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「プライドハウス東京・レガシー」各紙の報道 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

10月12日(月)

「プライドハウス東京・レガシー」オープンについての各紙の報道。
『朝日新聞』は仕事が早い。
でも、翌月曜日は新聞休刊日なので、夕刊紙面に掲載。

『毎日新聞』は「アーカイブ」については、まったく言及なし。
そういえば、『毎日』の記者さんとは話をしていない。
書籍や資料に関心がない人は今の時代珍しくないけど、新聞記者がそれでいいのかな?

『東京新聞は、逆に「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」中心にまとめてあって、うれしい。
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【朝日新聞】2020年10月11日 17時39分
性的マイノリティ相談施設がオープン 五輪のレガシーに

「プライドハウス東京レガシー」の多目的スペース=2020年10月11日、東京都新宿区新宿1丁目、西村奈緒美撮影

東京オリンピック(五輪)・パラリンピックにあわせ、スポーツと性的少数者について情報発信などをする施設「プライドハウス東京レガシー」が11日、東京・新宿にオープンした。東京大会の公認プログラムとしてイベントなどを行い、大会後も常設で運営する。スタッフが常駐し、誰でも無料で利用できる。

性的少数者の居場所作りを行ってきたNPO法人や五輪のスポンサー企業が運営に関わり、休眠預金や企業の協賛金で資金を賄う。

広さ約140平方メートルの施設には多目的スペースやカフェコーナー、相談ブース、性的少数者に関する本を集めた書棚があり、支援者を増やす講座や当事者への支援も行う。年内は月・金・土・日の午後1~7時で開館し、その後は開館日や開館時間を増やす予定。今月12日は臨時休館する。

11日にオープニングイベントが開かれ、活動紹介や、大会組織委員会の担当者による講演が行われた。

運営責任者の松中権さん(44)は「スポーツと性的少数者というテーマにこだわらず、教育など色々な問題との接点を作るきっかけを提供していきたい」とあいさつ。「性的少数者は目に見えづらく、バカにされたり、差別されたりしてきた。性的少数者について知ってもらうことで、民族や宗教といった他の差別で苦しむ人たちにも関心を向けてもらえたら」と話した。

運営者によると、プライドハウスは2010年のバンクーバー冬季五輪以降、各地で設置されたが、常設の施設ができるのは東京大会が初めて。

東京大会は「多様性と調和」をコンセプトの一つに掲げており、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長も「活動が成功し、東京大会のレガシーとなることを願う」とメッセージを寄せた。(西村奈緒美)

日本のスポーツ界では、性的少数者が参加しやすい環境づくりの必要性が指摘されている。日本スポーツ協会が2018年に実施した調査では、調査に応じた約1万人の指導者のうち3割弱が身の回りに性的少数者の当事者がいると答えたが、スポーツにおける性的少数者に関する知識が十分には理解されていないことも明らかになった。

性的少数者のなかでもとくに、出生時に体の特徴から決められた戸籍の性と異なる性を自認するトランスジェンダーは、男女に分かれて競技することが前提となっているスポーツの場面で苦悩に直面する。夢中になって自分を解放できる場であると同時に、自認と異なる性を受け入れなければならない場でもあるからだ。(忠鉢信一)


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【毎日新聞】2020年10月12日 19時19分(最終更新 10月12日 19時19分)
https://mainichi.jp/articles/20201012/k00/00m/040/140000c?fbclid=IwAR2f-w0djZNXwsyu1JaTdnO3z7BmR_EZl0iC_TyA41L8QI_UVNEgMJAZyz0
LGBTなどに関する情報発信や交流拠点「プライドハウス」 東京・新宿にオープン

「プライドハウス東京レガシー」のオープニングイベントで記念写真に納まる元女子プロバスケットボール選手のヒル・ライアンさん(前列中央)、松中権代表(同右から2人目)ら関係者=東京都新宿区で2020年10月11日、北山夏帆撮影

LGBTなど性的少数者に関する情報発信や交流の拠点となる施設「プライドハウス東京レガシー」が11日、東京都新宿区にオープンした。プライドハウスは大型スポーツ大会に合わせて世界各国で臨時に開設されているが、常設施設は国内初。

施設は相談の専用部屋を備えているほか、今後は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の公認プログラムとして交流会やスポーツイベントを通じてLGBTへの理解を広げていく。代表の松中権(ごん)さん(44)によると、スポーツの世界は当事者たちにとって「ファイナルフロンティア」と呼ばれるほど差別や偏見が根強く残っているため、安心して集える場として2010年バンクーバー冬季五輪以降各国で開設されている。

11日にあったオープニングイベントでは、元女子プロバスケットボール選手のヒル・ライアンさん(27)が「トランスジェンダー」(生物学的な性と自認する性が異なる)をカミングアウトし「それぞれの人のユニークさをポジティブにとらえる文化を実現できる場だと思う」と期待を語った。

松中代表は「コロナ禍で家にいる時間が長くなり、当事者が安心して自分のセクシュアリティーについて話せる場が減っているので、この施設がそういう場になれば」と話している。施設の開館は月金土日の午後1~7時。入場無料。【南茂芽育】
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【東京新聞】2020年10月14日 07時10分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/61677?rct=t_news&fbclid=IwAR3tfq-Kbkz-zW_rIAYlq8HJhvW59uMzXqI8Z5R06VaVMHY0DLs80MP7UnU
LGBT資料を収集・活用 新宿に情報発信拠点「プライドハウス」

LGBT関連資料を収集・整理した(左から)五十嵐さん、山縣さん、三橋さん=新宿区の「プライドハウス東京レガシー」で

LGBTなど性的少数者の情報発信拠点として、新宿区新宿1に今月11日にオープンした施設「プライドハウス東京レガシー」は、関連書籍や雑誌などを保存・活用する「アーカイブ」が目玉の一つだ。資料の収集や整理に携わった当事者たちは「日本のLGBTに関するあらゆる資料を集め、いずれデジタル化して次の世代、世の中に伝えていきたい」と意気込んでいる。 (奥野斐)

施設は、LGBTに関する日本初の常設総合センターとして、新宿通りに面したビル二階に開設。約百四十平方メートルの広さに啓発・交流イベントを行うスペースや相談室、本棚などを設置した。この企画は東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の公認プログラムにもなっている。

アーカイブは、出生時の性別と異なる性で生きるトランスジェンダーの三橋順子さん(65)、ゲイの山縣(やまがた)真矢さん(53)、レズビアンの五十嵐ゆりさん(47)らが中心となり、半年がかりで収集本のリスト化や購入、分類ごとに整理した。

現在は約六百冊収蔵。ジェンダー、セクシュアリティーの学術書からLGBT関係の実用書、それぞれのカテゴリーについて書かれた本、小説やコミックが並ぶ。

一九四九年の小説「男娼(だんしょう)の森」や、七〇年代に出版された「性は変えられるか」といった本も。歌手の美輪明宏さんやエッセイストの能町みね子さんら著名人の自伝・ルポもあり、三橋さんは「若い人が『こういう人もいるんだ』と知り、自己肯定するのに重要」と意識的にそろえたという。

明治時代の新聞記事などをまとめた「戦前期同性愛関連文献集成」を収蔵本に加えた山縣さんは「明治期にも結構、同性愛の記事があった。こうした昔の記録をまとめて読めるのもアーカイブの魅力」と語る。

五十嵐さんは高校時代に別冊宝島の「女を愛する女たちの物語」を読み、自分と同じ人がいると知って救われたという。

当面の収集目標は千二百冊で、資料の購入費や管理費をネットで募るクラウドファンディングを十一月十九日まで実施している。(専用サイト「READYFOR」で「LGBTQ コミュニティ・アーカイブ」と検索)

三人は「性的少数者に関する本がこれだけまとまってあり、一般の人も気軽に見ることができる場所は他にないだろう。多くの人が学び、活用し、くつろげる場所にしたい」と語った。

施設は、年内は月曜と金、土、日曜の午後一〜七時開館。その後は開館日や時間を増やす予定。アーカイブは閲覧のみ。利用無料。運営には五輪のスポンサー企業十四社が協賛し、三十五の個人・団体、十九の大使館が関わっている。

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