売春はなぜいけないとされるのか? ー主張と反論ー
(3)「セックスワーク(性的サービス労働)論」の登場
16時30分、終了。
講師控室に戻り、コメント票の整理など後片付け。
16時55分、辞去。
16時59分発のバスに乗る。
17時25分発の特急(品川行き)で座っていく。
横浜駅コンコースの「ドトール」で休憩。
18時20分、自宅最寄り駅に帰着。
「東急ストア」で夕食の材料を買う
家に向けて歩き始めた直後、旅に出ていた息子に出会う。
「夕ご飯、どうした?」と聞くと、「まだ」という返事。
「ふく屋」に入る。
私は生姜焼き定食。
帰路、ちょっとトラブル(別記)。
19時半、帰宅。
今週は休みが少なかったので疲れた。
お風呂で温まっているうちに眠ってしまう。
就寝、2時。
9時半、起床。
朝食は、アップルパイとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪に入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒と白のジラフ柄のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショート・ブーツ、ワインレッドのトートバッグ。
黒のカシミアのポンチョ。
12時、家を出る。
東急東横線で横浜へ。
昼食は久しぶりに京浜急行ホームの「タリーズコーヒー」。
↑ 牛肉とマッシュルームのラグ―ソース(990円)
13時46分発のバスに乗る。
13時55分、講師控え室へ。
レジュメは2×180部印刷.
来週の分も印刷してしまう。
15分前に教室(3号館5階502番)へ。
15時「セクシュアリティ論」の講義開始。
まず、第10講「『恋愛』と『結婚』のジェンダー&セクシュアリティ ―その現在―」の残りを解説。
1 結婚難の時代
(1) 基本的要因
(2) 恋愛と結婚の直結
(3) 「婚活」は有効か? 埋まらない溝
2 「恋愛」と「結婚」の問題点
(1) ドメスティック・ヴァイオレンス
(2) 選択的夫婦別姓制度
(3) 同性パートナー問題
(4) シングルマザー問題
---------------(ここから)---------------------
(5) 非婚単身者の激増
おわりに―「恋愛」と「結婚」の未来像―
(余白)捨て猫の寓話
続いて、第11講「『買売春』を考える(1)―「性の商品化」論と買売春論の基礎―」に入る。
1 「性の商品化」とは何か?
(1)定義
(2)なぜ「性の商品化」はいけないとされたのか?
(3)「性の商品化」論への反論
2 「買売春」論の基礎
(1)売春の定義
(2)売春はなぜいけないとされるのか? ー主張と反論ー
(3)「セックスワーク(性的サービス労働)論」の登場
16時30分、終了。
講師控室に戻り、コメント票の整理など後片付け。
16時55分、辞去。
16時59分発のバスに乗る。
17時25分発の特急(品川行き)で座っていく。
横浜駅コンコースの「ドトール」で休憩。
18時20分、自宅最寄り駅に帰着。
「東急ストア」で夕食の材料を買う
家に向けて歩き始めた直後、旅に出ていた息子に出会う。
「夕ご飯、どうした?」と聞くと、「まだ」という返事。
「ふく屋」に入る。
私は生姜焼き定食。
帰路、ちょっとトラブル(別記)。
19時半、帰宅。
今週は休みが少なかったので疲れた。
お風呂で温まっているうちに眠ってしまう。
就寝、2時。
「ボッチャ」もしかして、隠れた才能? [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]
12月13日(木)
(続き)
懇親会の席上で「ボッチャ」をやった。
ボッチャとは、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競うスポーツで、パラリンピックの正式種目。
今回は3人1組の団体戦で、4チームのトーナメント。
私が入ったチームは2連勝で優勝。
決勝戦は私の投球がウィングショット。
一休みした後、見学していたら、人数が足りなくて呼ばれた。
また、勝っちゃった。
結局、4戦全勝。
ウィングショット2回。
もしかすると隠れた才能?
まあ、若い時から、野球のピッチャーにしろ、バスケットボールにしろ、ボーリングにしろ、サッカーにしろ(←これは足にゃ)コントロールだけは良かった。
でも、スポーツしなくなって20年、60代半ばになっても、コントロールの良さが残っていたのは、自分でも驚き。
帰路、タクシーを拾って、都営地下鉄三田線の御成門駅へ。
缶ビールとお摘みだけだったので、お腹がとても空いた。
武蔵小杉駅前の「松屋」へ。
21時40分、帰宅。
(続き)
懇親会の席上で「ボッチャ」をやった。
ボッチャとは、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競うスポーツで、パラリンピックの正式種目。
今回は3人1組の団体戦で、4チームのトーナメント。
私が入ったチームは2連勝で優勝。
決勝戦は私の投球がウィングショット。
一休みした後、見学していたら、人数が足りなくて呼ばれた。
また、勝っちゃった。
結局、4戦全勝。
ウィングショット2回。
もしかすると隠れた才能?
まあ、若い時から、野球のピッチャーにしろ、バスケットボールにしろ、ボーリングにしろ、サッカーにしろ(←これは足にゃ)コントロールだけは良かった。
でも、スポーツしなくなって20年、60代半ばになっても、コントロールの良さが残っていたのは、自分でも驚き。
帰路、タクシーを拾って、都営地下鉄三田線の御成門駅へ。
缶ビールとお摘みだけだったので、お腹がとても空いた。
武蔵小杉駅前の「松屋」へ。
21時40分、帰宅。
12月13日(木)「OUT IN JAPAN」ヒューマンライブラリー [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]
12月13日(木)
10時、起床。
朝食は、アップルパイとコーヒー。
錆朱と藍の太縞の結城紬。
黒と銀の鱗の帯。
13時過ぎ、家を出る。
昼食は武蔵小杉駅構内の「しぶそば」で季節の天婦羅(しめじ、金目鯛、れんこん)そば。
これで500円はお得。
↑ なんだこれは?(のるるんくんだにゃん)
東急目黒線から都営地下鉄三田線に入って内幸町駅で下車。
地上に出たら雨がぱらついていたので、近いけどタクシーに乗る。
15時、「虎ノ門ヒルズ」の「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」へ。
「『OUT IN JAPAN』ヒューマンライブラリー」に参加。
↑ 控室で。
50人ほどの参加者が7人の「本」役を選ぶのだけど、私はいたって不人気で、1回目は前半・後半との5人。
2回目は「本」役が1人減ったので、前・後半とも6人。
まあ、人気がないのは仕方がない。
そもそも、人に聞いてもらうような、まともな人生ではないし。
やっぱり「本」になるより、本を書いていた方がいいみたいだ。
それと他の「本」の方と比べると、圧倒的にキラキラ感が足りない。
次に機会があったら、文野君にキラキラ粉を分けてもらおう。
1回20分ずつ計4回お話しするのだが、1回目は時間が足りなかった。
その後、どんどん話を端折って、4回目は3分も余ってしまった。
本に例えると、増刷する度に薄くなるわけで、まったくひどい話だ。
申し訳ないので、おまけを付けたが。
(続く)
10時、起床。
朝食は、アップルパイとコーヒー。
錆朱と藍の太縞の結城紬。
黒と銀の鱗の帯。
13時過ぎ、家を出る。
昼食は武蔵小杉駅構内の「しぶそば」で季節の天婦羅(しめじ、金目鯛、れんこん)そば。
これで500円はお得。
↑ なんだこれは?(のるるんくんだにゃん)
東急目黒線から都営地下鉄三田線に入って内幸町駅で下車。
地上に出たら雨がぱらついていたので、近いけどタクシーに乗る。
15時、「虎ノ門ヒルズ」の「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」へ。
「『OUT IN JAPAN』ヒューマンライブラリー」に参加。
↑ 控室で。
50人ほどの参加者が7人の「本」役を選ぶのだけど、私はいたって不人気で、1回目は前半・後半との5人。
2回目は「本」役が1人減ったので、前・後半とも6人。
まあ、人気がないのは仕方がない。
そもそも、人に聞いてもらうような、まともな人生ではないし。
やっぱり「本」になるより、本を書いていた方がいいみたいだ。
それと他の「本」の方と比べると、圧倒的にキラキラ感が足りない。
次に機会があったら、文野君にキラキラ粉を分けてもらおう。
1回20分ずつ計4回お話しするのだが、1回目は時間が足りなかった。
その後、どんどん話を端折って、4回目は3分も余ってしまった。
本に例えると、増刷する度に薄くなるわけで、まったくひどい話だ。
申し訳ないので、おまけを付けたが。
(続く)
パキスタンのトランスジェンダー事情 [現代の性(性別越境・性別移行)]
12月13日(木)
イスラム社会、パキスタンで、日々闘うトランスジェンダーのルポ。
詳細かつリアリティの高い良記事。
有力記事で、全部は読めないが・・・。
こういう人権がらみの記事は、「有料」を外してほしいな。
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連載:特派員リポート
性に悩んだ過去は社会変える力 LGBT、カメラの前へ
パキスタン東部オカラの選挙区で有権者に支持を訴える下院選候補のナヤブ・アリさん(中央)=2018年5月、乗京真知撮影
強い日の光にさらされて、汗が流れる間もなく蒸発していくようだった。5月下旬、パキスタン東部オカラの気温は50度近くまで上がっていた。7月末の下院総選挙に立候補した人権活動家のナヤブ・アリさん(25)は、地区の有権者を一軒一軒回り、こう力を込めた。「苦しむ隣人の声を聞いてください。あなたの助けが必要です」
アリさんは心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」だ。体は男性として生まれたが、物心ついたころから、ドレスや化粧品に憧れた。隠れて化粧したことが見つかると、物置に閉じ込められた。父親にはたびたび殴られ、13歳で勘当された。
つらい記憶を背負ったアリさんが、故郷に戻って立候補したのは、選挙直前の5月にトランスジェンダー保護法ができたからだった。それまで選挙に出るには、立候補届け出の書類などで男女どちらかの性を選ばなければならなかったが、保護法では男女とは別の性として立候補できると明記された。踊り子時代にためた資金で選挙スタッフ10人を雇い、選挙に打って出た。
今回の選挙にはアリさんを含め5人のトランスジェンダーが挑んだが、いずれも落選した。アリさんも当選するとは思っていなかったが、それでも立候補したのは、トランスジェンダーとして参政権を行使した実績を作りたかったからだ。「たとえ当選できなくても、街に立ったり、取材を受けたりすることで、私の小さな声は広がっていくはずだ」と、アリさんは説明した。
パキスタン東部のオカラ選挙区から下院選に立候補したナヤブ・アリさん(右下)の選挙ポスター。印刷には1枚150円かかるため、貯金を切り崩して町中に配った
トランスジェンダーはパキスタンでも差別を受け、多くが売春や物乞いで生計を立てている。国民の96%が信仰するイスラム教の聖典コーランで存在が認められていない性的少数者を敵視する人たちもいて、偏見による暴力や性被害と隣り合わせだ。そんな状況下で最近、アリさんのように声を上げ、社会を変えようとする人たちが注目を集めている。
ニュースキャスターとして
アリさんの友人のマルビア・マリクさん(21)は地元の大学でジャーナリズムを学ぶ傍ら、東部ラホールのテレビ局「コヘノール」でニュースキャスターを務める。性的少数者だと公表したキャスターは、パキスタンで初めてだという。
マリクさんは入念にメイクした後、放送の30分前から発声練習を始めた。伸びのある声がスタジオの外まで響き、隣の男性キャスターの声をかき消した。スタジオ見学者にウィンクしたり、冗談を飛ばしたりして、現場の緊張をほぐす。
スタジオで原稿を読み上げるキャスターのマルビア・マリクさん(左)=2018年5月、パキスタン東部ラホール、乗京真知撮影
10代で家出したマリクさんは、その端麗な容姿から美容業界で注目された。お金をためて大学に進み、今年春にキャスターとして採用された。採用面接では「弱者が底辺に押し込められず、誇らしく活躍する社会を実現したいですか?」と面接官に逆質問した。面接官が「もちろんだ」と答えると、マリクさんは「それなら、まず私を採用すべきだ」と説き伏せた。
面接に立ち会ったビラル・アシュラフ報道局長(41)は「面接担当の幹部たちは、返す言葉を失って、ただうなずくばかりだった。その場で採用が決まった」と振り返る。「彼女を起用するにあたり、イスラム急進派などからの抗議や苦情も心配したが、むしろ『勇気ある一歩』と反響が大きくて驚いている」
インタビューの終盤、「なぜ発信の場としてテレビを選んだのですか?」と尋ねると、マリクさんは「性に悩む子どもたちが胸を張って生きられる社会をつくるには、先輩がテレビを通じて目に見える形で勇気を示さなければならない」と即答した。「この国には誰にも相談できず、性に悩む子どもが多い。私もそうだった。外に出よう。ありのままの自分で挑戦しよう。そんな言葉を伝えたくて、毎日カメラの前に立つんです」
性別欄は「×」
マリクさんのような若い世代のトランスジェンダーが活躍できるようになった背景には、性的少数者の権利のために闘っていた人たちの歴史がある。
保守的なパキスタン北西部ペシャワルで暮らすファルザナ・リアズさん=2018年6月、乗京真知撮影
北西部ペシャワルを拠点に活動するトランスジェンダーのファルザナ・リアズさん(37)は長く法廷闘争という手段で権利を勝ち取ってきた。差別的な事案があれば裁判に訴え、画期的な判決を引き出し、それをてこに役所に対応を改めさせてきた。
例えば、性別欄が男性でも女性でもない「X」となっているパキスタン初のパスポートや運転免許証を行政機関に発行させた。リアズさんに続いて多くのトランスジェンダーが「X」の身分証を取得した。それまではトランスジェンダーの多くが、不本意ながら男女どちらかの性別が書かれた身分証を持つか、身分証の取得自体をあきらめなければならなかった。
こうした草の根の運動を背景に、トランスジェンダー保護法が成立した。保護法は教育や福祉、雇用機会、被選挙権などでトランスジェンダーを差別せず、国が差別是正に努めるよう義務付ける内容だ。
ゴミ袋には刻まれた…
だが、保護法ができてもトランスジェンダーへの差別や偏見は消えていない。
ファルザナ・リアズさん(中央)の家は二重の扉と四つの監視カメラがあり、住み家を追われた性的少数者の保護施設にもなっていた=2018年6月、乗京真知撮影
ペシャワルのリアズさんの家を訪ねた。留守ではないようだったが、玄関で鉄の扉をたたき、ベルを3回鳴らしても、反応がなかった。本人に電話をかけて数分待つと、ようやく奥でガチャガチャと錠前を開ける音がし、リアズさんの顔がのぞいた。リアズさんは取材を装った攻撃を警戒していたのだ。
玄関は二重の扉と四つの監視カメラで守られていた。急進的なイスラム主義者らは、トランスジェンダーへの暴力事件を起こしてきており、その権利のために闘ってきたリアズさんは何度も脅迫を受けてきた。また、他人の目を気にした家族が身内のトランスジェンダーをあやめたりする事件も相次ぐ。リアズさんの家には複数のベッドがあり、こうした被害者が逃げ込む避難所にもなっていた。
地元NGOによると、過去3年間で殺害されたトランスジェンダーは北西部だけに限ってみても60人超。銃撃されたり、強酸を顔に振りかけられたりする事件は、今年だけで約500件あった。最近では生きたまま燃やされる事件があり、やけどの痛みにあえぎながら、息を引き取る動画がインターネット上で出回った。偏見からケガの治療を拒否する医師がいたり、被害相談に乗じて嫌がらせをする警察官がいたりと、二次被害も相次いでいる。
北西部で取材している最中にも事件が起きた。大きなゴミ袋を下げた男がたまたま警察に呼び止められて逮捕されたのだが、袋の中には細かく刻まれた人の体が入っていた。被害者はトランスジェンダーで、その知人によると、痴情のもつれから男に銃撃された後、遺棄されるところだったという。
リアズさんらは「根強い偏見が法律の運用を妨げかねない」と保護法の成立後も声を上げ続けている。
また、心と体の性の不一致を「障害」と捉える人たちも多い。障害者への施しという文脈なら、イスラム教に反しないことになるからだ。パキスタンでは障害者や孤児など社会的弱者にお金や食べ物をお裾分けすることが美徳とされている。
一方、同性愛者への理解は進んでいない。コーランは、男性同士が肉体関係を結んだ村に神が災いをもたらしたという話を取り上げ、同性愛を「破廉恥」「言語道断」といさめている。同性愛は刑法で禁じられ、最高で終身刑となる。
こうした事情は、性的少数者間の差別を生んでいる。自ら偏見に苦しんできたはずのトランスジェンダーの中には、同性愛者への偏見を口にする人が少なくない。あるトランスジェンダーの活動家(21)は「私の心は女性だから、男性を愛するのは異性愛でイスラムの教えには反しない。でも、同性愛はイスラムに反する」と言い切った。
個人の性や愛の形に、他人が口出しする社会の縛りは、なお強い。
パキスタン東部オカラ=乗京真知
『朝日新聞』2018年12月11日20時18分
https://www.asahi.com/articles/ASLD413NXLD3UHBI036.html?iref=pc_ss_date
イスラム社会、パキスタンで、日々闘うトランスジェンダーのルポ。
詳細かつリアリティの高い良記事。
有力記事で、全部は読めないが・・・。
こういう人権がらみの記事は、「有料」を外してほしいな。
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連載:特派員リポート
性に悩んだ過去は社会変える力 LGBT、カメラの前へ
パキスタン東部オカラの選挙区で有権者に支持を訴える下院選候補のナヤブ・アリさん(中央)=2018年5月、乗京真知撮影
強い日の光にさらされて、汗が流れる間もなく蒸発していくようだった。5月下旬、パキスタン東部オカラの気温は50度近くまで上がっていた。7月末の下院総選挙に立候補した人権活動家のナヤブ・アリさん(25)は、地区の有権者を一軒一軒回り、こう力を込めた。「苦しむ隣人の声を聞いてください。あなたの助けが必要です」
アリさんは心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」だ。体は男性として生まれたが、物心ついたころから、ドレスや化粧品に憧れた。隠れて化粧したことが見つかると、物置に閉じ込められた。父親にはたびたび殴られ、13歳で勘当された。
つらい記憶を背負ったアリさんが、故郷に戻って立候補したのは、選挙直前の5月にトランスジェンダー保護法ができたからだった。それまで選挙に出るには、立候補届け出の書類などで男女どちらかの性を選ばなければならなかったが、保護法では男女とは別の性として立候補できると明記された。踊り子時代にためた資金で選挙スタッフ10人を雇い、選挙に打って出た。
今回の選挙にはアリさんを含め5人のトランスジェンダーが挑んだが、いずれも落選した。アリさんも当選するとは思っていなかったが、それでも立候補したのは、トランスジェンダーとして参政権を行使した実績を作りたかったからだ。「たとえ当選できなくても、街に立ったり、取材を受けたりすることで、私の小さな声は広がっていくはずだ」と、アリさんは説明した。
パキスタン東部のオカラ選挙区から下院選に立候補したナヤブ・アリさん(右下)の選挙ポスター。印刷には1枚150円かかるため、貯金を切り崩して町中に配った
トランスジェンダーはパキスタンでも差別を受け、多くが売春や物乞いで生計を立てている。国民の96%が信仰するイスラム教の聖典コーランで存在が認められていない性的少数者を敵視する人たちもいて、偏見による暴力や性被害と隣り合わせだ。そんな状況下で最近、アリさんのように声を上げ、社会を変えようとする人たちが注目を集めている。
ニュースキャスターとして
アリさんの友人のマルビア・マリクさん(21)は地元の大学でジャーナリズムを学ぶ傍ら、東部ラホールのテレビ局「コヘノール」でニュースキャスターを務める。性的少数者だと公表したキャスターは、パキスタンで初めてだという。
マリクさんは入念にメイクした後、放送の30分前から発声練習を始めた。伸びのある声がスタジオの外まで響き、隣の男性キャスターの声をかき消した。スタジオ見学者にウィンクしたり、冗談を飛ばしたりして、現場の緊張をほぐす。
スタジオで原稿を読み上げるキャスターのマルビア・マリクさん(左)=2018年5月、パキスタン東部ラホール、乗京真知撮影
10代で家出したマリクさんは、その端麗な容姿から美容業界で注目された。お金をためて大学に進み、今年春にキャスターとして採用された。採用面接では「弱者が底辺に押し込められず、誇らしく活躍する社会を実現したいですか?」と面接官に逆質問した。面接官が「もちろんだ」と答えると、マリクさんは「それなら、まず私を採用すべきだ」と説き伏せた。
面接に立ち会ったビラル・アシュラフ報道局長(41)は「面接担当の幹部たちは、返す言葉を失って、ただうなずくばかりだった。その場で採用が決まった」と振り返る。「彼女を起用するにあたり、イスラム急進派などからの抗議や苦情も心配したが、むしろ『勇気ある一歩』と反響が大きくて驚いている」
インタビューの終盤、「なぜ発信の場としてテレビを選んだのですか?」と尋ねると、マリクさんは「性に悩む子どもたちが胸を張って生きられる社会をつくるには、先輩がテレビを通じて目に見える形で勇気を示さなければならない」と即答した。「この国には誰にも相談できず、性に悩む子どもが多い。私もそうだった。外に出よう。ありのままの自分で挑戦しよう。そんな言葉を伝えたくて、毎日カメラの前に立つんです」
性別欄は「×」
マリクさんのような若い世代のトランスジェンダーが活躍できるようになった背景には、性的少数者の権利のために闘っていた人たちの歴史がある。
保守的なパキスタン北西部ペシャワルで暮らすファルザナ・リアズさん=2018年6月、乗京真知撮影
北西部ペシャワルを拠点に活動するトランスジェンダーのファルザナ・リアズさん(37)は長く法廷闘争という手段で権利を勝ち取ってきた。差別的な事案があれば裁判に訴え、画期的な判決を引き出し、それをてこに役所に対応を改めさせてきた。
例えば、性別欄が男性でも女性でもない「X」となっているパキスタン初のパスポートや運転免許証を行政機関に発行させた。リアズさんに続いて多くのトランスジェンダーが「X」の身分証を取得した。それまではトランスジェンダーの多くが、不本意ながら男女どちらかの性別が書かれた身分証を持つか、身分証の取得自体をあきらめなければならなかった。
こうした草の根の運動を背景に、トランスジェンダー保護法が成立した。保護法は教育や福祉、雇用機会、被選挙権などでトランスジェンダーを差別せず、国が差別是正に努めるよう義務付ける内容だ。
ゴミ袋には刻まれた…
だが、保護法ができてもトランスジェンダーへの差別や偏見は消えていない。
ファルザナ・リアズさん(中央)の家は二重の扉と四つの監視カメラがあり、住み家を追われた性的少数者の保護施設にもなっていた=2018年6月、乗京真知撮影
ペシャワルのリアズさんの家を訪ねた。留守ではないようだったが、玄関で鉄の扉をたたき、ベルを3回鳴らしても、反応がなかった。本人に電話をかけて数分待つと、ようやく奥でガチャガチャと錠前を開ける音がし、リアズさんの顔がのぞいた。リアズさんは取材を装った攻撃を警戒していたのだ。
玄関は二重の扉と四つの監視カメラで守られていた。急進的なイスラム主義者らは、トランスジェンダーへの暴力事件を起こしてきており、その権利のために闘ってきたリアズさんは何度も脅迫を受けてきた。また、他人の目を気にした家族が身内のトランスジェンダーをあやめたりする事件も相次ぐ。リアズさんの家には複数のベッドがあり、こうした被害者が逃げ込む避難所にもなっていた。
地元NGOによると、過去3年間で殺害されたトランスジェンダーは北西部だけに限ってみても60人超。銃撃されたり、強酸を顔に振りかけられたりする事件は、今年だけで約500件あった。最近では生きたまま燃やされる事件があり、やけどの痛みにあえぎながら、息を引き取る動画がインターネット上で出回った。偏見からケガの治療を拒否する医師がいたり、被害相談に乗じて嫌がらせをする警察官がいたりと、二次被害も相次いでいる。
北西部で取材している最中にも事件が起きた。大きなゴミ袋を下げた男がたまたま警察に呼び止められて逮捕されたのだが、袋の中には細かく刻まれた人の体が入っていた。被害者はトランスジェンダーで、その知人によると、痴情のもつれから男に銃撃された後、遺棄されるところだったという。
リアズさんらは「根強い偏見が法律の運用を妨げかねない」と保護法の成立後も声を上げ続けている。
また、心と体の性の不一致を「障害」と捉える人たちも多い。障害者への施しという文脈なら、イスラム教に反しないことになるからだ。パキスタンでは障害者や孤児など社会的弱者にお金や食べ物をお裾分けすることが美徳とされている。
一方、同性愛者への理解は進んでいない。コーランは、男性同士が肉体関係を結んだ村に神が災いをもたらしたという話を取り上げ、同性愛を「破廉恥」「言語道断」といさめている。同性愛は刑法で禁じられ、最高で終身刑となる。
こうした事情は、性的少数者間の差別を生んでいる。自ら偏見に苦しんできたはずのトランスジェンダーの中には、同性愛者への偏見を口にする人が少なくない。あるトランスジェンダーの活動家(21)は「私の心は女性だから、男性を愛するのは異性愛でイスラムの教えには反しない。でも、同性愛はイスラムに反する」と言い切った。
個人の性や愛の形に、他人が口出しする社会の縛りは、なお強い。
パキスタン東部オカラ=乗京真知
『朝日新聞』2018年12月11日20時18分
https://www.asahi.com/articles/ASLD413NXLD3UHBI036.html?iref=pc_ss_date