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札幌市女性失踪事件 なぜ今まで遺体が見つからなかったのだろう? [事件・事故]

5月28日(水)
5月3日深夜(4日0時40分過ぎ)に札幌市で起こった女性失踪事件、「婚約者との口論」がきっかけで深夜の散歩に出たという行方不明になった直前の状況から、どうも嫌な想像をしてしまうので、今までブログには何も書かなかった。

まだ、発見された遺体が行方不明の女性とは確定していないが、状況からしてまず間違いないだろう。
最悪の結果になりそうだ。

それにしても不思議なのは、自宅マンションから直線距離で約500m、防犯カメラの映像も、携帯電話の電波もこの緑地を示唆していたのに、なぜ今まで遺体が見つからなかったのだろう?

北海道の緑地公園だから、やたらと広く、樹木が生い茂った場所を想像していた。
深い森の奥に遺体があったのなら発見が難しかったのはわかるが、テレビ映像を見る限りそうでもなさそうだ。
車が通る広い道から、緑地内の遊歩道に入って、それほどの距離でもない場所。
地元の人がよくワンコを散歩させている女性が見つけられる程度の場所。
たぶんワンコが道を遊歩道をちょっと外れて、藪に入りかけて見つけたのだと思う。
しかも、落ち葉はかかっていたが土中に埋められていたわけでもないようだ。
『朝日新聞』によると、「遺体は木の根元のくぼみ」に在ったそうなので、遊歩道からは見えなかったと思われるが、遺体の状況からして、嫌な想像だが、かなり腐臭を発していたと思われる。

警察の今までの捜査でなぜ見落とされたのだろう?
日本の警察が行方不明者を「事件性がない」という理由で本気で探さないのはよくあることだが、今回のケースは行方不明になる直前に「助けて、警察を呼んで」と電話してきているわけで、十分に事件性は有ったと思う。

あるいは、失踪したのと、遺体が遺棄されたのは別の時期で、警察が捜索した時には、そこに遺体はなかったのだろうか?
しかし、この緑地付近で拉致し、別の場所で殺して、またこの緑地に遺体を遺棄するとは犯罪者心理的にちょっと考えられない。
警察もそれなりに気にしてパトロールしているだろうし、誰かに見とがめられる危険性が高い。
そんな危険を冒すくらいなら、どこかもっと発見しにくい場所に遺棄するはずだ。

このケースで考えられるのは、犯人が近所に住んでいて、かつ自動車などの運搬手段をもたない場合だろうが、人の遺体を担いで運んで捨てるのは、容易なことではない。

やはり、4日深夜の最後の電話の直後に、この付近で殺されて、そのまま近くの緑地の藪に遺棄されたと考えるのが普通だろう。
だとしたら、警察はいったいどういう探し方をしていたのだろう?

それと所持品はどこにいったのだろうか?
最後まで使っていたはずのスマートフォンは?
どうもよくわからないことが多い。
深夜の散歩中に、偶然、性犯罪者に出くわして襲われたのか?
そうだとしたら、ずいぶん運が悪い話しだ。
犯人逮捕の報道を待ちたい。

【追記(2015年1月24日)】
昨年9月自殺した33歳の会社員男性を殺人と死体遺棄などの容疑で容疑者死亡のまま札幌地検に書類送検。
被害者と容疑者は面識がなく、行きずりの犯行。
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札幌市の公園に遺体…行方不明の25歳女性か

28日午後4時30分頃、札幌市厚別区厚別町上野幌の「東部緑地」の遊歩道脇の茂みに遺体があるのを、犬の散歩をしていた女性が発見し、110番した。現場近くに住む養護施設職員、伊藤華奈さん(25)が4日未明から行方不明になっており、北海道警札幌厚別署が関連を含めて遺体の身元や死因を調べている。
発表などによると、遺体は成人女性。うつぶせで、一部が枯れ葉などで覆われた状態で見つかった。腐敗が進んでおり、所持品など身元の特定につながる物は見つかっていない。同署は29日に司法解剖をして死因を調べる。
現場は伊藤さんの自宅マンションから南西に直線距離で約500メートル離れている。伊藤さんは4日午前0時40分頃、自宅で婚約者の男性と口論になった後、「散歩に出る」と言い残して1人で外出。同1時頃、男性に携帯電話で「助けて、警察を呼んで」と言ったのを最後に、行方が分からなくなった。
捜査関係者によると、同0時50分頃、自宅から約150メートル南にあるコンビニエンスストアの防犯カメラに、伊藤さんとみられる人物が東部緑地の方に向かって歩く姿が映っていた。最後にかかってきた携帯電話の電波は、東部緑地付近で途切れていた。同署は緑地付近で事件や事故に巻き込まれたとみて捜索していた。
緑地は樹木が生い茂って昼間でも薄暗く、夜間はほとんど人通りがない。
『読売新聞』2014年05月28日 21時03分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140528-OYT1T50109.html?from=ytop_main4

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<女性殺害>自殺の男を書類送検 北海道警、捜査終結

札幌市厚別区で昨年5月、福祉施設職員、伊藤華奈さん(当時25歳)の遺体が見つかった事件で、北海道警は23日、同市清田区平岡2の2、会社員、錦野昌行容疑者(33)=昨年死亡=を殺人と死体遺棄などの容疑で容疑者死亡のまま札幌地検に書類送検し、捜査を終結した。道警は昨年9月、錦野容疑者を参考人として事情聴取する予定だったが、捜査員の目前で逃亡され、その後、錦野容疑者は自殺した。道警内には「捜査ミスで失態だ」との声があったが、米村隆将刑事部長は公務出張を理由に記者会見を開かず、コメントを出しただけだった。

送検容疑は、昨年5月4日、厚別区の自宅マンションを出てきた伊藤さんを窒息させて殺害し、数百メートル離れた緑地に遺棄するなどしたとしている。道警によると、2人に面識は無く、錦野容疑者が単独で殺害したらしい。

道警は、伊藤さんが行方不明になった昨年5月4日以降、緑地も含めた一帯を複数回捜索したが見つけられず、3週間以上たった同月28日、散歩中の住民が伊藤さんの遺体を発見した。

さらに昨年9月23日、捜査で浮上した錦野容疑者に任意同行を求めようとしたところ、自宅近くで捜査員の目の前で錦野容疑者に車で逃げられた。車は同日夜に小樽市で見つかり、行方不明だった錦野容疑者は同10月6日、北海道仁木町の橋の下で首をつって死んでいるのが見つかった。不手際に対し、捜査幹部は「捜査に関わる部分で回答を控えたい。会見するかどうかはケース・バイ・ケース」としている。

米村隆将刑事部長のコメント 容疑者を逮捕・起訴し、裁判で有罪にすることができなかったことは誠に残念に思います。今は、被害者である伊藤華奈さんのご冥福をお祈りするとともに、残されたご家族に心から哀悼の意を表します。【酒井祥宏】
『毎日新聞』 1月23日(金)19時41分配信


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