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「GID学会」2日目(その2:一般演題6・7・8) [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月26日(日) 
GID学会(2日目)
【一般演題6(看護・教育)】
大橋磨呼(大手前大学)「性的マイノリティが子を持つために必要な支援」大橋先生、、56.2%が「子が欲しい」
(コメント)
タイムリーなテーマ。2月26日の「がん・生殖医療学会」で、中塚幹也先生を座長として「トランスジェンダーの妊孕性温存」をテーマにしたシンポジウムが開かれたことを紹介した。

岩田歩子(岡山大学)「トランスジェンダー当事者の経験した性教育」
性別違和感が影響して「聞きたくない」→知識が低くなる傾向。
トランス男性が点数が低い。

田実 潔(北星学園大学)「性同一性障害(性別違和症)のある卒業生に対する大学卒業後アフターケアの可能性」
英語教員をめざすトランス男性の事例。
就職後も、アフターケアが必要。

他2題。

【一般演題7(社会学・調査)】
勝又栄政(立命館大学)「トランスジェンダー男性の父親の”経験”」
意外に関係良好。古いジェンダー観が投影している事例も。
(個人的に伝えたコメント)
方法論・分析ともに文句なし。
ぜひ、他の3パターン(父親とTW、母親とTM、母親とTW)も調査して、比較研究してほしい。

他2題。

【一般演題8(その他)】
仲地ゆたか(熊本大学)「性別違和当事者サンプルをもちいたDNAメチル化プロファイル解析」。
トランス男性のDNA分析。
変化がある遺伝子はあるが、ホルモンなどによる後天的な変化かもしれない。

杉山春香(北海道教育大学)「20週間のレジスタンストレーニングによる身体変化がFTMの心理面に与える影響」
心身の不安が軽減し、身体満足感が増す。

江口珠美・岡山大学)「トランスジェンダー当事者の競技スポーツへの参加に対する医療系大学生の意識」
一般の学生に比べて、好意的だが、現実感は乏しい?

岩田歩子「トランス男性のパートナーにおける性生活・性的満足度の実態」
(コメント)トランスジェンダーの性行動・性生活は重要なテーマであるにもかかわらず、調査・研究がほとんどない。
ぜひ、調査対象を広げて継続してほしい。国際的にも通用する研究になると思う。
(欧米では、日本ほどトランス男性のサンプルが豊富には得られない)

う~ん、12本、続けて聞いたら、さすがに疲れた。






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