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1月16日(火)都留文科大学「ジェンダー研究1」第14講(最終)「『恋愛』と『結婚』のジェンダー(2)―その現在―」 [お仕事(講義・講演)]

1月16日(火) 晴れ  大月  15.2度

5時10分、起床。
朝食は、グレープフルーツ・デニッシュとコーヒー。
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お風呂に入って温まり、髪にあんこを入れて、頭頂部で結んで、シュシュを巻く。
6時、化粧と身支度。
黒と白のジラフ柄のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショート・ブーツ、ワインレッドのバッグ。
黒のカシミアのポンチョ。

7時、家を出る。
東急目黒線(目黒駅乗換)JR山手線のルート。
8時05分、新宿駅に到着。
南口の駅弁屋で昼食用のお弁当を買い、8時30分発の「あずさ7号」に乗車。
車中、コメント票を読む。
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↑ JR中央線多摩川鉄橋(立川~日野間)
9時40分、大月駅着。
10時02分発の富士急行「ふじさん特急3号」に乗り換え。
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↑ 富士急行・田野倉駅直前。

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↑ 富士急行・田野倉~禾生駅間。
10時20分、都留文科大前駅に到着。
10時27分、都留文科大学に到着。
レジュメは、2枚×420部を印刷。

10時50分、講義開始。
まず、第13講「『恋愛』と『結婚』のジェンダー(1)―その歴史―」の残りを解説。

1 セクシュアリティ観の変遷―「色」から「恋愛」へ―
 (1)前近代セクシュアリティ観
 (2)近代のセクシュアリティ観
 (3)「恋愛」概念の誕生
 ※ 「愛」はどこから来た?
2  「結婚」の歴史
 (1)形態的に
 (2)階層的に
 (3)制度的に
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3 近代における結婚システム
 (1)見合い婚
 (2)「囲い込み婚」(職場結婚)
 (3)恋愛結婚

残り60分で、第14講「『恋愛』と『結婚』のジェンダー(2)―その現在―」に入る。
1 結婚難の時代
 (1)基本的要因
 (2)恋愛と結婚の直結
 (3)「婚活」は有効か? 埋まらない溝
2 「恋愛」と「結婚」の問題点
 (1)ドメスティック・ヴァイオレンス」
 (2)選択的夫婦別姓制度
 (3)同性パートナー問題
 (4)シングルマザー問題
 (5)非婚単身者の激増
おわりに―「恋愛」と「結婚」の未来像―
(余白)捨て猫の寓話

少し説明を端折ったが、 5~6分を残して予定の話をし終える。
講義全体のまとめを述べて、レポートを回収。

昼食は、「かきと炙り穴子弁当」(仙台駅「関根屋1100円)
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↑ 冬景色の中庭。
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↑ 定点観測の銀杏の木。今日も冬晴れ。
今期はお天気には恵まれた。

TAの宮田さんに「お疲れさまでした。ありがとう」と伝える。
時間を守り、仕事はきっちり、いつも笑顔でとても良いTAさんだった。
来期もお願いしたいが、大学院修了とのことで残念。
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↑ 別れ際にもらったお煎餅。
15時40分、辞去。

今日は風邪が抜けきらないギリギリの体調だったが、都留文科大学「ジェンダー研究1」の14回の講義、休講することなく終了。

今期は、往復7時間の長距離通勤が体力的な限界に近づきつつあることを自覚させられたが、さんざん悩んだ末に「もう1年」ということになった。

理由は、非常勤講師の「雇止め」があちこちで行われている中で、請われているのに断ることはしたくなかった。
それと、今日の最終講義で思ったことなのだが、今のご時世には珍しく真面目で素朴な都留文科大学の学生が、私は好きなのだと思う。

だから「さよなら」じゃなく「また来年」。
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15時58分発の普通電車に乗る。
大月駅に16時26分着。
16時45発の特急「かいじ118号」に乗り換え。
立川駅に17時22分着。
16時32分発のJR南武線に乗り換え。
18時20分、武蔵小杉駅に帰着。

夕食は、家族と待ち合わせて東急スクエアの「おぼんdeごはん」。
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↑ あんこうと海老芋のほっくり柚子おろし定食(1296円)。
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19時40分、帰宅。

2時間半ほど眠る。

23時、起き出して、お風呂に入る。
「日記」を書く。
就寝、3時。


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「共同通信」(発言)「戸籍の性別変更、手術要件廃絶を 保険適用を考える」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月15日(月)

年も押し詰まった12月29日に取材してもらった「共同通信」の記事「戸籍の性別変更、手術要件廃絶を 保険適用を考える」が出ました。

杉山文野君との「親子談話」で、「保険適用になってよかったね」のほんわかムード(思考停止)に、正面切って切りこみました
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【発言】戸籍の性別変更、手術要件廃絶を 保険適用を考える
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性同一性障害の人を対象にした性適合手術の保険適用について対談する三橋順子さん(左)と杉山文野さん=2017年12月29日午後、東京都渋谷区

心と体の性が一致しない性同一性障害の人が戸籍上の性別を変えるために要件となっている性別適合手術が、来年度から公的医療保険適用の対象になる。資金調達が困難で手術ができなかった当事者にとっては朗報とも言えるが、十分に検討しないまま手術する人が増える懸念も。保険適用をどう受け止めているのか、トランスジェンダー活動家の杉山文野さん(36)と、トランスジェンダーで性社会・文化史研究者でもある三橋順子さん(62)に聞いた。(共同通信=宮川さおり)
  ×  ×  ×  
 ―「性同一性障害」と「トランスジェンダー」という二つの呼び方がある。

杉山「性同一性障害はあくまでも医学的診断名。生物学上と性自認が異なるからといって、誰もがホルモン投与や手術などの医学的措置が必要なわけではない。なので、当事者の中でも『自分たちは病気ではない』とトランスジェンダーと名乗る者もいれば、性同一性障害と名乗る者もいる。日本では、障害と位置付けることで認知度が高まり、法整備が進んだ側面がある。障害だから保険の適用もという考え方だ」

 ―個人的にはどう考えるか。

杉山「僕自身も思春期の頃『障害だからこんなに苦しいんだ』『障害だから仕方がないことなんだ』と言い聞かせて受け入れた部分もあった。障害だから受け入れてくれた人、社会があった。ただ、自己肯定感を取り戻したり、障害ではないという考えに触れたりする過程で『僕は僕』と思えるようになった。持って生まれた違いに障害があるのか、それとも違いを受け入れられない社会に障害があるのか、考えるようになった。障害と呼ぶのは『あなたは普通じゃありませんよ』という第三者からのレッテルだと思う。レッテルを貼る方もそれで安心するのだろう。社会の壁があるということだ」

三橋「私自身は性同一性障害という言葉が広まる前から、この人生を生きている。だから、性同一性障害という自覚はないし、名乗ったこともない」

 ―今回の保険適用には賛否両論がある。まず、適用のメリットは。

杉山「経済的理由で、手術をあきらめる人や、手術費を稼ぐために生活に追われる人は多い。トランスジェンダーの就職は、性的少数者(LGBT)の中でも特に困難が伴い、就職する前に戸籍変更を望む若い人は少なくない。だが、戸籍を変えるためには手術が必要で、さらに高額な手術費を工面するためには、仕事に就いて稼がなければならない…と負のスパイラルに陥ることも。こうした人たちにとって、負担が減ることは歓迎すべきことだろう」

三橋「保険適用自体に反対はしていない。生まれつきの体に違和を感じながら、資金難で手術ができない人がいるのは問題。海外で手術を受けて帰国した後、術後のサポートが受けられず、トラブルが起きているケースもある。術後のケアを受けやすい国内の医療機関で手術できるようになるメリットは大きい。ただ、希望する全ての人の手術が可能なほど医療機関側にキャパシティーがあるかは疑問。4月から保険適用が可能な医療機関はわずか3カ所。手術する人が年間推定700~800人で、うち国内は45%程度、結局海外に行く人も出てくるのでは」

―問題、課題は。

杉山「『トランスジェンダーの人全員が手術をしたがっている』という認識が広まっているが、違う。生まれつきの身体に違和感があって、体の一部分を切除してでも『変わりたい』『元の身体に戻りたい』と思う人もいれば、実は身体的な違和感はそう大きくないという人もいる。問題なのは、身体には違和感がないにもかかわらず、戸籍さえ変えれば問題が解決すると思い、本当は受けたくない手術をしてしまう人がいるということ。手術には大きな負担が伴い、後戻りもできない。『本当に自分は手術がしたいのか、必要なのか』ということ時間をかけてでも検討するべきなのに、特に若い人の中で、経済的ハードルが下がることで熟考することなく踏み切る人が増える恐れがある」

三橋「社会の制度に組み込まれ、受け入れてもらうために戸籍変更を望む人は多い。大切なのは、保険適用よりも、手術を戸籍変更の要件から外すこと。国が求める手術は、機能的には健康な体の一部を切除し、生殖能力を完全に奪うもの。そもそも、個人の自己決定権を法律が侵害している」

 ―世界的な情勢は。

三橋「ヨーロッパでも、過去には公的な性別変更には手術が必要だったが、今や要件緩和は世界的な流れ。英国、スペインなど多くの国で性別適合手術を要件から外している。スウェーデンでは、過去に手術せざるを得なかった人々に賠償金まで払った。世界保健機関(WHO)も2014年に、手術要件の廃絶を求める声明を発表した。今回の保険適用は、世界の流れに逆行し、当事者の中からも大きな異論が出ている手術への誘導施策とも受け取れる」

 ―手術は受けたのか。

杉山「僕自身『手術をしたい』と思い始めてから、胸を切除するまで4、5年必要だった。手術を望む気持ちは、体への違和感から来ているのか、生活の不便さや他人の目を意識することでそう思い込んでいるのか。ひもとく必要があった。南極に行っても、エジプトの砂漠に行っても、『この体が嫌』と思ったので胸を切除した。しっかり向き合ったので後悔はしていない。ただ、子宮と卵巣は残したままだ。『この先自分の遺伝子を持つ子供が欲しくなるかも』と考えた。がんの治療をする若い女性が卵子を残して治療終了後に子どもをもうけることができるようになったが、卵子を残すには『理由』が必要で、日本ではトランスジェンダーには認めていなかった。普段は意識せずにすむ内性器ということもあり、結局切除はしていない。だから性別変更はできない」

三橋「海外では、ホルモン投与で『男性』になった後でも、子宮と卵巣を残していたので出産したというケースはいくつもある。私自身は、ホルモン投与はしているが、必要性を感じなかったので手術を受けていない。WHOの声明の背景には、生殖の権利というものを非常に大事にする考え方がある。子孫を持つ権利を性別変更と取引の材料にするべきではない。それはトランスジェンダーの人権侵害ということ。そうした大事な議論が欠けたまま、保険適用が決まったのは残念」

杉山「タイで手術を受ける日本人は多いが、当のタイ人はそう多くないと聞いている。タイではそもそも性別変更ができないが、性別変更が必要ないくらい、社会がトランスジェンダーを受け入れている。制度のために体を切る人が少ないということ。今回の保険適用が、日本でも広く手術要件について議論するきっかけになればいいと考えている」

一般社団法人「共同通信社」2018年1月15日 16:00
https://this.kiji.is/


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出版予定は今年(2018年)10月「朝日選書」 [お仕事(執筆)]

1月15日(月)

風邪で臥せっている間に、自著の出版予定がやっと決まった。

今年(2018年)10月「朝日選書」。
『「性なる場」の記憶を求めてー「遊廓」から「赤線」「青線」へー(仮題)』

完成原稿を送ったのが昨年の9月。
編集者・出版社の反応が鈍く、一時はもう出版できないのではないかと悲観的にもなった。
なので、やっと決まって、うれしい。

東京新宿を中心に、戦前の「遊廓」から戦後の「赤線」「青線」の歴史とその痕跡を、7つの論考と7つのコラムでたどる内容。

【目次】
第1章 「新宿遊廓」はどこにあった?
(コラム1)「廓」という空間
第2章 「赤線」とは何か(1) ーその成立ー
(コラム2)映画からみた「赤線」の客 
第3章 「赤線」とは何か(2) ー実態と経済ー
(コラム3) 新宿「赤線」の写真 
第4章 「赤線」とは何か(3) ーその終焉ー
(コラム4)昭和33年3月31日「赤線最後の日」の虚構
第5章 新宿の「青」と「赤」―戦後における『盛り場』の再編―
(コラム5)朝山蜻一『女の埠頭―変貌する青線の女たち―』を読む
第6章 欲望は電車に乗って ―都電と「赤線」―
(コラム6)「原色の街」の原色の女
第7章 新宿・「千鳥街」を探して ―焼け跡・闇市系飲み屋街の記憶―
(コラム7)「旭町ドヤ街」の今昔
あとがき -2つの出会いー 

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1月14日(日)久しぶりに料理 [日常(料理・食べ物)]

1月14日(日)

夕方、久しぶりに料理。
でも、まだ体力・気力が本調子でなく、イマイチの出来栄え。
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鶏もも肉と野菜のトマトシチューのつもりだったが、トマトが足りず、その分、パプリカの味が強く出てしまった(まあ、それでも、まずくはないのだけど)。
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性別の「自己決定」3原則 [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月14日(日)

性別の「自己決定」3原則

① 性別の選択はあくまで「自己決定」であるべき。
②「自己決定」は可能な限り自由な環境でなされるべき。
③ したがって、自由な「自己決定」を妨げる要素(病理化言説、医療の介入、社会的圧力、利益誘導)はできるだけ排除すべき。

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1月13日(土)4日ぶりにご飯 [日常]

1月13日(土)

風邪の症状が少し緩和して、火曜日以来4日ぶりに、温豆腐をおかずにご飯が食べられた。
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その間、完全絶食というわけではなく、パン若干、お餅2個、そば1杯、柑橘類たくさん、ジュースは口にしていたが、ご飯を食べる気にならなかった。

眠っている時間が多く休息は十分にとれたけど、落ちた体力を回復させないと。


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女として社会で働けるかどうかと、性器の形は関係ない [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月12日(金)

NHKドラマ『女子的生活』の主人公、小川みきは、身体の女性化手術を受けていないが、ファストファッション会社でOLとして働き、女性として生活している。

とても新しいスタイルのように思う人も多いだろうが、1990年代の新宿ですでに「女として働ける人は身体を手術してなくても働ける」「女として働けない人は身体を手術してもはたらけない」と言われていた。
つまり「女として社会で働けるかどうかと、性器の形は関係ない」ということ。

性器を使って(見せて)仕事をするのではないわけで、当然のこと。

逆に「性器を女性化しないと女性として社会の中で働けない」という性器形態至上主義の言説が急速に広まったのは2000年代になってから。

こうした性器の形を変えないと望みの性別での人生は達成できないという考え方は、トランスジェンダーの社会進出の、むしろ妨げになったと思う。

2010年代も末に近くなって、やっとそうした性器形態至上主義の誤りを修正する作品が出てきたのは、喜ばしい限りだ。


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1月12日(金)休講 [お仕事(講義・講演)]

1月12日(金)  晴れ  東京  7.0度  湿度22%(15時)

昨日、午前中、無理して早稲田大学理工学部の講義(4回限定なので休講できない)をやって、夕方、さらに無理して某新聞社の企画のレクチャー。

帰宅後、風邪の症状悪化で完全にダウン。

今日の講義は、無理せず、休講にした。



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1月11日(木)早稲田大学基幹理工学部「越境する文化」(2回目) [お仕事(講義・講演)]

1月11日(木)  晴れ  東京  10.2度  湿度26%(15時)

7時過ぎ、起床。
朝食は、マロンデニッシュとコーヒー。
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風邪気味で体調不良だが、短期の講座なので休むわけにはいかない。
9時15分、家を出る
東急東横線から東京メトロ副都心線に入り、西早稲田駅へ。
駅直上の早稲田大学(理工)キャンパスへ。
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早く着いたので、大学構内の「タリーズ・コーヒー」で時間調整と休憩。

10時40分、第2講「『性』の構造と多様性」を開始。
「性」の4要素、「性」の多層構造論から、現代のL/G/B/T問題まで一気に解説。

1回目の講義の最後にやった「ジェンダークイズ」(鈴木春信の浮世絵3枚6人4の人物の性別を当てる)、49人で正答は5人(正答率8.2%)。
母数は少ないが、正答率は高かった。

同じ問題で、都留文科大学(2015)は200人中12人(正答率6%)、明治大学文学部(2015)は174人中8人(正答率4.6%)、早稲田大学理工(2015)は89人中2人(正答率2.2%)。

12時10分、終了。
コメント票を回収して辞去。
風邪気味で、鼻と喉の調子が悪い。
(続く)

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GID(性同一性障害)学会 第20回研究大会•総会・特別講演 [お仕事(講義・講演)]

1月11日(金)

GID(性同一性障害)学会 第20回研究大会•総会
◆特別講演◆
演題名「GID学会20年の歩みをふりかえるー医療者でもなく、当事者でもなくー」
演 者:三橋順子

日時:2018年3月24日(土)13:30 - 14:30
会場:第1会場(sola city Hall)(御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター 2F)
東京都千代田区神田駿河台4-6
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ということになりました。
長年お世話になってきたGID学会で実質的に最期のお務め、がんばります。
医療者と(GID)当事者の学会で、医療者でもなく、当事者でもない私が講演する(しかも17回大会に続き2度目)ことの意味をしっかり踏まえたお話をしたいと思います。

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