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なにが「不浄」とされたのか

10月4日(水)

平安時代において、「不浄」とされたのは女性ではなく、血や死が「不浄」とされた。

女性そのものが「不浄」だったら、女性が神に仕えることはできなくなるが、そんなことはない。
月経の期間だけを避ければいい。

また、「不浄」は固定的なものではなく、一定期間の「忌み」の後、禊(みそぎ)・祓(はらえ)によって「浄」に転化する(神道の基本的な教義)。
女性は出産の後や月経中は「忌み籠り」として労働の場から離れることになるが、それは女性の身体の休養になる。

そもそもの話、日本の最高神格であるアマテラスは女性神とされる。
皇位継承のレガリア(宝器)である「三種の神器」の鏡に奉仕するのは内侍所の女官であり、天皇が出御される際に「三種の神器」の残り2つ剣と勾(たま)を捧持して従うのも女官。

もし、女性が「不浄」な存在だったら、あり得ないだろう。

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