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8月8日(木)岩波講座『日本の思想』論文の校正作業 [お仕事(執筆)]

8月8日(木)
一日中、岩波書店の『講座 日本の思想 第5巻 身と心』に収録予定の論文「性と愛のはざま-近代的ジェンダー・セクシュアリティ観を疑う-」の初校ゲラの校正作業。

一昨年(2011年)7月に執筆依頼が来て、12月に編者の先生はじめ同じ巻の執筆者方たちと会合、昨年(2012年)12月初めに約20000字の原稿を送って、今年(2013年)2月にはシリーズ全体の内容見本が送られてきた。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2013-02-04-1
そこには、論題とともに私の名前が載っていたのだが、それを見ても、まだ「ほんとか~ぁ?ほんとに私でいいのか?」という感じで、どこか信じられない部分があった。
7月末に初校ゲラが送られてきて、やっと「これはどうやら、ほんとうらしい」という実感がわいてきた。

たとえ「色物」だろうが、「賑やかし」だろうが、岩波講座『日本の思想』に載ることには変わりはなく、間違いなく後世に残る仕事になる。
せっかくそんな機会を与えてもらえるのなら、私のようなアウトローでしか書けないようなことを書こうと思った。
それと、偉い先生たちが難しい論を展開する中で、誰でも読める、誰にでも解るような、岩波講座『日本の思想』らしくない平易なものを書こうと思った。
その結果、副題の通り、近代的なジェンダー・セクシュアリティ観の枠組みを根本から疑った、学界黙殺確実な論考ができあがった。

数日前から校正作業に取り掛かり、もっと修正・加筆すべきところがあるのではないかと不安に思うが、論文というものは一度形を作ってしまうと、そうそう直せるものではない。
入稿した段階で、与えられた枠(20000字)一杯だったし、文章の手直しと、1200字ほどの加筆にとどめた。
まあ、これが今の私の実力と思い、あきらめて手放すしかない。

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コメント 2

カナッペ

いよいよですね。
偉大な先輩に出会えて、わたしも幸せ感じます。
by カナッペ (2013-08-09 15:43) 

三橋順子

カナッペさん、いらっしゃいま~せ。
編集者に「いや~ぁ、実は冗談でした。すいません」と言われる夢をほんとに見たんですよ。
原稿入れた後も、内容・レベル的に「没」になるんじゃないかと、不安だったし。
by 三橋順子 (2013-08-10 04:47) 

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