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1949年(昭和24年)頃、街娼(闇の女≒パンパン)全国推定数(厚生省調べ) [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)]

12月1日(月)

1949年(昭和24年)頃、街娼(闇の女≒パンパン)全国推定数(厚生省調べ)

【多い都道府県】
1 東京都  約7000人
1 兵庫県  約7000人
3 大阪府  約5000人
3 神奈川県 約5000人
5 広島県  約2700人
6 北海道  約2000人
7 愛知県  約1500人
7 山口県  約1050人
9 京都府  約1000人
9 岡山県  約1000人
9 福岡県  約1000人

【少ない都道府県】
46 新潟県  約10人
46 佐賀県  約10人
46 岩手県  約10人
43 三重県  約20人
42 茨城県  約30人
41 福島県  約40人
40 秋田県  約50人
40 栃木県  約50人
40 徳島県  約50人
37 千葉県  約60人
36 群馬県  約70人
35 島根県  約80人
35 福井県  約80人
35 長野県  約80人
35 愛媛県  約80人

全国で38860人と推定している。
なお、ここには当時日本政府の統治権が及んでいなかった沖縄県は調査範囲に入っていない。

都道府県によって、きわめて大きな違いがある。
上位11都道府県で34250人(88%)が集中している。
したがって、社会問題としての認識にも、地域によって大きな隔たりがあったことが推測される。
東京都がトップなのは想定通りだが、それに兵庫県(実質、神戸市周辺)が並んでいたという事実、かなり驚きである。

引用資料の記者は「パンパンの数が、文化の程度に比例してゐる」としている。
都市化の程度がベースにあるのは確かだが、基本的には主な顧客である占領軍の将兵の数に比例していると考えるべきだろう。
たとえば、7位に入っている山口県などはアメリカ軍海兵隊以下、連合軍が進駐した「キャンプ岩国」が背景にあると思う。

(引用資料)「これは便利だパンパン百科辞典」(『探訪読物』3巻5号 1949年5月)

11月30日(日)入舟亭扇辰師匠の落語を聞く [お出掛け・お遊び]

11月30日(日)  曇り、夜になって雨  17.5度  湿度69%(15時)
17時30分、JR中央線高円寺駅へ、
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高円寺カード下の「ノラヤ寄席」で贔屓の入舟亭扇辰師匠の落語を聞く。
師匠の十八番の「匙加減」と人情噺「徂徠豆腐」の2席。
どちらも実に達者。
師匠の落語は声が良いことに加えて話にキレがあり、かつ表情・動作が大きく、まるで一人芝居を見ているような気がする。
おおいに楽しんだ。

その後、やはりガード下の「あめんぼ」という海鮮居酒屋へ。
初めて入った店だが、大当たり。
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↑ ぶりのお刺身。まぐろはサービス。
良い素材を使っているし、まだ若い店主の料理も上手。
おいしかった。
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↑ おゆう猫の前に鯛の煮つけを置くと・・・。
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↑ こうなる。
 「お姐ちゃんも食べたじゃにゃいか!」
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とても満ち足りた気分になれた夜だった。

(今夜の着物)
群青の地に赤(花)と青緑(葉)で大輪の椿を織り出した足利銘仙(きものACT)。
草色に丸に方喰の柄の半襟をつけたくすんだ水色の長襦袢(単)。
錆朱・黒・樺色の横縞の帯を角出に結ぶ。
帯揚は辛子色(ゑり正)、帯絞は草色(福福堂)。
赤地に手毬柄の手提げ袋。
柾目を浮き出した台に濃紺の麻の葉柄の鼻緒をすげた右近下駄(伊香保神社前・吉堅屋)。
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