SSブログ

「ゲイ文献書誌」の可能性 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

12月23日(木)

マーガレットさんが、岩田準一の『男色文献書誌』(1931年)の「アップトゥデート版をやりたい」と言っている。

岩田準一の時代とは状況が違うから、網羅的な書誌データは難しいけど、マー様がセレクトした「ゲイ文献書誌」なら価値はあるし、それなりに需要はあると思う。

ゲイ関係の文献書誌は、一般週刊誌に掲載された記事(~1999年)のデータベースは存在する(未公表)。

問題はゲイ雑誌。
① 雑誌を収集する。
② 記事名を採録してデータベース化。
③ 全頁を画像データ・アーカイブ化。

②③は、専門業者さんに依頼すれば、3000~4000万円くらいで、できると思う。

私が収集した1950~60年代の「性風俗雑誌」(約450冊)の全文画像データ・アーカイブ化&記事索引は、専門の業者さんにお願いして、作業期間は1年。

ゲイ雑誌の総量は約2000冊だから、単純計算でその4倍の4年はかかるけど、やれないことはない。
私の場合は、業者さんがアーカイブとして有料頒布することで、費用はそれで回収(+利益)できるので、私の金銭負担は、基本的にない(収集には120万円くらいかかっているけど)

ゲイ雑誌の場合、アーカイブ化しても著作権の関係で有料頒布は難しいだろうから費用は自己負担になる。それで3000~4000万円?

でも、①ゲイ雑誌を全部収集する、ことすら誰もやっていない(と思う)。
「プライドハウス東京レガシー」のアーカイブでやりたかったけど、私の引責辞任で頓挫。

集めるだけなら、まず、たくさん持っている方、数人から寄贈を受けて、足りない号をTwitterで公表して寄贈を呼びかければ、全2000冊の内8~9割(1600~1800冊)は、収集できるのではないだろうか。
残る1~2割(200~400冊)の収集は、ちょっと苦労するかもしれない。
ゲイ雑誌は古書市場に在庫が乏しく、あまり当てにならない。

でも誰も、やらないのだよね。
「池の水、全部、抜いてみました」みたいに
「ゲイ雑誌、全部、集めてみました」で、
なにか判ることあると思う。

「学問」ってそういうものだと、私は思うのだけど・・・、やっぱり誰もそうは思わない。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。