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5月17日は国際反ホモフォビア・反トランスフォビアの日 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月17日(金)
今日5月17日は「International Day Against Homophobia and Transphobia(IDAHO)」。
WHO(World Health Organization 世界保健機関)が1990年5月17日に同性愛を「疾病及び関連保健問題の国際統計分類 (ICD-10) 」から外したことを記念し、同性愛者やトランスジェンダー/トランスセクシュアルの人々に対する嫌悪や差別に反対する日。
当初は「International Day Against Homophobia」だったが、2010年から「and transphobia」が加わった。
にもかかわらず、引用したAFPの記事は相変わらず「国際反ホモフォビアの日(International Day Against Homophobia)」のまま。
記事の中で「特に多くの被害を受けていたのはトランスジェンダーの人々」と言っているのに。

「International Day Against Homophobia and Transphobia(IDAHO)」を日本語に訳せば、「国際反ホモフォビア・反トランスフォビアの日」ということになる、はずだが…。
日本でも、しばしば「国際反ホモフォビアの日」と訳され「and transphobia」の部分は無視されることが多い。

まあ、それが欧米のトランスジェンダーが置かれている現実であり、日本のセクシュアル・マイノリティ運動の実態と言えばそれまでだが…。
マイノリティの中のマイノリティに、もう少し気配りしてくれてもいいじゃないか!
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欧州の同性愛者、大半が恐怖と差別感じる EU報告書
AFP 2013年05月17日 19:04 発信地:ハーグ/オランダ

【5月17日 AFP】欧州に住むレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)といった性的少数者の人々の3分の2近くが、自分の性的指向や性自認を公にすることを恐れており、さらに半数以上が差別されていると感じていることが、17日に発表された欧州連合(EU)による報告書で明らかになった。

EUの専門機関である欧州基本権機関(FRA)のモルテン・キャーロム(Morten Kjaerum)事務局長は報告書の中で「恐怖と孤立、そして差別は、欧州のLGBTコミュニティーにとって日常的な現象だ」と述べている。

「国際反ホモフォビアの日(International Day Against Homophobia)」に発表された報告書は、EU加盟27か国と7月に加盟するクロアチアの計28か国に住む計9万3000人を対象にした、同様の調査では過去最大規模のものとされるオンライン調査の結果をまとめたもの。

過去5年の間に、身体的暴力または言葉の暴力を受けた経験がある人は、回答者の4分の1超に当たる26%だった。特に多くの被害を受けていたのはトランスジェンダーの人々で、ここ12か月間でトランスジェンダーであるという理由で攻撃や脅迫を3回以上受けた人は28%に上った。

回答者の中には、たとえ昔から寛容度が高いとみなされている国々に住んでいても、周囲の態度が悪化していると答えた人もいた。

2001年に世界で初めて同性婚を合法化したオランダでは、スポーツクラブや病院、新居探しや夜の外出、銀行といった場所で差別されたと感じたと答えた人は、ほぼ20%に上った。

また、多くの回答者が警察への届け出を恐れていた。フランスでは4月、血まみれになった被害者の顔の写真が交流サイトで出回ったことをきっかけに、ゲイのカップルに対する暴行事件がメディアで大きく取り上げられている。

さらに調査では、全回答者の3分の2、ゲイ男性の4分の3が、自身の性的指向を公にするのが怖いと答えた。

また報告書は、差別は多くの場合、学校で始まると指摘している。回答者の3分の2が学校で自分の性的指向を隠していた。

FRAは「LGBTの人々の不快な経験、社会的偏見、そして排除は多くの場合、学校で始まることを鑑み、(EU)加盟国は、LGBTの生徒たちが学校で安心できるよう対策を講じなければいけない」と述べている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2944626/10756391?blog=sonet

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