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「GID学会」2日目(その4:また来年、沖縄で) [現代の性(性別越境・性別移行)]

3月26日(日) 
GID学会(2日目)

【教育講演】
多賀谷光(山梨大学)「Da vinciによる子宮卵巣摘出」。
11時50分~、医学学会でよくあるランチつきの講座(ランチョンセミナー)。
Da vinciとは手術用ロボットのこで、そこがスポンサーということ。
子宮体癌のオペの画像を見ながら、昼食。
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まったく、おいしくないが、雨の中、食事できる場所を探すよりはマシか。

怖い情報。
卵巣摘出後ホルモン療法なしだと、心疾患系疾患の死亡が1.8倍、神経メンタル系で5.2倍、骨密度は2年で75%以上低下。
医原性の卵巣摘出の場合、2年以内にホルモン補充療法が必要。

【総会】
8分遅れの13時08分開始。
理事会が紛糾したのかと思ったら、単に午前中のプログラムが押したからとのこと。
会名変更問題は、あっさり先送り。
理由は「性別不合」という日本語訳がまだ正式に決定していないから。
つまり、新会名は「性別不合学会」が最有力(というかほぼ内定)ということ。

今回は、米澤泉美さんがいなかったので、ほぼ無風の総会。
悔しいので、「昨年11月末に亡くなった山本蘭さんが提起した会則改訂問題も忘れないでください。理事会の決定と総会での承認の関係がどうなってるのかなど、会名変更時に紛糾しないよう、会則の改訂を進めていただきたたい」と釘をさしておく。

ということで、来年もまた「GID学会」。
いったいいつまで、国際的な疾病マニュアルから消滅した疾患名を使うつもりなんだ?

次回(第25回)研究大会は、3月16日(土)〜17日(日)、沖縄で開催。
IMG_4513.JPG
大会長は「沖縄中部病院」の親富祖己先生。
2014年以来、10年ぶりの沖縄開催。
会場、調べたら首里城の少し先。

【教育講演】
大島直也(杏林大学医学部形成外科)「顔面女性化手術~男顔を女顔にする~」
開口一番、「女性的な顔になりたかったら骨を削らないと駄目です」
当事者にとっては衝撃的な発言(シクシク)。

額、ほほ骨、えら、顎先、のど仏と部位ごとの術式解説と、症例写真(Befoaa&after)。
驚いたのは、えらや顎先はもちろん、ほほ骨までも口腔内から内視鏡を使って手術する(削る)こと、
それなら、たしかに顔面に傷跡は残らないが、内側から剝がしていくって、けっこう大変。

費用は、各部位100万円見当で、5部位で500万円。
1度に複数の部位をすると、少し安くなるとのこと。

あと(たぶん)数年しか使わない顔に500万円もかけるのは、コスト・パフォーマンスが悪すぎる。

14時40分、閉会。

それでは来年、沖縄でお会いしましょう。


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