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杉田水脈氏への賠償請求棄却 「ネットで中傷」教授ら訴え 京都地裁 [世相]

5月26日(木)
この訴訟、原告側に理があると思うし(今でもそう思う)、当初は。自分なりの支援もしてきた。

ところが、原告団の教授の1人が、Twitterで反トランスジェンダーの主張を頻繁にRTしているのを知り、とてもショックだった。

まさに裏切られた思い。
これはこれ、それはそれということはわかっているが、シンパシィは急激に失せた。

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杉田水脈氏への賠償請求棄却 「ネットで中傷」教授ら訴え 京都地裁

自民党の杉田水脈(みお)・衆院議員にインターネット上で中傷されて名誉を傷つけられたとして、牟田和恵・大阪大名誉教授ら4人が、杉田氏に計約1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が25日、京都地裁であった。長谷部幸弥裁判長(菊井一夫裁判長代読)は「研究者の社会的評価を低下させるものとは認められない」として、請求を棄却した。

原告は関西の女性研究者4人。日本学術振興会から科学研究費(科研費)助成を受け、女性の権利運動や慰安婦問題についての研究を行っていた。


原告側は、杉田氏が2018年3~7月、自身のツイッターやネット番組で、原告らが科研費を不正使用したように疑わせる発言をしたり、慰安婦問題を扱った研究を「捏造(ねつぞう)」「日本の国益を損なう」と中傷したりした、と主張。杉田氏側は「科研費の使途を巡る問題提起に過ぎない」などと反論していた。

判決は、杉田氏の発言が科研費の支出の是非など研究に対する意見や批評であり、「不正との印象を与えるものと認められない」と指摘。「表現方法において相当な範囲を逸脱したとまでは言えない」と判断した。

原告らは判決後に記者会見し、岡野八代・同志社大教授は「研究が捏造で研究費を不正流用していると、現職の国会議員が流布した。これで社会的評価が下がらないのなら、研究者の社会的評価とは何なのか」と訴えた。原告側は控訴を検討する。

杉田氏の事務所は「妥当な判決であると受け止めています」とコメントした。【藤河匠、千金良航太郎】

『毎日新聞』 2022/5/25 14:37(最終更新 5/25 18:43)
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ニホンオオカミの先祖 [天文・気象・生物]

5月26日(木)

ニホンオオカミの先祖って、そんなに巨大だったのか?
中型の日本犬くらいのイメージだった。

私がニホンオオカミの記事をスクラップするのは、生まれ故郷の秩父山地がニホンオオカミの最後の生息地(のひとつ)だったから。

絶滅してしまったことは、科学的に間違いないだろうが、感情的には、今でも秩父の山の奥深くで生き残っていたら、いいなと思う。

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ニホンオオカミ 起源に迫る有力な成果 山梨大などがDNA分析

100年以上前に絶滅したとされるニホンオオカミは、大陸から日本列島に渡った大型のオオカミと、これまで知られていなかったオオカミが交雑して誕生したことがDNAの分析からわかったと山梨大学などの研究グループが発表し、謎の多いニホンオオカミの起源に迫る有力な成果として注目されます。

ニホンオオカミは、かつて日本列島に広く生息していましたが、100年以上前に絶滅したとされています。

日本列島には化石などから、ニホンオオカミとは別に2万年以上前に世界最大級の大型のオオカミが生息していたことがわかっていて、ニホンオオカミに進化したとする説もありますが、詳しいことはわかっていませんでした。

山梨大学や国立科学博物館などの研究グループは、いずれも栃木県で発見されたニホンオオカミの化石と大型のオオカミの化石からDNAを抽出して分析を行うことに成功しました。

その結果、日本列島には3万5000年前までに大陸から大型のオオカミが渡ってきて、その後、さらに1万4000年前までに再びオオカミが大陸から渡ってきて交雑し、ニホンオオカミが誕生したという結論に達したということです。

1万4000年前までに再び渡ってきたのは、これまで知られていないオオカミだということで、謎の多いニホンオオカミの起源に迫る有力な成果として注目されます。

“これまでの仮説を覆す結果”
山梨大学の瀬川高弘講師は「これまでの仮説を今回、覆す結果となった。ニホンオオカミは2つのオオカミの交雑によって誕生したということと、それらが日本列島で起きたということが明らかになった」と研究の意義を語りました。

そのうえで、大昔のオオカミのDNAを分析できたことについて「とても古い化石でDNAの量も少ない上、カビや微生物も混ざっていて分析は困難を極めたが、技術の進歩や共同研究者に助けられた。結果が判明した時は『やったぞ』という感じで本当にうれしかったです」と振り返りました。

今後の展開について瀬川さんは「ニホンオオカミは古くから日本人の信仰の対象にもなっているがまだまだ、わからないことが多い。人間や犬との関わりや誕生から絶滅までの歴史を明らかにするとともに、今回、用いた手法を使って日本列島にかつて生息していたナウマンゾウやオオツノジカなどの進化の歴史も明らかにしていきたい」と抱負を語りました。

「NHKニュース」2022年5月11日 5時15分





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沖縄・南城市の古墓群の人骨に西ヨーロッパ系のDNA  [世相]

5月26日(木)

琉球王国は、海洋交易大国なので、いろいろな人が海を渡って訪れているのは不思議ではないが、それにしても。15~16世紀にすでに西ヨーロッパ人の遺伝子が入っているとは。

西ヨーロッパ人がインドに来るのは、バスコ・ダ・ガマのインド航路「発見」(1498年)以降のはずだが、その直後から、現地の女性と性交渉をもち、たちまち遺伝子が拡散して、琉球まで到達したのか?

それとも、それ以前に(たとえば、十字軍など)、陸路で西ヨーロッパ人の遺伝子がジワジワ東に進み、海路を経て琉球に到達したのか?

ちなみに、この記事の見出し「西ヨーロッパ系の人骨」と言っているが、あくまでDNAに西ヨーロッパ由来のものが入っているということだと思う。

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沖縄に西ヨーロッパ系の人骨 南城市の古墓群

山口県の「土井ケ浜遺跡・人類学ミュージアム」の松下孝幸館長を中心とした調査チームは20日、沖縄県南城市玉城富里の納骨堂にあった石厨子(ずし)から、西ヨーロッパ・中央アジア、朝鮮半島の母系の系譜を持つ人骨が発見されたと発表した。15~16世紀の壮年男性のものと推定している。南城市役所で会見した松下館長は「沖縄ではグスク時代から異国の人を拒否せず、多様性を認めていたことが分かる。『万国津梁の邦』の実態の一部が明らかになった」と強調した。

一つの石厨子に
納骨堂は2基あり、開発で取り壊された神座原古墓群(市玉城富里)にあった計78体の人骨が納められている。納骨堂内の石厨子にあった人骨3体のミトコンドリアDNA分析を行ったところ、それぞれから沖縄を含む日本、西ヨーロッパ・中央アジア、朝鮮半島に由来するミトコンドリアDNAが検出された。

赤外線カメラで撮影した結果、石厨子は1706年に制作されたと推定される。3体は15~16世紀ごろに生存しており、没後100年近くたっても出自や経歴が伝えられ、石厨子に納められたと考えられる。松下館長は「一つの石厨子に入っていたということは同族として認められ、広い意味で血縁関係があったと判断している」と説明した。

3体とも頭部の形は異なるが上肢や下肢の骨はほとんど変わらず、同じ生活様式を過ごしたと推測される。西ヨーロッパ・中央アジア由来のミトコンドリアDNAを検出した人骨の男性は大腿(だいたい)骨から身長148センチほどしかなく、かなり低いという。

松下館長は「西ヨーロッパの人が中国など移動先で子孫を残し、何世代か過ごした後、琉球に渡って家族をつくったことも考えられる。当時の社会情勢も含めて総合的に考えないと答えは出ない」と説明。

「異国から人が来たことは間違いない。ともに共同体をつくり、地域コミュニティーをつくっていたということは、この時代から多様性を認めていたということ。沖縄の人にも誇りに思ってほしい」と話した。

活発な往来示す成果
県立博物館・美術館博物館班主任学芸員の山崎真治さんの話 15~16世紀の琉球王朝時代に海外交易が盛んだったことは、文献や出土した陶磁器などから分かっていたが、今回の研究結果は当時の人そのものである人骨からもその史実が補強されたことになり重要な成果と言える。

アジアだけでなくヨーロッパ系のDNAが検出されたことは驚きだ。亡くなって2世紀以上たってから再葬されたということなので、お墓を整理する際にまとめられた可能性もあり、必ずしもこの3体が近しい関係性であったから一緒に葬られたとは言えないが、この地域に移り住み、地元の人々と共生していた可能性がある。

ミトコンドリアDNA分析では母系の系譜をたどることができるので、これらの人骨は渡来者第1世代か、あるいは混血した子孫の可能性がある。後者だとすれば、この時代に男性だけでなく女性を含めた人流があったということになり、興味深いデータである。今後の詳しい検討を期待したい。

『沖縄タイムス』2022年5月22日 9時00分



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「生物学的性を教えるな」に反発 [お仕事(講義・講演)]

5月26日(木)

FBで「生物学的性を教えるな」という、バトラー信者の社会学者の書き込み。

そう言われると、毎期ほぼ1コマかけて「生物学的性(身体の性)」を教えている者として、さすがに反発したくなる。

間違った知識は教えてはいけないが、身体の正しい知識は、必ず人が(とりわけ女性が)生きていくための力になる。

それを「教えてはいけない」というのは、「イブ原理」を教えられないアメリカ南部(共和党支持の州)などと同じではないか。
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