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同性パートナー・同性婚推進の今後について [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

4月3日(金)
昨日、某新聞記者に語った、もう1つのこと。
同性パートナー・同性婚推進の今後について。
現状、隣村(同性愛の人たち)の中に運動を率いていくような強力なリーダーも、すぐれた戦略を練るような軍師も残念ながら見当たらないように思う。
あまりにバラバラでは、運動の推進はなかなか難しいのではないか。

たとえれば、長い間、籠城してきた同性愛軍が、某区議会議員の口説の乗せられて城から野戦に討って出てみたものの、司令官も軍師もいない。
そして、目の前には野戦得意、百戦錬磨の自民党を中核とする「伝統的家族」維持連合軍という図式だと思う。

多様性のある同性愛者の完全な意見の一致は無理として、憲法論議を回避してとりあえず同性パートナーシップ法の成立を目指すか、憲法論議になることを承知で最初から同性婚を目指すのかの大方針は、小異を捨てて大同につく精神で、ある程度のコンセンサスを作っておかないと、運動は進まない。

今回の渋谷区の「同性パートナー証明書」条例にしても、同性愛者が主体的に闘って権利を獲得したという側面よりも、野心的な地方政治家に一部の(純真な)同性愛者が踊らされ利用されたという側面が強いように思う。

「GID特例法」のときは、山本蘭さんがいた。
その手法に毀誉褒貶はあるだろうが、山蘭さんが強力なリーダーシップで、運動の推進力になったのは間違いない。
特例法反対の論陣を張った私からしても、交渉力と突破力を兼ね備えた実に手強い相手だった。

T(トランス)より100倍はマンパワーが大きいはずのG・L(同性愛者)の世界から、なぜ運動のリーダーシップを強力にとれる人が出てこないのか? 
これから出てくることに期待するしかない。

それと、言いにくいことだが、もっとG・Lで「身体を張る」人が出てこないと、運動は進まないと思う。
Tは、ニューハーフの人たちも、性同一性障害の人たちも、私たちトランスジェンダーも、立場や主張が違っても、それぞれ身体を張って頑張ってきた。
だからこそ、現代日本において、一定の社会的認知を得ることができたのだと思う。

それに比べてG・Lはどうか。
もちろん個人としては、身体を張って頑張ってきた人はいる。
しかし、本来の集団がT(トランス)より100倍大きいことを考えらた、はたしてどうだろうか?
隣村からこんなことを言うのもどうかと思うが、そこらへんもう少し、しっかり考えた方がいいと思う。

私たちの村(トランス)はほんとうに困っていた。
望みの性別で、仕事がほとんどない、暮らしが立たない。
だからこそ身体を張って頑張らなければ生きられなかった。
それに比べて、隣村は裕福で当座の暮らしに困らない人が多い。
人間、ほんとうに困らないと身体は張れないものだ。

「GID特例法」のときは、上川あやさんが区会議員になったことが大きく働いた。
同性愛者の権利を法制化するためには、区議会レベルにとどまらず国政に同性愛者を送り込むことがぜひとも必要だ。
残念ながら、2013年に参議院議員になった尾辻かな子さんは在任期間が短すぎた(1カ月余)。
繰り上げ当選でなく、本番で当選するL・G・B・T議員が望まれる。

そのためにも、今回の統一地方選挙で、L・G・B・Tの地方議員が一人でも多く当選してほしい。
政党の側も、もっとL・G・B・Tの候補者擁立に積極的になって欲しい。
民主党、公明党、共産党あたりが国政選挙(比例区)の当選圏内に擁立してくれることを期待する。

そんな話をした。

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コメント 1

前博之

立候補しようかなぁ。
by 前博之 (2015-04-05 10:17) 

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