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G7諸国の「超過死亡」グラフ [世相(新型コロナ肺炎関連)]

6月14日(月)

G7開催中のイギリス・BBCテレビで流れたグラフ。
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新型コロナウィルス感染症が流行し始めた2020年3月から2021年2月までの「超過死亡」のG7各国比較グラフ。
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なんと言うか、「一緒に並んで、ごめんなさい、ごめんなさい」のレベル。
日本がG7諸国の中でどれだけとんでもない(論外な)状況だったかよくわかる。
日本のメディアがほとんど報道しない「不都合な真実」。
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トランスジェンダーのJOC理事誕生へ [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月13日(日)

ビッグニュースだ。
杉山文野.jpg
文野君なら適任だし、良い仕事ができると思う。
以前から「東京オリンピックの開会式で五輪旗もって入場する人の一人は文野君」と言っていたので、実現すればうれしい。

オリンピック憲章は2014年に性的指向による差別を禁じた。
また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は2017年に制定した「持続可能性に配慮した調達コード」に、性的指向や性自認への差別禁止を記し、明確にLGBTの人権擁護を掲げている。

JOC(日本オリンピック委員会)は、東京オリンピック・パラリンピックを開催するにあたり、それらを遵守する義務がある。

その際、LGBT当事者の意見を無視して運営するのは、まずいと考える。
だから、JOCの理事にLGBT当事者を起用する方向になった。

そうしたら、アスリートとしての実績(元・女子フェンシング日本代表)からしても、LGBT活動家としての実績(TRPの創始者にして現・共同代表)からしても、適任者は杉山文野さんしかいないと思う。

論理的に考えたら、ほとんど自明のことではないか。
なぜ「ピンクウォッシュ」などと思う人がいるのだろう?
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トランスジェンダーのJOC理事誕生へ 女性4割も実現

日本オリンピック委員会(JOC)は10日、理事会を開き、自身もトランスジェンダーで、性的少数者への理解を進める国内最大級のイベント「東京レインボープライド」の共同代表理事を務め、かつてフェンシング女子日本代表だった杉山文野氏ら30人の次期理事候補者を承認した。25日の評議員会で正式に選任される。

新任では、柔道でアテネ、北京五輪を連覇した谷本歩実氏やパラリンピアンの田口亜希氏、医師の土肥美智子氏、日本バスケットボール協会長の三屋裕子氏らが入り、女性理事候補は13人となった。外部理事候補も新たに元中国大使の横井裕氏らが入り、8人となった。スポーツ庁が作成した、競技団体の運営指針「ガバナンスコード」で、目標として定められている「女性理事40%以上、外部理事25%以上」を達成する見込みとなった。

JOCは昨年12月に役員候補者選考規定を改定し、理事在任を原則最長5期10年としている。そのため、筑波大教授の山口香氏や福井烈専務理事、日本サッカー協会会長の田嶋幸三副会長らが、今季限りで退任することになった。

理事会では、約10億円の黒字となった2020年度決算も報告された。籾井圭子常務理事は「コロナ禍で多くの事業がキャンセルとなった結果、出費が少なかった」と説明した。

『朝日新聞』2021年6月10日 23時15分
https://www.asahi.com/articles/ASP6B6VQDP6BUTQP02T.html...



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Trans-womanのオリンピック出場が実現へ [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月13日(日)

Trans-womanのオリンピック出場が実現しそうだ。
それ自体は喜ばしいことだが、同時に女子競技の公平性の確保という観点で難しい問題が生じてくる。
ローレル・ハバード選手.jpg
ローレル・ハバード選手、ランキング7位で出場権獲得ということは、順当ならメダルはともかく入賞ライン(8位)には入ってきそうだ。

この選手は、既存のルールを遵守して出場資格を獲得したわけで、ルール違反をしているわけではない。
むしろ、オリンピックの直前になってルールを変更して排除(出場不可に)するのは、アンフェアーだ。

ただし、前にも書いたが、Trans-womanの女子競技出場についてのIOCの現行の基準(血中テストステロン値の継続的抑制)は、やや甘いと思う。

オリンピック開催の直前になってルールを変えるわけにはいかないが、女子競技の公平性の維持という観点からして、東京オリンピックの状況をみて改訂されるべきだろう。

たとえ話をすると、私が町内ボーリング大会・高齢女性の部に出場して、たまたま調子が良く3位に入り、台所洗剤2本の賞品をもらうことになったら、やはり辞退する。

女性ホルモン投与ではほとんど変わらない、身体(体格)の大きさ、とりわけ骨格の優位さなどアンフェアーな要素があることを自覚していたら、賞品もらうわけにはいかない。

競技スポーツにおける公平性って、なにより重要なものだと思う。

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トランスジェンダー選手、五輪へ

国際重量挙げ連盟(IWF)は11日、東京五輪の出場権獲得選手を発表し、女子87キロ超級で、性別適合手術で男子から女子に性別を転換したローレル・ハバード(ニュージーランド)が入った。トランスジェンダーの選手が五輪に出場するのは初めてとなる。

43歳のハバードは、2013年に性別適合手術を受けるまでは男子として競技をしていた。今後、ニュージーランド・オリンピック委員会が、付与された出場権の行使を確認するなどの手続きを経て正式決定となる。

ライバルとなる一部選手からは、同選手の身体的優位性を指摘し「競技が公平でなくなる」といった不満も出ている。(共同)

『朝日新聞』2021年6月12日 23時36分
https://www.asahi.com/articles/GCO2021061201000882.html
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<解説>「自分らしく」広がる議論 重量挙げNZ女子選手、五輪へ

重量挙げ女子87キロ超級のローレル・ハバード(ニュージーランド)が、性別の変更を公表したアスリートとして史上初めて五輪出場権を獲得した。ジェンダー平等の意味や自分らしく生きることの価値について議論が広がりそうだ。▼社会面参照
ニュージーランド五輪委員会などが支援する一方、ハバードは国内外から批判を受けている。ニュージーランドは性的少数者が社会的に認められた国だが、女性の権利を主張する団体は、ハバードが女子で競技することを非難している。

ニュージーランドの公共放送の取材にハバードは「自分は自分。他人の意見を変えるつもりはない」と語ったことがある。2019年世界選手権で朝日新聞社の取材に「東京五輪に出たい」と話したが、性別変更については口を閉ざした。

重量挙げニュージーランド代表のコーチは「男子が女子になれば勝てるという単純な話ではない」。ホルモン治療を受けたトランスジェンダー女性が競技上有利という科学的根拠は、既存の研究を網羅した分析で見つかっておらず、IOCをはじめスポーツ科学の権威は、身長や筋肉の量など外見の違いを「個人差」とみなしている。(忠鉢信一)

『朝日新聞』2021年6月13日 5時00分
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14938181.html?pn=2


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