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gender identityの訳語問題 [現代の性(性別越境・性別移行)]

7月4日(土)

「gender identityを「性自認」「性同一性」と訳し、使い続ける問題」が提起されているが、学術的かつ正式の訳語は「性同一性」。

言葉には、長年使ってきた経緯(学術的な蓄積)があり、一部の人たちが「使うべきでない」という意見を持つのは勝手だが、当然のことながら従う義務はない。

もちろん、もっと適切な訳語が提起されれば、自然に置き換わっていくだろうが、誰もが満足する「適切な訳語」はなかなか難しいと思う。

私は、「gender identity」は、訳さずに、そのままでいいと思う。
訳語で揉めるより、「gender identity」とは何かということをちゃんと説明することの方が、ずっと重要だと思う。

「gender identityは、しょせん、自称です」
これは、性同一性障害の臨床に長年携わっている精神科医が言ったこと.

精神科医は、その「自称」が時間的・空間的に揺らぎがないか(同一性が保たれているか)を診察・確認する。

だから「gender identityは自称ではない」「自称とは違う」という言説、私は、かなり疑問に思う。
「性同一性障害」の診断で、診断書が出ないのは、医師がその人のgender identityの継続性・安定性が不十分と判断したからであって、その人が自称するgender identityが「間違っている」と判断したわけではない。

そもそも、その人のidentityが「正しい」とか「間違っている」とか、他者が判断できるものではない。

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