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1月7日(日)七草粥 [日常(料理・食べ物)]

1月7日(日)

七草粥。
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猫ちゃんが、おいしそうに食べてくれて、うれしい。

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NHK大河「光る君へ」第1話「約束の月」 [テレビ批評(光る君へ)]

1月7日(日)

NHK大河「光る君へ」
なるほど、そういう設定なのか。
道長と式部が、子供時代に出会っていた「幼なじみ」。

道兼(道長の次兄)はサイコパス。
東宮・師貞親王(後の花山天皇)は発達障害っぽい。

時代考証はとくに問題なし。
倉本一宏国際日本文化研究センター教授と佐多芳彦さん(立教大学教授、大学院の後輩)だから、安心して見ていられる。
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除目(じもく、任官儀)の際の書類は「大間書(おおまがき)」と言って、任命する必要がある官職だけを書いておいて、御前儀で任官者が決まると、空欄に人名を書き込んでいく。

そのあたり、ちゃんと再現されていた。
実は、除目に関しては詳細な儀式書や書式が残っているので、再現できる。
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後の紫式部のお父さん(藤原為時)が任官を希望していた式部少丞という官職は、式部省の三等官で、任官して4年間務めると、順送り(巡爵)で従五位下(貴族としての最低位階)に叙される。

文人系の官人が貴族(五位以上)になる出世コース。
だから競争率も高い。
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子ども式部が、鴨川の堤防で砂に書いていた「孔明臥龍」「呂望飛熊」「楊震關西」「丁寛易東」の出典は『蒙求』(もうぎゅう、唐・李瀚)。

平安時代においては、初学者向けのテキストなので、少年道長が知らなかったのは、あんまりだ。
でも、右大臣の息子なら、三男でも元服すれば、即、叙爵(従五位下)なので、漢学は必ずしも必要ない。
それにしても、あまりに無教養な設定。
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『源氏物語』若紫巻。
若紫の女童・犬姫(いぬき)が雀の子を逃がしてしまう重要シーン。
犬姫の失態は、子ども式部自身の経験という設定。

そして、雀が逃げた後、光源氏は若紫と出会い、子ども式部は少年道長と出会う。
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紫式部の父・藤原為時は、藤原北家良門流の中納言・藤原兼輔の孫で、刑部大輔・藤原雅正の三男。
藤原北家繁栄の基を作った冬嗣から系譜を書くと、以下のようになる

冬嗣ー良門ー利基ー兼輔ー雅正ー為時ー紫式部

同様に道長の系譜を書くと、次のようになる。

冬嗣ー長良ー基経ー忠平ー師輔ー兼家ー道長

同世代であることがわかる(冬嗣の6世孫)。
歴代、すべて公卿(長良以外は大臣)の道長の家系と、式部の曾祖父・兼輔が中納言になった(堤中納言)だけ式部の家系とは大きな格差があるが。
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