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阿蘇山中岳が小噴火 [地震・火山・地質]

11月27日(金)
25日に始まった阿蘇山中岳(熊本県)の噴火は、その後も断続的に続き、噴煙だけでない、噴石も飛ばしている。
噴石が確認されたのは1995年以来19年ぶり。
阿蘇山(20141126).jpg
↑ 噴煙を上げる熊本県・阿蘇山の中岳第1火口=26日16時11分、ヘリから(共同)

阿蘇山(20141126)2.jpg
↑ 「草千里」の固定カメラ(11月26日07時13分)

本気で噴火(破局的巨大噴火)すれば、たった数日で九州のほぼ全域を焼き尽くし噴出物で覆うことができる(当然、数100万単位の犠牲者が出る)世界最大のカルデラをもつ活火山・阿蘇山にしてみれば、ちょっと咳をした程度なのだが。

本格的な噴火につながることはないと思うが、山体膨張の行方が気になる。

【追記(27日)】
噴煙が一時約1500mの高さに。
中岳の標高は1506mなので、噴煙の到達高度は約3000mということ。
また、噴出物の分析からマグマ爆発であることが確定的になった。
阿蘇中岳のマグマ爆発は1993年2月以来、21年ぶり。
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阿蘇山噴煙、一時1000メートル 噴石も確認
熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で25~26日、断続的な噴火が続いた。福岡管区気象台が26日、発表した。噴煙は最高で高さ約千メートルに達し、噴石も1995年以降初めて確認された。気象台は、噴火は小規模だが繰り返し起こる恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。

気象台によると、噴石は26日午前5時5分ごろ、火口内で高さ約100メートルまで飛んだのが確認された。火口で高温の噴出物が炎のように見える火炎現象も起き、火山灰は約40キロ離れた大分県豊後大野市や宮崎県五ケ瀬町でも降った。

阿蘇山の噴火警戒レベルは昨年9月以来、1(平常)と2(火口周辺規制)を行き来しており、最近では今年8月に2に引き上げられた。GPS観測で山体にわずかな変動が見られることなどから、気象台はマグマが噴火に関わっている可能性があるとみている。ただ、噴石が1キロ以上飛ぶような状態ではないとして、レベル3(入山規制)への引き上げは検討していないという。(野中正治)
『朝日新聞』2014年11月26日21時11分
http://www.asahi.com/articles/ASGCV42N2GCVTIPE00J.html
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阿蘇で21年ぶりマグマ噴火、噴煙1500m
福岡管区気象台は27日、熊本県の阿蘇中岳第1火口で再び小規模な噴火が起き、噴煙が一時高さ約1500メートルに達したと発表した。

相次ぐ噴火について、同気象台はマグマが直接地上に放出されるマグマ噴火と確認。今後も噴火を繰り返すとみられ、火口から半径約1キロの範囲で大きな噴石の飛散への警戒を呼びかけている。

同気象台によると、同火口でマグマ噴火を確認したのは1993年2月以来、21年ぶり。

27日には火口から約500メートル南にある避難壕ごう付近で火山灰が約7センチ堆積。地元の阿蘇市のほか、約50キロ離れた熊本市西部や宮崎県五ヶ瀬町など広範囲で降灰が確認された。熊本空港では羽田や伊丹などを結ぶ少なくとも62の発着便が欠航し、農作物被害も懸念され始めた。

同気象台は「過去の事例から噴火は1年以上続く可能性がある。ただ、マグマ供給量は少ないとみられ、小規模で収まるだろう」と分析。噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の引き上げは検討していないという。

『読売新聞』2014年11月27日 20時57分
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