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事実と異なる憶測をされても困る [現代の性(性別越境・性別移行)]

11月3日(水・祝)

また、Twitterで事実と異なることを言われているので、反論。

(1)私がGID学会に「脱病理化」の宣伝のために入会したという説。
私がGID学会(の前身のGID研究会)に参加したのは創立時の1999年。
その頃は、「病気」と言われることに違和感はあったが、まだ「脱病理化」概念はほとんど知らなかった。
むしろ、GID医療体制の整備の必要性を強く感じていた(それは現在も同じ)。
入会の動機は、学問的関心(情報収集)。
それと、創立者(初代会長)の原科孝雄先生に声を掛けていただいたから(人間関係)。

私が、性別移行の病理化への懐疑を抱くようになったのは2003年秋に書いた「性別を越えて生きることは『病』なのか?」以降で、脱病理化の必要性を実感したのは2005年夏に参加した「アジア・パシフック・クイアスタデーズ学会」。

ついでに言うと、初めてジェンダークリニックに行ったのは、2008年4月で、「はりまメンタルクリニック」の開院に際して、院長の針間克己先生にお声を掛けていただいたから(院内設備・手順などのモニター)。

日本に性別移行の「脱病理化」の情報が本格的に入ってくるのは、2010年に予定されていたアメリカ精神医学会の診断マニュアルDSMの改訂(実際は2013年改訂)の前で、2008~2009年頃。
国際学会に参加された先生たちが情報(&雰囲気)を持ち帰ってきて、私はそれを聴いて勉強した。

性別移行の「脱病理化」の方向性を確信したのは、2014年2月にバンコクで開催された「WPATH2014」に参加し、アジア・パシフックのトランスジェンダー当事者とシンポジウムで意見を交換してから。
この学会では、2019年に採択されるWHOの疾病リストICD-11の改訂案の原案の方向性が伝わっていて、性同一性障害概念の消滅と、性別移行の「脱精神疾患化」の実現はほど確実という、明確な感触を得ることができた。

いろいろな場(講演・論考)で、「性同一性障害」概念の消滅と性別移行の「脱精神疾患化」について語る(記す)ようになるのは、2015年以降。

(2)私が1990年代からゲイ文化と関係していた、という説。
私は、仕事上は別として、ゲイの方と個人的にお話ししたことはほとんどなかった。
(知人や後輩がたまたまゲイだった場合は除く)
そもそも(拙著『女装と日本人』に書いた通り)、女装世界とゲイ世界は、人脈もシマ(地域)違う別世界だ。
二丁目に足を踏み入れることも、めったになかった。

ゲイの「活動家」の方と個人的にお話しするようになったのは、2016~17年くらいからで、ごく近年ことだ。

他人のことで認識に数年のずれがあるのは仕方ないが、20年となると、歴史の書き換え(捏造)だから、止めて欲しい。


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