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女として社会で働けるかどうかと、性器の形は関係ない [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月12日(金)

NHKドラマ『女子的生活』の主人公、小川みきは、身体の女性化手術を受けていないが、ファストファッション会社でOLとして働き、女性として生活している。

とても新しいスタイルのように思う人も多いだろうが、1990年代の新宿ですでに「女として働ける人は身体を手術してなくても働ける」「女として働けない人は身体を手術してもはたらけない」と言われていた。
つまり「女として社会で働けるかどうかと、性器の形は関係ない」ということ。

性器を使って(見せて)仕事をするのではないわけで、当然のこと。

逆に「性器を女性化しないと女性として社会の中で働けない」という性器形態至上主義の言説が急速に広まったのは2000年代になってから。

こうした性器の形を変えないと望みの性別での人生は達成できないという考え方は、トランスジェンダーの社会進出の、むしろ妨げになったと思う。

2010年代も末に近くなって、やっとそうした性器形態至上主義の誤りを修正する作品が出てきたのは、喜ばしい限りだ。


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