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ベトナムの山村の動画 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

8月24日(水)

少し前から、私がはまっている「bushcraftsolo」という動画シリーズの感想メモ。
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① 働き者の山村のお姉さん
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/136567521391067
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/564099031768763
ベトナムと思われる山村で農園を経営する2人の女性(似ているので姉妹と思われる)が出てくるが、その働きぶりが、すさまじく、すがすがしい(早回しなので余計にそう見える)。

ともかく、家、小屋、柵、畑、田んぼ、池、かまど、各種の道具、なんでも自分で作ってしまう。
とりわけ、竹の使い方が実に巧み。
食事のシーンは、米食が基本で、日本人には馴染みがある。
現代日本の私たち(とりわけ都市民)が忘れてしまった、自然の中での体を使って働くことの尊さを思い出させてくれる。
また、いろいろな動物(鶏、家鴨、鳩、豚、山羊、兎、犬)が出てくるので、動物好きの人も楽しいと思う。

気候は熱帯モンスーン(Am)と思われる。
ただ、標高が高いので、植生は熱帯雨林ではなく雲霧林になっている。
竹、バナナ、タロ芋などがよく育つ。

朝晩は少し冷えるときもあるようで、登場するお姉さんたちが長袖を着ていることもある。

山には大きな岩が露出しているが、色や平らに剝がれやすい性質などから結晶片岩と思われる。
平らに剥がれた石は石垣や敷石に利用されている。

連絡先の電話番号+66がタイ国の番号なので、タイ北部と推測したが、後で観た動画によると、ベトナムの山岳地帯のようだ。
ベトナムでも、上記の気候特性に矛盾はない。

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② トウモロコシの収穫から調理まで。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/316843327201672
出来の良いものは乾燥して人の食料に、そうでないものは石臼で粉にして動物の飼料に。
まったく無駄がない。
すべて循環している。
それにしても、相変わらず、このお姉さんは働き者だ。

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③ 湿潤アジア
https://www.facebook.com/KINGKON.../videos/1258747664637621/

山刀1本で竹をさばき、竹材にしてそれを編み、たちまち豚舎の柵を作ってしまう。
早回しなので、余計に働き者に見える。

作業中、寄ってくる放し飼いの子豚がかわいい。

菜園でキャベツの外葉を採って、洗って刻み、湯通して、豚の餌を作る。

草原で、なにか植物(野ごぼう?)を引き抜き集め、その根の皮を剥いて、兎の餌にする。

ここの兎は、すべて真っ白な兎。

山羊を放牧して勝手に草を食べさせる。
その間に山に入り、バナナ?の幹を採取。
それをスライスして(まるで玉ねぎのよう)刻み、家鴨やガチョウの餌にする。

餌を食べた家鴨たちは、川に浮かんで遊んでいる。
動物飼育と自然が見事に調和している。

それと、湿潤アジアにおける水の豊富さがよくわかる。
近代的な上水道はなくても、山や谷側から竹の掛け樋で引く水が絶えることはない。
これが乾燥アジアだと、水の確保は容易ではなく、水運びが女性の重労働になる。
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④ 豆の栽培
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/720124486097661
耕して、幅広の畝を立て、自家栽培の種(エンドウマメ?)を採ってパラパラ蒔き、肥料は草木灰だけ。
それでも、ちゃんと発芽する。

竹材で巧みに支柱を作っていく。
実に、無駄がなく見事。

ちなみに、畑の隣に生育している稲(すでに出穂)、日本のものより背が高い。
おそらく、台風の大風被害がない地域なので、倒伏防止の必要がなく、背が高くなる品種なのだろう。
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⑤ 稲の収穫
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/451206466514005
まだ青い稲をかなり高い所で刈っている。

叩きつけるだけで脱穀。
これだけ脱粒性が高いと、稲が黄色くなるまで待ったら、実が全部落ちてしまうだろう。

天日で乾燥。
精米は、臼に縦杵。
かなり重労働。

籾柄と米を笊を使って分ける技術が見事。

米は長粒種(インディカ)ではなく、短粒種(ジャポニカ)に近いように見える。
豆と一緒に炊き込むのは、日本の赤飯に似ている。
技術的には、江戸時代の農業改革より前の段階か。

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⓺ 茄子、サツマイモ。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/421988156558696
茄子の食べ方、日本の焼茄子と同じ、

サツマイモの収穫。
刈った蔓は、適当に刻み、畑に植える。
肥料は、鶏糞・豚舎の土・竈の灰の混合。
これで、ちゃんと生えてくる。
(子どもの頃、サツマイモの蔓を挿し木して栽培したことがあるので知っている)

茹でたサツマイモ。
おかずは、茄子とニンニクの油炒め、卵入り。

この地域、米が主食だが、芋食文化もかなり強い。
ただし、今のところ、サツマイモとヤムイモ(山芋の類)を食べているシーンが多く、タロイモ(里芋の類)はあまり出てきていない。

あきらかにタロイモがあちこちに生えているのだが。
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⑦ 大きなタケノコの処理
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/1239432486832428/

皮を剥き可食部分を出して、水で茹でるまでは同じ。
ただし、灰汁抜きをしている様子はない。

そこから、2つの処理法。
① 細かく刻んで、甕に詰め、水を張る。
② 魚を開くようにタケノコを開いて天日で干す。

①は、シナチクのように発酵させるのかも?
②は、どうやって食べるのだろう? 


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