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いろいろ画像取り込み作業 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

10月4日(日)

いろいろ画像取り込み作業。

(1)1960年代前半、女装で山登りをしている人の写真
登山する女装者(風奇196510)(2).jpg
当時は「山ガール」なんて言葉もないし、さぞ目立ったことだろう。
軽装備の夏山登山だと思うが、背景の山は森林限界っぽい感じで、それなりの標高のようにも思う(奥秩父だと2000mくらい)。
山容(稜線の形)などから、どこの山かわかるでしょうか?
山に詳しい方からのご教示、お待ちしています。

【追記】
下村初美さんのご尽力で、撮影地は八ヶ岳の可能性が高いということがわかりました。
ありがとうございました。

(2)男娼の集会(懇親会)の記念写真
男娼の集会(1960年代前半?)(3).jpg
会場は上野の旅館らしいが、残念ながら、撮影年が不明。
『風俗奇譚』1967年1月臨時増刊号に乗っているので、それ以前であることは間違いないが。
お化粧している人が21人写っているが、その内、和装と思われる人が13人洋装と思われる人が8人。
他に化粧していない男性が4人いるが、この人たちは男娼のパトロンや愛人らしい。
和装と洋装の比率から見て、撮影時期は1960年代(1950年代ではない)、さらに詰めると1964~66年くらいではないだろうか。

(3)日本最初の性転換女性、永井明子さんの写真
永井明子4(2).jpg
病院の雑役夫をしていた永井明さんは、1951年に石川正臣日本医科大学教授の執刀で造膣手術をうけて、女性に転性した。

この手術は、有名なアメリカ人男性ジョージ・ジョルゲンセンの女性への性転換(女性名:クリスチーヌ)より早く、イギリスのロバート・コーウェル(女性名:ロベルタ)とほぼ同時期で、戦後では世界で最も早い可能性すらある。

永井明子さんの写真としては、今まで和装の斜め横顔の写真が知られていた。
永井明子1.jpg 永井明子3(2).jpg
この写真は洋装で正面顔で、容貌がよくわかる。
ただし、原写真の現像状態が悪く、下半身が不鮮明。

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