ニホンオオカミは固有種ではない [天文・気象・生物]
９月４日（木）
私の故郷、埼玉県秩父地方は日本最後のオオカミの生息地のひとつ。
（参照）「ニホンオオカミ探して４０年 「きっといる」奥秩父歩く」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-01-15
オオカミを山神様のお使いと考える地域の出身者として、この記事はメモしておかないと・・・。
遺伝子解析によってニホンオオカミが日本固有種ではなく、大陸のオオカミの亜種であることがほぼ確定的になった。
亜種と言っても、どのくらいの違いなのだろう？
ごく近縁なら、ハイイロオオカミを連れて来て繁殖させ日本の山野に放って、本来の生態系を復原する可能性も出てくる。
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ニホンオオカミ、固有種ではない 岐阜大が遺伝子解析
写真・図版和歌山大が所蔵するニホンオオカミの剝製（はくせい）
絶滅したニホンオオカミは日本の固有種ではなく、現在も世界に広く生息しているオオカミに属する亜種であるとする遺伝子解析結果を、岐阜大の石黒直隆教授と松村秀一教授らのチームがまとめた。骨の形の特徴から、ほかのオオカミとは別種とする説があったが、否定されたとしている。９日に日本獣医学会で発表する。
研究チームは本州や九州、四国に生息していたニホンオオカミ６頭の骨から、細胞に含まれるミトコンドリアのＤＮＡを採取。北米や欧州にいる５７頭のオオカミのＤＮＡなどと比較した。オオカミは現在、ハイイロオオカミ１種だけが生息しているとされている。
解析の結果、ニホンオオカミは、ハイイロオオカミと同じ種であることがわかったという。１２万～１３万年前に枝分かれした亜種とみられる。朝鮮半島と陸続きだった時代に渡ってきたと考えられるとしている。
チームはこれまでもミトコンドリアのＤＮＡの一部の解析によってニホンオオカミが固有種ではないとする説を発表していた。今回、ＤＮＡの一部ではなく全てを解析したことで、より確実な結果が出たという。
石黒教授は「ニホンオオカミの分類学上の位置づけが明確になった。大陸にいた小型のオオカミが渡ってきた可能性がある」と話している。（合田禄）
『朝日新聞』2014年9月4日03時37分
http://digital.asahi.com/articles/ASG923QRGG92ULBJ00B.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG923QRGG92ULBJ00B
私の故郷、埼玉県秩父地方は日本最後のオオカミの生息地のひとつ。
（参照）「ニホンオオカミ探して４０年 「きっといる」奥秩父歩く」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-01-15
オオカミを山神様のお使いと考える地域の出身者として、この記事はメモしておかないと・・・。
遺伝子解析によってニホンオオカミが日本固有種ではなく、大陸のオオカミの亜種であることがほぼ確定的になった。
亜種と言っても、どのくらいの違いなのだろう？
ごく近縁なら、ハイイロオオカミを連れて来て繁殖させ日本の山野に放って、本来の生態系を復原する可能性も出てくる。
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ニホンオオカミ、固有種ではない 岐阜大が遺伝子解析
写真・図版和歌山大が所蔵するニホンオオカミの剝製（はくせい）
絶滅したニホンオオカミは日本の固有種ではなく、現在も世界に広く生息しているオオカミに属する亜種であるとする遺伝子解析結果を、岐阜大の石黒直隆教授と松村秀一教授らのチームがまとめた。骨の形の特徴から、ほかのオオカミとは別種とする説があったが、否定されたとしている。９日に日本獣医学会で発表する。
研究チームは本州や九州、四国に生息していたニホンオオカミ６頭の骨から、細胞に含まれるミトコンドリアのＤＮＡを採取。北米や欧州にいる５７頭のオオカミのＤＮＡなどと比較した。オオカミは現在、ハイイロオオカミ１種だけが生息しているとされている。
解析の結果、ニホンオオカミは、ハイイロオオカミと同じ種であることがわかったという。１２万～１３万年前に枝分かれした亜種とみられる。朝鮮半島と陸続きだった時代に渡ってきたと考えられるとしている。
チームはこれまでもミトコンドリアのＤＮＡの一部の解析によってニホンオオカミが固有種ではないとする説を発表していた。今回、ＤＮＡの一部ではなく全てを解析したことで、より確実な結果が出たという。
石黒教授は「ニホンオオカミの分類学上の位置づけが明確になった。大陸にいた小型のオオカミが渡ってきた可能性がある」と話している。（合田禄）
『朝日新聞』2014年9月4日03時37分
http://digital.asahi.com/articles/ASG923QRGG92ULBJ00B.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG923QRGG92ULBJ00B
2014-09-05 00:57
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コメント(6)
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ニホンオオカミの遺伝子の一部は、甲斐犬とかに混ざっていたら、面白いのに……と思ったりしてます。
それはそうと、山でシカはたしかに増えてますね。
サルもですが、山の生態系のためにはほんとうは狼が必要なのでしょうが……。
by MIKA (2014-09-05 21:21)
MIKAさん、いらっしゃいま～せ。
ニホンオオカミの遺伝子が混じっているとしたら、甲斐犬か紀州犬でしょうね。
いずれ明らかになるでしょう。
日本の山野は、オオカミの絶滅で、食物連鎖の頂点に立つ肉食獣を欠いた不自然な状態がもう100年以上も続いています。
それをどう考えるかでしょうね。
by 三橋順子 (2014-09-06 03:28)
こんばんわ、デリーです。
今日、旦那が実家（島根県某所）へ帰ると、猪に畑を荒らされていたそうです、（もう家が建っている隣の畑です）おそらく田圃の稲も荒らされるのも、時間の問題かもと思っています。
日本狼もし今の時代生きていたら、ここまで地方の稲作が猪に被害を受けずにすんでいたのかもと思います。
by でりー (2014-09-08 01:06)
この剥製、あんまり出来がよくないですね。
子供の頃読んだ純血種の高知犬だか何だかの最後の一頭が死んだ時、飼い主の漁師さんが戻ってきた愛犬の剥製を見て「（あんたら剥製師の作るものなんて）こんなもんだべな」と悲しく笑った、という話を思い出しました。
このオオカミもきっと生きてる時は素晴らしく美しかったんでしょうね。
by Gen (2014-09-08 23:49)
でりーさん、いらっしゃいま～せ。
私も山間地の出身なので、猪の害については、いろいろ聞いています。
ただ、食べるだけでなく、畑を掘り起こしてしまうのですようね。
捕食獣であるオオカミがいなくなった後の、日本の山野の生態系は不自然であること、もっと多くの人に認識してほしいです。
by 三橋順子 (2014-09-10 01:51)
Genさん、いらっしゃいま～せ。
はい、確かにこの剥製、出来は良くありません。
でも、これでもマシなのです。
まともな標本（剥製）をちゃんと作っておく間もないほど、オオカミの絶滅が急だったということです。
by 三橋順子 (2014-09-10 01:53)