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世界に冠たる「異性装の王国」日本だからこその企画展 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月16日(木)

当たり前のことだが、博物館も美術館も「モノ」(展示品・作品)がなければ企画展はできない。
渋谷区立松濤美術館の秋の企画展「異性装の日本史」が開催できるということは、それだけ作品があるということ。

とりわけ江戸時代の絵画・版画作品が厚い。
数度展示替えができるくらいたくさんある。

それが近代(明治の「文明開化」以降)になると、急に減ってしまう。
そこをどう補うかで、少し協力させていただいた(展示品の提供)。

欧米には、異性装の作品はきわめて乏しい。
そんな絵画が描かれたとしても、真っ先に火に投ぜられてしまうので残らない。
そもそも異性装者が火刑に処される社会だったわけで。

ということで、「装いの力ー異性道の日本史ー」展は、世界に冠たる「異性装の王国」日本だからこそ開催可能な企画展。

ぜひ、大勢の方に足を運んでいただきたい。

ただ、少し残念だったのは、現代(1960年代~)の女装者の写真が、肖像権の問題で、ほとんど展示できなかったこと。
公刊物にすでに掲載されているものは大丈夫だと思うのだが、そこらへん、公立の施設なので厳格だった。

内覧会(9月2日)には、キャンディ・ミルキィ師にお出まし願い、会場をウロウロしてもらう予定。



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