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ベトナムの高地少数民族(母系制社会)で男性が独立する場合 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

9月月12日(火)

独立したばかりと思われる青年。
https://www.facebook.com/Julietz168/videos/439559561264993
古い家、土間部分は少し前に拡張した。

今日は、豚舎の新築。
構造材に自然木をそのまま使ったのでかなり武骨。

この青年、のこぎりを持っていない?
ほとんど鉈1本で加工している(斧と鑿はある)。

できた豚舎に豚5匹を運び込む。
豚は実家から分けてもらったのだろうか?
(購入する資金はなさそう)

豚に餌をやろうと思ったら、草を刻むまな板がない(豚を待たせて制作)。
家の中、竈こそあるが、鍋も1つだけ、食器もない。

家の周囲は、一応、開墾されているが、農地にはなっていない。
これから、畑を耕し、作物を作り、豚が大きくなるまで現金収入はほとんど望めないだろう。

山に入って、食べられるものを採りったり捕ったりするしかない(狩猟採集)。

母系制社会で男性が独立する場合、家財の分配がほとんどないことがわかる。
ほぼ同年配と思われる「B姐さん」の家とは歴然たる格差。
厳しいな。

https://www.facebook.com/Julietz168/videos/439559561264993
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ベトナムの高地少数民族、母系制的社会のイメージ [生活文化・食文化・ファッション文化論]

9月12日(月)

前掲の広い農場を経営している(いちばんたくさん動画に出てくる)女性を「A姐さん」とすると、2番目に多く出てくるのが、この「B姐さん」。
https://www.facebook.com/109947484927565/videos/728834698456607
「A姐さん」より若く、スタイルが抜群に良い。
どことなく似ているし、いっしょに出てくる動画もあるので、姉妹なのではないかと想像している。

「A姐さん」とは別の家に住み、やや高い所で小規模な農場を経営している。
犬と猫と子猿をペットにしている。

技術力は「A姐さん」同様に高いが、「A姐さん」が竹の使い方に抜群に長けているのに対して、「B姐さん」は竹も使うが木材を使うことが多い。
「A姐さん」は竹材を竹紐で縛るのに対し、「B姐さん」は釘を多用する。
チェーンソーも持っている。
あと、土とセメントを混ぜて、壁や床を塗ったり、木枠を使って日干し煉瓦を作るなど。左官的技術も持っている。

「A姐さん」同様、働き者だが、全体的に「A姐さん」より、近代化している印象。

農場経営や家や家畜舎の普請作業に、男性の姿がまったく見えないのは、「A姐さん」「B姐さん」ともに同じ。
(動画の撮影者が男性なのかもしれない。とりわけ、「B姐さん」の着換え、水浴び場面が多いので、「B姐さん」の夫、もしくは恋人が撮影者でないかと推測している)。

私がこの動画に注目しているのは、こうした農業経営の在り方が、母系制社会をイメージさせるからだ。

母系制社会とは、女性が土地(農地)や家屋、家畜を所有し、農場経営の主体になり、男性はそこに「通い婚」するような社会。

ベトナム・タイ国境の山岳地帯には、そうした母系制の名残を強くとどめる少数民族がいることが知られている。

ただ、ベトナムのマジョリティは強固な父系性社会なので、そうした母系制的社会は、社会制度的に圧迫され消えつつある。

母系制社会に関心がある私としては、そんな視点で、この動画シリーズを見ている。

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水田の水抜き [生活文化・食文化・ファッション文化論]

9月12日(月)
この数カ月、私の現実逃避&生活文化の観察対象になっている、ベトナム山岳地帯のよく働くお姉さんの動画。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/749533716142253
稲の出穂期に、水田の水抜きをする技術(竹の節を抜き、パイプとして設置)が興味深い。

稲の穂が出て受粉・登熟する時期には、水田の水を抜く必要があるのだが(現代日本人の多くは、そのことも知らない)、それを水口の調整だけでやれるようになるのは、それほど昔のことではなく、近代になっても水抜きが難しい「湿田」がけっこう残っていた。

国土地理院の地図記号にも、「水田」とは別に「湿田」の記号あった(50年ほど前まで)。
これは、軍事上の必要情報だったから。

そんなことを思い出した。




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ベトナムだった! [生活文化・食文化・ファッション文化論]

8月25日(木)

初めて街が出てきた。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/1079127929388205
そして、今まで(サイトの連絡先の電話番号から)タイ北部だと思っていたのが、道端に掲げられた国旗(赤の地に黄色の星)からベトナムの山地少数民族地帯であることが判明。

いつもの働き者のお姉さん、インゲン豆(とても長い)と茄子を収穫すると、束ねて背負い籠に入れ、山を下って、里の街へ。

道の両側に展がる露天市に並べると、たちまち売り切れ。

簡単に食事(フォー・米麺)をすると、野菜を売った代金で買い物。
まず、作物の種、次いで砥石、アルミの大鍋と盥(たらい)を購入。

鍋と盥を抱えて山に帰る。

今まで、現金収入はどうやって得ているのだろう?と思っていたが、これで疑問解消。

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ベトナムの山村の動画 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

8月24日(水)

少し前から、私がはまっている「bushcraftsolo」という動画シリーズの感想メモ。
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① 働き者の山村のお姉さん
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/136567521391067
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/564099031768763
ベトナムと思われる山村で農園を経営する2人の女性(似ているので姉妹と思われる)が出てくるが、その働きぶりが、すさまじく、すがすがしい(早回しなので余計にそう見える)。

ともかく、家、小屋、柵、畑、田んぼ、池、かまど、各種の道具、なんでも自分で作ってしまう。
とりわけ、竹の使い方が実に巧み。
食事のシーンは、米食が基本で、日本人には馴染みがある。
現代日本の私たち(とりわけ都市民)が忘れてしまった、自然の中での体を使って働くことの尊さを思い出させてくれる。
また、いろいろな動物(鶏、家鴨、鳩、豚、山羊、兎、犬)が出てくるので、動物好きの人も楽しいと思う。

気候は熱帯モンスーン(Am)と思われる。
ただ、標高が高いので、植生は熱帯雨林ではなく雲霧林になっている。
竹、バナナ、タロ芋などがよく育つ。

朝晩は少し冷えるときもあるようで、登場するお姉さんたちが長袖を着ていることもある。

山には大きな岩が露出しているが、色や平らに剝がれやすい性質などから結晶片岩と思われる。
平らに剥がれた石は石垣や敷石に利用されている。

連絡先の電話番号+66がタイ国の番号なので、タイ北部と推測したが、後で観た動画によると、ベトナムの山岳地帯のようだ。
ベトナムでも、上記の気候特性に矛盾はない。

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② トウモロコシの収穫から調理まで。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/316843327201672
出来の良いものは乾燥して人の食料に、そうでないものは石臼で粉にして動物の飼料に。
まったく無駄がない。
すべて循環している。
それにしても、相変わらず、このお姉さんは働き者だ。

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③ 湿潤アジア
https://www.facebook.com/KINGKON.../videos/1258747664637621/

山刀1本で竹をさばき、竹材にしてそれを編み、たちまち豚舎の柵を作ってしまう。
早回しなので、余計に働き者に見える。

作業中、寄ってくる放し飼いの子豚がかわいい。

菜園でキャベツの外葉を採って、洗って刻み、湯通して、豚の餌を作る。

草原で、なにか植物(野ごぼう?)を引き抜き集め、その根の皮を剥いて、兎の餌にする。

ここの兎は、すべて真っ白な兎。

山羊を放牧して勝手に草を食べさせる。
その間に山に入り、バナナ?の幹を採取。
それをスライスして(まるで玉ねぎのよう)刻み、家鴨やガチョウの餌にする。

餌を食べた家鴨たちは、川に浮かんで遊んでいる。
動物飼育と自然が見事に調和している。

それと、湿潤アジアにおける水の豊富さがよくわかる。
近代的な上水道はなくても、山や谷側から竹の掛け樋で引く水が絶えることはない。
これが乾燥アジアだと、水の確保は容易ではなく、水運びが女性の重労働になる。
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④ 豆の栽培
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/720124486097661
耕して、幅広の畝を立て、自家栽培の種(エンドウマメ?)を採ってパラパラ蒔き、肥料は草木灰だけ。
それでも、ちゃんと発芽する。

竹材で巧みに支柱を作っていく。
実に、無駄がなく見事。

ちなみに、畑の隣に生育している稲(すでに出穂)、日本のものより背が高い。
おそらく、台風の大風被害がない地域なので、倒伏防止の必要がなく、背が高くなる品種なのだろう。
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⑤ 稲の収穫
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/451206466514005
まだ青い稲をかなり高い所で刈っている。

叩きつけるだけで脱穀。
これだけ脱粒性が高いと、稲が黄色くなるまで待ったら、実が全部落ちてしまうだろう。

天日で乾燥。
精米は、臼に縦杵。
かなり重労働。

籾柄と米を笊を使って分ける技術が見事。

米は長粒種(インディカ)ではなく、短粒種(ジャポニカ)に近いように見える。
豆と一緒に炊き込むのは、日本の赤飯に似ている。
技術的には、江戸時代の農業改革より前の段階か。

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⓺ 茄子、サツマイモ。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/421988156558696
茄子の食べ方、日本の焼茄子と同じ、

サツマイモの収穫。
刈った蔓は、適当に刻み、畑に植える。
肥料は、鶏糞・豚舎の土・竈の灰の混合。
これで、ちゃんと生えてくる。
(子どもの頃、サツマイモの蔓を挿し木して栽培したことがあるので知っている)

茹でたサツマイモ。
おかずは、茄子とニンニクの油炒め、卵入り。

この地域、米が主食だが、芋食文化もかなり強い。
ただし、今のところ、サツマイモとヤムイモ(山芋の類)を食べているシーンが多く、タロイモ(里芋の類)はあまり出てきていない。

あきらかにタロイモがあちこちに生えているのだが。
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⑦ 大きなタケノコの処理
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/1239432486832428/

皮を剥き可食部分を出して、水で茹でるまでは同じ。
ただし、灰汁抜きをしている様子はない。

そこから、2つの処理法。
① 細かく刻んで、甕に詰め、水を張る。
② 魚を開くようにタケノコを開いて天日で干す。

①は、シナチクのように発酵させるのかも?
②は、どうやって食べるのだろう? 


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神道の基本教義 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

7月1日(金)

神道の基本教義

  禊・祓
浄  ↹  不浄
  触穢
  
穢は、死・産・血。
触れた場合は、「物忌み(忌籠り)」して、日常の労働から離れる。
一定期間が経過した後、禊・祓をして日常に復帰。

これだけ。
禊と祓で、すべて解決。
なんて簡単・便利!
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日本語のルーツについての説 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

11月13日(土)
う~ん、ちょっと違和感。
日本語の起源が北東アジアであるのは、従来の言語学の研究成果からしても妥当だと思う。
しかし、日本列島への渡来ルートについては、違和感がある。

中国東北地方あたりに起源をもつキビ・アワ農耕民は、3000年前よりもっと早く、北九州ではなく、東北日本に来ているはず。
そのルートは朝鮮半島ではなく、沿海州からに日本海を渡ってだと思う。

3000年前に北九州に渡来した農耕民は、高度な水田稲作の技術を持つ農耕民であって、キビ・アワ農耕民とは違う人たち。
渡来ルートは、中国江南から、朝鮮半島南部に寄って、北九州だと思う。

言語学ベースの研究だから仕方がないが、「農耕民云々」と言いながら、栽培植物学の研究成果を軽視している。
言語学ベースの研究だから仕方がないが、「農耕民云々」と言いながら、栽培植物学の研究成果を軽視している。

それと、日本語には、基本文法は北東アジア諸語に類似するが、基礎語彙は似ていないという厄介な問題がある。
その説明がされない限り、信じる気にはなれない。

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日本語の原郷は「中国東北部の農耕民」 国際研究チームが発表
日本語の原郷.jpg
日琉語族の日本列島への到達

日本語の元となる言語を最初に話したのは、約9000年前に中国東北地方の西遼河(せいりょうが)流域に住んでいたキビ・アワ栽培の農耕民だったと、ドイツなどの国際研究チームが発表した。10日(日本時間11日)の英科学誌ネイチャーに掲載された。

日本語(琉球語を含む)、韓国語、モンゴル語、ツングース語、トルコ語などユーラシア大陸に広範に広がるトランスユーラシア語の起源と拡散はアジア先史学で大きな論争になっている。今回の発表は、その起源を解明するとともに、この言語の拡散を農耕が担っていたとする画期的新説として注目される。

研究チームはドイツのマックス・プランク人類史科学研究所を中心に、日本、中国、韓国、ロシア、米国などの言語学者、考古学者、人類学(遺伝学)者で構成。98言語の農業に関連した語彙(ごい)や古人骨のDNA解析、考古学のデータベースという各学問分野の膨大な資料を組み合わせることにより、従来なかった精度と信頼度でトランスユーラシア言語の共通の祖先の居住地や分散ルート、時期を分析した。

その結果、この共通の祖先は約9000年前(日本列島は縄文時代早期)、中国東北部、瀋陽の北方を流れる西遼河流域に住んでいたキビ・アワ農耕民と判明。その後、数千年かけて北方や東方のアムール地方や沿海州、南方の中国・遼東半島や朝鮮半島など周辺に移住し、農耕の普及とともに言語も拡散した。朝鮮半島では農作物にイネとムギも加わった。日本列島へは約3000年前、「日琉(にちりゅう)語族」として、水田稲作農耕を伴って朝鮮半島から九州北部に到達したと結論づけた。

研究チームの一人、同研究所のマーク・ハドソン博士(考古学)によると、日本列島では、新たに入ってきた言語が先住者である縄文人の言語に置き換わり、古い言語はアイヌ語となって孤立して残ったという。

一方、沖縄は本土とは異なるユニークな経緯をたどったようだ。沖縄県・宮古島の長墓遺跡から出土した人骨の分析などの結果、11世紀ごろに始まるグスク時代に九州から多くの本土日本人が農耕と琉球語を持って移住し、それ以前の言語と置き換わったと推定できるという。

このほか、縄文人と共通のDNAを持つ人骨が朝鮮半島で見つかるといった成果もあり、今回の研究は多方面から日本列島文化の成立史に影響を与えそうだ。

共著者の一人で、農耕の伝播(でんぱ)に詳しい高宮広土・鹿児島大教授(先史人類学)は「中国の東北地域からユーラシアの各地域に農耕が広がり、元々の日本語を話している人たちも農耕を伴って九州に入ってきたと、今回示された。国際的で学際的なメンバーがそろっている研究で、言語、考古、遺伝学ともに同じ方向を向く結果になった。かなりしっかりしたデータが得られていると思う」と話す。

研究チームのリーダーでマックス・プランク人類史科学研究所のマーティン・ロッベエツ教授(言語学)は「自分の言語や文化のルーツが現在の国境を越えていることを受け入れるには、ある種のアイデンティティーの方向転換が必要になるかもしれない。それは必ずしも簡単なステップではない」としながら、「人類史の科学は、すべての言語、文化、および人々の歴史に長期間の相互作用と混合があったことを示している」と、幅広い視野から研究の現代的意義を語っている。【伊藤和史】

『毎日新聞』2021年11月13日 12:50(最終更新 11/13 21:17)

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漢服 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

8月29日(日)

李琴峰さんが芥川賞の授賞式で着ていらした漢服(漢族の伝統衣装)が素敵。
李琴峰(漢服).jpeg
私一応、着物文化論の人なのに、恥ずかしながら、漢服についてのち知識がほとんどない。

全身画像を見る限り、上半身の襖と下半身の裙の二部式のように見える。

襖(上衣)は、向かって右が上になる「右衽」(本人からすると左が前の合わせ)であり、日本の着物と同じ(日本が真似た)。
袖は、大袖で大口のように見えるが、画像では、どういう構造なのか、よくわからない。

裙は、緩い襞(ひだ)があり、やや裾広がりでスカート状に見える。

画像ではよくわからないのは帯。
裙の前に2本垂れているのが、細帯の両端なのか?

伝統衣装の構造を理解するには、自分で着てみるのが一番早いのだが、もうそういう機会はなさそうだ。

【追記】似た感じの漢服の画像
漢服.jpg




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「北海道・北東北の縄文遺跡群」が「世界文化遺産」登録 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

7月29日(木)
オリンピック騒ぎに隠れてしまったけど、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の「世界文化遺産」登録、おめでとう!。

縄文時代(1万5000年前~ 2400年前:東北・関東地方)という時代、狩猟採集をベースにした社会がこれほど長く(1万年以上)続き、農耕社会に移行しなかったという点、狩猟採集社会でありながら定住生活をしていたという点、土器を発明して、金属器文化に移行することなく、石器・土器文化を高度に発展させたという点で、世界的に見て稀有な社会。

早い話、オリエントやヨーロッパではあり得ない、辺境の自然環境に恵まれた小さな列島特有の珍しい社会・文化形態。

しかし、巨石を使ったお墓を作るわけでも、遺構といえば、竪穴式住居跡(穴)くらいで、観光資源としては、きわめて見栄えがしない。

とはいえ、学問的根拠に乏しい復元建物をやたらと建てるのはどうかと思う。
むしろ、縄文の集落を支えた環境(森)を復原してほしい。
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「人種」「民族」「国籍」そして・・・ [生活文化・食文化・ファッション文化論]

7月26日(火)

遺伝子的な差異に着目した「人種」
言語など文化的な差異に基づく「民族」
どこの国に帰属するかという「国籍」

すべて、別の概念で連動しないということは、人類学の基本。
だけど、世の中には、その基本が理解できない人がけっこういる。

日本列島に多く住む特有の遺伝子特性(幅がある)を持つ人(人種的な日本人)と、世界的にかなり特異な言語である日本語を母語とする人(民族的な日本人)と、日本国の国籍をもつ人(国籍的な日本人)の3つが、日本の場合98%?くらい重なるが、それは世界的に見てかなり特異な国。

オリンピックにおける「日本人」は、単に「国籍」の問題。
だから、遺伝子集団としての日本人から外れていても、日本語を母語としてなく片言でも、まったくなんの問題はない。

ちなみに、4つ目として、アイデンティティ(帰属意識)としての「日本人」がある。
上記、3つの概念では「日本人」でなくても、「自分は日本人」と思えば「日本人」。
その逆も然り。
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