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ライフヒストリー調査 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

1月23日(火)

本格的なライフヒストリー調査というものは、時間も、手間も、したがってお金もかかる。

私は、2000年代に、中央大学社会科学研究所のプロジェクトで、3人の方(女装者2人、女装者愛好男性1人)の本格的なライフヒストリー調査をしたので、そのあたりの大変さは、よくわかる。

調査者(聞き手)が大学の常勤の先生でも、個人研究費ではきつい。
私のライフヒストリーを聞き取ってくださる先生も、最初は個人研究費だったが、科研費を取ってくださった。

だから、私のような野良研究者が、本格的なライフヒストリー調査をするのは費用的に無理。
それでも、話を聞いておきたい、記録しておきたいという方はいるので、簡易版のライフヒストリー的なものは、できるだけ世の中に残しておきたい。

今、原稿の校正をしている、1970~80年代に活躍した女装マゾ・中村和美さんの記録も、そうした簡易版のライフヒストリー的なもの。

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土御門殿は母系相続 [テレビ批評(光る君へ)]

1月23日(火)
「光る君へ」第3回「謎の男」。

「まひろ」(後の)紫式部が参上した左大臣源雅信の「土御門殿」は、後に雅信の長女・倫子(ともこ)と結婚した藤原道長の住居&政治的本拠となる。

今回、雅信の妻で倫子の母・藤原穆子(中納言藤原朝忠の娘)が「私が20歳の時、あなた(雅信)がここに婿入りした」と言っている点に注目。

つまり、土御門殿は、穆子ー倫子という母娘(女系)相続ということになる。

さらに、道長の死後は、その長女・彰子(上等門院)が相続する。

ちなみに、藤原穆子は86歳の長命で、娘の倫子(90歳)、孫の彰子(87歳)、頼通(80歳)、教通(82歳)に長命遺伝子を伝えたと思われる人。
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「光る君へ」第3回「謎の男」 [テレビ批評(光る君へ)]

1月23日(火)

「光る君へ」第3回「謎の男」。
やっと録画を見る。

左大臣(源雅信)のお姫様(源倫子・後の道長の妻)のサロンに、「まひろ」(後の紫式部)が上がるシーン。

一応、姫君の「遠い親戚」なのだが、自己紹介が「前の播磨権少掾藤原朝臣為時の娘」というのは辛い。
播磨の国司の三等官、赴任しないで俸禄だけもらう遥任。
しかも、だいぶ以前の官職で、その後はずっと無官。

左大臣の姫君のサロンに集うのは、ほとんどは公卿や殿上人の娘。
出身階層が全く違う。

まあ、姫君の家庭教師的存在で、出身階層が低い赤染衛門(歌人、大隅守・赤染時用の娘・文章博士・大江匡衡の妻)がいるので、なんとかなるという設定。
赤染衛門役の女優さん、知的な雰囲気で適役。

調べたら、凰稀(おうき)かなめという、元・宝塚宙組のトップスターの人。
光る君へ3.jpg
↑ 中央が源倫子、左が赤染衛門。
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