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就活失敗したから「イスラム国」に参加? [事件・事故]

10月8日(水)
なんだ、イスラム教への純粋な信仰心ではなく、就職活動がうまく行かず自殺願望の末にシリアに行こうとしていたのか・・・・。
イスラム教では、イスラムの大儀に殉じて死ぬのは「殉教」だが、単なる自殺は許されない。
「イスラム国」 が真っ当なイスラム教の集団なら、そんな信仰心もない自殺願望の若者なんて迷惑以外の何物でもないはず。
そんな若者を受け入れて消耗品の戦闘員に仕立てているのなら、やはり、ならず者集団ということになる。

普通に考えれば、就職活動の失敗と「イスラム国」への参加の間には、かなり距離がある。
それが結びついてしまうところに問題がある。
1つは、本人の精神状態。
そこまで自殺願望が強いのなら、シリアではなくメンタルクリニックに行くべきだ。
もう1つは周囲の大人たち。
イスラム法学の専門家の元大学教授(誰だか判っているのになぜ名前が出ない?)なら、この学生に信仰心がないことくらい容易に見抜けるだろう。
イスラムの現場を知っているジャーナリストなら、この学生が戦闘員として役に立たないことくらいわかるだろうに。
なのに、彼をシリアに連れて行こうとしたのは、どんな思惑・利得があったのか。
それが知りたい。
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「就活うまくいかず…」 「イスラム国」参加計画の学生
中東の過激派組織「イスラム国」をめぐる私戦予備・陰謀事件で、北海道大の男子学生(26)=休学中=が警視庁公安部の事情聴取に対して、戦闘員として組織に加わろうとした理由について「就職活動がうまくいかなかった」などと話していることが捜査関係者への取材で分かった。

この学生は、複数の知人に自殺願望とともに「シリアで死ぬつもりだ」などと明かしていた。公安部は、学生が就職活動の失敗などから孤立感を深めていったことが事件の背景にあるとみている。

公安部は6、7の両日、学生が出入りしていた東京都杉並区のシェアハウスのほか、調査などで「イスラム国」の支配地域に入ったことがある元大学教授の都内の自宅など関係先3カ所を捜索。捜査関係者によると、シェアハウスからは学生が所持していたイスラム教関係の書籍数冊を押収したという。

「勤務地:シリア」と書いた求人広告を出していた東京・秋葉原の古書店関係者の話では、学生とは数年前、ツイッターを通じて知り合い、今年4月ごろ、「シリアに行きたい」と相談を受けた。学生は7月ごろに北海道から上京。古書店関係者が所有するこのシェアハウスに泊まった際に「本当は九州で死ぬつもりだった」と話したという。

元大学教授から学生を紹介され、8月に一緒に「イスラム国」の支配地域に渡ろうとしたフリージャーナリスト常岡浩介氏(45)によると、学生は「友達、仕事、学業全てを捨て、北海道を出てきた。シリアに行って死ぬためだ。日本にいても遅かれ早かれ自殺する」と打ち明けたという。

常岡氏は朝日新聞の取材に対して、「学生は精神的に不安定な様子だった。軍事マニアのようで、現実感が乏しいとも感じた」と話した。8月の渡航計画は学生が「パスポートが盗まれた」などと話したため、断念したという。
『朝日新聞』2014年10月8日05時15分

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コメント 2

C Sato

イスラム国にとっては、日本人が参加、に意義があるのだと思います。

すでにご存じかとおもいますが、
元大学教授のインタビューが公開されました。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290
by C Sato (2014-10-09 21:17) 

三橋順子

C Satoさん、いらっしゃいま~せ。
はい、読んでます。
この元教授、国家的危険人物として、今後はべったり公安が張り付いて監視でしょう。
微罪で逮捕もあり得るでしょうし、最終的には日本にいられなくなるかも。
by 三橋順子 (2014-10-09 21:46) 

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